『桐島、部活やめるってよ』 2012 吉田大八監督 野球部のキャプテンこそ、最も正しい生き方なのではないか?〜2024年のいまから振り返ると2010年代の問題意識がよく見える

評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つ) 『桐島、部活やめるってよ』を見ようと思った時の問題意識まずは、最近の話題作だった朝井リョウの『正欲』を見ました。この時に感じたものと、同じものを感じたんですよね。『桐島、部活やめるってよ』において…

『アイカツ! 10th STORY 〜未来へのSTARWAY〜』 もう10年以上経つのですね・・・・

評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★★星4つ) 娘と時々一緒に映画を見るんですが、何を見たいか聞いたら『アイカツ! 10th STORY 〜未来へのSTARWAY〜』が見て観たいというので一緒に見ました。もう懐かしさのオンパレードで、感無量でした。2012年の作品な…

友人が東京に出てきたので、秋葉原近辺をフラフラ

友人が東京に出てきたので、会おうと言うことで、うまいラーメンでも食べようと。友人のアッシュさんがお勧めしていた「ほん田」に。めちゃくちゃ美味しかったが、1時間経って待つのは、おっさんにはきつい。とはいえ、友人と、たくさん話せたので、そんな…

『SHOGUN 将軍』ラスト3話の怒涛の展開を見よ!〜身近な最も大事なものたちの死を利用して、大戦略を遂げていく虎永

評価:★★★★★星5.0 (僕的主観:★★★★★星5.0つ) 吉井虎永の天下取りの物語〜日の本に戦のない平和な世をもたらすまずこの物語の軸となるものが何なのか?と言えば、吉井虎永(たぶん、真田広之)が、天下に何を求めていたかと言うことだと思うんですよね。こ…

CLAMP展@国立新美術館に行ってきました。

国立新美術館のCLAMP展行ってきました。ウルトラリアルタイム世代なので、胸にくるものがありました。35年のキャリアなんですね!。朝9時に行ったのに、めっちゃ並んでました。大人気。 pic.twitter.com/v836yyEgev— ペトロニウス (@Gaius_Petronius) July 1…

ドナルド・トランプ前大統領暗殺未遂事件(2024年7月13日)

www.youtube.com2024/7/13(アメリカ時間)@東部ペンシルヴェニア州バトラー。7/14の3連休の真ん中、日本時間は、朝に仕事をしている時に、ニュースが飛び込んできた。とにかく、この写真がアイコニック過ぎて驚いた。よくこんな写真撮ったなって驚きます…

『スキップとローファー』高松美咲原作 出合小都美監督 通常であればつながらなかった友達が絆を結んでいくところに現代最前線を感じます

www.youtube.com評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つ) 6月14日。金曜日の夜に、唯一ある自分の自由な時間で(笑)、P.A.WORKS、出合小都美(であいことみ)監督の『スキップとローファー』(2023)の12話を一気に見てしまいました。もう、ずっと胸がむ…

『ルックバック』2024 押山清高 監督、脚本、キャラクターデザイン、絵コンテ、作画監督、原動画を全て兼務により作り出される圧倒的な密度のアニメーション

www.youtube.com評価:★★★★★星5つマスターピース (僕的主観:★★★★★星5つ) 映画で、映画館で、リアルタイムで観る価値がある圧倒的な密度の体験ができる。文句なしダントツの最高評価。2024年は、邦画ダントツの一位になるんじゃないかな(この大豊作の年で…

アメリカ大統領選挙 テレビ討論会 バイデン大統領(81)とトランプ氏(78)が直接対決/Trump vs Biden debate

www.youtube.comこういうディベートは、本当に素晴らしいといつも思う。世界に最大の影響を与えるアメリカの強大な権力を握る大統領を選ぶ時に、世界をどう考えているのか?を、幅広いテーマについて、議論されて、その時のイシューを、自分の言葉で話させる…

『思春期ビターチェンジ』全9巻 将良 「小学生編」「中学生編」「高校生編」入れ替わったままずっと成長していく姿が描かれるのが全巻読むと感無量

評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★☆星3つ半) 何かのきっかけで、体が入れかわってしまい、「人格」が入れ替わる類型。全9巻完結済み。入れ替わりものがなんだか無性に読みたくなって、購入して一気読みした。大満足。もともとウェブ漫画らしいけれども…

