『The Blind SIde/しあわせの隠れ場所(2010米)』 ジョン・リー・ハンコック監督、サンドラ・ブロック主演

しあわせの隠れ場所 [DVD]


評価:★★★☆3つ半

(僕的主観:★★★★4つ)


とてもいい映画だった。2009年にアメリカン・フットボールのプロ選手になったマイケル・オアー選手の実話を映画化した作品。原作はマイケル・ルイスの『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』だそう。ちなみに82回アカデミー賞では、サンドラ・ブロックが主演女優賞を受賞した作品。


黒人の少年を引き取った白人家庭の実話に基づく話で、こういうお涙ちょうだいの事実が基礎にある場合は、いろいろやっかんだ想像してくなって「ほんとか?」と言いたくなる部分もあるものなんだが、社会に還元させずに、純粋にも物語として今回は楽しみましたので、素直に感動しました。


しかしながら、サンドラ・ブロックの熱演が素晴らしかった。世間の偏見に対して、自分の意見を確固と貫くカッコいい女性の役。こういうので重要なのは、こういう「何かを貫く」ってうざいやなやつが多いものなのだが、サンドラブロックが、とっても可愛く感じること。少なくとも、僕は、かわいい女性だなーと凄く思ったもの。「そういう雰囲気」がないと、こういった家族に関わる「何かを貫く物語」は凄くウソ臭くなってしまうもので、そういい文脈からういと、見事な演技であった。いい女だなーと感心したもの。僕には、サンドラブロックって、キアヌ・リーヴスとの『スピード』のイメージばかりで、後は地味な女優という印象だったが、どうしてどうして非常に地味な役を花のある雰囲気で演じられる素晴らしい女優だった。この作品の「実話に基づく素晴らしさ」という、全く文句をつけられないという「胡散臭さ」が、彼女の演技力で見事に打ち消されている。僕は素直に感動したね。とてもかわいかったです。





ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