マインドマップで語る物語の物語

2020大統領選挙レポート あと20日で11/3の選挙。

第1回目の大統領ディベートが終わって、いろいろ思っているうちに、物凄く遠くへきた。BBCによると過去1週間(10月5日の週)の世論調査では、民主党ののバイデン前副大統領が全国的にトランプ氏より8~12ポイントリードしているといっている。ダブルスコアだ。一時的に差が小さくなっている気がしていたのが、また開いている。


9/29の第一回討論のすぐ後に、トランプさんのコロナ要請、入院、新型ウイルス治療で米製薬会社レジェネロン社の抗体カクテルを投与、そして退院(そんなすぐできるのもなのか!とみんな驚いた。)、そして精力的に、選挙活動、今日陰性の宣言、、、、いやはや、October surpris(オクトーバーサプライズ)にしても、まじかよ!というような出来事の連続で、まさにトランプ劇場!という感じの出来事だった。正直言って、もちろん仕事とかいろんなことで追い切れていないというのもあるけれども、それにしても、いろいろ起こりすぎ!という感じ。ホワイトハウスのスーパースプレッダーとか、そんなワードが飛び交うことになるとは思いもよらなかった。



クリントンさんの例もあるし、最終的にスィングステイツの動向で決まるので、この世論調査を信用することができないのが、難しいところだけれども、、、、


〇コロナにかかった大統領!(明らかに政権の対応ミスだよね、これ)である割には、そこまで影響がない感じ。トランプさんの根強い存在感、人気を感じる。

〇しかしながら、空気はトランプ強し!なんだが、数字は地味にバイデンさん委傾いている感じがじわじわしている(10/15現在の感じ)


という感じ。


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■CNNのNBCの予測はダブルディジッドの大差でバイデン有利

これほんとうなの?。大手メディアがあまりに信用できなくて、これもポストトゥルースの時代だよなぁ。もちろん世論調査の市区は見は、前回の失敗に懲りて対応しているだろうけれども、やはりいろんな人の意見が多すぎて、もやもやする。特に、これだけバイデンさん有利なのに、空気感は圧倒的にトランプさん有利に「感じる」のはなぜか、よくわからない。勝ち負けは、スィングステイツによるギリギリだともだけれども、少なくとも、保守勢力、共和党宗教右翼、、、などなどアメリカの保守層に、熱狂的にトランプさんを支持する40%前後の支持層がいるということは間違いないので、「この人たちがどう感じるのか}は、いまあからさまに浮かび上がっているので、考えて覚えておく価値があると思っている。

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たとえば、こんな応援ソング、忘れないように、しょっちゅう聞いてる(笑)。めちゃカントリー調で、いやー自分の支持者分かっているなーと感じる。このポリティカルコレクトネス無視しまくりの感覚は、トランプさんがもう4年やるかも!という今でしかみれまい。


とにかくバイデンさん、トランプさんが、勝っても負けても、自分が「どのような理路で予測したのか?」「感じたのか?」は、今後のために残しておきたくて、いま見ている風景を切り取って残しておこうと思う。


トランプ大統領の今?誰が支持しているのか?


■そんなありえるの!?極右を煽る煽る

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■ブーティジェッジの存在感?


■コロナにかかったばかりのに、ラリーをガンガンやるトランプ大統領


■スピーチの差、物凄い笑えるけど、これは実は笑えない。


■Voter Surpressionのとてもいい例



■どこの週を注目するか?僕は、アリゾナを。

2020 VP debate: Mike Pence, Kamala Harris face off in Utah 討論会の感想

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Watch full 2020 VP debate: Mike Pence, Kamala Harris face off in Utah

マイクペンスさんVSカマラハリスさんの討論会

またちゃんと見た。すべて見れてうれしい。が、、、、驚くほど、「おもしろくなかった」。これは驚きだ。というのは、トランプさんとバイデンさんの第一回討論が、めちゃくちゃおもしろかった、からだ。これは重要な「感覚」だと思うんだ。というのは、言葉が適当で、簡単すぎて、知性がないみたいな言い方をされるんだけど、トランプさんが入ったほうが、物凄くいろんなことがクリアーに伝わるんですよ、、、もちろんウソや誇張などが、かなりというかほとんどだとしても、すくなくとも「とてもよくわかる」んですよ。これって、既成の政治に対して、飽き飽きしていたり、不振を持っている人は、、、、言い換えれば現代では、やはりすごい影響力があるんだろうなーと強く感じました。


