2017-01-01から1年間の記事一覧

『IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』  錦織敦史監督  みんな仲良しと目的に向かうことの矛盾をどう昇華するかは日本的な物語類型の分岐点

客観評価:★★★☆3つ半 (僕的主観:★★★☆3つ半) 基本的にアイマス好きなんで、タスタイさんに薦められてから3年ぐらいたってしまったけど、やっと見れました。いやーブルーレイの再生装置壊れてて、見る機会を逸していたんだよね。やっとみれてよかった。 …

『ベイビーステップ(47)』 勝木光著 プロ編をもっと書いてほしかった。

2017年は、僕らの中で何かが終わったという話を、下記のラジオでしました。2017年のまとめて言う形で。ここでは丸戸史明さんの『冴えない彼女の育て方』が13巻で、終わったことをシンボルとして話しています。話していて物語の類型的には、ハーレ…

『君の膵臓をたべたい』(2017 Japan) 監督 月川翔 脚本吉田智子 原作 住野よる ソウルメイトに至るには肉欲が邪魔なんだなとしみじみ

客観評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★★4つ)映画館の予告で何度も見せられているうちに、見たくなって見に行った。正直に、日本映画のお涙頂戴系+スター起用による興行成績狙いには、がっかりすることが多いので、つられてしまったなと見たのですが、これが…

泣けました。

更新されていました!今回はアレです。タオルを準備しておいてください。泣きます。私は泣きました。今回の表紙、私、全く見てなかった。不意打ち。やられた…。本好きの下剋上 / 漫画:鈴華 原作:香月美夜 キャラクター原案:椎名優 https://t.co/naw1GXSnL…

【2016-10月物語三昧ラジオ】本日、28日の21-22時ごろから

明日(10/28)21:00か22:00くらいからでしょうか。@Gaius_Petronius さんとラジオの予定です。よろしくお願いします。https://t.co/TYO7jl64Aw— LD (@LDmanken) 2017年10月27日

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXII』 宇野朴人著 僕はこの宇野さんという作者がとても大好きです。彼は世界の美しさを知っていると思います。

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)最新刊読んだ。・・・・まず断っておくことは、最近僕は忙しすぎて、まともに論考というか、ちゃんと分析はできない。とても悔しいが、さすがにその余裕はない感じなんですよー。2017年10月現在。こういう…

『劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い』 (2017 Japan) 大沼心監督 Fate Shared Worldの一つ

客観評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★☆星3つ半)こやまひろしさんの『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』(2007)の本編(アニメかマンガ)を見ていなければ、『Fate/stay night』(2004)の士郎を知らなければ、さっぱりかもしれないが、駄作には全く…

『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016 韓国)ヨン・サンホ監督  ゾンビ映画の大傑作

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)ゾンビ映画の大傑作。ヨン・サンホ監督という名前は、聞いたことがなかったのだが、凄い映画でした。「新感染 ファイナル・エクスプレス」という邦題からも、あまり見ようという対象には入っていなかったのです…

アメリカ南部・バージニア州のシャーロッツビル(Charlottesville)事件のメモ

Unite The Right Torchlit March Towards Lee Park Through Charlottesville, VA ほぼ100%白人男性の右翼が集結。分断が進むアメリカ|渡辺由佳里 @YukariWatanabe |アメリカはいつも夢見ている https://t.co/judvlR3VZ5— 渡辺由佳里 YukariWatanabe (@Yuka…

アメリカ南部・バージニア州のシャーロッツビル(Charlottesville)事件のメモ その2

したがって、大統領への批判の中心にあるのは、トランプ氏が拘ったどっちもどっち論と言うことになります。思うに、このどっちもどっち論は、①現在の差別主義者への態度、②歴史を現在の価値観で裁くことの是非、そして、③法と秩序を維持する責任、の3点につ…

