2021-0106【物語三昧 :Vol.101】2020年アメリカ大統領選レポート(11)Trump supporterによるInsurrection(暴動)が発生-109

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1月6日が、あまりに凄い長い一日だったので、残しておきたくて日記を。子供たちと、夜中の1時までコードギアス反逆のルルーシュをみってて(止められなかった(笑))終わったところで、ちょうどペンス副大統領が、新大統領を認めるところだった。歴史の目撃者だ!と、子供たちとキャッキャ喜んだのですが、、、いやはや、凄い一日でした。これ歴史に残る日だなと思いました。

■承認の瞬間



さて朝に戻ります。



ジョージア上院選挙

朝、昨日からいつも見ているTWITTERなどのアメリカウオッチャーの渡辺由香里さんがそわそわしてて、ジョージアの選挙だなーと感じていました。今は忙しい時期だし、もうすでにバイデンさんに大統領は決まったので、自分の中では終わったことで、、、、というか、仕事とか毎日のルーティンに戻らないと、やばいじゃないですか(笑)、と思っていたんですが、、、というか、勝つのはさすがに難しいだろう、ジョージアだし、と思っていたんですが、まさかの2議席獲得で、驚きました。おお、これで最高裁以外は、すべてのブルーウェーブに飲み込まれたんだな、、、慶応の中山教授がいっていたのですが、むしろこれでまた、民主党最左派が傲慢になったり、民意を無視したりしないかなと心配になるのですが、、、でも、あきらかに、トランプ政権に対してのNOですよね。これ。



■Trump supporterによるInsurrection(暴動)

しかし、そのあと、こんな暴動が起きると思わなかった。これ前代未聞ですよ。最も重要なのは、警官が、中に導き入れているシーンや、仲良く写真をとっえちるシーンが多数映像で残されている点で、これは公僕としてはありえないだろうと思います。それにしても、この絵面凄すぎる。こんなシーンを目撃することが、人生で生きるなんて。キャピトルヒルですよ!。アメリカの国会議事堂。ここ観光で何年か前に行きましたが、素晴らしい美しさの空間で、ここに暴徒がなだれ込んだなんて、ちょっと信じられません。いまだ「この事件」をどうとらえるべきなのか、自分で考察できていないですが、さすがに、これはないだろ、と思います。少なくとも、全然リーズナブルじゃない。トランプ大統領の煽りが原因なのは、ここまでくると、もうポリティカルコレクトネス的に中立保っていってみたところで、間違いないですね。これだけ分断を助長させるのは、本当にどうかと思います。一国の元首として。。。。といいたいところだけど、まさに「分断をあおって、対立軸を明確にする!」というのを、トランプさんの45代大統領選出で選んだわけだから、その通りのことが起きているだけなんですよね。

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写真でたくさん写っているのが、QAnon believerですよね。いったい、どういう意図で集まった、どういう動機があって、こんなことをするのか、いやはや少し考えたいです。ちなみに、Insurrectionなんて言葉初めて知りましたよ。


ダブルスタンダードについて

ちなみに、これ友人とも会話になったのが、これが、アフリカンアメリカンだった、即撃ち殺されてるよね、という話で、あまりにダブルスダードだという話になりましたね。

トランプ大統領の反応


憲法修正25条の発動

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ちなみに、閣僚が全員サインすれば、大統領を職務停止に追い込めるので、もうそうすべきじゃない?という話が出ていました。まぁ、実際できるかどうかはともかくとして、これが、今後の共和党がどこへ向かうのかという試金石の一つであるのは間違いないです。さすがに、国会議事堂襲撃は、大きい出来事ですよ。これをどう解釈して、説明するのかは、今後のj共和党の目指すべき姿を示すと思うんですよね。まぁ、なかなか決断できなくて、こういうところまでずるずる来ちゃったわけだから、できないかもしれないですが。

■日本では???


■この背景を知るには?

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2020の振り返り

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■2020年はどんな年だったか?~ペトロニウス家の総意は、Crew Dragon missionの成功!

2020年は、何の年か?と問えば、マクロ的には、スペースXによるCrew Dragon missionの打ち上げ成功、コロナ禍、COVID-19による世界のロックダウン、そしてトランプVSバイデンの2020年の大統領選挙。ミクロ的には、まさかアメリカの大統領選挙が、VISAのステイタスなど自分の人生にストレートの直接影響を与えるとはおもいもよらず、アメリカのレジデンツとして、ガチで大統領のことや政治のことを考えた1年だった。それによって、人生も、もちろん家族も翻弄されるがゆえに、真剣にいろいろ考え、それはそれはそんどかったけれども、計り知れないほど新しくチャレンジに満ちた、新鮮な体験だった。子供たちと、CNN10を見ていて、2020年を振り返ったのだが、満場一致で、今年は、Crew Dragonが素晴らしかった!と、子供たち(双子の男女12歳、ミドルスクールの1年生)の発言。自分も漠然と、いろいろな不幸な出来事よりも、それを超えてアメリカが前に、人類が前に進む感じがして、これが一番印象に残っている。アルテミス計画とともにね。


Update on Artemis Program to the Moon at the Eighth National Space Council Meeting

How We Are Going to the Moon - 4K

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Meet Soichi Noguchi, Crew-1 Mission Specialist

野口宇宙飛行士の動画とか毎回楽しみにしているし、子供たちと見ながら、とても誇りに感じます。素晴らしい人がたくさんいて。

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■ブログとかYoutubeの配信とか~今年の1位は、ハンドレッドとクイーンズ・ギャンビット

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できれば、時間をとって2020年の、というか1年のまとめを、毎年残せたらなと思うのですが、今年もせわしなくなかなかその時間が取れず。ただし、アズキアライアカデミアの配信で今年のまとめをできたので、それはよかった。これから定点観測できるように、毎年の年末のまとめはルーチンにしようと思います。それに今回は、隠れボスキャラことまぎぃさんがついにラジオ初登場してくれて、それも僕的にはよかった。

物語三昧Channelということで、2018年の12/22から始めて、約2年が経ちました。明日で、配信回数は108回。番組としては、100タイトル目になります。目標がアーカイブとして、100個はやろうと志したので、これで達成です。1年でやろうと思ったのですが、2年になってしまいました。2020は、約54配信ですね。ざっくり見ても、なるべく僕のカラーが出るように、アメリカのドラマや映画を大目に配分しようと意識して、2020年は、大統領選挙レポートをという形で、時系列に沿って、主観的な感触をリアルタイムで残せたので、これも構想していたことが達成した感じで、なかなか「やった!」と小さく握りこぶしです。やろうと決めたことは、戦略というか、意識をもって「とにかく継続できること」が強さになると思うので、100タイトル配信は、成し遂げられて感無量。単品で、アメリカの作品多めで、まぎぃさんら個別にサシでの配信を残せたのもうれしかった。ちなみに、物語の物語は、既刊7巻ほぼ完売になって、販売を終了しました。これもうれしかった。批評系の本で、何千部って、結構な数量売れたと思うんですよね。もちろん、2019年までにちょっと燃え尽きた感はあって、2020年は不足していたインプットのクンフーに戻った感じでしたが、傷も(笑)癒えてきた気がするので、2021年は、もっと行ける気がします。

映画を見た本数は、約60本。2019年より、仕事で追い詰められている割にたくさん見れているのは(ドラマやアニメ以外だし)ネトフリやアマゾンプライムなどで手軽にアクセスできるようになって、時間をインプットに効率よく使えるようになっていることも大きいと思う。アクセシビリティという意味では、天国のような時代になったと思う。もっともっとスピードアップできると思う。2020年のランキングというのを、どういう形でやっていくかは、ちょっとコンセプトを考えなければなぁ、と思いますが・・・・・やれる範囲でいうと、今年は、ドラマではハンドレッドとクイーンズ・ギャンビット。映画では、フィンチャー監督のMankが、、、これ解説ないと全然わからないんですが、アメリカを深くえぐっている作品で、これはいいわーと思いました。『The Hate U Give』『13th』『When They See Us』など、ブラックライブズマター関連のアメリカの奥深さを一歩踏み込む作品に、リアリティに出会えたのは幸せでした。ディズニープラスで『ハミルトン』を家族で見れたのも感無量だった。


2020-1124【物語三昧 :Vol.81】『クイーンズ・ギャンビット(The Queen's Gambit)』その閉じられた世界からの解放~三月のライオンと読み比べたい-89


2020-1204【物語三昧 :Vol.91】『Mank/マンク』2020 デヴィッド・フィンチャー監督 『市民ケーン』-Rosebud(バラのつぼみ)の製作背景から見えるアメリカの今-99

ま、娘と鬼滅の刃、キャーキャー言いながら、泣きながら読んでいたんで、そうはいっても、これは抜けないかな、と思いますが(笑)

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■やはり2020年の大統領選挙をフルプロセスじっくりアメリカ居住者の立場から追えたのは幸せだった


US election: The crazy election campaign in three minutes - BBC News
US election: The crazy election campaign in three minutes - BBC News