どっちが勝ちか?という視点でいうと、どちらもまじめすぎて、うーん、勝ち負けを感じられなかった。


内容的には、僕は、基本的にカマラハリスさんに賛同するので、「内容で評価」してはダメなんだろうと思う。印象論で言えば、ハリスさんが、やはり優等生的で、偉そうで嫌だったというのをトランプさん支持者からたくさん見たいし、民主党支持者からはペンスは逃げすぎだ、という話を聞いた。でも、だからどっちかに、寄るというのはなかったなぁ、、、。


最終的には、ペンス副大統領の頭にハエがのっていた話ばかりで、なんだかなーという感じ。この話は、とても聞いていていやな感じがした。だって、これってペンスさんのせいではないことなのに、鬼の首を取ったように中傷するのは、品性を疑う。普段中立でリベラルな人でも、「叩いてもいい」ものを見つけた時の叩き方は凄い、、、見ていていやな気分だった。



ただ、本日は10/13で、討論会があった10/7から5日たっているんだけど、いま振り返ると、、、、やはり、ホワイトハウスのローズガーデンでのコロナ感染拡大は、大きく、国民の印象に残ったのではないかと思う。空気感覚はトランプさん有利で変わらないんだが、数字はじわじわとバイデンさんが差を広げているのは、さすがに、この状況下でコロナ対策の失敗、アメリカが感染が拡大して、20万人以上の死者を出している!、感染者数が789万というのは、強くメッセージとして、機能している気がする。ポイントは、「それぞれの支持者」に対してではなく、浮動票というか、「揺れ動くそう」に対して、どうアピールするかなので、この部分は、とても聞いている気がする。


というのは、もし、討論会だけを聞いていると、


経済を優先して・自由を優先する!(トランプさん)

VS

科学的データを重んじ、人の命を重視する!、つまり経済再開慎重派(バイデンさん)


という対立で見ると、もうさすがに、アメリカも限界が来ていて、トランプさんが、いかに事実無視で、ちょっとおかしなこと言っていても、「それでもやっぱり開けるべきじゃないか?」という感覚はあるんだよね。そういう感覚を、アメリカに住んでいて感じる。


そして、さすがに、そう思っても、トランプさんが今回コロナにかかったのを見て、、、、現政権が、コロナ対策をマネージできていないし、やはり今後もできないので、、、これはやっぱり危ないという風に、「感じる」んだよね。


投票は、揺れ動く層の「感覚」が重要だとここまでくると思うので、いまのこの感じは、重要だと思う。



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そして最後に、印象に残ったのは、この場面。



プロライフVSプロチョイス


ここは、両者の人生を賭けた信念が、強く見られた。

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トランプさんがどういう人間なのか?という意味では、物凄く示唆に満ちた話だった。

www.videonews.com


大統領のコロナ感染で当面他のニュースは全て吹き飛んでしまった状態だが、トランプ氏が無事回復してきた場合、ニューヨーク・タイムズの大スクープは大きな意味を持つ可能性がある。なぜならば、それは単にトランプ氏がほとんど税金を納めていなかったことを示しているばかりか、実はなぜ政治とまったく無縁だった大統領が2016年、突如として大統領選挙に出馬したのかを推察する上で重要なヒントを見て取ることができるからだ。トランプ氏は1980年代に父親から相続した数百億もの資産をホテルやカジノなど派手な不動産開発事業に投資したものの、赤字に次ぐ赤字によって約20年でそのすべてを食い潰し2000年頃にはほぼ破産寸前に追い込まれていた。そうした中で起死回生の奇策として打って出たテレビのリアリティショーがばかうけした結果、ロイヤリティなどで再び数百億の資産を手にした様子が、彼の納税記録から見てとることができる。しかもトランプ氏は、2004年から07年までの間、リアリティショー「アプレンティス」のヒットで得た数百億単位の富を、再びゴルフ場やホテル事業などに注ぎ込んだ結果、またその全てを赤字に次ぐ赤字で失い、2016年に大統領選挙に出馬した段階では、ほぼ破産に近い状態にあった。事業が慢性的な赤字だった彼がほとんど税金を納めていないのは、ある意味で当然のことだったのだ。