あまりの傑作すぎて、震撼します。

最近忙しいのと、風邪気味で、なかなか記事が書けず。・・・というか、FGOやりすぎなのかもしれません(笑)。ネロ祭とか、きちゃったんだから、どうしよーもないですよね。といいつつ、メイドインアビス。これ、凄いですね。超ド級の傑作です。アニメも…

『1518!』4巻 相田裕著 一緒に歩んでいく対等さに涙しました

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ) 『GUNSLINGER GIRL』 相田裕著 静謐なる残酷から希望への物語(2)〜非日常から日常へ・次世代の物語である『バーサスアンダースロー』へ http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20130104/p1 この続き。 ■再…

やっと、出てくれました!まってました!

激アマです。もう、ほんと甘くて、素晴らしすぎます。 ちなみに、レン君が、めっちゃすき。かっこいいよなー。

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』10-11巻 渡航著 この展開は悪手で袋小路で先がなく作者は苦しいだけ・・・・・だからこそ期待したい

■時代の問題意識を正面から戦っている幸せな作品10巻から11巻を読んで、迷走している、と思う。悪い意味で書いているのではなく、作者が真摯に悩んで物語が進まなくなっているのがわかる。もちろん僕の勝手な解釈だが、10-11巻を読んでいて、雪乃と…

『クジラの子らは砂上に歌う』 梅田阿比著  久々に見つけたハイファンタジーの安定した作品

客観評価:未完のため未評価 (僕的主観:★★★★★星5つ)驚いた。もう9巻まで漫画が出ているのに、僕のアンテナに全くひっかかってこなかった。けれど、これ1巻しかまだ読んでいないですが、もう傑作だというのがわかる。この手の夢見がちなハイファンタジ…

『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』 武内 宣之監督 岩井俊二原作 終わらない夏休みを描いた傑作リメイク

客観評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つ)■自分の目で確かめたら、傑作の映画でした。ネットでかなり評価が分かれていたが、自分の目で確かめてよかった。素晴らしい傑作。ペトロニウスの名にかけて、傑作。終了後、久しぶりに打ち震えた、極上の映…

【2016-8月物語三昧ラジオ】オフ会お疲れさまでした。

8月のラジオは、オフ会に全力投球と&夏休みの遊びに全力投球でしたので、オフ会の報告ラジオみたいになってしまいました。けれども、いやはや、自分で主催しておいてなんですが、50人も直ぐ集まってくれて(あのほんの数日だけで意思決定して申し込んで…

『ななしのアステリズム』 小林キナ著  名前のつかない感情を

客観評価:★★★★☆4つ半 (僕的主観:★★★★★5つ)少し前にTwitterで、百合やBL的な話は好きなんだけど、最初からそれ前提となってしまうと、「そういう物語」として構えてみてしまうので、まだ「名前がつかない状態の感情」みたいな物語を見たいんだよなぁと…

『プリンセス・プリンシパル』が面白い。

今期のアニメは見きれていないのですが、4話まで見たのですが、友人に薦められたのですが、途中から、あっコレやばい奴だ、とのめり込みました。スパイものとしてよくできていて、1話がたぶんもともと9話?か何かのエピソードを繰り上げて放送していて(…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』8‐9巻 渡航著 自意識の強い人が、日本的学校空間から脱出、サバイバルする時の類型とは?

■生徒会長選だけを言うと、物語の完成度としては、『ココロコネクト』の話の方が上だと思う。『ココロコネクト』から引き続きこれも日本的な意思決定の 関連の物語類型に展開していく、 同じ類型だったということがわかった 学校空間の問題点が展開していく…

『魔王様の街づくり!〜最強のダンジョンは近代都市』 月夜涙著  究極のなろう作家の最前線〜異世界転生系俺Tueeeフォーマットは、古いのか、それともこれが成熟した最高峰なのか?

