『ある日、お姫様になってしまった件について』のアタナシアがとても好きです。

ある日、お姫様になってしまった件について 10 (FLOS COMIC)

新刊いつも待ちわびてる。ピッコマで縦スクロールで全部読んではいるのだけれども、手元に置いて横スクロールで繰り返し読みたいんですよ。この作品のヒロイン、アタナシア・デイ・エルジェア・オベリアが大好きなんですよねぇ。何が好きかって、多分圧倒的にビジュアル。漫画家のSpoonの絵が、好きすぎて。時々、物語とかどうでも良い!(とは言わないんだけど・・・・)みたいな気持ちになるくらい好きになるキャラクターがいるんですけど、久々に、見るたびに胸がグッとくるくらい好き。今回の表紙も、ほんと好きで。。。額に入れて毎日眺めたい。何か自分の心の琴線に触れる何かがあるんだろうと思うけど、プリミティブすぎて、よくわからない。なんなんだろうなぁ。

ちなみに、最も胸が、刺し貫かれたシーンは、父親のクロードに抱っこされているシーン。

あれ見てるだけで、涙出そう。いやほんと、あらすじ的に、そんな複雑でもないし、何かドラマチックなわけでもないので、おすすめできるかというと、そうでもないんですが・・・・好きすぎるんです。個人的に。いやーほんと好き。多分、生涯忘れないくらい、好きなヒロイン。

こういう異様に好きになったキャラクターを見ていると、「好きになりかた」ってかなりいろいろ違うって思うので、よく考える。たとえば、同じくらい人生でガツンときた好きなキャラクターで、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の黒猫(五更瑠璃)とかは、明らかに異性として好きなんだよね。むちゃくちゃ、多分恋人にしたいとかそういう視線で見ている。でも、アタナシアに対しては、あえていうなら、ほとんど娘として見ているような感じがするんだけど・・・・もっと突き詰めると、むしろ本人に感情移入している感じあって、、、、言葉にすると違う感じがするけど、アタナシアに感情移入しているってことは、「彼女になりたい」と思っているのか・・・?。うーん、この辺りはわからない。でも、ほんと好き。なんか、むちゃくちゃ可愛くて、胸にぐっとくる。

ある日、お姫様になってしまった件について 1 (FLOS COMIC)

『ふれるかおる』 Shiho 僕は覚くんのお父さんが好きだったなー、あのお父さんいい男だよ(笑)

『ふれるかおる』(2016−2024) やっと、最終巻でた。好きで、ずっと追っていたんですよね。何で見つけたのか覚えてないのですが、Shihoさん漫画好きなんですよね。多分出ているやつは全部持っています。『メイド・イン・ロマンス』とか好きです。多分、少しHな年齢層高めの、でも激しくハードではないくらいの雑誌の位置付けだと思うんですよね、『Love Jossie』という白泉社の雑誌に連載されていたよう。僕は、単行本で電子書籍でなんとなく目がついて、良かったので買い続けている感じだったので、位置付けはよくわかっていないんですが。僕は雑食系なので、どの購買層に向けて書かれた物語なのかは、ちょっと気になるんですが、よくわからないなー。誰か白泉社の雑誌ブランドの位置づけ教えてほしい。

それはさておき、「君の匂い嗅がせてくれない?」といきなり、昔の同級生の九条覚(さとる)くんに、会社の人間関係がしんどくて辞めたばかりの甘楽(つづら)が迫られるところから物語ははじまります。なんてことはないラブストーリーなんですが、同級生のイケメン御曹司の九条くんが、化粧品会社の調香師(パフューマー)というおしゃれな仕事をしているところが、なかなか良いですね。そういえば、山田金鉄さんの『あせとせっけん』(2018−2021)も似ているコンセプトですね。あっちは、極度の汗っかきがコンプレックスのOLの八重島麻子と、トイレタリーメーカーの商品企画をする名取香太とのラブコメでした。ラブストーリーをするときに、どういう舞台を設定するかは、重要ですよね。めずらしい仕事にできると、お仕事ものとしてのエピソードも入れられるので、そのコンセプトが良ければ、話が広がりを持って独自性を持つ。

あせとせっけん(1) (モーニングコミックス)

こちらは、九条覚(さとる)くんの「匂いがわかりすぎる」というのが彼のコンプレックス・トラウマとなって話をひっぱるんですが、なかなか、この話、僕すごい好きでした。というのは、九条覚くんは、家族の中で「匂いでなんでも分かってしまう」という子供で、その違和感ゆえに、母親に愛されていなかったというトラウマを抱えているんですが、これなんでそんなに母親が息子に「匂いに敏感なこと」を人にいうなときつく言っていたかというと、実は、フランスに旅行に行ったときに調香師と浮気をしてその時できた子供なんですよね、覚くん。なんというか、、、、、これ、なかなか、面白い設定で、覚のお母さんは、そのフランスの有名な日本人の調香師のレイとのフランスでの出来事も、かなりロマンチックで、ふらふらっと浮気しちゃったんですよね。んで、次男の覚くんが生まれちゃった。覚くんは、流石におれの匂いの能力凄すぎるだろということで、違和感感じてて、、、母親の浮気を知っちゃうけど、本当の父親のレイ(子供ができたことは知らなかった)もめちゃくちゃ尊敬できる人で、母親も好きで、となってなんと考えていいかわからなくなってしまうんだよね。

これ、とても感慨深かったのは、覚くんが、いろいろ悩んでいるのは、自分の父親(本当の父親じゃないほう)が自分のこと大好きで、凄く愛されているのが伝わってきてしまうので、実はお父さんの本当の子供じゃないことが、騙しているようで苦しかった・・・って話なんですよね。