 今回明らかになったのは、大富豪トランプ氏の税金逃れや脱税の実態などではなく、相続とテレビ番組の大ヒットという、人生において二度、大きなボーナスを得たトランプ氏が、ほぼそれを自身の事業によって食い潰してきた、典型的な穀潰し実業家の失敗の歴史と見ることができる。

 トランプ氏が大統領選挙に勝った時、メラニア夫人は「話が違う」と言って泣いたという話が、暴露本で紹介されていた。トランプ氏が本当は大統領になどなるつもりはなかったという根拠として、これはアメリカではかなり有名な話だが、今回の彼の経済状況と付き合わせてみると、2016年に破産に近い状態にあったトランプ氏にとって大統領選挙出馬というのが、人生3度目のドジョウを狙った行為だった可能性があると見ることができて興味深い。


神保哲生さんと宮台真司さんは、大好きでよく見ているのですが、特にアメリカ関係のやつはなるべく見るようにしている。今回もめちゃくちゃ面白かった。あと、プラウドボーイズに対する呼びかけが、もし選挙結果がはっきりしないで開票が遅れた時に、「暴動呼びかけてかけている」という文脈になるというのは、言われてみれば当たり前だー。やっぱり、様々な文脈や背景の問題意識がある人がまとめてくれると、分かりやすいわー。


宮台さんが言う、人に元気を与える(白人至上主義者にも(苦笑))トランプおじさんの話は、なるほどなーとうなりました。


これ、ただで見れるので、おすすめです。


あと神保さんのNYタイムズの税金に関するスクープの考察は、よかった。ただ税金を払った額が少ないことではなくて、父親から受け継いだ数百億も、アプレンティスで稼いだ額も、ほぼすっからかんになっているわけで、経営者として、能力はほとんどないということが重要で、、、だからこそ、現在抱えている借金(多くはドイツ銀行)のために大統領選挙で「名前を売ること」を目指したのではないかという、鋭い動機の考察だと思った。これは重要で、「何のために大統領になるか」の動機が、必ずしも白人至上主義とか差別とか信念があるわけではなくて、、、、という話になるので。むしろ、トランプさんよりも、そういった動機で出てきた人を当選させて今のアメリカの現状が、問題なんだというのは、なるほどと思った。



www.bbc.com


www.bbc.com

BLMを語るときにその背景の歴史をまず理解しないと

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finders.me


■目の前のイシューでだけ考えないで、背景の構造をまず共有してから議論しないと


自由VS 法と秩序という図式で、極右と極左の構造で、この問題を見てしまうと、トラップ(罠)にはまるといつも思う。もちろん、大枠はその補助線なんだろうとは思うけど。


けど、物事には時系列的な「背景」がある。ここにいたった「歴史的経緯」を無視することはできない。


僕は、この数年民主党の話をずっと考えてきたので、その逆として「なんでそもそも共和党、トランプ支持者は、こうも強いんだろう?」というところ、そして「共和党がこうなったのはそもそもどうしてか?」に興味の焦点を当てている。だから最近の焦点は、共和党はトランプさんの動向。でも、トランプさんとバイデンさんが、どちらが勝っても、この「構造的な蓄積」は変わらないから。これはアメリカを語るときの必須の基礎的教養だと思う。正しいかどうかという視点とか、イデオロギー的に受け入れるかどうかではなく、「歴史の経緯」をまず前提としないと、それに対して意見をしても無意味だろうと思うから。


議論に入る前に、なんちゃってアメリカウオッチャーになるには、Ava DuVernay監督の『13th』『When They See Us (ボクらを見る目)』、Stacey Abramsが主演の『All In: The Fight for Democracy』は見てほしいと思う。というのは、南北戦争後のジムクロウ法を軸とする、構造的な差別がどのように形成され、そして今もされ続けているか?という「前提」をまずベースの知識として「感じた」うえで、この話はしないと、非常に良くないと思う。これもこれでかなりリベラルに偏った視点ではあるが、一つの極の視点で、この視点からリベラルサイドは見ているし考えるわけだから、ここを知らないと話にもならない。


