2008-01-01から1年間の記事一覧

物語三昧の2008年ベスト 小説部門

2008年のベスト(ちなみの今年発刊ではなくて僕が読んだ中で)/海燕さんの記事を見て思いつきの真似です(てへ) 小説部門 1位『ローマ人の物語』塩野七生 ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫塩野 七生新潮社 2002-05売り上げラ…

2008年の自薦エントリ3つ

今年は総括すると、ブログや趣味にほとんど時間をかけられなかったというのが本当のところ。実際に見返すと、自己評価でちゃんと書けているエントリーがほんどない。一つの記事にかけている時間が、たぶん06年頃の5分の1にも満たないから、当然かも。だ…

2008年に見たアニメーション作品の講評

僕は、アニメ作品は、2008年は、『コードギアス・反逆のルルーシュ』『天元突破グレンラガン』『機動戦士ガンダム00』『鉄のラインバレル』『マクロス・フロンティア』『クラウ・ファントム・メモリー』『灰羽同盟』の7つのみなんで、番付をつけるこ…

物語三昧の2008年ベスト 漫画部門

漫画部門ここらにあげたのは、どれも素晴らしいので、順位を上げるのが失礼にあたるものなんで、まぁ好みの順とか思ってください。 1位『風雲児たち』みなもと太郎風雲児たち (1) (SPコミックス)みなもと 太郎リイド社 2002-03-28売り上げランキング : Amazo…

この悲しい世界で家族を求めてさまよう物語類型〜スメラギ・李・ノリエガとソーマ・ピーリスちゃんの遍歴

■少数が反抗することの正統性〜テロリズムを肯定できるのか? ルイ >> どうでしょうね。宇宙進出の段階に至っても、軌道エレベーターは三本生まれてしまった。そして国家的に宇宙産業に貢献できないなら、そこは切り捨てられていく・・そういう世界ではあり…

仕事納めでした。

なんか脱力です。今年は、ほんとに、ほんとに、タイヘンでした。いや、ほんと、自分よくやった、という気分です。・・・疲れた・・・。

『エトロフ発緊急電』 佐々木譲著 (1)

『昭南島に蘭ありや』が、戦前の日本を扱った小説という意味では、僕の本を読む時のテーマである「空白の日本近現代史」という部分に引っかかったので、凄くよかったのだが、星自体の評価は3つレベルであった。小説は、そつなく、きれいにまとまっており、読…

『フリーランチの時代』 小川一水著 幼年期の終わりを描く短編集

小川一水さんの短編集。この人は、正統派ハードSFの後継者であるジュブナイル小説家とでもいおうか。とても正統派の志向に則ったハードなテーマを描く人なんだけれども、内容が軽くハートフルなので、SFの入門書として読みやすくて本当にいいなぁと思う…

欲しいものをどんどん脊髄反射的に買ってしまうような人達は、景気を良くしてくれる経済の救世主

ろくに貯蓄せずに、欲しいものをどんどん脊髄反射的に買ってしまうような人達は、景気を良くしてくれる経済の救世主なのだから、景気が悪化したときにそういう人達を救済してあげるのは、辻褄が合っている。むしろ金を貯め込むばかりで、ろくに消費しない老…

今日は天長節

http://www.kunaicho.go.jp/17/d17-01.html天皇誕生日:75歳祝い一般参賀 陛下もあいさつ http://mainichi.jp/select/today/news/20081223k0000e040006000c.html?link_id=RSH04 今日は、戦前で言う天長節。今上天皇の天皇誕生日ですね。いやーふと思ったん…

08年は映画をみなかったなぁ・・・・ワークライフバランスというのは、本当に難しい

08年はプライヴェートの激動と異動や引っ越しなど、人生の中でも、超弩級ウルトラの激変で、人生がぶっ飛びまくった感じだったので(知っている人は知っている)、個人的な時間がほとんど取れなかった。まぁ全体を見れば、これ以上の幸せはないってくらい…

プラグマティズムの権化〜明治時代のエートスとは?

新渡戸稲造の『武士道』に対する記事で、tujigiriさんがコメントしてくれた言葉が、とても頭に響いている。先の見えないものを調べようとするときには、物事には仮説が必要で、やっと、僕がこのあたりの時代に見出しているエートスの差異や構造が、なんとな…

鎌倉の街を歩きたくなる

海街diary 2 (2) (フラワーコミックス) もう、ほんと吉田秋生さんは、大好きです。胸に染みいる。しかも、上手いなぁマンガが。名作『ラヴァーズ・キス』時系列的につながる作品なので、あれが好きな人にはたまらないでしょう。しかも登場人物か、微妙にかぶ…

220〜223時間目 (1) 現代の受け手は「我慢がきかない」?〜過去編の位置づけをどう考えるか?

