『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 』 裕時悠示著 千和の戦力が圧倒的すぎる件について!

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる (GA文庫)


5巻までkindleで読みました。あまりにサクサク買えるので、恐怖の今日この頃です(苦笑)。


5巻まで読んでみて思ったのは、いまの時点では、アニメの方が断然面白いです。めずらしい、、、でもないか?。なんでかといえば、小説で読むにしては、マクロの背景のテーマが凄く弱いからだろうと思う。情報が関係性しかない。そういう意味では、アニメ化するにしても、ほぼすべてのことをアニメの12話でえがけてしまうくらいしかボリュームはないので、逆にそれはいいことなのかな、とか。12話きれいに終わるアニメの方が、アニメとしては見ていて気持ちがいい。これって、うーむ、、、マクロの物語上のテーマがないんだよね、、、少なくとも弱い。同じようなものでも、『僕は友達が少ない』はもう少しあるし、『ココロコネクト』はそもそもそっちのテーマの方が色濃い。そういう意味では、関係性意外で語るものが、思いつかないな、、、、。この作品は、アニメで見る方が、おもしろいかもしれません。


とはいえ、5巻まで読んで思ったのは、ただ一つ。



千和を見ていて思ってのは、、、



圧倒的じゃないか!!!(byギレン総帥)



という戦力差の違いです(苦笑)。


アニメでも、この主人公の動機設定では、、、、もう千和ちゃん、負けるとは思えないんだけれども?と思っていながらも、正ヒロイン位置にいる真涼の存在感は、アニメではそのビジュアルもあってか、あると思うので、まぁ相対しているかな、、、行動起こしたのは事実、千和より早いし、、、とか思っていたが、、、小説でここまで読むと、もう圧倒的な戦力差にくらくらします。



「えーくん、愛してる!」(千和



・・・・読んでいて、その重さと深さに、打ちのめされる感じがしました。・・・再び、思います。圧倒的じゃないか!!(byアムロ(苦笑)。幼馴染フラグは、最近のラブコメでは、噛ませ犬の負け犬フラグ系統が多いのですが、、、、幼馴染の弱点は、距離が近すぎて、お互いに異性と認識するのを飛び越えて家族になってしまっている点です。


けれども、真涼の登場によって、「それ」に気づいて、自覚して、女として、異性として、自分のポジションを5巻くらいで、千和は、意識します。もう、そうすると、見ていて、一人だけ群を抜いててる。もう勝負にならんよ、これ、と思いました。


いや、もちろん、近い存在よりも、真涼のようなトラウマというか問題を抱えた相手を好きになって、その子を選ぶということは、ありうるかもしれないとは思います。けど、、、千和の存在感を見ると、そういうのを選ぶ必然性は、ほぼないに等しいよう思えます。『ココロコネクト』のように、関係性とは別のところで、マクロ的な物語の問題設定があるものならば、いろいろな結論はあり得るでしょう。けど、この作品にはそういうものは、ない、といってもいいくらい弱い。関係性のみであれば、存在感とその関係性のロジック。


そもそも、主人公の解決すべきポイント(というか動機と行動の源泉)は2点です。


1)医者になろう!と人生の決断の意味=現実から逃避していた姿勢から現実へ


2)互いに浮気して家(=自分)を捨てた両親のトラウマからの恋愛への拒否感



・・・・既にこれって、二つとも、千和によって解決「されている(既に)」じゃないですか?。もしくは、1)は、そもそもが千和によって発生している行動です。1)は、そもそも現実を直視できなかったのは、2)の家庭内不和の正だと思うんですが、これを断ち切って彼に意思的に生きる意欲を与えたのは、千和のケガを治してあげたくて、、、ですよね。2)は、、、全ての、トラウマの源泉は、もうすでに解決しているんですよ。恋愛に対してトラウマであって、異性を愛せないのがこのトラウマのポイント、、、、って、既に、千和のことが大事で愛しちゃっているじゃないですか!(苦笑)。そして、確実に千和を選べば、この問題点はなくなります。相思相愛というのもあるのですが、そもそも、このトラウマや問題点を十分包容できるだけの深く意思的な愛が、十分に千和にあります。既に、千和がそばにいることによって、この2)の問題点は、解決しているも同然なんですよ。だって、千和は、愛されるだけじゃなくて、純分に愛す力もあるんだもん。。。


・・・・他の女、必要ないじゃん。


そして、、、5巻まで読むと、ほかの女の子が、まだまだどちらかというと、自己の課題に浮き沈みしている中、千和だけは、剣道のエースであった過去と折り合いをつけ、そしてケガによる好きなものができないという物凄い断念を昇華しています。自らの意志の力で。←いい女だなーとしか思えません。このとても意思的で前向きな意識に比較すると、自己のトラウマの煩悶している真涼のへたれっぷりが差になります。もちろん、真涼のトラウマも大きなものですし、だからと言ってストレートに千和が魅力的だというつもりはないですが、、、ましてや、か弱いほうが守りたくなるという選択基準もないわけではないのですが、、、。でも僕は、この千和は魅力的だと思うんですよ。もし、彼女がけがによる断念がなければ、それを意思的に克服していなければ、これほど魅力的で覚悟が定まった印象は受けなかったかもしれません。けど、彼女は、大きな壁を一度自力で乗り越えています。それが、他の3人の女の子と圧倒的な魅力の差になっていても、おかしくないと思うんですよねー。


・・・・作者、ぜったい、物凄いえこひいきしているように感じます。だって、設定上、この戦力差は、ありすぎです!。


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