その前提の勉強として渡辺由香里さんの黒人以外の命は大切ではない?略奪を肯定している?BLM批判者の4つの反論に答える【連載】幻想と創造の大国、アメリカ(19)』の記事はとてもよくまとまっていて、おすすめです。少なくとも日本人で、日本語で考える人は、アフリカンアメリカへの共感や、その歴史に対して感受性がほぼないはずなので(ほとんど身近にいないからそれが当たり前)、それなりに必須の知識として勉強しないと、全くミスリードしたものになってしまうと思う。というか、そういう人がたくさんいるように思う。


仮に、共和党支持、トランプ大統領支持だとしても、「この蓄積された問題」に対して、どのようにプラクティカルに答えるかは、アメリカの統治において必須のもので、この前提抜きには、何も語れないはずだから。


ほんとうは、共和党宗教右翼、宗教保守、キリスト教原理主義Alt-right (オルタナ右翼)やWhite supremacyがなぜ生まれてくるのか?。また共和党の変遷。ティーティーなどを包括して、なぜ共和党がああなっているのかを、分かりやすく見れるドキュメンタリーや映画などがあると、いいんだけどなぁ、見つからない。メディア空間は、基本的にリベラルの支配なので、そういうのが見つからないのです。思いつくのは、下記のネットフリックスのドキュメンタリーだけ。日本語版はないはず。彼らが根本的な意味で「何をもっとも大切にしているか?」と「構造的にそのように考えるようになる仕組みは何か?」を問わないと、とても不公平だと思う。リベラルサイドの指定するマイノリティや弱者だけを、構造的に出てくるものとして擁護し理解を迫るのは不公平だと思う。プアホワイトやレッドネック、ヒルビリーなどがどうして構造的に生まれるか?、構造的に変えるにはどうするかという議論なくしては、お互いの罵りあいにしかならない。


Alt-Right: Age of Rage Movie Clip - Threats (2018) | Movieclips Indie

白人ナショナリズム アメリカを揺るがす「文化的反動」 (中公新書)


ちなみに、渡辺由佳里さんは、個人的にはバランスの取れたリベラルな民主党支持者で、僕はなちゃってアメリカウオッチャーとして、長年見ているけれども、非常に安定した知性の持ち主で、いつもいつも見るに値する見るにオピニオンリーダーとして、追っています。フェイクニュースポストトゥルースの時代でも、ちゃんと「どういうバイアスがかっているかを認識して」「様々な問題に過去長い間どのように反応してきたか」を追えば、信頼できるかどうかは、一発だと僕は思うんですよね。基本的に、感情的に素直で、そして、中期を見るの知的センスがあって、人に対して丁寧な言葉遣いをしているかどうか(特に敵対者に対して口汚く罵る人は完全にアウト)だと思いますよ。口汚く罵る人は、基本的に「自分の内面のルサンチマンの発露」で話しているので、事実がどうかとか、本当に自分が感じていることを客観視しようとする自省意識がないので、ただのデマゴーク、アジテーターにしか機能しない。あと感情的に素直で自分のポジションがはっきりしていないのも信用できない。中立的過ぎるのも、洗脳しようという嘘が透けて見えるので、ハッキリ立場があったほうが、いいと僕は思います。



www.washingtonpost.com


報道で目立つためか、BLMの大半が暴動だと思いこんでいる人はアメリカにもいる。だが、紛争関係の研究分野で最もよく使われるArmed Conflict Location & Event Data Project (ACLED)のデータによると、93%以上が「平和なデモ」なのだ。

さらに、ACLEDのレポートによると、「メディアが略奪と破壊行為に焦点をあてているにもかかわらず、デモ参加者が広範囲にわたる暴力的行為を行ったことを示唆する証拠はほとんどない。デモが暴力的に変化した場所では、暴力を扇動するために(デモに)潜入した工作員がいたという報告がある」「白人優越主義のストリートギャング組織であるAryan Cowboysとつながりがあるヘルズ・エンジェルスが、商店の窓を叩き割っている場面が目撃されている」「(BLMデモ参加者の)暴力や破壊的行為は、主に、南部連合軍指導者の彫像を破壊するといったことに向けられている」ということだ。最近では、トランプを支持する極右の新ファシスト集団「プラウドボーイズ」がBLMのデモ参加者に暴力を振るう事件が多発している。

