新しいステージに入って、振出しに戻る地獄を

先日、会社での同志だと思っている後輩と話していた。今僕らは、この年齢で、非常に恵まれたルートにのった上に、二人とも大抜擢されたばかりで、順風満帆どころじゃない状態だ。


・・・・にもかかわらず、というか、だからかプレッシャーで夜もよく寝れない、シゴトが山のように押し寄せて、、、、シゴトは僕らは、たぶんかなりできる能力を持っていると思う。そうでなくてはこの年齢で、こんな抜擢はないし、そもそもここに「立って」いない。その僕らでもさばききれないような仕事が舞い込んでくる。これちょっと不思議だったんだよね。おかしいな?って、そもそも僕くらいの仕事の能力だったら、すさまじい量が来ようが、優先順位つけて、部下に振ってでもいろいろやりようはあるはずなのに、それができない。


ふと気づいたのは、おおっ、、、


優先順位が付けられない、すべてが最重要事項


になっているからなんだよね。これ、、、なんか感覚的に覚えがある、、、と二人で話していて、、、それは、この状態って、新入社員の頃と似ている!というのだ。えっちょっっとまって、今更新入社員のブラック状態で、最初の積み上げというか練習をして、ぼろぼろにたたかれている頃に戻るのってなんで???って。いまさらかよって。


なろうの小説で「俺つえぇーーー」状態で最初がすべて始まるじゃない?。あれの逆版です。「俺弱ぇぇぇ−−−」状態(笑)。なんか新しいクエストというかゲームが始まったんだけど、最初の初期装備が、呪い付きで、HPとかMP(精神)とか、常時少しづつ削られてゆき、手にも足にも拘束があってまともに動けない状態で、弱いにしても、モンスターが次々に押し寄せて、、、、というような感じ。


初めての仕事って、そういうものでしょう。レベルアップしていけば、それが余裕になっていく。そして、ブラックなことはよくないのだろうけれども、この状況が混乱してて、ブラックで、めちゃくちゃであればあるほど、抜けた時のレベルの上がり方もすさまじい。それだけじゃない


困難で過酷な状況で居場所を見つける能力、価値をたたき出す能力は、凄まじいレアスキル。


しかし、社会では必須のスキル。


準備された状況なんか、社会にはないからだ。


そうして、僕らは、、、ここからは自分の話に限定しよう、、、、抜けてレベルも上がり、楽勝でモンスターを倒せるレベルになっていたはずだ。しかし、最近違うのだよね。まるで、新人に戻ったように、不安を抱えて、どんどん、息を吸うだけでHPやMPが減り続けるようななかで、ジワジワと、仕事の量や質で首が占められるようになってきた。ふと二人で話している内容に違和感があって、、、、あれ、ついこの前まで、俺らって事業の話とかしてなかったけ?って、、、、でも、いまはもうほとんどそんな狭い話はしないで、経営の話しかしていない、、、それは、自分たちの仕事がすでにマーケティングや営業ではなく「経営」をしているからだ。仕事の規模や質も、すでに、全体にインパクトがストレートにあるので、もう単体のマーケとかの話だけしていても、あまり意味がなくなっている。


これは、凄い違いだ。


そして、ふと気が付いた。そうか、いまステージが全く違うところにいるんだ、、、、って。違うゲームが始まり始めたことを、僕は、自分の身で知った。


そして、、、、いみじくもその後輩が言った。


「僕は、自分が双六の人生ゲームで上がったと思っていましたよ、、、でも、上がったと思ったら、いきなり違う新しい人生ゲームが現れて、振出しに戻って、すべてを奪われた最弱状態で、やり直してください(しかも英語で)といわれた、ような感じです。」


最近なろうの小説で、「俺つえぇぇ」の概念ばかり読んで考えていたせいか、、、自分の人生を同じようにいきなり異世界に飛ばされた小説の主人公で、「俺弱えぇぇ」モードだな、と自虐を感じてしまう。HPとMP呪いで常時減っていくし、手足枷で身動き取れない中に、モンスターの波状攻撃が、、、、。


いつだって、ほんとうの物語は、最弱からスタートする。


そんな、気分です。


ようは、地獄です(笑)