平清盛の1話を見ました

第一話見た。清盛には、法王の子供という説があるんですね。びっくりした。

最初は、プロローグみたいなもので、清盛の動機を説明するのに、出生の秘密を設定して、そこから逆算するという設計なので、設計が見えすぎると、まあ、、、物語というよりは設定を見ている気になって、いまいち。

しかし、壇ノ浦で平家一門を滅ぼした報告を受ける頼朝が、


清盛がなければ、今の武士はなかったのだ!


と、叫ぶシーンは、いろいろ妄想をかき立ててくれて、凄くよかった。何度もいうけど、僕にとっての、あるべき姿、の源平合戦は、高河ゆんさんの「源氏」なんですよねー。ボーイズラブですけど(苦笑)。めちゃくちゃすぎる話でしたが、僕の中で「あるべき源頼朝像」が確固として確立した話なんですよねー。ぜったい、ああいう性格だよ、頼朝!って今でも思うもん。清盛も。


このセリフは、まさにこの大河ドラマの物語の核心を描くことになるんだと思うんだけど、この第一話からすると、大和朝廷の貴族の犬であって、独自の自立した立場がなかった武士という存在を、自立した存在にした、という物語にするようなんだよね。でも、では、今のこの時点での武士ってなんなんだ?というのが、この描写ではよくわからないなー。そういう意味では、この重要な部分に対する認識のなさは、まさに日本の歴史学な気がするなー。それとお、わかっているけど、バッサリ切り落としたのか、、、?。わからんなー。あと、平清盛の話描くのならば、最近思うのだけれども、日本の歴史の中には、海のネットワークというか、海外に目を向ける人と、国内の土地と人間関係に目を向ける人の争いのダイナミズムがあるみたいで、この勢力争いというか、違いをメインに描いて見せてほしいなーとおもう。前回の、センゴク外伝の桶狭間戦記が死ぬほどおもしろかったのは、織田信長が海運(貿易)と金融のネットワークを背景に力を持っていた人で、それに対抗するというか立ちはだかるのが土地を背景にした大名である今川義元という対立構造が、面白かったからだ。

センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)
センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)

よく、日本の海軍と陸軍の違いも同じような対立構造で語られることもあるけど、そういうものと同じことなのかな、、、、。というのはね、源頼朝を見ているとわかってきたんだけど、この人って、ひたすら、日本国内の血族の織り成す関係と、その根幹である土地と相続について焦点を合わせているんだよね。けど、多分そのライバルであった平清盛は、その逆のような気がするんだよね。この人、海運、貿易など外を見ていた人にような気がする。日本の歴史をずっと見ていると、この国内と海外のどちらをメインとしていているかで、目指すべき国家像が全然違うものになってしまうような気がするんだ。ヨーロッパでいうと、重農主義者と国際貿易をメインとする派閥との対立に似ているものなのかな、、、。この辺は、イメージはいろいろ聞いたことがあるので、何かおすすめの本でもあれば、誰か教えてください。


源氏 (6) (Wings comics)