『色づく世界の明日から』篠原 俊哉監督 とても幸せな気分になれました。


アニメ『色づく世界の明日から』PV第1弾

評価:★★★★☆4つ半
(僕的主観:★★★★☆4つ半)

素晴らしかった。昨年(2018)の10月からの毎週を、幸せにしてくれた、素晴らしいアニメでした。毎週楽しみで楽しみで、、、、P.A.WORKS、篠原監督、制作にかかわった人に、ありがとうと言いたい、いいアニメでした。・・・ただ、幸せだった、面白かった、感動したというのを、表現したくてこの記事を書いているのだけれども、、、、自分的には、自分のいつも分析する文脈に引っかからないし、「何がよかったか」とかを言葉にできていないので、書くところがないんですよね。基本的に地味な作品だったと思います。魔法使いという設定も、基本的には、日常のちょっとした演出程度の魔法しか表現されないので、尖っているわけでもない。なので、うーん、書き始めておいて、何ですが、なんか書くことが特にない。けど、、、、見た人はわかると思うのですが、OPの歌が素晴らしくて、、、あの魔方陣が広がっているシーン、主人公の月白瞳美が階段を上がっていくシーンとか、僕はネットフリックスやアマゾンプライムなのでアニメを見ているので、OPやエンディングは、スキップするのが普通なんですが、何回も何回観ても、じわっと涙が出る素晴らしい出来でした。・・・うん、素晴らしいとか、いいね、としか言えてねーな。。。まぁ、かといって、誰にでも薦めていいというわけでもないと思うんですよね、、、万人受けするとは思うけど、アニメを見慣れていない人は、別にこういうの見るなら、青春ものドラマやの実写の映画見てもいいわけだし、、、。うーん、なんかうまく感動を伝えられない。


ただ、、、、長いし読みにくいタイトルだなーと最初???と思ったんですが、この作品をひとことでいうならば、まさに「色彩」が美しいんですよ。瞳美が、色を見ることができなくなっているという、、、色彩のない世界から、世界がさぁーっと色彩を取り戻すシーンの美しさ、繊細さは、ため息が出るほどでした。脚本的にも、様々なものも、すべて抑制的で、派手でない「からこそ」この色彩の変化が、素晴らしく感動的に感じられて、、、、だからまぁ、言葉で説明する作品じゃないんでしょうねぇ。。。



アニメ『色づく世界の明日から』PV第3弾

オーソドックスな脚本だと思うし、設定も尖っていないので、すべてにおいて地味なんですよね。ドラマの展開も、けっこう平坦で、ドラマチックというわけでもない。「にもかかわらず」、魅了させてくれる、、、僕は期間中、3回見直しました。。。うーん、だめだ、うまいこと表現することができないや。カテゴリー的には、「青春もの」だともうんですよね。僕は40代のおっさんなんですが、別に、青春をもう一度やり直したいとはみじんも思わないんだけど、何に感動したんだろう。。。。P.A.WORKSの長崎の風景の繊細さと、関係性を丁寧に描写する力?、、、うーん、それは、昨今では、もう普通になるもので、そんな特別ってわけでもないんだよなぁ。。。素晴らしいのは、もちろん素晴らしいんだけど。これに、フライさんの繊細な絵が加わって、どれもが、本当に高いレベルで安定して調和している、というぐらいしかいうことがねぇなぁ、、、。うーん、、、ここは、今後の課題な気がする。こういう「青春もの」の良さというのは、どういう風に表現できるんのか、、、なんで自分が、ここに感動するのかは、少し考えてみたい。。。

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そういえば、途中ではっ!どこかで見た絵だ、、、と思っていたら、津田彷徨さんの小説の挿絵で、この絵いいなーと思っていた人のやつだったんですよねー。


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えっとねぇ、、、あ、ネタバレです、、、、あえて脚本で見るべきポイントとしては、60年後の未来に月白瞳美が戻った後、唯翔(ゆいと)に会えるかどうかってところなんですよね。劇中では、特に何も示されていないので、会えたかどうかはわからないし、彼は、70は超えているはずなので、お墓参りのシーンから、もう僕もな亡くなっているのだなと(はっきり描写はないけど)感じたんですが、これって、11話、あの抱きしめるシーンとか、それまでも、それからも、その時さえも、ぐっと抑制している感じがするので、そんな奥手というか、余り前に踏み出さない二人が、あそこで駆け出して、お互いを抱きしめあうって、もう本物だと思うんですよね。恋にしても、次元がかなり、、、こりゃ本物だなわ、、、と思ったんですが、本物だと思えば思うほど、どう考えても結ばれないじゃないですか。60年後に戻ったら、相手は、生きてても70以上のお年寄りだし、、、、。なので「会えない」という非常に常識的なドラマ展開を選択したのは、わかるし、、、、それが故の喪失感は、とても美しく、、、、ああいい作品だな、、、と思いました。もちろん、過去に残る!とか、唯翔が未来に来る!とか、物語なんだから、そういうアクロバティツクなドラマトゥルギーの展開をしてもいいとは思うんですが、、、、本当に通じ合えれば通じ合えるほど、でも「二度と会えない」というのは、、、深く、美しいなぁ、と思いました。同じ展開でいまだにずっと心に残っているのは、『天空のエスカフローネ』。。。もううろ覚えだけれども、異世界?~日本に戻るときに、抱きしめ会うシーンは、、、これほど愛し合っていても、もう二度と会えない喪失を抱えて生きなきゃいけないのか、、、と、ぐっと思ったのを、覚えています。それと同じように、、、、うーん、、、女の子は、たぶん瞳美の方は、前を向いて生きていけるかもしれないけど、、、、僕が、唯翔の立場だったら、もう二度と女性を愛せない気がするなぁ、、、、こんなに深い出会いがあったら、、、。だって、瞳美みたいなこと本物の恋をしたら、、、、さすがに忘れるの、無理じゃない???。これ、唯翔くんにとっては、地獄だよねぇ。。。男の方が、女性より未練がましいと思うので、、、これ、、、僕はほんと、しんどいだろうなーとしみじみしましたよ(笑)。

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P.A.WORKSは、素晴らしいなぁ。とるてあも、またもう一度見直したくなってしまいました。

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