この映像がとてもよくて、走馬灯?(笑)のように、この数年大統領選挙を追っていた出来事が思い出されて、、、。


2020-1103【物語三昧 :Vol.78】2020年アメリカ大統領選レポート(8)2020選挙直前まとめ-86


それとほんと時間かけすぎですが、やっとアメリカ人の物語が、終盤に差し掛かってきた。これもこつこつ読めていてうれしい。

ニューノーマルなのか、それとも・・・・しくなくとも家族との絆は計り知れないほど深くなった気がする

ニューノーマルアメリカにいたというのも関係あるのかもしれないが、ほぼ3月のギャビンニューサム・ガバナーのStay at home orderからはじまり、少なくとも8か月は、会社に出社することなく家で仕事をしていた。最初は楽できるかと思いきや、会社はリストラ一気に敢行するなど、仕事量は倍増する(表現じゃなく、ガチでフィジカルに2倍以上にはなったと思う)などしんどかったが、それでも、家族が「他に選択肢がなく家に閉じ込められている」ので、関係性の密度が異様に上がった気がする。うちの子供たちは、フルでオンライン授業でハイブリッドではなかったので、ほんとうに、家にいる。下のエレメンタリー2年の娘は、オンラインだと、机に座っていられないとかいろいろあって、もう妻と交互で授業を横に座ってて対応していたので、それも物凄くしんどかったが、、、、、逆に言うと、小学生の授業をフルで、全部聞き続けるというとんでもない稀有な体験だった。ましてや僕は日本で教育を受けたので、アメリカの教育がどんなことをしているか、本当に良い経験だった。

子供たちと、名画やパパおすすめ、息子おすすめとかのルールで、様々な映画を一緒に見て感想を言うようになった。これは一番の幸せだった。もちろん、鬼滅の刃約束のネバーランドとかもだけど、娘のチョイスで『Stranger Things』やリアリティショーの『ダンス・マム』などは、こっちの目線だから、教えてもらえなければ、あることも気づかなかったかもなー。子供たちの読書の精読とかにも付き合ったので、アメリカのミドルスクールクラスの子供の課題図書をいくつも読んだ。アメリカの重要な理念というか古典として、ディストピアからの脱出と自由が、物凄く深く根付いているんだ、というのは、これで実感した。ヤングアダルト小説などのエンタメも古典とかの課題図書も、みんなこのラインで解釈を求められるんだもの。ブラッドベリ火星年代記』『華氏451』など、こんなことでもなければ読み直さなかったし、精読読解なんかしなかったと思う。たかが、12歳といえども、根気よくアメリカや政治制度の課題を説明していると、双子なのに、実は政治の根本的な根っこの理念の部分で、真逆だったりして、、、、驚いた。人間は、同じものを見てても、遺伝子すら同じでも、こんなにも違ってしまうのか、、、としみじみ感動した。本当に楽しい会話ができて、幸せな一年だった。


2020-1228【物語三昧:Vol.97】『素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)』フランクキャプラ監督 アメリカの国民的映画・人生やり直し系ループ類型の元祖-105

『クイーンズ・ギャンビット(The Queen's Gambit)』2020 Scott Frank監督 その閉じられた世界からの解放~三月のライオンと比べたいです

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客観評価:★★★★★5つ
(僕的主観:★★★★★5つ)


2020-1124【物語三昧 :Vol.81】『クイーンズ・ギャンビット(The Queen's Gambit)』その閉じられた世界からの解放~三月のライオンと読み比べたい-89

本日は、2020年11月23日。最近、ぬまがさワタリさんという方のTwiiterで紹介されていると、おおっと共感して見てしまうことが多い。ネットフリックスの『ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-』(Behind the Curve)2018』も思わず見てしまった。この人の持つ文脈感が、気にいっています。ちなみに、この人を見つけたのは、ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)関係の映画を紹介していて、それが素晴らしい網羅だったので、それ以来に留めるようになりました。2020年10月23に、ネットフリックスで全話リリースされています。

それ以外にはいくつかの理由があって、アメリカのドラマだと長すぎて終わっていないものは、よほどのことがないと躊躇してしまうのですが、これは、7話という短いシリーズで完結していること。もう一つは、これを見た友人が、まるで『3月のライオン』のようだったと語ったことです。一言で言えば、チェスの天才少女エリザベス・”ベス”・ハーモンが、世界の頂点へ向かって駆け上っていく話です。典型的な成長物語でビルドゥングスロマン。年若いしかも「女」(これは1960年代のお話しの上に、男がメインといわれた当時のチェスの世界)が、ばったばったと自信かの男性をなぎ倒していくというのがすぐ想像され、痛快な物語であるのはすぐ想像できます。けれども、同時に、彼女は孤児院の出身で、彼女が「チェス以外の方法で自分の人生を生き残る」ことができなかったであろうことは、想像に難くありません。これは、なんだか見るべき物語!という匂いがしたのです。ちなみに、ポスターやトレイラーを見ると、アニャ・テイラー=ジョイの、この目の大きな女性が、とびっきりな存在感を放っており、また1950-1960年代の衣装、意匠、風俗を感じさせるスタイリッシュな映像も、とても引き込まれます。ちなみに、これは、ポール・ニューマンの映画「ハスラー」の原作作家ウォルター・テヴィスの1983年の小説の映像化です。


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■この苦しい世界から世界にのし上がるビルウングスロマン~三月のライオンとの比較を

一気に数日で全話見た。止められなかった。まさに羽海野チカさんの『三月のライオン』のチェス版という感じで、これを比較した人は慧眼だと唸ります。簡単に成長物語=ビルドゥングスロマンと書いたのですが、事はそう単純じゃない。なんというか僕の中で最もさわやかなビルドゥングスロマンというのは、例えば『ダイの大冒険』のような作品で、そこに陰はない。全くないとは言えないが、成長するにあたって、桐山零やベス・ハーモンは、少なくとも将棋かチェスかの違いはあるにせよ、「生き残るために選択肢がない」状態で、自分が選択肢を考えられるほどの余裕も能力もない幼少期から「それ以外の道を選ぶことは死につながる」ような究極の視野狭窄の中から、偶然運よく才能があったため、わき目もふらずその世界を駆け上ることになる。それは、「成長ではある」にしても、「自ら選んだこと」でもなければ、楽しくてやっているということでもない。ただ、「生き残るため」には選択肢がなかったというだけ。ベスや零くんのような「選択肢がなかった子供たち」が、その後、どのように人生を追いつめられていくか、どのように彼らは「自分自身」を取り戻すのか?は、ぜひとも両方とも大傑作なので、比較して見ていただけると、このテーマやモチーフの深さが感じられていいと思います。

ほかには、『ストレイト・アウタ・コンプトン』(Straight Outta Compton)2015、ギャングスタ・ラップ(Gangsta rap)の伝説のグループ、N.W.A.(Niggaz Wit Attitudes)の映画ですが、このコンプトンというのが全米一治安が悪く殺人発生率が高いといわれるような過酷な場所で(ちなみに、筆者ペトロニウスは、このそばに住んでいました(笑))、ここから「抜け出すこと」の意味は、全く同じだろうと思います。アフリカンアメリカンが、「ここ(=最貧困のループになってしまっているゲットー)から抜け出すには、ほとんどの場合、天才的な才能でバスケやテニスのスタープレイヤーかラップのミュージシャンになることぐらいしか思いつきません(言い換えれば、不可能、という意味です)。これも同じテーマですね。ちなみに、この映画の主人公の一人イージー・Eや、セリーナ・ウィリアムス(テニスプレイヤー)も子供の頃ここで暮らしていました。何を考えてほしいのかといえば、「そもそも生きていることが不思議なくらい」の「貧困や苦しみの連鎖」の中で、当然家庭とかコミュニティは崩壊しているわけで、何一つ希望がない世界なんです。そこでは、どうやって今日を生き延びるの?ということしかテーマになりません。そんなふうに人生が制限されたら、一体どうなるのか?というイメージをもって物語を見てほしいのです。この飢餓感、絶望感、未来を考えることなんか不可能な余裕のなさ、、、そうした切迫感が、生涯消えることなく、彼を、彼女を駆動し続ける子供時代なのです。ベスには、ほんとうに、「それ」以外の生きるための手がかりがなかったのです。


このテーマで重要なのは、「この貧困と苦しみに囲まれた閉じた世界からどうやって脱出するか?」なんです。


それは、チェスの才能により、勝って勝って勝って!!!!