『花野井くんの恋の病』 2020年代は、「何かの暗いトンネルを抜けて」新しい段階に入っている感じがするんだけど・・・・

評価::未完のため未評価 (僕的主観:★★★★★5つ)ラブコメを見るときに、「病んでいるトラウマを持つ相手の心の迷宮」に寄り添う「心が健康な人」のカップルというのはよく見る。僕は、「救済のテーマ」として見るることが多いです。うまく伝わるかわから…

『私の初恋は恥ずかしすぎて誰にも言えない』 2024 伏見つかさ著 もうほんとに、どこに行きたいのか全くわからないんだけど(笑)やはり、素晴らしい。

2024年5月14日に読了。はっきり言って、2巻読んでも、何が描きたいのか、どこへ向かうのかが、全然わからない(笑)。『エロマンガ先生』でも、もっとわかったぞ2巻読めば(笑)。・・・でも好き。でもグイグイ読ませる。いや伏見つかさ先生、かんざきひろ…

『オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~』 平和なエルフの国を焼き払う!という問題意識に真摯に応えたこの見事な設計力に脱帽

www.youtube.com評価:★★★★★星5.0のマスターピース (僕的主観:★★★★★星5.0) https://ncode.syosetu.com/n3719hb/ 「オークのくにの栄光」まで読了。マンガを読んだら素晴らしくて、小説を買って読んだら我慢できなくなって、なろうまで読んでいる。これは…

『好きでも嫌いなあまのじゃく』柴山智隆監督 これだけパーツが揃っていて、統合して面白い物語にできなかった監督の罪は重く感じます

www.youtube.com評価:★★星2つ (僕的主観:★星1つ) 株式会社スタジオコロリドの最新作『ペンギン・ハイウェイ』(石田祐康監督)、『雨を告げる漂流団地』(石田祐康監督)がむちゃくちゃ素晴らしかったので、期待してしていたのですが、落胆でした。僕…

聖地巡礼でマイクロブルワリーのみぞのくち醸造場にいってきました

なんとなく気になっていたので、先日、ブルーパブのみぞのくち醸造所に、ふらっと行ってきました。こういうマイクロブリュワリーの、飲めるところが併設されているのを、Brew(醸造)+酒場(Pub)と呼ぶのですね。知らなかった。もともと、Twitterで原作者の…

『なぜ働いていると本が読めなくなるか』 三宅香帆 一貫性のある問いを持ち続けることができる魅力

評価:★★★★★星5.0 (僕的主観:★★★★★星5.0つ) 一貫性のある問いを持ち続けることができる魅力書評家、三宅香帆さんは、世の中に登場したかなり初期からの推しなんですよね。京都天狼院書店の店長でしたよね。僕が最初に読んだこの方の本は、『人生を狂わす…

『ウーマン・キング 無敵の女戦士たち』 2022 Gina Prince-Bythewood監督 ダホメの女性軍団(アゴジェ)をベースに描かれるアフリカ側からの視点の物語

www.youtube.com評価::★★★★4つ (僕的主観:★★★★☆4つ半)実話を元にしたアフリカ版のブラックパンサーに見える。19世紀アフリカ西部、現在のベナンにあったダホメの女性軍団(アゴジェ)をベースに描かれる。ダホメ王国VS オヨ王国というアフリカ内部の…

アクルビを寿ぐ

アクルビは、やっぱり、ストローでずーっと飲むところ。もうダメだって思った。推すしかねえ。 https://t.co/5uSxWxqWeg— ペトロニウス (@Gaius_Petronius) March 25, 2024 これだよね。この回、神だった。LDさんが、配信で悶えていたのも良くわかる。この回…

Nike releases full ad featuring Colin Kaepernick

AppleのThink Differentの続編とも取れるこのNikeのCM。本当に素晴らしい。“The people who are crazy enough to think they can change the world are the ones who do.” に対する "Ask if it's crazy enough." のコピーもね。 pic.twitter.com/GE1IGpnDXm—…

『正欲』2023 岸善幸監督 多様性という名の「正しさ」への告発

評価:★★★★☆星4つ半 (僕的主観:★★★★☆星4つ半) 不思議な映画だった。朝井りょうさんの原作は、未読です。マイノリティを描くLGBTQテーマなのかもなと思ったが、全然違った。マイノリティとマジョリティという対立の軸で言えば、 検事である寺井啓喜を演…

ネットフリックス版実写『シティーハンター』佐藤祐市監督 鈴木亮平主演 このホワイト化していくポリコレ社会で、もっこりをどう描くのか?