acleddata.com


ということで、最近がんばって、コツコツアメリカの大統領選挙を追っていて、いろいろなイヴェントごとに勧められた映画やドキュメンタリーの「その時の感想」を残しています。というのは常にいつも思っているのは、「自分の思考の履歴」「自分の言葉で積み上げていくもの」が一番大事だし、その「積み上げの変遷を追う」ことでしかその人の知的センスの評価はできないし、、、それだけでなく「そういった思考の流れ」を追わないと、ほんとうは人は何も理解できないんだろうと思うんですよ。文字は読めても文脈が読めないというのは、事実を構造化したりして、物語にする力がないからで、、、それを「独力でする力がない」人は、すぐに陰謀論フェイクニュースにからめとられて、動物の脊髄反射に陥ります。人間は、動物だもの。それが、当たり前。それに、抗うのは、とても難しいことなのだ。大事なのは、「長く謙虚に飽くなく学び学び続ける姿勢」だと思います(福沢諭吉だ!)。そして、そうやって自分の言葉で積み上げている人、オピニオンリーダーを何人か選んで、丁寧に追っていくと、「なぜその人がそういう風に考え感じるに至ったか」が理解できるようになっていきます。それが複数組み合わさって、時間の蓄積が発酵を醸し出して、そしてオリジナルな自分の意見になっていく、と僕は思います。なので、コツコツクンフーです。大事なのは。


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6月の頃の全米のプロテストの広がりの物凄くリアル感があるので、これは、凄い雰囲気がわかります。

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過去の記事の履歴


United States presidential debates, Cleveland, Ohio on September 29, 2020 大統領選ディベート一回目感想
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/10/03/122408

RGB(ルース・ベイダー・ギンズバーグ)逝く
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/09/25/053552

Republican National Conventionを実際に見てみた。
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/09/10/041059

2020 Democratic National Convention (2020年民主党全国代表大会)
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/08/20/082409

バイデンさんのrunning mateは、カマラハリスさんに。
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/08/12/135517

大統領選挙はどのように行なわれるのだろうか?
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/07/31/104303

最高裁の判断にアメリカの底力を見た気がします。
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/07/27/030942

California’s SpaceX Crew Dragon Docks to Space Station
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/06/13/045729

保守ではなく反左翼というカテゴリーで
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/07/11/004638

The Capitol Hill Autonomous Zone (CHAZ)って、もうGeorge Floyd protestsと関係ないよね、これ。
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/06/27/042535

『13th 憲法修正第13条』 (2016) Ava DuVernay監督 systematic racismとは?
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/06/17/044947

平和的なデモのやり方
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/06/04/021124

「アンティファ(Antifa)」ってなんだ?
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/06/03/073437

暴動なのか抗議行動なのかの二項対立は、物事を単純化させる。
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/06/03/005213

全米中に広がりを見せるGeorge Floyd Protests
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/06/01/034322

2014年のマイケルブラウン事件の広がりを思い出させる
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/05/31/010543

Armed coronavirus lockdown protesters clash at Michigan's state capitol
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/05/21/073627

5/1を超えて
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/05/06/041325

Governor Newsom expected to lay out a roadmap to reopening California’s economy
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/05/01/064444

Nationwide protest coronavirus stay-at-home orders
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/04/24/091932

2020/3/3スーパーチューズデー後の雑感。民主党は、セントリスト(中道派)に力を結集できるのか?
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/03/10/111233

Bernie sanders drops out of 2020 raceのメモメモ
https://petronius.hatenablog.com/entry/2020/04/12/031358


アメリカのリベラルが嫌われつつあるのはなぜか? ウォーク・アウェイ運動について
https://petronius.hatenablog.com/entry/2019/01/18/050133

United States presidential debates, Cleveland, Ohio on September 29, 2020 大統領選ディベート一回目感想

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Watch Top Moments From The First Presidential Debate | NBC News