評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★3つ) 友人にすすめられて、下記2つを一気に読みました。タイトルにもありますが、現在のなろう作家の最前線かつほぼ最高峰の一つといってもいいんじゃないでしょうか。とても興味深かった。 スライム転生。大賢者が養女エ…

『流血女神伝 帝国の娘・砂の覇王・暗き神の鎖・喪の女王』 須賀しのぶ著 女の子を主人公にした物語で最高峰なんじゃないか、といつも思います。

評価:★★★★★5つ 傑作マスターピース (僕的主観:★★★★★5つ傑作)これも2007年のアメブロの記事を再掲載です。僕は、冒険活劇で、成長物語(ビルドゥイングスロマン)で、少女を主人公とした物語では、須賀しのぶさんのこれが最高傑作ではないか、と思…

『サトコとナダ』 著:ユペチカ 監:西森 マリー サウジアラビアの女性の視点から見る世界ってなかなかなくて、とても興味深いです。

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★4つ)http://sai-zen-sen.jp/comics/twi4/SATOKOandNADA/こういうエッセイ的な漫画は、物語自身よりも、どれだけ我々にセンスオブワンダーな視点を提供できるかという点がポイントで、それがあればあるほどインパクトがあ…

『流血女神伝 砂の覇王・暗き神の鎖・女神の花嫁・喪の女王』 須賀しのぶ著 神の観念を描くこと〜君のそばに宗教は真摯にありますか?

評価:★★★★★5つ 傑作マスターピース (僕的主観:★★★★★5つ傑作)www.youtube.comアメブロが見にくくなっているとのことで、再掲を。丁度、うれしいことに、kindle化してくれているので!。ぜひ買いましょいう。これは僕の人生の読書体験の中でも、最上位に…

『「世界史」講義 I古代・中世編: 教養に効く!人類5000年史』 出口治明著 ユーラシア大陸を一つのものとしてとらえる視点を!

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)最近出口治明さんの『仕事に効く教養としての世界史』そしてこの前『世界史講義』また『世界史の10人』という本を読んで行くことによって結構長い間この本を読んでいるんですけども、一言で言うとですね、意外に…

【2017-7月物語三昧ラジオ】

先日、@kaien さん、@gaius_petronius さんとやったラジオの録画データです。|物語三昧ラジオ/正解するカド+脱英雄譚 2017/07/23 - https://t.co/qRHuFhGxDJ— LD (@LDmanken) 2017年7月25日

『メアリと魔女の花』(2017 日本)米林宏昌監督 宮崎駿の後継者ではなくジブリアーカイブの後継者としてファミリー層の空白に答える

評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★☆3つ半)■宮崎駿の後継者ではなくジブリアーカイブの後継者としてファミリー層の空白に答えるファミリー層向けの映画としていい出来だった。子供と行きたい作品ですね。ジブリの後継的ポジションで、ファミリー層を狙うとい…

『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』(2016 日本) 監督 吉田りさこ  魔法師という存在の凄さが映像でよくわかる

客観評価:★★★☆3つ半 (僕的主観:★★★☆3つ半)とてもとても面白かった。原作者が脚本だけにさすが。小説のファンにはたまらない作品。それ以外の人が見ても、わかる感じに単純な話だが、やっぱりファンムービーであってそれ以上ではない。まぁ基本設定を知…

2017年8月5日(土)・物語三昧オフ会

【日時】2017年8月5日(土)10:00-17:00【申し込み】 http://eventon.jp/h/f30dbb1d995fe9075d46114aa0748b4476880961 ここから申し込めるようになっています。【費用】 場所代として2000円【場所】高円寺地域区民センター(建物名:セシオン杉並) …

『メッセージ(Arrival)』(2016USA) Denis Villeneuve監督 世界が決定論的に決まっていたとして、あなたはあなたの人生をどう生きますか?

客観評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つ)テッド・チャンの傑作SF短編である「あなたの人生の物語("Story of Your Life")」の映画化。英題は、Arrival。ちなみにネタバレです。一言でいうと、ファーストコンタクト(異星人との初めての邂逅)も…