評価:★★★★星4.0 (僕的主観:★★★★☆星4.2) www.youtube.com ネットフリックス・鈴木亮平版のシティーハンターの魅力とは?〜ホワイトなポリコレ時代に抗して新宿の猥雑さをもっこりを描くことによって包摂が描かれていることネットフリックスの実写版『シテ…

『バットゥータ先生のグルメアンナイト』 亀  ギリシア系の奴隷少女リタの世界から見る「世界」のグルメツアーの旅(笑)

評価:完結していないので未評価 (僕的主観:★★★★★星5つ) 「歯が丈夫」という理由で地理学者バットゥータ先生に買われた奴隷リタ。 って、これがキャッチコピー(苦笑)。表紙のデザインも、地球の歩き方風で、またよし。 めちゃくちゃ好きでハマっていま…

『その着せ替え人形は恋をする』13巻 天使ハ二エル編が素晴らしすぎて、声もでねぇ。

新刊が出た。配信されて、その日に読む。素晴らしすぎて、声も出ねぇ。何回も何回も読み返す。『その着せ替え人形は恋をする』、本当に神ががってている面白さ。これだけ面白いし、アニメも人気だったと思うのですが、ペトロニウス的な批評の視点でも、最前…

『青春18×2 君へと続く道』2024 藤井道人監督 日本より南にある土地から来て、僕たちと同じサブカルチャーの原体験を持つ人の目を通した異国日本の風景

評価:★★★★☆星4.8 (僕的主観:★★★★☆星4.8) 『青春18×2 君へと続く道』を、日比谷のTOHOシネマズで鑑賞。5月25日(金曜日)19:05の回で。小さい箱だけど、満員だった。いつものごとく映画ブログの『ノラネコの呑んで観るシネマ』を見て、見る作品を選んで…

『メダリスト』10巻 つるまいかだ 夢中の迷路を全速力で走り抜ける成長への回帰

この作品はすごい。 目標に向かって、全速力で駆け抜ける時の「その中で見える世界」が詳細に描かれている。 ええとですね、この物語三昧のブログを長く読み込んでくれている人にしかわからないかもですが(笑)、アラフィフのペトロニウスは、 遠い目標だけ…

『ZIELONA GRANICA (GREEN BORDER)』『人間の境界』2023 アグニエシュカ・ホランド監督 世界の難民問題の闇とヨーロッパのダブルスタンダードを告発する問題作

評価:★★★★☆星4.7 (僕的主観:★★★★☆星4.8つ) 2024年5月18日(金)。友人のおすすめでTOHOシネマズ 日比谷シャンテに。金曜日の夜に駆け込みました。地味な作品なんで、すぐ公開縮小するだろうなと思って。実際、関東でやっているところってほとんどないん…

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』(2012年 - 2018年)2000年代の問題意識のほぼすべてのテーマを包含して解決まで到達した戦記ものの傑作

2024年2月3日に『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』を再読了。漫画全巻読み直して、いてもたってもいられなくなって、小説全巻14巻を読了。僕はペトロニウスの名にかけて、星5つの大傑作だと思っている。 「何度も読み直したくなる」キャラクターの魅…

「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」@パナソニック汐留美術館

「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」@パナソニック汐留美術館に行って来ました。先日、終わるギリギリでフランクロイドライト展をやっているのを見つけて、行きたい!と思ったけど、時間がなくて無念で見逃したので、気にしていたら、面白そう…

『外科医エリーゼ』がアニメ化したので、悪役令嬢モノの類型を読み直したくなってきた。

評価:終了前なので未評価 (僕的主観:★★★★4つ)Netflixかアマオゾンプライムか確認できていないが、アニメ化していたので(アニメは2024/2/10時点)思い返して全部読み直してしまった。今回の記事に挙げているのは、全て僕が「何度も読み返している」奴な…

『絢爛たるグランドセーヌ』25巻 コロナによるロックダウンで、バレエのキャリアが消え去ってしまいそうになる雰囲気が生々しい

25巻。いつもの通り発売日に購入。2024年4月。『絢爛たるグランドセーヌ』25巻で、奏は、ロイヤルのアップアースクールに合格するのだけれども、この巻は、仮名では多分16歳近辺で次に高校生に上がるぐらいだと思うので、15歳で中学3年生ぐらいなの…