でもそれでも「そこ」から解放され抜け出ることができないんです。物理的には、裕福になった。選択肢も増えた。でも、彼の、彼女の心が、「失われた子供時代」が解決されない限り、ずっと苦しみ続けるのです。だから、ベスは、ずっと薬物と酒の中毒で、依存して生きています。


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3月のライオン 1 (ジェッツコミックス)


この「生き残るためには選択肢がない状態で決断を迫られる」というのが、2010年ぐらいから続く現代(2020年代)の特徴のように僕は思っています。僕がカバーしたいと思っているアメリカと日本のエンターテイメントでは、たとえば『7SEEDS』(2001-2017)、『鬼滅の刃』(2016-2020)『約束のネバーランド』(2016-2020)、『ハンドレッド The 100』(2014-2020)、『ハンガー・ゲーム The Hunger Games』(2012年映画スタート・小説初版は2008年)、あとは、Lois Lowryのディストピア小説『The Giver』(1993)を映画化した『ギヴァー 記憶を注ぐ者』(2014年)などが、さっと思い浮かぶ作品群です。ちなみに、1990年代から2000年代までは、たくさんある選択という幻想からどのように自らを選び取る決断を為すかという問いかけが大前提にあったので、ハーレムモノ(沢山の女の子がマーケティング的に用意される=けれども本物が何かわからなくなる)や、幻想のディストピアからの脱出という『マトリックスThe Matrix)』(1999)などなどが思い浮かびます。

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このあたりの物語を読む上での大きな文脈感は、僕等の毎月のyoutube放送のアズキアライアカデミアというチャンネルで話しています。物語を読む上での鳥観図、最新の文脈はどうなるのか?などを議論しているところで、セカイ系に対するぼくらの用語で「新世界系」のという考え方によります。まぁこの辺りは、我々の勝手な思い込み(笑)のジャーゴンなので、興味ある人がいれば、過去の記事やチャンネルを検索してみてください。単純に、「その物語単体」を読むだけでなく、背後にある「時代の空気を共有する問題意識」のレイヤーや、逆に、時代を超えてさらに多くクリエイターたちが共有している文脈のレイヤーなどを、ああでもないこうでもないと考えながら見ると、物語が、より深く楽しめるようになると僕は思っています。ちなみに、各時代の文脈ごとに既刊7巻で本も出しています。

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■時代と土地のイメージをもって物語を見よう!~ベスの生まれが南部であるケンタッキーであるところに注目してみよう!

原作者は、カリフォルニア州サンフランシスコで生まれ、ケンタッキー州マディソン郡で11歳から育ち、大学もケンタッキー大学で、死後埋葬されたところもケンタッキー州です。いろんな情報がある中でなぜここに注目しているかといえば、もちろんのこと、主人公のベスが、ここで生まれて、ここの孤児院で育ったからです。アパラチア山脈の西側に位置し、「ブルーグラス・ステート」と呼ばれる穏やかな牧草地帯が広がる土地です。僕はよくするのですが、ぜひとも物語の中に出てくる場所をグーグルマップで検索して、映像や写真を見て、主人公たちがどこに住んで、どこからどこへ移動しているのかを見ながら見ると、より具体的にイメージができていいと僕は思います。


アメリカの南部や中西部などハートランドは、日本人の感覚では、ほとんど明確なイメージを持っている人は稀だと思います。我々、日本人は、圧倒的に、サンフランシスコやニューヨークなどの海岸の大都市部の、政治的に言えば、真っ青なブルーステイツ(民主党支持のリベラルで多様なアメリカ)が思い浮かび、このアメリカのコア中のコアの部分は、なじみが凄い薄いのです。もちろん人によりますが、少なくとも、アメリカに住むまでのペトロニウスは、イメージでしか知りませんでしたし、住んで何年もして、英語がわかってきて、知り合いも増えてきて、何度も旅行して、あれ、あの辺は、同じアメリカでも、全然違う異世界みたいな土地だぞ、というのがうっすらわかってきました(笑)。今回それが明確に言葉で意識できたのは、2020年のアメリカの選挙の分裂をずっと追っていたが故です。お暇があれば、下記の記事もおすすめです。

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『クイーンズ・ギャンビット』は、ペトロニウスには説明できないのですが(笑)、意匠が大事な映像です。彼女が来ている服が、格子柄が多かったりするのは、チェスの版を意識ている感じがしますし、さまざまな1950-60年代の空間演出が光ります。このあたりは、僕の知見ではさっぱりなので、いろいろ検索してもらえれば、より深く楽しめるはずです。


僕が気づいた重要な視点は、ベスが、ケンタッキーの生まれ育ちであることだと思います。


というのは、南部が、とんでもない田舎で、保守的で、物凄い古い伝統や慣習、因習で雁字搦めの世界であるということを理解してみないと、さまざまな物事の意味合いの深さが、分からないからです。彼女、そしてたぶん彼女の母親が直面したであろう男社会の壁や、頑迷で保守的な社会は、いまのわれわれの想像を絶する上に、さらに言えば1950-60年代まだまだ50年代の順応主義(コンフォーミズム)というアメリカの中でも、更に保守的でかつモラルが激しく生きていた時代の匂いが、濃厚に香ります。この「因習的な感覚の匂い」を、言葉だけで理解しないでほしいのです。映像、雰囲気、味、匂い様々な「体感感覚」が複合的に思い浮かばないと、「この意味の深さ」がまるで分らなかったりします。僕も住んでいるわけではない、にわかのなんちゃってですが・・・それでも、たとえばジェニファー・ローレンス主演の『ウィンターズ・ボーン(Winter's Bone) 2010』やMartin McDonagh監督の『Three Billboards Outside Ebbing, MissouriTaylor』、Taylor Sheridan監督の『ウインド・リバーWind River 2017』ヒルビリー、レッドネック、プアホワイト、ホワイトトラッシュ、このあたりの言葉で情景が思い浮かんで、あの感覚が共有できないと、彼女が住んでいた世界の深みは理解しきれていないと思います。映像で見ているので、そもそもあそこ暑いよね?とかの感覚も想像しながらでないと、なかなか深く感じれません。いや、物語なんで、そんなに重曹的にわかる必要はないのですが(笑)、それがわかればわかるほど、彼女が置かれている環境の鋭さがわかり、彼女が何に打ち勝っていくのかが、その凄みがわかると思うのです。

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ジョリーン(モーゼス・イングラム)が後に、彼女の住んでいたトレイラーハウスを見て、「あんたまじでホワイトトラッシュガールなんだ」としみじみ黒人の孤児の彼女に言われるくらいですから、どんだけ酷かったかがわかります。また、彼女を導いてくれるチェスのUSチャンピオンのベニー(トーマス・ブロディ=サングスター)が、自由な象徴のようなニューヨークに住んでいることも、ちょっと考えちゃうところ(なのに半地下の薄暗いところに住んでいるところも、なんだか象徴的)。また、この作品は、フェミニズム的な、男社会の中で、少女がガラスの天井を打ち破っていく物語になるんですが、僕は「それでもなお」だいぶ、いい男たちと出会っていると思います。よく見えるのは、たぶん、彼らも彼らで、「自分の世界から自由になれない」という感じが、凄くするからだと僕は思います。この男たちは、南部の保守的な土壌の中で生きている「大前提」があるので、彼女の器、才能の大きさを、まったく支えきれないんですね。なので、どうしても、結婚してめでたしめでたしみたいなよくあるルートにならない。そんなことは、不可能なことに感じてしまう。そもそも結婚などのシステムが、女性にとってまともに幸せに直結していないのは、ベスの実の母親や義母を見れば明白ですしね。最後の最後で、彼女に出会った男たちが、集まって(笑)、彼女のサポートする。町山智浩さんは「ドラゴンボールの元気球」(笑)と評していましたが、このシーンは、しびれたんですが・・・なんで、男社会の中で、少女のベスに打ち負かされて男のマッチョな尊厳をずたずたにされた野郎どもが、彼女を助けたいと思うのかは、、、、最初は、マンスプレイニングだと思うのですが、長く付き合って、それでも「そう」思うのは、僕は、やはり、彼女が男女の二項対立で見ていない、才能だけで、この世界の「閉じられたしがらみ」をけなげに戦う、、自分たちの同士だって感じるからじゃないのか、と思うんですよ。南部の保守的な田舎に住んでいたら、彼女を支えるだけのことはできない、、、でも、そばで見ていたり、何かあった時に駆けつけるぐらいはできるじゃないですか。これって、「閉じられた世界」で生きざるを得ない、「選択肢を奪われたもの同士」には、絆が生まれるっていう、僕等がずっと話してきた時代の文脈感とつながると思うのです。

それと、僕はこの話を見るときに、映画『アメリア(Amelia)』を思い出しました。アメリア・メアリー・イアハート(Amelia Mary Earhart)のお話。1927年のチャールズ・リンドバーグに続き、女性ではじめて大西洋単独横断飛行をした人です。この映画では、アメリアのパートナーは、彼女の才能を支えるにふさわしい素晴らしい男性でした。でも癒しがないって(笑)、もう一人違う人も愛しちゃうんですね。二人に男を手玉に取る。しかし、あまりにアメリアの器がでかいので、それは全然ありだなーと納得してしまう。これはとても興味深かった。ようは器の問題なのか、と思ったからですね。『バトル・オブ・ザ・セクシーズ(Battle of the Sexes)』2017、などもおすすめです。キング夫人で有名なビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)という天才女子テニスプレイヤーと男性テニス選手ボビー・リッグスの間で行われた試合のお話です。彼女はレズビアンで有名ですが、結局、男とか女とか、おおざっぱな属性でくくっていると「その人自身」や「その人自身の持つ器や才能」という個別性が全然見えてこない。物語を見るときには、「その人自身」がどういう人だったか、もちろん、その他のモブになる人たちも、その人自身はどうだったの?という繊細さをもって見つめたいものです。

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男性でも、女性でも、性別に関係なく、僕は「自己」を「自己」であらしめるために、自己実現していくことは、とても難しいことだと思っています。その「難しさ」は、たいてい時代や世の中の常識と戦わなければいけないことが多いので、「その実現の仕方」は、個別性にならざるを得ない。僕は男性ですので、もちろん「男性の視点」に偏りがちになります。なので逆に「女性から見た視点」で世界を眺めると、こんなにも違うのか!というセンスオブワンダーにいつも打たれます。2020年の現代は、物語好きの人であれば、このジェンダーによる性差の視点の違いには敏感になって当然です。この辺りの背景を考えていけば、更に物語が楽しくなると思います。あ、ちなみに、いつも大前提のことですが、僕はイデオロギー(何が正しいかを決めつける)姿勢は嫌いなので、重要なのは、すべて物語を楽しむために、背景を、文脈を、ちゃんと理解して「体感」していきたいとおもっています。自分と異なる属性と、視点が一体化することができることこそが、「物語」のすばらしさだと僕はいつも思うのです。

やはり、特殊な才能を持った女性パイオニアの苦悩を描いた作品としても見ることができます。その才能を誰もがほめたたえるわけですが、その特殊な才能がゆえに、本当に自分の思っていること考えていることを自分と同じ目線で受け止めてくれる人物に出会うことができず、孤独を深め、ドラッグやアルコールで、自滅的に自分を癒そうとする。時代性が一致することもあって、僕はジュディ・ガーランドジャニス・ジョプリンを思い出したんですけど、そういうタイプのものとして見ることもできます。

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THE MAINSTREAM(沢田太陽)
2020/11/19


この天才には理解者がいない、という視点は重要だと思います。



■薬物異常症~薬や酒によるごまかしは続けられるのか?それとも、それによる人格の底上げは、その人自身なのか?