しかも、実の父親も、母親も、みんな凄くいい人で、、、、それで覚くんは、感極まっちゃうんだけど、、、、最後の方で、父親に「僕は、あなたの子供じゃないんだ(=母は浮気をしていた)」と言おうとしたら、「それはいうな」って父親に言われて、実は父親も気づいてた!、気づいてたのに、めちゃくちゃ覚くんのこと愛してたって、ことに気づいちゃうんですよね。


これね、、、、「誰も悪くない」って話になっているんだけど、いやさ、、、普通に考えたら、浮気良くないし、浮気した母親を恨んだりしても仕方ないじゃん、このお父さん。もちろん妻が、車の事故で死んじゃったてのもあるんだけど、、、でも、たぶん、なんかねぇ、、、このお父さん、亡くなった奥さんのこと、めっちゃくちゃ愛してたんだなってのが、すごい伝わってきて、いやーなんか、、、フランス的な感じだなって、すごいえがったんですよね。なんといえばいいのか、、、、たとえばね、僕がこのお父さんだったら、めちゃくちゃ好きでたまらない奥さんとの間に、自分の息子はすでに長男がいるわけで、次男がこれがまた奥さん似のかっこいい男の子なんだけど、実は浮気してできた子供だとしても、、、、いや、多分自分の大好きな奥さんの子供だったら全然愛せるなって、思うんですよね。僕が感性おかしいのかもしれないんだけど(苦笑)。この奥さんの性格からいって、裏切ったり酷いことができる人ではないのが、めちゃ伝わってくるし(旦那さんはよく分かっている)、まぁ、人生そういうこともある、ラビアンローズ(フランス的な感じ)ってのは、いやーありかなぁって思っちゃうんだよねぇ。多分このお父さん、「そういう複雑な背景も含めて」奥さんの思い出と面影がある覚が、可愛くて可愛くて仕方がないんじゃないかなって(笑)、一般的な道徳、倫理とは違うんだけど、いやそうだよなーーーってなんかグッときた。

メイド・イン・ロマンス【新作描き下ろし付き】 (花とゆめコミックス)

同誌は『Love Silky』の妹雑誌という位置づけ。コンセプトは「ラブ女子のためのちょっとオトナな少女漫画ウェブマガジン」。

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だそうなので、露出度高めでそれなりにHなシーンは出てくるんだけど(笑)、たぶん、主人公があまりハード路線じゃないんだよね。設定が、そもそも古本屋の店長(笑)だし。セクシー路線と程遠い。でも、なんというか、この年齢層にあてているから、最初からセクシャルば描写や関係前提なので、そこにあまりハードルがないので、こういう物語の方が、もう年寄りの自分にはあうよなー。


どうでもいいのだが、苦情という名前を聞くと、同じ白泉社星崎真紀さんの『Drクージョ危機一髪!! 』を思い出す。全然関係ないですが、このマンガ大好きでした。
Dr.クージョ危機一髪!! 1 (花とゆめコミックス)

秋田書店発の中華ファンタジー作品って確かに多いな。

茉莉花官吏伝~後宮女官、気まぐれ皇帝に見初められ~【電子特別版】 10 (プリンセス・コミックス)

高瀬 「茉莉花」の主人公である茉莉花の、女の子らしさと、芯の強さのバランスが徹底しているところが大好きです。女の子の強さを描くとき、いわゆる男勝りなたくましさで出世していくお話も人気だと思うのですが、茉莉花は女の子らしいままで活躍していくんですよね。マンガにするときも、茉莉花のかわいらしさや柔らかい部分はこぼさないようにしたいと思っていました。

石田 茉莉花は、「今を生きる女の子」に寄り添ったキャラにしたいなと。執筆をスタートした頃は、男装ヒロインが男社会でがんばるお話がけっこう多かったんです。そういった作品のほかに「女の子が女の子のまま活躍できる物語があってもいいな」と思っていて。茉莉花にはそんな思いを込めています。

natalie.mu

インタビューを見つけて。石田リンネさんは、大ファン。高瀬さんも、『かわいすぎる男子がお家でまっています』が好きで、茉莉花官吏伝とは別系統で好きだったので、途中で、あれこのマンガ家さん同じ人だ!と驚いたのを覚えている。青井みとさんも、素晴らしくて、コミカライズも恵まれていて本当にいい物語です。何がいいかってやはり、「女の子が女の子のままで活躍できている」ところ、茉莉花が、女の子らしく可愛い穏やかな少女であるところがすごく魅力的だと思うんですよ。ただそれだけであれば、女の子を枠にはめるだけの話になってしまいます。言い換えれば、例えばお淑やかに可愛くしていればいいんだ!みたいな家父長主義的な言説の補強みたいになっちゃうんですが、、、これって、「女の子らしく女の子のまま」で、彼女は、陰謀を巡らすのでも、戦争を指導するのでも、経済改革をするでも、はてまたとx座された鎖国国家のスパイでも、ウルトラスーパーマッチョな男性でもできないようなことを、さらりと、行なっていくんですよね!このギャップ!!!。ゾクゾクします。茉莉花官吏伝って、「そこ」だよなーって思っていたので、石田リンネ先生も、意識してらっしゃるんだ!と思ってちょっと、楽しくなりました。

秋田書店発の中華ファンタジー作品が今、花盛りを迎えている。雅やかな世界観で展開される甘い恋愛物語、史実をベースに描かれる壮大な歴史ドラマなどが読者を魅了してやまない中華ファンタジー

おお、そういえば、中華ファンタジーのカテゴリの作品って、たしかに秋田書店多いな。こういうの好きな編集者さんでもいるんだ¥だろうか?。

petronius.hatenablog.com


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