トランプさんがどういう人間なのか?という意味では、物凄く示唆に満ちた話だった。

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大統領のコロナ感染で当面他のニュースは全て吹き飛んでしまった状態だが、トランプ氏が無事回復してきた場合、ニューヨーク・タイムズの大スクープは大きな意味を持つ可能性がある。なぜならば、それは単にトランプ氏がほとんど税金を納めていなかったことを示しているばかりか、実はなぜ政治とまったく無縁だった大統領が2016年、突如として大統領選挙に出馬したのかを推察する上で重要なヒントを見て取ることができるからだ。トランプ氏は1980年代に父親から相続した数百億もの資産をホテルやカジノなど派手な不動産開発事業に投資したものの、赤字に次ぐ赤字によって約20年でそのすべてを食い潰し2000年頃にはほぼ破産寸前に追い込まれていた。そうした中で起死回生の奇策として打って出たテレビのリアリティショーがばかうけした結果、ロイヤリティなどで再び数百億の資産を手にした様子が、彼の納税記録から見てとることができる。しかもトランプ氏は、2004年から07年までの間、リアリティショー「アプレンティス」のヒットで得た数百億単位の富を、再びゴルフ場やホテル事業などに注ぎ込んだ結果、またその全てを赤字に次ぐ赤字で失い、2016年に大統領選挙に出馬した段階では、ほぼ破産に近い状態にあった。事業が慢性的な赤字だった彼がほとんど税金を納めていないのは、ある意味で当然のことだったのだ。

 今回明らかになったのは、大富豪トランプ氏の税金逃れや脱税の実態などではなく、相続とテレビ番組の大ヒットという、人生において二度、大きなボーナスを得たトランプ氏が、ほぼそれを自身の事業によって食い潰してきた、典型的な穀潰し実業家の失敗の歴史と見ることができる。

 トランプ氏が大統領選挙に勝った時、メラニア夫人は「話が違う」と言って泣いたという話が、暴露本で紹介されていた。トランプ氏が本当は大統領になどなるつもりはなかったという根拠として、これはアメリカではかなり有名な話だが、今回の彼の経済状況と付き合わせてみると、2016年に破産に近い状態にあったトランプ氏にとって大統領選挙出馬というのが、人生3度目のドジョウを狙った行為だった可能性があると見ることができて興味深い。


神保哲生さんと宮台真司さんは、大好きでよく見ているのですが、特にアメリカ関係のやつはなるべく見るようにしている。今回もめちゃくちゃ面白かった。あと、プラウドボーイズに対する呼びかけが、もし選挙結果がはっきりしないで開票が遅れた時に、「暴動呼びかけてかけている」という文脈になるというのは、言われてみれば当たり前だー。やっぱり、様々な文脈や背景の問題意識がある人がまとめてくれると、分かりやすいわー。


宮台さんが言う、人に元気を与える(白人至上主義者にも(苦笑))トランプおじさんの話は、なるほどなーとうなりました。


これ、ただで見れるので、おすすめです。


あと神保さんのNYタイムズの税金に関するスクープの考察は、よかった。ただ税金を払った額が少ないことではなくて、父親から受け継いだ数百億も、アプレンティスで稼いだ額も、ほぼすっからかんになっているわけで、経営者として、能力はほとんどないということが重要で、、、だからこそ、現在抱えている借金(多くはドイツ銀行)のために大統領選挙で「名前を売ること」を目指したのではないかという、鋭い動機の考察だと思った。これは重要で、「何のために大統領になるか」の動機が、必ずしも白人至上主義とか差別とか信念があるわけではなくて、、、、という話になるので。むしろ、トランプさんよりも、そういった動機で出てきた人を当選させて今のアメリカの現状が、問題なんだというのは、なるほどと思った。



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