■雑感~ポストゥルースの感情の戦争の中に叩き込まれる感じ

9/29の火曜日。息子のサッカーの送り迎えで車に閉じ込められていたので、運よく時間が確保できて、全部がっつり見た。あとで、息子と見直したので、フルの90分くらいかな?、全部見れた。なんちゃってマイルールではあるが、ポストトゥルースフェイクニュースが叫ばれるこの時代、自分が興味を持ち調べたいことは、なるべくリアルタイムで、オリジナルソースを全部見て、その後の大手マスコミのまとめや他人の意見を「聞く前に」自分の意見を吐き出して、白黒はっきりさせるようにしよう!というのを、意識しているので、今回は、ちゃんと全部見れて、その直後、自分の感想を友人に話してまとめられたので、良かった。自分お英語力にだいぶ自信がないペトロニウスなのだが、アメリカの政治イシューは、ずっと追ってこつこつ調べているので、すべての討議内容の、共和党民主党の意見がわかっていたし、イシューになっているイベント、たとえば、ウィスコンシン州クノーシャ、ジョージフロイド、ブリオナテイラーやアンティファなど固有名詞も頭にあったので、完全に追えたので、非常に満足感高かった(笑)。僕は、常日頃、NBC Nightly News with Lester Holtを見ているので、何となくくことを選んでしまう。

ちなみに、リアルタイムのTwitterのコメント。この件は、興味があるので、友人とかに意見を聞きまくっているんですが、終わった後、話を聞いていると、あまりに感想が違いすぎるので、衝撃を受けました。僕は、バイデンさん支持で、リベラル寄りの人なんですが、政治的には、古き共和党リバタリアニズムの方に理念的にはシンパシーがあるという感じの、、、、まとめると、極端によっていない「中道な人(=あまり意見がはっきりしていない人)」(笑)なんだと思うんですね。けど、アメリカでの知り合いは、仕事関係が多いので、白人で、裕福で、安定したミドルクラス以上の、50歳以上で、男という属性が多くなってしまい、、、驚くほどというか、僕の印象では100%トランプ支持者のがちがちのTrumpianなんですよね。しかも、2016年の時は、だいぶ隠していたというか、そんなに声高に主張しなかったんですが、いまは物凄いアピール凄いんですよね。日本の団塊の世代くらいの、僕の(僕はアラフィフ)の父親の世代の高齢者がめちゃくちゃ右傾化していて、嫌韓と中国ヘイトをまき散らすのと、そっくりな感じに、ねちねち主張してくるんですよ(苦笑)。僕は、経済理念が、共和党寄りの、小さい政府支持な人なので、とても彼らにとって共感できるみたいで、ペトロニウス君はわかってる!と、トランプさん擁護の情報をSNSとかで送りつけてきて、民主党とかバイデンさんの極左は国を滅ぼそうとしている!と怒りのメールとか、よく来るんですよ。僕は、反対の意見の人でも、政治とかとは切り離して、仲良く付き合うので。特に。その人に意見を聞いていると、あまりの解釈と感想の違いに、、、、、これが、、、これが分断というやつか!と衝撃を持ちました。というのは、今回は、自分でオリジナルソースを見て、だいぶ勉強しているので、「僕はこういう判断をした!」という風にはっきり言ったんですよね、、、そしたら、リアクションが凄くて(笑)。「フェイクニュースに騙されている!」「トランプは真実をを言っている!」とか、物凄い怒られ、叱られの感情の連絡が来て、、、いやーこりゃ、リアルで言うの勇気いるわーと、驚きました。僕は、「なんちゃって素人」なんで、そうやって感情的に攻撃されてると、やはりしんどいですよね。自分の意見をはっきりさせると、このポストゥルースの感情の戦争の中に叩き込まれるのかぁ、としみじみ感じました。


ちなみに、僕の印象は、ハッキリとバイデンさん勝利。


理由は、バイデンさんの勝利評価ポイント軸は、「認知症でボケていないかどうか?」ということに尽きたと思うのです(笑)。なので、彼が反応が遅くて、この人大丈夫かな?と思われたら、終わりだなと考えていました。これはトランプさんのディベートでの「吃音で高齢のバイデンさんに、途中で茶々を入れて志向を混乱させる」というのが戦略だったと思うのですが、それとの食い合わせが悪かった。トランプさんが、ガンガン、話しかけるので、バイデンさんの反応の遅さが全く目立たなくなってしまったんですよね。これは、確かに「強気の攻める姿勢」をトランプさんの支持者にアピールできたと思いますが、同時に、浮動票の人間に、バイデンさん、意外にレスポンス普通だったと印象付ける結果につながったと僕は思っています。なので、バイデンさんの勝ち。

■息子との会話~ディベートのルールとモデレーターの力量について

ちなみに、せっかくの機会で、ミドルスクールの息子と一緒に見ていたのだが、彼の意見はこう。基本的に、司会者が一番、しっかりして、ちゃんとした、素晴らしい質問をしていたと思う。けれども、それを逸脱していく戦略をとったトランプさんが得になってしまうという意味では、司会は押さえなければならなかったし、それが抑えられないならばルール自体が甘いといっていて、うーん、若い人はさすがだなぁ、と唸った。いい点突きすぎてる。


■勝ち負けは?

