【物語三昧 Channel:Vol.3】TONO『カルバニア物語』人間らしさを失わずこの過酷な世界で生きていくこと with 海燕 - 2019年2月4日 Mon JST

カルバニア物語(17) (Charaコミックス)

さてさて、めちゃ忙しないですが、今年の目標は単品の解説ラジオを積み上げようということで、僕は早い方がいいと思う人なので、年の前半に2019年の目標を達成すべく、全力疾走、、、というか、やれるときにやらないと、いつできるかわからないですからね。人生は短い。

今回は、いくつも記事を長きにわたって書いていますが、大好きな『カルバニア物語』。僕は、9巻の公爵の日、というエピソードが好きすぎて、何度読んでも読むたびに、号泣してしまいます。昨日も読んだら、疲れ切って、ラジオの準備のための義務的なものだったのに、、、、気づいたら泣いてて、ああ、これな自分にとって琴線に触れる話なんだなぁとしみじみ思います。というか、傑作ですよね、これ。なので、紹介したくて、語りたくて。まず海燕さんとの第一号に、これを選びました。ちなみに、ペトロニウスの名にかけて傑作です!と言い切れる、★5つ(主客両方)の作品です。

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さて最近「勝てるところで勝負をしよう」との合言葉の下、僕と海燕さんでは、巨人LD教授にどうやって対抗しよう!と考えたときに、彼の弱い?領域で、僕らが相対的にましなところは少女マンガだ!ということで、海燕さんと、集中的に解説ラジオをしようとしています。話せば長いのですが、最近僕の大きな気づきは「憧れは人をだめにする」です(←この10年言ってきたことと逆じゃん(笑))。あこがれているだけだと、いっこうに尊敬する「その相手」と対等にならない。そして、腐る。上下関係は、やっぱダメなんだな、と。だから、本気で尊敬してあこがれるのならば、「その人に勝つべく、どうやって倒せるか!考え、いま倒せない自分を悔しがる!」という意識と行動が重要だと。これは出口治明さんを見てて、あまりに博学ぶりに悔しくなったからなのですが…まぁそれは置いておいて、なので、とてもめまいするほどのクンフーを積み重ねた巨人LDさんを倒すには!どうすればいいのか!という問題意識の下、まずは少女マンガ集中してみようぜ、と思いつきで考えてみました。


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カルバニア物語(1) (Charaコミックス)

【物語三昧 Channel:Vol.2】漫画版『風の谷のナウシカ』解説ラジオ with LD - 2019年2月2日 Sat JST

風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」

2019年は、単品紹介をしていこうということで、2回目は、漫画版『風の谷のナウシカ』。LDさんと解説していきたいと思います。基本的には、ラジオだけ聞けばわかるようにしようと思っているのですが、そうはいってもこれだけの古典的傑作になると、複雑な積み上げの果てに生まれているものなので、できれば、下記課題図書、ラジオ、作品を見ていると、より楽しめると思います。また、ラジオ聞いて、納得いかなかったり、もっと知りたいと思った場合は、ぜひとも、参考に挙げているものもトライしてみると、さらに面白いと思います。

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もう相当の古典となっているので、意外に、映画も含めてみていない人いるかもしれない?と思うのですが、どうでしょうか。少なくとも、これは、読んでいないと人生損をしているというようなレベルだと思いますし、興味なくても教養(笑)として知らないと、ちょっとさびしい。日本エンターテイメント史における金字塔なので、ぜひ押さえたい所です。ちなみに、下記に過去の記事と、ベースとなる概念の説明のラジオ講義を張っておきます。聞く前に見なくてもいいと思いますが、すべてつながっているので。


『風立ちぬ』 宮崎駿監督 宮崎駿のすべてが総合された世界観と巨匠の新たなる挑戦 - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために


『崖の上のポニョ』と『スカイクロラ』にみる二人の巨匠の現在〜宮崎駿は老いたのか?、押井守は停滞しているのか?(1)/ポニョ編 - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために


『崖の上のポニョ』と『スカイクロラ』にみる二人の巨匠の現在〜宮崎駿は老いたのか?、押井守は停滞しているのか?(2)/スカイ・クロラ編 - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために


また、宮崎駿さんは、なんというか社会哲学や経済・社会思想史のラインで考えると、理解が一直線につながるような人なので、戦後のアカデミズムや思想史の展開を知ると、補助線として凄い理解が深まります。ほんとうは、吉本隆明さんとかの位置づけと搭乗の時のインパクトを知っていると、興味深いと思いますね。このへんは、そういうのに造詣が深すぎる高畑勲さんの影響だろうと思います。ちなみに、僕の様々に読んだな宮崎駿さんの昨比の読解の中で最も断トツに素晴らしいのは、稲葉振一郎さんの『ナウシカ読解 ユートピアの臨界』です。もう絶版なのかな?。これ、社会哲学などの導入書として素晴らしく機能するので、おすすめです。

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風の谷のナウシカの元ネタとしては、『地球の長い午後』が有名ですね。古典の傑作SFです。また、宮崎駿さんは、作品も凄すぎますが、それ以外の言行録もめちゃくちゃ面白い人なので、いくつか出ていますが、トライしてみると素晴らしく作品世界の理解広がりが深まっておすすめです。


出発点―1979~1996


地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224)


下記は、これまでにやったラジオですね。


物語マインドマップ 2.善悪逆転の物語~勧善懲悪のヒーローが人類終末論にたどり着くまで


物語三昧ラジオ/風立ちぬ 2013/08/16


物語三昧ラジオ/シン・ゴジラ(ネタバレ) 2016/08/11


ちなみに、宮崎駿作品の原点は、僕は、『未来少年コナン』だと思うんですよね。彼の思想の問題提起などほぼすべての原点が詰まっている。『太陽の王子 ホルスの大冒険』なども本当の原点に感じますが、これ高畑勲監督作品ですしね。『未来少年コナン』は、いまでも色あせない素晴らしさに満ちている作品なんで、ぜひともトライしてみては。ちょっと古典紹介でした。


風の谷のナウシカ [DVD]


未来少年コナン Blu-rayボックス