『WOMBS』 白井弓子著 これは・・・素晴らしいSFだ

WOMBS 1 (IKKI COMIX)

評価:★★★★☆星4つ半
(僕的主観:★★★★☆4つ半)

前の『天顕祭』で素晴らしいけれどもマクロの問いが説明されていない・・・というような批判をしたが、、、良い作家は、こうなんだよな・・・と思う。というのは、「この」作品も、きっとマクロまでは到達しないだろう。この人の作家性だろうと思う。けれど、、、けれども、デティールの細かな表現やSF世界の作り込みが、そういった「手触りの部分」を重視することにはかわらないのに、マクロを感じさせる・・・・えっとつまり、、、マクロを志向していない作家性なんだけれども、作者のこだわりを貫いていたら、向こう側に抜けた・・・という感じ。素晴らしい。


いろいろ言いたいことはあるが、気力がないので、、、、けど、とにかく凄く特異で面白い作品。買ってみましょう。


・・・・僕は絵柄もテイストとして三宅乱丈さんは好きではないんですが、でも・・・凄いって思うのですが、これと感じが凄く似ている。えっと、この「嫌い」って、、、この生理的な部分をえぐる表現やストーリーが、嫌悪感を及ぼすところ、、、その「嫌悪感」を狙い撃ちしているところが、とても、うん凄い作品。意味伝わるでしょうか・・・・無理かな、、、、言葉足りないし・・・。つまりは「生理的な嫌悪」の部分を普遍的に再現しているのは、個人の趣味嗜好を超える話なんですよ。いいですよ、凄く。読むに足る素晴らしいSF。



だって、妊婦でしかなれない過酷な兵士って、、、、その設定だけでも、えぐすぎます。この設定、手触り、、、個人的には少女漫画のテイストに感じるのだが、どっちなんだろう?。

イムリ 1巻 (BEAM COMIX)