さて、では、ディベート直後の世論動向は?。

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まぁ、あれを見て、トランプさんが、まともだと思う人は(支持者以外)いないと思います。大統領選のディベートの品位にあまりにかけるので。しかしながら、ヒラリーさんの時も、68%VS28%くらいだったがするので、こういうジェネラルな世論動向は、あまりあてにはならないと思います。とはいえ、トランプ支持者の友人が、圧倒的にトランプさんが優勢だった!、世論調査は嘘をついているフェイクニュースだ!というのは、少なくとも僕の感覚では、全くの思い込みですね。とはいえ、繰り返しますが、アメリカはPopular Voteではなく、Electoral collegeなので、各州の特にSwing stateの動向で変わるので、全体の話を大雑把に言っても、わかりません。

ちなみに、民主党のAndrew Yangがつぶやいているこれが、広く一般的にアメリカでは言われている感じです。


特に、そもそもディベートのはずが、ディベートになっていなかった。のの知り合いで、見るに堪えなかったという感想が多いです。


■結局は、中間層、意思を決めてない人に、どうメッセージを伝えるか?

勝ち負けを考えるときに、結局のところ、ブルーステイツとレッドステイツの二つに分断されているので、「自分の支持者ではなく、且つ相手を支持していない」にどれだけアピールができたかが重要な視点だろうと思う。とはいえ、どっちも、それに関しては、いまいちであったと思う。やっぱり分極化しているんだなーと思う。トランプさんが、自分の支持層の40%くらいに特化していて、それ以外は無視して切り捨てるというスタイルを極めている人なので、どうしてもこうなってしまう。国家の統一ではなくて、分断した片方を完ぺきに抑えるという政治スタイルは、民主主義の在り方としては、非常に危ないやり方ですが、でも今の時代ですねー。それでも、アメリカの場合は、振り子時計のように、極端と極端を行ったり来たりするので、自らを修正する力がありますし、2大政党制で政権を担えるバックアップが常に控えているので、アメリカのやり方としてはありなのかもしれません。日本の自民党のような長期政権の場合だと、オルタナティヴが常にないので、自らを修正する力が働かなくて、歯止めがきかないリスクが常に潜在的にある形になるので、このパターンは、あまりよくないんでしょうけどねぇ。


■人種差別が暴徒化をしている部分への質問が、秀逸だった

自分が印象に残っているのは、クリス・ウォーレスさんの人種差別の暴動化に関する、両大統領への質問。バイデンさんに対しては、ちゃんとアンティフアや暴動する左翼、特に極左に対してちゃんと否定的な「暴力否定のメッセージ」を出してきたか?出すべきじゃないのか?と迫り、トランプさんには、ちゃんと右翼や白人至上主義者に対してcondemn(非難できるのか!)と迫る。両者の最も痛いところを突く、非常に秀逸な質問だった。極端な方向を基盤としているので、両者とも、国の根幹や社会の安定を揺るがす「危険な極右と極左」に引きずられて、分断化、両極化を招いてしまっているアメリカの現状を強くアピールする質問で、さすがと唸った。


◆イシューは犬笛?
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犬笛(Dog whistle)という言葉がよく言われるのだが、これは、ポリティカルコレクトネスで監視されている中で、いかに「わかりにくく批判されにくいように」このメッセージを支持者(極右)に届けるかというもので、例えばハンドサインとかは有名なやつ。