も一つ見るべき視点は、「薬物をどうとらえるか?」という問題意識です。


主人公のベスは、60年代に処方されていたベンゾジアゼピン系鎮静剤の架空のXanzolamを処方されて、その中毒になっています。孤児院で、孤児たちをうまく制御すために投与されているんですね。白い孤児院の天井に、チェスの駒が見えるシーンは、見事な創造性のイメージで、かっこいいです。これって、ぼーっとすると見えるといっているので、ダウナー系の薬物の状態を指しているんだと思うんですよね。その後、酒にもおぼれていきます。


何を言っているのか?というと、彼女が、母親と無理心中されたことや、生きる上での様々な困難を逃げるため、制御するために、酒や薬物が必要だっていってるんですよ。


これをテーマとして考えると、


薬物と酒から解放されることは、彼女が自立して自分の自己を成業できるようになった!(=幸せになれる、この閉じられた世界から脱出できる)ことを意味するはずです。


しかし、往々にして、その人の才能というのは、薬物に依存しているがゆえにまわって制御できているので、「それ」を失うと、「自分自身」のよって立つチェスの才能を失う可能性がある。


どうするのか?というテーマです。


ちなみに、2010年代くらいまでは、こうしたアダルトチルドレンとか心の闇や、家族(特に母親)のトラウマは、すべてを壊して、人生が破壊されて、ジ・エンドという悲劇に結実しやすかった気がします。それくらいに、子供時代のトラウマは、生業不可能な闇で、どうにもならないという無力感が常識としてあった気がします。


では、これをこの物語はどう料理したのか?、いいかえれば、ベスは、救われるのか?、救われるとしたらどうやって?

最終話の最後10分間で、彼女はついにずっとはっきりと示されていたことを明確に口にする。「私に必要なのは薬物。お酒。勝つためには頭がぼーっとしていないといけない。それがないと私はゲームが見えない」と彼女は、その前の数話にわたってトレーニングしていた大試合の前夜、友人のD.L.タウンズ(ジェイコブ・フォーチュン=ロイド)との会話で言う。「マジで?」と、もっと早くに示されるべきだった不信感を彼は口に出す。「キミはそれがあったからここまで来たと思ってるの?」

彼女は薬がなくてもよくやってきたことには同意するが、「とにかく今すぐ必要なの」と繰り返す。すると、この瞬間までシリーズ全体を通して染み込んでいたことを否定するぶっきらぼうなセンテンスを言い放つ。「っていうか、そう思ってた」。


主人公が薬物依存症のNetflix注目ドラマ『クイーンズ・ギャンビット』…「才能と薬物」の危険な神話について【ネタバレ注意】(ハーパーズ バザー・オンライン) - Yahoo!ニュース


このYahooでみつけた記事が秀逸なので、読んでほしいのですが、ようはこのタウンズとの会話のシーンに、「彼女自身の才能」は、何にも依存していないんだ!ということが、示されているんですね。だから、最後の対局のここ一番の時に、天井にチェスの駒が現れる。薬を捨ててしまっているにもかかわらず。ただ、この解釈に沿うと、このライターさんは、非常に納得がいかないというんですね。しかし、なんで「ここ一番」という時に、一気にくするを捨てるとか危ない真似をするんでしょうか(涙)。僕は今、『THIS IS US』のシーズン3を見ているんですが、そこで、自殺未遂の過去があるケイトの夫のトビー・デイモンが、妊活をしている奥さんのためにいきなり鬱の薬を捨てちゃうんですが(トイレに一気に捨てるのは全く同じ構図)、それって、奥さんのためとか言っているけど、、、自殺しちゃうじゃないか!そんなこと考えろよ!もっとゆっくりやれよ!と、叫んじゃったんですが・・・・なんで、ああも性急なんですかねぇ。そんなの離脱症状が、「ここ一番」で出ちゃうから、最悪の悪手じゃないか、といつも思うんですが・・・・

現実では、回復途中にあるクリエイティブな人にとっての最良のシナリオは、ラッパーのエミネムのストーリーのような感じだ。彼は2008年に処方箋薬の中毒から抜け出して再び音楽を作り始めるまでにどれくらい調整が必要だったか率直に語っている。

「もう一度曲を書いてラップすることを学ばなければならなかった。薬物を断ち、100%クリーンになってやらなければならなかった。最初はいい気分じゃなかった。文字通りの意味でね。実際、歌詞をどう言えばいいのか、どうフレージングしてフローさせるか、どう強調して自分が意図した通りに聞こえるようにするか、勉強し直す必要があった」とMTV Newsで語っていた。

こうした自らの再教育を経なければならなかったが『Recovery』を名付けた2010年のアルバムはトリプルプラチナのセールスを記録し、2011年のビルボードミュージック・アワードの最優秀ラップアルバムとグラミー賞を受賞した。

主人公が薬物依存症のNetflix注目ドラマ『クイーンズ・ギャンビット』…「才能と薬物」の危険な神話について【ネタバレ注意】(ハーパーズ バザー・オンライン) - Yahoo!ニュース

8マイル(字幕版)

ようは、これだけあっさり書かれていると、彼女が創造性を発揮するためには、やはり薬物が必要だったんだ、となってしまうじゃないかといっているんですよね。

失踪日記【電子限定特典付き】

アル中や薬物中毒は、物語の中では、「その人自身の心の闇、トラウマの解決方法がない」ことへの具現として描かれてきています。僕は医者ではないので、軽々しく言える内容ではないのですが、これがものすごい身近に、そして、本当に難しい問題なんだ、と分かったのは、吾妻ひでおさんの上記のエッセイマンガ(物凄い傑作です!)を読んでからでした。薬物やアル中の話は、すべてが壊れていく救いようがない話ばかりなんですが、このエッセイは、ご本人の人柄もあってか、妙なおかしみがあって、コメディとして成立している。なので、けっこう全然違う世界を体験するセンスオブワンダーとして読めます。なので、おすすめです。けれども、いったん軽快に読んで読み終わると、じわっと、「このこと」の恐ろしさが、胸にしみます。


あとは、2012年のロバート・ゼメキス監督『フライト』が、この問題を真正面から取り上げていて、僕的にはおすすめです。Denzel Washingtonがめちゃくちゃかっこいいんです。

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とはいえ、この問題意識を突き詰めると、


薬物や酒を利用して底上げされた「自分」は、本当に「自分」なのか?(自己制御できることが正しいことなのか?)


という問題と


何かに「依存」しなければいけないほど、「自分」にとっての苦しみを救済する方法は何なのか?


となると思います。ちなみに、このテーマ問題意識に、実は、ベス・ハーモンの物語は、ちゃんと答えていないと思うんです。上記のYahooの記事の意見もまさにそうですね。ようは、薬物が彼女の才能に寄与してたかどうかの描きは弱い。また、母親に無理心中されたという「母親に否定されて捨てられて殺された」というトラウマの対体験は、一体何によって癒されたのでしょうか?。世界チャンピオンになったからということは、理屈に合いません。だって、「世界チャンピオンになれた」のは、薬も酒も捨てても彼女が才能を発揮できたからなので、時系列的には、彼女が既に何らかの救いを、自立を成し遂げていなければ、理屈に合いません。


一言でまとめると、救われた理由も、自立で来た理由(依存を克服した)も、明示的には描かれていないように感じるんですよね、僕は。ないですよね?。まだ一回しか見てないから、見過ごしているのかも、、、。


そして、「それ」に対して、、、、、ここが重要なのですが、僕は、とても「納得」しました。


感覚的に、この物語が2020年代の最前線の物語だな、と感じるのは、明示的な理由を描かないのに、「心の闇・トラウマから抜け出せない」という救済のなさに「行くべき」という圧力を感じないからです。さきほどいったように、解決方法がない依存のサイクルに入ったら、「自滅するまで突き進むしかない」というのが、これまでの2010年代くらいまでの物語の基調低音でした。なのに、ベスの物語は、なんども人生が破滅するがけっぷちに立ちながら、とてもご都合主義的に、それを回避していくのです。


