びっけさんの書く「女の子」は、僕は何だか大好きでたまりません。

あめのちはれ 3 (B's-LOG COMICS) (B’s LOG Comics)


びっけさんの書く「女の子」は、僕は何だか大好きでたまりません。

基本的には、ボーイズラブ(BL)出身の作家さんなので、テイストが、むしろそっちであるにもかかわらず、です。一番おおこれはいいっ!と思ったのは『真空融接』でした。こっちは、ガチBLでした。ここの主人公は、もちろん男性同士のカップルなんですが、そこに出てくる女の子が、もーかわゆーてかわゆーて。BLの作家さんには、魅力的な女性というキャラクターが出てきにくいように思えるのですが、さらっと物語の中で同レベルで女性も男性も出てくるのが、僕は好きです。

とはいえ、、、アマゾンのレビューの方もおっしゃっていましたが、雨降ると女体化するという謎に対して、サラッと受け入れてしまって抵抗する男の子たちは、よく考えれば、???ですね。いやファンタジーとして「そういうこと」はあるとしても、なぜそうなかったか?ということを探求し続けるやつが一人くらいいてもいい、というのは確かにそうだなーって思いました。『真空融接』は、キスをしてエネルギーを交換しないと生きていけない人間というSF設定でしたが、その謎や生態の背景については「全く完璧に」言及がなかったのをいまさらながらに思いだします。何かそのへんにこの作家の作る物語世界の謎があるんだろうな、と思います。ちなみに僕は、たぶんこの物語世界のテイストが好きなんでしょう、全く違和感がなかったですが・・・気になる人は多いような気がします。読者が、男性か女性か、それとも年代的にどこの世代か?で読み方が異なるのかもしれないですね。4巻以降で、ただ単純「女体化した世界を体験するファンタジー」ではなく、その謎やそれを元に戻すというドラマツゥルギーを用意しないと、理屈的には合わないのかもしれません。だって壊されたバランスは、元に戻らないと収支が合わないですから。でも、そもそも作者自身は、そういうことよりも、「思いついた世界観」で「それを疑問なく受け入れて」どう人が感じるかというシュミレーションをしているとすれば、謎は意味を持たないものかもしれませんが。

僕は、この雨が降って女体化した男の子たちが、、、、やべっ、ふつーの女の子のキャラクターよりもかわいくて仕方がない(笑)のですが、この感覚が、いまの「男の娘」的なモノなのか、それとも、「女の子になりたかった自分」というファンタジーなのか、イマイチそのへんが解析できていません。2巻が失速気味に感じて、3巻でおおっ!(特に寮長の仲が明らかに接近しているところっ!)と思ったので、やっぱりそのへんがポイントかな、とは思いますが。

それにしても、主人公の男の子は、ここで北条明日輪ちゃんという女の子が好きなことを自覚するのですが、同時並行で、女体化した時に知った彼女の兄貴である寮長(北条先輩!って、どんだけかわいいだよっ!)とも、何となく微妙に仲が進展します。兄妹同時攻略かよって、おもわず噴き出してしましました。これ、いーよ。いやーとにもかくにも大好きです。

真空融接 上 (B's-LOVEY COMICS)