なろう、たくさん読んでますー。

ラジオができないですみませんが、twitter見ている人はわかると思うけれども、凄い勢いで読んでいます。コメントとかでお勧めしてくださった作品も、できうる限り読んでいます。まー読むのは早いのでね。i-padの威力ですね。とりあえず、テキトーにピックアップしてみます。まぁ、どっかで、きっとこの話をすると思うので。暇な人は、この辺を読んでてくれるといいかもです。


昔苛めていた幼馴染が勇者になって帰ってきた件なんだが 作者:ワシワシ
http://ncode.syosetu.com/n4776t/

ちなみに↑これ、凄い良かった。ちょっと別格で。なろうとかそういう文脈の話ではなく、物語として、このテーマは、うまいって思った。超鬱な話だけど、、、、これは、「勇者もの」と「異世界転移もの」の類型としては、多分最も美しい話が書ける骨太の類型だと思う。ちゅーか異世界に転移する理由!は、お見事っ!!!と思った。この脚本は、いろいろ汎用がきくすごいオリジナルなものだと思うなー。いやオリジナルって見たことないっていう意味ではなくて、この脚本の構造だと、ちゃんとした小説というか高いレベルの物語世界が構築できると思うんだよ。なろうの異世界系にしては、より複雑で、しかも芯が図太い。これ、凄い好きです。鬱なので、二度は読まないけど。★4つ半。


理想のヒモ生活 作者:ワタナベ
http://ncode.syosetu.com/n3406u/

あと、最近大好きで、更新を待っているのが、この『理想のヒモ生活』。基本的ななろうネイティヴ系(僕的言葉)だとは思うし、小説としては、言い換えればワンアイディアの原初的な欲望のストレートな展開なので、それほど複雑なわけではないのだが、それがいい。あと、たぶんこの作者は、幸せな夫婦生活というか、相思相愛の男女の持つ感覚ってのよくわかって(もしくは想像できて)かけていると思う。なんかほっとします。なんというか、男女ともにとってもバランスのいい大人ってのが、凄い気持ちがいい。★3つ。これ、凄い好きなんだよな、、、、。なんでだろう?。



義妹が勇者になりました。  作者:縞白

http://ncode.syosetu.com/n9612l/


これも典型的な、僕の言葉でいうなろうネイティヴ異世界召喚もの。まぁ、出来はとてもいいし、とても好きだが『理想のヒモ生活』や『魔法使いの菓子屋』『異世界迷宮で奴隷ハーレムを』などと同じで、やっぱり、ワンアイディアのなろうネイティヴだけどね。完全無敵の妹と一緒に召喚されて、「勇者様!」と呼びかけられて、それはこの人です、と妹のふってしまう確信のある判断は、なんか気持ちいい。ある種おれつえぇーー系なんだよね。スペックもだけど、その判断の強さというか強度が。何事も、「こうです!」と素早く決断できるの強者だからね。★3つ−α


木陰のメリー 作者:悠十
http://ncode.syosetu.com/n1797s/

これ、海燕さんのお薦め。なんか古き良き少女漫画というかそういう感じの話。この手の話は多いんだよねー。『愛に帰す』とか『王妃様の副業』『愛しいとおもう』 『簡単になびくと思わないで下さい』とかとか、なんかもそうなんだけど、何の理由もないのに王様に愛されるって、ああ女性側からファンタジーを書くとこうなるのかー、という感じ。いってみれば、かわいい、自分だけを好きな女の子が空から降って来ると同じ欲望だもんね。でも、はっきりいって、この手のプリミティヴな欲望は、女性のほうが展開がうまいなーと思う。いや書き手が女性かどうかはわからないですが、やっぱり、女性のほうが身体だけじゃない即物的なもの以外での充足を書こうとするからシュチュエーションに凝るからなんだろうと思う。同じ、異性に何の理由もなく愛される!という設定のバリエーションの男性版と女性版を数多く読んでみると、興味深いですよ。。★3つ−αってとこかなー。




閑話休題




ちなみに、最近、なろうの文脈で楽しむというのが流行りですごく読んでいます・・・・時代的な特徴が、これでもかって出ているもの。。。しかし、これだけ質が高いとほかの作品を読んでみないと何とも言えないが、ただ、たぶん世の中に出たり、商業レベル(まぁそれって何っていう時代になっているんだけど・・・・)としては、何かが足りないか、そもそも欠落しているとは思うなー。文脈読みという特殊な読み方を除いなければ、読む価値があるかといえば、、、ここであげたすべての作品は、まぁ★3つ以上はいかないなぁ・・・(ちなみに、『昔苛めていた幼馴染が勇者になって帰ってきた件なんだが』これだけは、別です。これは面白かった。)。一応自分のブログ物語三昧として、読んだほうがいいと言えるほどのものは、、、ないなぁ、、、(苦笑)。いや、大好きなんですけどね。人に薦める気にはならないなー。うーん、、、やっぱりね、ままれさんの『ログホライズン』とか、別格に面白いもの。ほんものと、ワンアイディアの展開とは、凄い差があるよなぁ。。もう見事なくらいに分かった。・・・・もちろん普通のデヴューする作家(作家なんかすぐ掃いていなくなるからね)と比較して、それが落ちるとは言えないとは思うくらいには高いものも多いけれどもねー。というかプロの敷居が低いからねー今は。、、、少なくとも、これまで読んだ中で(ペトロニウスの名前で登録しているので見ればわかります)、この人はプロフェッショナルとして長く続くかもしれない、もしくは、この物語は、群を抜いている!と感じるものは皆無です。まぁ、普通のライトノベルも過半は、あーこりゃー続かないわーと思うものなので、商業に比べて質が低いとは必ずしも言えないですけれどもね。そうはいっても、文脈読みで、ここにあげたのとか、登録した作品を全部読んでみると、明らかに浮かび上がってくるものがあるので、それがむちゃくちゃ面白いです。群として。何が出てきているかは、ぜひ読んでみて考えてみてください。