それは、なぜか?といえば、いくつか僕の仮説的に思うところ書いておきます。


一つは、「選択肢がない子供たちの物語」と書いたのですが、2020年代は、既に、そういったサバイバルが大前提の「希望がない世界です」。未来が、前より良くなるという進歩史観的な感覚は、すでに失われて久しい。なので、すでに「選択肢があるなんて言うことは贅沢」なことなので、それが「ない」からといって、子供たちは絶望しないんですね。僕等は、新世界ネイティヴと呼んでいます。リソースがない、希望がない未来がない世界に「生まれながらに住んでいる」ので、逆に絶望しないんですね。その世界が当たり前だから。


ベスは、母親が自分に無理心中を図って、彼女自身を否定して捨てたことに、あまり拘泥していないように見えます。もちろんそのトラウマはありますが、だからといって、究極的に「それ」によって自己を壊すほど、恨んでいないように見えるんですよね。あまりこだわっていない感じがする。


なぜこだわっていないか?と感じるかというと、こだわりすぎると、自己破壊衝動とか自殺につながっていくと思うのですが、「そこ」までいかないんですよ、いつも。むしろ、そういった自己破壊衝動よりも、「生き抜いてやる!」というサバイバルの、捨て鉢な(笑)感じですが、生きる意欲(モチヴェーション)が強いと思うのです。


なぜ、そう感じるか?というと、彼女が、ベスが、チェスを見つけたからです。生きたいから、そこに縋ったんですよね。そして、それにこだわって、戦い抜くのですが、、、、、たぶん、これね、ベスはね、チェスのことが好きですよ。チェス「そのもの」を楽しんでいるように僕には見える。そういう表現は一切ないので、勝手な受け取る僕側の解釈ですが・・・・


まとめるとですね、彼女にとって


1)母親に捨てられたというトラウマを追求していくこと



2)チェスをやってとにかく、この選択肢がない世界でサバイバル(=生き残ってくこと)すること


を比較した場合、あきらかに、2)が重いんですね。それはつまり、「生きる意欲」の方が、母に自己否定された過去の子供時代のトラウマより勝るんですよ。


だからこそ、破滅にいたらない。


そして、自己破壊的「ではない」彼女だからこそ、出会った周りの人々には、「同じ選択肢が奪われている世界で出会った」仲間、同士に感じるんですよね。


えっと、説明がいるな、、、、、自分のトラウマに拘泥する姿勢は、「僕って何?」みたいな感じで、「自己の尊厳のみ」にこだわっているエゴイスティツクな人なんですよ。そういう人は、どこまで行っても、「自分を!救ってくれという」受け身の姿勢で、自分自身のみが大事な人なんですね。そういう人には、友達も同士も生まれない。ナルシシズムの世界で、自分自身しかいないからです。


でも、ベスは、そうじゃない。なので、出会った男社会の男たちも、ジョリーンのような黒人も、「ベスは、この選択肢が奪われている閉じた世界で何とか戦っている対等な仲間なんだ」という感じがしちゃうんですね。少なくとも僕にはそう見える。ようは絆が生まれているんですよ。ああ、同じ「選択肢がない過酷な世界に産み落とされちゃった」んだなって。この絆が生まれたら、男だとか女だとか、白人だとか黒人とか言っててもはじまらない。だって、どのみち世界は地獄なんだから、そんな枠組みの話にこだわっても、どうにもならない・・・・それほどに、逆に言うと、所与の前提としての絶望が深いんですね。


それで絶望が深すぎるので、、、、、、、楽観的になるんですよ。だって「なにももっていない」から。「捨てる怖さがないんですね」。


この楽観的な感じ、、、、世界が過酷で地獄で選択肢がないのに、「まっとうに生きよう」と考える感覚。これが、僕は「新世界系」の後に来る、倫理の確立の話なんじゃにかとおもっています。『鬼滅の刃』の竈門炭治郎の、とてもすべての人への紳士的な態度や、深い理由があると心底わかっていても道を外した鬼に対して容赦なく抹殺する姿勢は、サバイバルを前提とする世界では、そんな「悪にも理由がある」なんて、考えて一呼吸置く余裕がないからだと思うんですよね。でも、みんな同じ苦しい世界にいる対等な仲間だという感じがあるので、けっして上から目線の失礼な態度にならない。


とにかく「生き残るため」に、目の前にあるものに集中していく・・・・ベスの場合は、チェスですね。それに対して疑問があまり浮かばない。たとえ、母親に殺されたというようなトラウマでさえも、「生き抜く」という優先順位からすると下がるので、、、、むだなことにこだわらない。そして、それが「生き抜く」ことにつながる。


過去のトラウマにこだわっていられるのは、世界に絶望していない「甘え」があるんだ、ということを、僕は2010年代までの物語を振り返ると感じるようになりました。ほんとうに、生きるのにギリギリになると、そんなことは構っていられなくなる。この話は、『ハンドレッド』のドラマの時も、同じようにしていますね。

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ベスは大事な試合で緑色のワンピースを着用しており、特に、終盤で着用している薄い緑のワンピースの名前は「エンドゲームドレス」。「ママはあなたのことを愛している」で始まり、「エンドゲームドレス」で物語を終える時、ベスが抱えていた母との思い出と心の傷はどうなったのかも見逃せないポイントです。

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■対立構造ではなくて、その先へ

なんか、凄いベスに出会った男たち(彼女にけちょんけちょんに負けた)が、彼女を助けるじゃないですか。「おれが教えてやる」っていって。ほんと、男たちは教えたがる!(笑)。これ、マンスプレイニング(mansplaining)をわかっていると、とても笑えます。でも、なんというか、清々しいくらい、ジョリーンもベスも、男のマンスプレイニングを利用するのに躊躇がないですよね。これって、「搾取する男性」という視点で彼女たちが見ていないからなんだと思うんですよ、それぞれの男性くんたちを。前に書いたように、「選択肢が奪われている世界」を前提にすると、生き残るためには、「何でもする」のが世界なんで、そんなマクロの大前提のことにこだわっても仕方がないという、清々しい、楽観的なあきらめを感じるんですよね。絶望が深すぎて、ミクロの個人の人生では、優先順位が低くなっちゃっているんですよ。

そして、「ここ」の解釈は、僕が男が故に歪んでいる可能性があるんで、女性はどう思うのが聞いてみたいなと思うんですが、僕は「ベスの視点に感情移入してて見ていると」、マンスプレイニングしてくる男どもが、「かわいいな」って思えましたよ。だって、実力で彼女に及びもつかないから、尊厳守ろうと必死じゃないですか。そして、対等なチェスプレイヤーで相対していると、いつしか友達になっていくんですね。

そして、うまいっ!!!と唸ったのは、「このベスの実力に及びもつかなかったかこの男たち」が、彼女にいろいろ教えたがるんですが、「実力至上主義のランキングトーナメント」で考えると、全米チャンピオンのベスにとっては、格下のカスの負け犬のルーザーどもじゃないですか、それらの男って。でも、「そうじゃない」ですね。世界に君臨するソビエトのボルゴフは、仲間内に研究して協力してチームでたたかってくるんですね、ここ一番の重要なところで。アメリカは個人主義なので、そういう協力ができなくて負けた、という伏線がある。


そこで、彼女に「負けてしまった負け組」もチームとして彼女と一緒に戦う、意味ある参加者になっているんですね。そこでは、負け組・勝ち組、搾取する・されるような二元的な対立構造から自由なんですよ。


最後の電話がかかってくるシーン、素敵ですよね。ベスも、負けた男たちのサポートチーム(笑)も、自然体で対等で、かっこいい。


この辺りは、過去のいろいろ考えたものと接続されて、とても興味深かったです。1983年に書かれた作品だけど、映像で見ると、とても同時代性を感じる。

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そして、ジョリーン(モーゼス・イングラム)まじ、好き。この子、めちゃくちゃ、かっこいいし、いい子!。なので、僕は、ジョリーンが、cracker(訳は白んぼと訳されていましたね)、この名詞は白人への侮蔑擁護なそうですが(奴隷主の鞭の音とかそういうのらしい)、ずっとそう呼び掛けているんですよね。孤児院の頃から。ベスは、めちゃくちゃ白い白人、白人しているので、ベットで並ぶと、その色が本当に際立つ。そりゃ、たぶん養子になりやすくて孤児院を出ていきやすいだろうな(実際そうなった)と思って揶揄もしますよ。でもね、この侮蔑用語を、最後の方で、本当に本当に、ほんとうに!!!!愛おしそうにつぶやくシーンがあるじゃないですか、、、、、あそこ泣けましたよ。


最後の方で、ジョリーンがやってきて、ベスが「なんでこんなことまでしてくれるの?助けてくれるの?」と聞いたら、


「そりゃ、家族・・・・みたいなもんだからじゃない」(うろ覚え)


みたいに返すじゃないですか!、、、、南部の、ド田舎の、超保守的な、差別がどぎつい世界でさ!!!!