あまりに面白かったので、久々の分析を。 ■過去編をやりすぎると現在のステイタスがロストする?〜古典的な骨太の物語か?それともキャラ萌えか?この「旅立ちのラカン編」は、僕にとってはたまらなく面白いシリーズで、なんでたった数回で終わってしまうの…

ちぃっと楊さんのラジオ出たりするゲストで

http://yannegi.blog42.fc2.com/blog-entry-2127.html楊さん、ありがとうございました。楽しかったです。いずみのさんが、盛んに『ランドリオール』との対比を言っていて、たぶんマイナーすぎるので、知らんだろうなーと思いつつも、知っていたら面白いんだ…

『武士道』 新渡戸稲造著 武士道的な倫理を取り戻そう!という、社会改良の発想は、そのすべてが意味のないロマンチシズム

■原典に溢れる高貴な香り〜その引用とシンプルな文章にしびれる読んでいておもったことは、シンプルでわかりやすいこと、そして、東洋、西洋のさまざまな文学、思想を縦横無尽に引用比較するさまは、見事なまでの教養人だなぁと感心した。よっぽど様々なレベ…

ソレスタルビーイングの動機が分からないなぁ

ちょっといろいろしながらとりだめていたガンダム00セカンドシーズンを流しみして、11話くらいまで来た。全然筋を把握していないので、うろ覚えの発言なんで、へんなところがあったら、つっこんでください。ファーストシーズンも含めて、どうしてもこのソ…

これは、かなり買いですよ。

時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)小川 一水早川書房 2007-10売り上げランキング : 12923Amazonで詳しく見る by G-Tools 久々に、貪るように、深く入り込んだ話だった。素晴らしい、買いです。お勧めですので、ぜひ。中学ぐらいの時に、眉村卓さんの『時の旅人』を…

これも素晴らしく面白かった・・・・

珍妃の井戸 (講談社文庫)浅田 次郎講談社 2005-04売り上げランキング : 16867Amazonで詳しく見る by G-Tools 文庫化するのを待っていたので、ふと気付いたら、出ていたので、購入して読了。はうー浅田次郎さんの中国モノは、最高だなー。清朝周辺を題材にし…

『ローマ人の物語』 33巻 迷走する帝国 なぜあの偉大なローマが滅びたのだろうか?

この後半の部分を、まわりはあまり好きになれないという人が多い。たしかに、カエサルまでのあの血沸き肉踊るダイナミックな物語と、五賢帝までの静謐ながらも楽天的な意思に満ちた帝国の拡大期にはない、滅びの、斜陽の匂いが満ちてくる。あらゆることは後…

『CGH』 小池田マヤ著 死に直面する恐怖が関係性を縛ること

Cactus,Go to Heaven!の略で、CGH。終わってみると、意味不明のタイトルも、ああ、なるほど、と思わせる。物語は、ひなこという、何のとりえもない普通の女性が、失恋して旅行に来たイタリアの町から始まります。そこで、出会った超美形の男性と一晩の恋…

ウソをつくなウソを!

今日の読売新聞で、2008年の論壇を「『新自由主義』崩落の年」と総括していた。 これらの危機や問題には共通の根があることを、今や私たちは知っている。小さな政府を志向し、社会の隅々までを市場化し、すべてを個人の能力に帰していく「新自由主義」である…

思わず…買っちゃった・・・・。

やっ・・・・やる暇ねーんだけどさぁ。海燕さん、、、買ってしまいましたよ。ファンディスクのほうもほしいなぁ・・・。

『ヘタリア2―Axis Powers』 日丸屋秀和著 だっだめだ・・・・リヒテンシュタイン・・・かわいすぎるっ

おお、2巻が出ていたので、思わず購入。はうわーリヒテンシュタイン、、、かわいすぎるぜっ。この人の書く女の子が、どーも僕は、つぼのようだ。胸に突き刺さる・・・かわいすぎて。

好き嫌いを理解の話に還元するのは、、、、、

男が少女漫画を読むということ。Something Orange http://d.hatena.ne.jp/kaien/20081210/p1 好き嫌いの話を理解に還元するのは、粋じゃないなーとか思うんだが、、、かといってただ感じればいいかってわけじゃないので、やっぱり「理解の水準」というのは現…

『昭南島に蘭ありや』 佐々木譲著 とりあえず買ってみた・・・・・ドキドキ

新しい本屋をふらふらしていたら、これとか見つけてしまった。・・・・この人の歴史ものをいくつか見て、、、タイトルとあらすじだけで、やべぇ、超好きかも・・・・もし、一冊読んでみて、もし好きなタイプだったら、金鉱見つけたかも。だって、これ、『二…

心が感じやすい時に読むと、いい具合に凹みます(笑)

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))P・F. ドラッカーダイヤモンド社 2000-07売り上げランキング : 144Amazonで詳しく見る by G-Tools 自分がへこたれていたり、人生のステージが変わって日々の雑…

『神のみぞ知るセカイ』  断片をどういう風に総合できるか?

LDさんと話していて面白そうなんで、1巻と2巻を読了。ちなみに、1巻は、ものすごく面白かったんだが、2巻は・・・・・あまり・・・という感じ。というのは、これって、一話完結で一人づつ女の子を口説いていく形式になっているんだけど、そういう形っ…

逃げない記憶をつくる・・・・・

ああ、、、胸にぐっと来る。なんか、自分的に凄く、胸に刺さる言葉だった。そうか、、、なんで、そんなに悪くないのに、「普通に過ごす毎日」を僕は、息苦しくなってしまうのだろうか?、なんで、自分を追い込んだり、いつもするんだろうか?って思うんだけ…

繰り返し読んでます・・・・最近やっと大正期と明治期の接続が分かって気がする

最近これ、繰り返して読んでいます。うん、明治期と大正期の「接続」ってのが、どこになるのか?って事が、だんだん輪郭ができてきた気がします。また、意味不明だった大正から昭和初期までの日本のことが、ある程度、像を結んできた気がする。うん。なんと…