それで、さすがに国の統一、自分の支持者でない人のことを考えるべき大統領が、極右の白人至上主義者を暗黙で支持するようなメッセージを送るのはあり得ない、という批判の声が上がっている。こういうのを犬笛、と言われるんですよ。この場合、上の司会のクリスさんの「白人至上主義者を批判でしないのか?」という問いに、「名前は何だ?何に対して言うのか?」といらだって、じゃあ、、、と、Proud boys, Stand back, Stand byといったんですね。これ文脈的には、極右の白人至上主義団体を自らの私兵にしているような言い方で、許されない!と吹き上がっています。

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適当に写真を探してみたが、こんな感じらしい。


バイデンさんも、すぐ批判のメッセージを出しているけど、これ、リベラルな意識がある人にとっては、いくらなんでもあり得ない暴挙に思えるので、物凄く批判されているんですね。


が、しかし、トランプさんの支持者にすれば、彼が白人至上主義を批判しているメッセージはずっと出しているので、こんな一部の文脈が曖昧な言葉で、言葉がりのように魔女狩りする極左の連中の態度は許せない!という怒りになるんですよね。


■リベラル疲れ、リベラルへの嫌悪

petronius.hatenablog.com

過去の上記のような感想を書いたんですが、全体を見てね、これでも、やはりトランプさん入れちゃう人は、感情的に多いだろうなぁ、と思うんですよ。郵便投票の話では、そもそも真実が一つもないし、気候変動の意見とか、さすがにそれは、そもそもおかしいじゃないというトランプさんの為政者としての資格については、だいぶ疑問符を感じます。

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しかしそれでもなお、リベラルに対して激しい嫌悪感が、それを上回るのは、アメリカに住んでいて非常に感情的に共感する。うまくまだ言葉にできないのですが、リベラルサイドの今までの積み重ねが、現在を招いているのに、その反省のなさは何だという感情の吹き上がりがあるように感じるんですよね。僕の周りにおけるオバマさんへの、激しい批判意識は、人種の区別なく広く深いので、いつもびっくりします。オバマ夫妻ほど、話を聞けば聞くほど、人格的に高潔で、素晴らしい人はいないと感じるんですが、、、、それでもなお、めちゃくちゃ嫌われている。半分は熱狂的な支持があるので、時々なにがなんだか、分からなくなります。


47年もいったい、バイデンは何をしていたんだ!(過去の民主党の政治家としてのキャリアについてね)と激しく罵るトランプさんの憤りは、たぶんかなり強い民意のバックアップをとらえている気がするんですよね。


このリベラルに対しての、激しい失望と、分断を招いて他者を貶める線引きを勝手にしてきた怒りは、信頼のなさは、やはりトランプ政権の堅い40%ほどの支持を支えている感じがしますね。リベラルサイドよりの僕が、そういう風に「感じる」のだから、この感情は深いと思います。いいかえれば、トランプさんを支持しているというよりは、リベラルに対して「お灸をすえてやる」とか「見返してやる」みたいな感情を凄く感じるんですよ。トランプさんは、明らかにおかしいが、それでもなお、リベラル側に、、、、特に、リベラルを主導するプログレッシブ、極左などへの深い警戒と嫌悪感。「この部分」をトランプさんは、よくわかっている。そして煽る煽る。もちろん事実を紐解けば、いやいや、共和党側の宗教右翼の取り込みや、極右の台頭へのリアクションとして、左翼側の激しさが増しているので、リベラルが悪いわけじゃないだろう!ともいいたくなるのはよくわかるんですが、それも、民主党が、南部の「そういった層」を切り捨てたことから始まっていることを考えると、なんというか歴史の難しさを感じます。


ただ、どこかの記事で文化戦争において、メディア空間においてはリベラルが圧勝している。しかし、現実世界においては、権力の次元で、着実に保守、右翼が権力を固めている。というのは、まさにと思う。なんで、こんな差になってしまうんだろう。



まだまだ、もう少し掘り下げたい。



残りは雑感。



■ファクトがあまりに無視されすぎる

それにしても、、、、、トランプさんの事実無視には、やはり、いくら民意の感情をとらえているからといって超大国アメリカの為政者としてどうなんだろう、というのは凄く感じます。

■日本は共和党が好き?

日本のニコニコの同時中継?カナ、感想なんですが、80%も支持で、驚きました。日本は、共和党寄りなんだなーと感心。日本の指導者層は共和党寄りで、民意は民主党寄りだと思っていましたが、いやはや。

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さて、このドラマ、今度はどこに行くのか。