ベットで横になって話している二人は、人種的には、まったくの対立ですよ。白と黒。鮮やかに違う。でも、、、、たしかに、二人の雰囲気には「家族」を感じるんですよ。


なぜ?って、それは「選択肢を奪われた世界」で一緒に戦ってきた同士で、仲間だから。ですよね。


用務員シャイベル(ビル・キャンプ)さんのエピソードもまさにそうですよね。あの人も、なにも、、、、何一つない、普通に言えばごみのような無意味な人生でした。葬式で、話すことがなんにもないんです。誰も悲しんですらいない。ただの孤児院の雑用係として、何一つ残したものも、友達すらいない感じの、、、、でも、そうじゃないですよね。彼がいなければ、エリザベス・ハーモンという世界チャンピオンは生まれなかった。彼女が生きる術を見出すこともなかった。誰よりも深い「家族」じゃないですか。。。。世界チャンピオンをかけて戦うところでの記者からの質問で、「誰に教わった」と聞かれて「孤児院の雑用係のシャイベルさんに」答えて、「ここ絶対載せてね!」と何度も念を押すじゃないですか。。。。泣きましたよ、、、、。あの、だれも、存在すら忘れさられて死んだシャイベルさんは、冷戦下のソビエトの威信を打ち砕いたアメリカの世界チャンピオン、エリザベス・ハーモンのの師匠として全世界に報道され、歴史に残るんですよ、、、、名前が、、、、。あれ思い出しただけでも、泣ける。。。。


何もない時に一緒に「生きる」ことは、それだけで、絆を生むのだなぁ、としみじみ。


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本当に同時代的な、最前線の作品に感じました。


まぁ、理屈どうでも良くて、好き。世界がめちゃくちゃなところで、そこで、何とか生きているうちに、生きるすべが見つかって、仲間がいて、、、、、そういう物語でした。


■この閉ざされた地獄から抜け出るためには何が必要か?~約束のネバーランド

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

もう気力がつきそうなので、、、、、この世界、、、、選択肢が奪われた「選択肢のない世界」で生き残る方法は、おわかりですよね?。こっちの方に、物語の最前線はあると思います。そして、この解釈のラインでいうと、、、、オルフェンズがどんだけ素晴らしかったんだ、と唸ります(笑)。

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いつものごとく、誤字脱字の、日本語になっていない文章ですが、できればこれを機会に、いろいろな作品を見る手掛かりになれたら、と思います。


最近アメリカの2020大統領選挙のレポートばかりで、物語の記事を書いていなかったので、久しぶりにがっつりかけてよかったです。推敲したり手直す暇ないので、適当ですが・・・・。

【Vol.80】2020年アメリカ大統領選レポート(10)全体を鳥瞰図で眺めると、どんな軸が発見できたか?


2020-1113【物語三昧 :Vol.80】2020年アメリカ大統領選レポート(10)全体を鳥瞰図で眺めると、どんな軸が発見できたか?-88

今日は11月16日の月曜日。メディアが当確を出して、ある程度、結果出たんだなぁというのが浸透してきています。もちろん、選挙人による投票での確定は、12月だし、それまで訴訟で止まれば下院で選ばれるとか、世の中に出てることことを「バランスよくすべて見渡すと」、まだわからないといえるんですが、なんというのだろう、これだけ米国の空気が動いていて、それをひっくり返せるだけの証拠や内在の論理がない中で、なんで日本語そんなに噴き上がっているのか、よくわからなくて戸惑います。日本の狂信的な「和製トランプ支持者」とか、そうやって「切り離して」考えるのは、「忘れ去られた人々」を生み出して、反動を生むだけなのは、物凄い良いお手本のトランピアンがいるので、だめだと思うので、「これ」もよくよく考えなければいけないポイントだなーと最近考え込んでいます。たしかに、身の回りに、等身大に、深く深くトランプさんの方がいいと強くこだわる日本人が、多いように「実感する」ので。むしろ日本の大手メディアは、バランスが良すぎて、それはそれで世界の感覚と乖離しているのですが、メディアではなくて、世論が明らかにトランプさんがいいという「感情がうねっている」のは、なぜなのか?どんな人々なのか?自分にもそう感じるところはないか?などなど、最近考えます。これって、アメリカでトランピアンを生み出す構造との日本版なわけで、考える価値はあると思うんですよね。


■バイデンさんとトランプさんの史上最多得票の意味を見る時に、どの視点を採用するか?

finders.me

gendai.ismedia.jp


この二つの記事を見比べてほしいところです。僕はこのどちらの視点も「正しい」と感じます。ちなみに、「事実」は、時間がたてば明らかになっていくので、どちらが正しいかというのはどうでもいいです。「そこにいたった内在的な論理」がどういうものかを、考えるべきだし、なんちゃってアメリカウオッチャーとして、それが重要なことだとおもっています。

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■短期的視点と長期的視点の違いを見分ける


いま振り返ってみると、この違いは「短期」と「長期」の視点の違いなのかな、という気はしています。


「短期」的には、トランプさんの分断を煽り、自分の票をとるために感情を、ポピュリズムを喚起する手法は、米国民に、あきらかなNOが突き付けられたんだというのは事実です。だって、凄い差じゃないですか。「この極端な差」を、大規模の不正でひっくり返えると思うのは、あまりに経緯を無視しすぎている。史上最大の得票率が、この強い意志を示している。


しかしながら、トランプ政権の4年が、「リベラル、ポリティカルコレクトネスのメディアの専制状況」に対して、極端なポピュリズム的かつ民主主義的な米国民の意志で、「今まで見えなかった、無視された、忘れられた層」に光を当てたことは間違いない。これは、絶大に支持されていると、長期的には感じます。


単純に、

スィングステイツの白人のワーキングクラス(労働者階級)に光を当てる


GAFAやハイテク産業の金持ちの党になった民主党への拒絶意識


ポリティカルコレクトネスのメディアの専制状況に対する怒り


グローバル化にのれた都市部中産階級だけの優遇政策にマジ切れしてる


極端な再分配を志向する民主党最左派、極左への激しい嫌悪と怒りが渦巻いている


こんな感じでしょうか?ぱっと思いつく感じ。


そして、この部分は、長期では、価値感が対立している気がします。


というのは、若者や新規の移民を中心に、超富裕層が富を独占している状況で、民主党最左翼のAOCやスクワッド、バーニーサンダースの申し子たちのの主張は、強い支持を受けているからです。だから、


共和党的な視点で分断を煽って票を獲得しようとすると、トランピアン的なもの


になり、


民主党的な視点で分断を煽って票を獲得しようとすると、バーニーサンダース、AOC的なアメリ社会民主主義の視点になる


のではないかと感じています。どちらも、「起源」は同じものになるのではないかと考えています。


■格差をなくすこと、再分配を要求することが、その最大の目的


起源は何なの?といえば、やっとわかってきたが、


格差社会の格差の拡大に対する再配分要求



反グローバリズム・「都市部のグローバル化に乗れた層」と「乗れなかった田舎の対立」



これだろうと思います。官界の選挙でも、Urbun, rural, suburbanという言葉が飛び交っていました。ようは、都市と田舎と郊外ですね。この場合は、郊外を取り合う形になります。


民主党の最左翼の視点では、再分配すればいいじゃないか!、お金持ちからお金をガンガンぶんどれば財源は十分にある!という発想。ようは、「新しい形でのニューディール政策を!」。


これが共和党的な視点では、無政府主義(アナーキズム)につながる極左に見えるんですね。実際、そういう側面もあるので、アメリカの自由放任的な基盤を壊す最悪の悪手に彼らは見えているんだろうと思います。


そして、もう一つの視点は、


民主党的には、都市に集中しているグローバル化に乗れたGAFAやハイテク産業などへ傾斜に対していって、金持ちの党になってしまっている。なので、再配分政策とか言って笑わせんじゃねぇ!ということが言える。民主党の政策が中道によればよるほど、言っていることが嘘くさくて、グローバに乗り遅れた、もしくは乗る気がない産業の人々から見ると(まさに製造業の白人のワーキングクラス)からすると、ウソをついているように思える。これは、民主党の中道は(バイデンさんら)を見るか、民主党の左派(AOCさんやサンダースさん)を見るかの違いになると思う。


■大都市、郊外、田舎の生活の分化は、それ即ちグローバリズムへのリンクの度合い

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このあたりは、やっとそこに自分のなかで光が当たってきたところなんですが、ずっと日本で起きている現象と、ガチっとリンクした気がして、興奮気味です。町山智浩さんのペンシルバニアの話が、この辺りの差異を見事に表していて、とてもおすすめです。ペンシルバニア、、、、は、シルバニアファミリーなんですね(笑)、シルバニアが森という意味で、都市と田舎が、激しく分かれている。都市が、グローバリズムに乗ったハイテク産業で潤う一方、古いエネルギー産業などに依存する「忘れ去られた白人労働者」が田舎にいるという構図。これは、今回の選挙での都市部と田舎の極端なまでの、支持の分裂をよく表していました。日本で言えば、「世界はメガリージョン(=広域大都市圏)と地方・郊外の二極化が起きるのか?」という記事を昔書いたんですが、まさにこの話なんですね。僕はあまり終えていませんが、大阪の問題も、まさにこのどちらを選ぶかの選択の問題。ここは、考察が深まってきたので、もう少し考え込みたいと思います。


アメリカの北部(都市部)と南部(田舎)の違いが分かるようになってきたかも!

