For Occupy Protesters and Police, Frustrations Mount

From The New York Times:

For Occupy Protesters and Police, Frustrations Mount

After a confrontation in Oakland on Tuesday night, frustrations are mounting for both the Occupy demonstrators and law enforcement in cities around the country.

http://nyti.ms/t4qmTg

先進国の賃金格差や失業問題に関する暴動は増えていますね。同じ先進国の人間として、この恐怖や不遇感覚は、非常にわかるけど、同時に、新興国で分厚い中間所得層の登場があることを考えた上で考えると、その影響で、賃金が平均値に収斂しているわけであって、倫理的な正統性は、単純には言えなくなる。難しい問題です。最近の気になる事です。


2011-10-18 「先進国生まれ」という既得権益を守るためのデモ
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20111018

このちきりんさんの記事が、事の本質をとてもよくついていると思う。これって、派遣と正社員の既得権益問題の構造ととても類似だからね。高杉良さんの小説で、「労働貴族」というのがあって、かなり古い形態なんだけど、似た構造で、なんとなく連想します。


ちなみに、アメリカは来年、大統領選挙です。この暴動というかデモもそうですが、ブッシュJrで右に振り切れた反動で、オバマに家事を切ったけど、結局、失業問題はひどくなるばかりで、一行に改善されません。そのアメリカの苛立ちはどこに向かうのでしょうか?。この問題は、イギリスが帝国の座から落ちて行く過程を描いた中西輝政さんの「大英帝国衰亡史」を思い出させます。とはいえ、共和党の選択肢も、ちょっと振り切れているキリスト教原理主義的な、いやそれは無理でしょういくらなんでも、、、みたいなのが多くて、ろくな選択肢がないんですよね、、、。


この次ぐらいの記事で、ちきりんさんが、日本の政治も大馬鹿だけど、世界も相当アホばかりで、意外に日本最低飛び抜けではないな、と思ったという記事は、とても同感。意外に、マチュアーした先進各国は、行き詰まりが大きく、打開策も見えないため、大衆もエリートもみんなあんまり変わらんのだな、と思う今日この頃。


特に、都市のライフスタイルや中間既得権益層のミドルクラスが住む郊外住宅地の生活って、その豊かさや選択肢のなさも、そして一皮向けば、システムの外にあるボウリングフォーコロンバイン的な行き詰まり感も、みんな同じなんだって、実際に住んでいて、シミジミ思います。


なお、さらに思考が進み、個が分業化した成熟した先進国の都市生活では、その孤独から、絆の復権、、、ようはコミュリタニアン的なものへシフトするのだけれども、それも、極端な話、成熟して複雑化したシステム社会の空白地帯として、アーミッシュのようなシステムの外へ出る共同体の構築も、もちろん選択肢の一つではあるが、過去に戻る行為なんだよな、、、とも思ってしました。文明を捨てて、共同体の絆の復権をラジカルに考えると、それって、文明の否定になる。ナウシカの風の谷や、デヴィットフィンチャ-?だっけの「ファイトクラブ」になるわけだ。システムの否定は、都合良く中間は、多分そうはあり得ないと思うので、ゼロか100かになってしまう。。


そうすると、実は、絆の構築に、極端入り戻すのは、悪手なのかもしれない。。。


などなど、益体もない事を考えていました。