owlman.hateblo.jp


ちなみに、三宅香帆さんがあげていた上記の文学によって、アメリカを分ける視点で、もうが開かれた感じがしました。「アメリカ大統領選挙の支持地盤で読む、アメリカ文学リスト」、素晴らしいです。僕は、アメリカ文学の、アーヴィング(John Winslow Irving)とかサリンジャーフィッツジェラルドなどの都市の孤独を描いた作品と、フォークナーの赤裸々で土着的な世界を描いた差異が、自分の中でいまいちわからなくて、アメリカがどう「違う」のかがよくわかっていませんでしたので、ずっともやもやしていたんです。それが、これでおおっ!と思わされました。今回ずっと、アメリカの全体を追い続けていたので、これがカチっと自分の中でハマって、感覚的に感じれるようになったんです。なので、もう一度読み直したくなりました、いろいろ。また時間空くなるなぁ(笑)。

八月の光 (新潮文庫)


■日本語で書くとすると史上最多得票でバイデンさんが勝利した(トランプさんにあれほどの票が集まったにもかかわらず!)ことを強調したい

それとね、どうも日本語の情報を追っていると「トランプさんに勝ってほしくて仕方がなくて」その意識で、なるべくフェアにバランスよく情報を見るべきだというポストトゥルースの発想に従って、経緯や内在のロジックを追うと「陰謀論レベルであり得ない」ことが、流通している感じがして、この「思い込みの強さ」は日本的だなぁ、とけっこう驚いています。というか、アメリカの潮目が変わっても「自分たちの思い込み」に引きずられやすいのは日本的だなぁと思います。まぁ、日本語情報と他国の情報とタイムラグがあるのは、仕方がないんですが、それにしてもこんなに差がるのか、と驚きます。こういう「書き出しだけで」いろいろ絡んでくる人がいるくらいなので、なんでそんなに感情的になるのか、驚きます。


■日本から見たら、オバマさんとバイデンさんどっちがいいのだろうか?~歴史的に日本と民主党の相性は確かに悪い

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最初の頃は、日本はまた世界、、、この場合は英語で描かれる情報やアメリカの世論とずれて、「思い込みの中で」ものを見ているなぁとへきへきしてたんですが。でもこれを何で、そんなふうに考えるのかなぁ、と思うと、明らかに「中国の脅威」についての危機認識が高いがゆえに起きている現象なんですね。なので、それを切り捨てないで、なんでそういう風に感じるのか?また、その問題意識は正当なのか?と考えていきたいと思わせる、大きなテーマでした。


トゥキディデスの罠(The Thucydides Trap)


についてどう考えるか?ということなんですよね。これはアメリカの内政ではなくて、外交の面で、どう評価するかという視点で、、、今回日本ではバイアスがかかって、トランプさんに買ってほしいということに対して、日本語で中山教授や渡辺さんらが記事を書いていて、ああこれいいなぁと思ったんですが、、、その中山教授も上の歴史的視点、国際政治の概念では、やはりナチスドイツの台頭とチェンバレンの話を言及しているんですね。なので、「ここ」は、もう少しちゃんと考えないとだめだなぁ、と思うのです。というのは、この視点が正当性があるのかは、もう少し歴史を長期の視点で考えないと難しいし、また民主党、そしてバイデン政権が、日本にとって北東アジアにとって、「ほんとうに、具体的にどのようなインパクトがあるか?」というのは、まだまだちゃんと意識されていないように思います。単純にトランプさんの方が、中国に強く出るということに依拠しているように思えます。人権外交は、そもそも民主党の十八番なので、この辺りの影響が本当の本当にどうなるのか、ちゃんと分析しないと、感情と印象論の動物の脊髄反射になって今うな、と。そして「ここ」は、そうやって簡単に帰属処理しちゃいけない、重要な問題意識だと僕は思いました。


独立自尊というのは、「何かに依存することなく」、自分たちがたち続ける方法を常に悩み、もがき、苦しみ、そして実行し続けること


ちなみに、僕のスタンスは、下記の記事の人の意識に凄くシンパシーを感じます。

日本のネット世論では、「トランプが負けたら世界は中国に支配される暗黒時代が来るのだ」みたいなことを真顔で主張する人がたくさんいて、それゆえ米国直輸入の色んな陰謀論がそのまま流布されていたりする状況なわけですが。

しかし、その態度は非常に「アメリカ頼み」すぎるというか、

必死に「アメリカの犬」になることしか自分たちは生きてはいけないのだという世界観
であるように私には感じられます。

「右」の人がそういう卑屈さを深いところで持ちすぎているから、「左」の人は国際情勢のリアリズムのへったくれもないようなやぶれかぶれの反米主義で吹き上がるしかない
…という戦後日本75年続いた不毛さの結晶が「トランプが負けたら日本は終わり」説なのではないでしょうか。

そもそも自分の国でもない選挙の結果で日本が「終わった」り「終わらなかったり」するという世界観自体がちょっと情けなさ過ぎませんかね?ということは、まず考えておくべき視点だと思います。

というわけで今回の記事では、今後少なくとも4年間続く「民主党アメリカ」時代に日本はどうやって自分たちの存在を世界情勢の中にねじ込んで主張していけばいいのか…という話をします。

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アメリカ衰退論というのは、いつも僕はは全く信じられない


ちなみに、いつも思うのですが、「大陸的な巨大超大国」への認識の甘さをいつも感じます。アメリカの、、、というか大陸国家の凄さは「極端に多様なもの」が同時並行に動きいているので、そんな簡単に衰退なんかしないんだよ、といつも思います。


とかとか、いろいろ発見があって、素晴らしく楽しいです。

Vol.79 2020年アメリカ大統領選レポート(9)両者史上最多得票をとってJoseph Robinette Biden, Jr.が次期大統領に-87

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■長く続いた待ち時間~まだ決まっていない(笑)

物語三昧のYoutubeでも話したけど、こんなに長く待たされる選挙は初めて。ウィスコンシンの当確が出た時点で、ああ、バトルグラウンドステイツ、スィングステイツを押さえたんだな、と思ったので、バイデンさんの価値は揺らがないとは思ったけど、そうはいっても不安というか、どうなちゃうんだろうというのが、土曜日まで続いて、朝起きても起きても、数字が変わっていないので、いつかうんと終わるの!という気分だった。そのかわりに、各激戦州の背景や構造などをだいぶ見れたので、アメリカウオッチャーとしては、「そこ」は興味深かった。そして、土曜日の朝起きたら、各大手メディアがバイデンさん当確をやっと出した。今回は、トランプさんが、共和党が、郵便投票等の選挙プロセスに関して疑義を呈してくるのがわかっていたから、慎重に慎重を重ねたという感じだ。

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この写真良かった。VICEの部分を消している(笑)。奥様のDr.ジルバイデンさんと。

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とはいえ、まだトランプさんは、訴訟を継続しているし、敗北宣言はしていないんだけれどもね。ただ、大勢は決したと思う。結局のところ、いくつかの州で訴訟でひっくり返したとしても、ウィスコンシン、ミシガン等のスィングステイツを既に抑えてしまっているし、数えなおしたところで、ペンシルバニアなどで、どうにもならないくらいの「差がついてしまっている」ことを勘案すれば、これは無理筋の訴訟だと思う。ゴアさんとブッシュさんの2000年の時とは違う。


■史上最大得票数の意味をどうとるか?~アメリカの民意は、トランプさんを否定したのか?それとも、民主党のバイデンさんに新しい希望を抱いたのか?

今後を見るべき点で、重要なポイントは史上最大の得票数を、二人ともがとっていること。史上一位と二位。これを、


民主党、リベラルサイドが、結集して完膚なまでにトランプ政権の4年間を否定した


ととるのか、


7千百万票もの、2008年のオバマさん以上の支持を得たトランプ政権は、アメリカの半分近くの高い支持と信任を得ている


で、差が出てします。個人的には、「どちらも正しい」のだと思う。困ったとことに(笑)。まぁ、世の中スッキリしないことだらけですよね。


courrier.jp


ただし、町山さんが指摘している通り、1期4年で退任すると明言しているバイデンさんは、この分裂したアメリカをどのように統一への癒しと道筋をつけるかが、重要なポイントとなるはず。そして、それは、とても難しい。なぜならば、民主党の内部で、極左と中道が覇権争いをしているのだが、民主党はサンダースやAOCなどのプログレッシブの力が強まっている。この選挙を「史上最大の得票数で選ばれたので、レフトサイドに極度に振り切っていい!」と思ってしまうと、徹底的にトランプ政権を支持している層に対する攻撃となって現れることは明白で、そうなると、分断は深まる。ということは、「次の大統領選挙」で、もう一度、賢いトランプさんが現れないとは、誰にも言えない。


■勝負は決まっていないぜ!~上院を制するのはどちらだ?


このアメリカの極左、レフトサイド、リベラルへの行き過ぎを、抑えるののか?それとも助長するのか?は、上院を制するのがどちらかで決まる。いまのところ、共和党がコントロールを持ちそうだが、ステイシー・エイブラムスのいたジョージア州で、更なる決選投票が行われるので、ここに注目。これで、民主党が上院の過半を閉めれば、トリプルブルーで、民主党の極端への疾走が止まらなくなる可能性が高い。

petronius.hatenablog.com


ちなみに、プログレッシブ、民主党最左派、バーニーサンダースの台頭と新党を見るには、下記のドキュメンタリーがおすすめ。やっぱり、スター中のスターである、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス。彼女が注目株です。


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■白人ワーキングクラスの更なるスウィングステイツをとる戦いはバイデンさんが勝利

今回の選挙でなるほど思ったのは、5大湖のまわりのスィングステイツ(プラスフロリダ)をとれば、簡単に選挙人の数がひっくり返る。それ以外の地域は、かなりブルーとレッドが固定化して変わらなくなっていること。いいかえれば、ここの白人の労働者階級の取り扱いが、選挙を決めるキーストーンになっていること。なので、考えなければいけないのは、ここの


「白人労働者階級って何者なのか?」


ということ、それに、


「彼らに対してどういう処方を示す、実行すれば、好かれるのか嫌われるのか?


を見ることが、アメリカの未来を占う重要なポイントになるということ。


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上記でシェールガス、いいかえれば、アメリカのエネルギー政策を見たのですが、たとえば、このシェールガスのフラッキングの環境規制の問題は、すなわち、ペンシルバニアの労働者の未来を決める、生死を決めるということ。あほみたいに、トランプさんもバイデンさんも、ここに通ったのは、それが理由。20人の選挙人は大きい。今回も、最後を制したのは、ペンシルバニアの結果だった。なので、選挙の「読み」は凄く正しかった。


だから、たとえば、今回勝った理由の大きな点は、バイデンさんがデラウェアに住んでいて、ペンシルバニアで生まれた労働者階級の人というのが大きいと思う。ヒラリーさんは、ひたすらその強面ぶりや、金融エリートとの癒着などの、えらそーでむかつく面が嫌われたといわれたが、バイデンさんは逆。ヒラリーさんは、女性がゆえに、強く出なければいけない久手、強く出たら叩かれるし、と政治家はしんどい。好々爺のバイデンさんは、人はいいけど、何もできない認知症のおじいちゃんなどと揶揄されたしね。でも、トランプさん疲れが来ているところで、この穏やかさ、何もできなさ、は逆にプラスに働いたんじゃないかと思う。なぜならば民主党で最も重要なのは、極左(サンダースらの支持層)とどういう風に融和を図るかだからだ。


なので、民主党AOCのいうようなグリーンニューディールなどの極端な政策を実行面で推し進めれば、「次の選挙」でペンシルバニアがひっくりか得る可能性は凄くある。ここ注目点ね。シェールガスのお話が知りたい人は、下記の映画がおすすめ。あと、本も凄いわかりやすいです。

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なぜ「ひっくり返る」のかといえば、40%弱のトランプさんの支持層のうち、エヴァンジェリスト(キリスト教福音派)や反知性主義?とでもいうべき、もうカルトにハマったトランピアンみたいになっている人を除くと、このスィングステイツの白人労働者階級が大きくキャスティングボードを握りるようなのね。ここの雰囲気を知りたい人は、下記のドキュメンタリーがおすすめ。グローバリズムに翻弄される工場労働者の悲哀を、これでもかと見せてくれるので、日本人いはとても理解しやすいはず。ちなみに、中国の投資を呼び込んで、工場ができるという話。。。。。

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重要なのは、ここで同じ人が、2008年には熱狂的にオバマさんに入れて、2016年には同じ人がトランプさんに入れて、今回2020年は、バイデンさんに入れているはずなので。だって、そうでないと、ミシガンとウィスコンシンペンシルバニアの結果が、こういうはずないから。


ポイントです。この五大湖周辺のスウィングステイツの白人労働者階級というのは、とても論理的で、是々非々で物事を決める人たちだということ。


いいかえれば、カルトにハマった人々ではないので、「状況と政策の結果」によって入れる相手を変える人々だ、ということ。これ重要。なので、まだ次の選挙も、ここがキャスティングボードを握るはず。またここら辺をブルーウォール(進撃の巨人みたい・・・)といってずっと実は民主党の牙城だったのね。なぜかというと、ここが工場労働者が集中している、、、、言い換えれば労働組合、ユニオンが基盤なんですね。だから、分かると思うが、「工場の労働者の組合をベースにしている民主党」は、日本に物凄く厳しい。そういえ歴史的流れがあります。



町山智浩さんのツイートが、素晴らしく的確にとらえている~人は忘れ去られることが最も憎悪を呼び反動を生む

それと、アメリカのスィングステイツの白人工場労働者が重要というのは、ここら辺の人が、先進国で唯一平均寿命が下がっているのですね。ようは、物凄い苦しいのですよ。もともと鉱山とかがあって、工場労働者になってという流れなので、イギリスや日本の炭鉱もの映画とかイメージしてもいいかもしれない。オピオイドの中毒が問題になるのは、これが「痛み止め」で、立ちっぱなしの仕事などで体を打痛めた人が、痛み止めを処方してもらって、中毒になってものすごい数が死ぬようになっていたったわけですね。そんで、これってたぶんコアを煎じ詰めると、グローバル化についていけなくて、町や家庭が貧困に陥って、酒や薬浸りになった「元家父長制の白人のお父さん」のイメージになるんですよね、僕は。その人たちが、どれだけ荒れて、無茶苦茶になって、過去にすがるかは、多分考えれば想像がつくと思うんですよね。そして、ここに対して、リベラル層や学歴エリートや、新自由主義者が、徹底的に無視して、叩いて、軽蔑して、苛め抜くのは想像に難くないと思うんですよ。「それみたことか!」といいって。。。。

DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機


その「怨念」を考えてほしいのです。


この辺は、もうすぐドラマにもなるというヒルビリーエレジーがとてもいい。とてもじゃないけどどう上出来な人の集まりですが、、、というか、ヒルビリーは、白人労働者階級ではないですが、「このイメージ」です。


ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~



そしてその怨念が、爆発する時がいつかといえば、、、、、「忘れ去られたときなんです」。


そして、それは無視できるほど甘くはない反動を生みます。


このトランプ政権の4年間を振り返れば、この怨念がどれだけだったかが、如実に実感できるはずです。


僕は、トランプさんが大統領になってからの、アメリカメディアの変わりように驚きました。リベラル支配の構造は全く変わらないですが、とにかく「忘れ去られていた層」に対する注目度が凄まじくなりました。

もちろん、それが選挙のキーになるので当然です。だから僕は政治家として、ドナルド・トランプさんは、非常に正しかったと思います。彼は、ちゃんと「忘れ去られて見向きもされなかった層」の代弁者になったのですから。まぁ、それが白人至上主義者だったりするので、話がややこしくなったのですが(苦笑)。

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『Three Billboards Outside Ebbing, Missouri(邦題:スリー・ビルボード)』(2017)とか、『ブレイキングバッド』がおすすめです。『最後の追跡(Hell or High Water)』(2016)のTaylor Sheridan
フロンティア三部作なんかもおすすめ。この雰囲気、「出口がない閉塞感」は、この辺を見ると凄くよくわかると思います。


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ちなみに、白人労働者の恨みだけを見ていては片手落ちなので、BLMが生まれる根源として、『ボクらを見る目(When They See Us)』や『The Birth of a Nation (バース・オブ・ネイション)』がおすすめです。


■メディアのバイアスをチェックしよう!

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ちなみに、英語がわかる人向けになってしまいますが、、、この辺も、「英語ができな層の怨念を生む」よな(笑)といつも思いながらも、僕は意識して極端と極端をなるべく見るような癖をつけています。選挙も、FOXとMSNBCとかを同時に見ていると、同じ世界とは思えない気分になります。そういうのに対してアンテナがあるかどうか、自分と相いれない人の「魂の内在的論理」に対してシンパシーを持って臨めるかは、その人の器を、視野の広さを決定づけると思います。


■正直陰謀論は、全く意味不明ないので、、、、僕には、感覚がよくわかっていない

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ちなみに、ぺトロニウスは、正直、陰謀論とか、選挙の郵便投票の話とか、全く意味不明です。なんというか、ああいうのがそもそもダメなんでしょうね。受け付けない。でも、Qアノンとか、この手の陰謀論こそが、物語的な人々のシンパシーのダイレクトな赤裸々な部分に結びついているので、無視はダメだ!と思いながら、一生懸命追っています。この話は、もっと考えないとなーと思う。


■カマラハリスさん~2024年の女性初の大統領になれるか?


上記の流れで考える重要なのが、2024年の選挙。民主党の最大の候補は、なんといってもカマラ・ハリスさん。しかし、彼女は、民主党の中道と目されていますが、しかし、どうにも厳しくリベラルを追求する匂いもします。まだまだ女性でガラスの天井を破る人は、とにかく人より優れて正しい人が多いので、それがアメリカの反知性主義や「忘れ去られた人々」の層にアピールにつながるか、どうするのか?というのは見ものです。

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Who Is Kamala Harris' Husband? Meet Doug Emhoff : Live Updates: Presidential Transition : NPR

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継母ではなく「ママラ」。次期副大統領カマラ・ハリス氏が築いた温かい「ブレンドファミリー」のかたち | ハフポスト


アリゾナ州がひっくり返ったのは???~西海岸のブルーステイツのテキサス方面への滲みだしが興味深い


アリゾナがこのまま民主党になるかはわからない。しかしながら、カリフォルニアからテキサス方面への移住は進んでいるし、ヒスパニックの拡大は、この辺りをすべて青にしてしまう可能性が高い。そんなことを感じる選挙でした。