アメリカ出羽守になってしまうのはなぜか?~文化は舌を訓練するところから始まるぞ!(1)

徒然なる日記です。特に結論もなく、日々の思うこと。よく考えると、アメリカのことって書いてねーなって。


Twitterをしていると、どういうコメントが「うける」のか、うっすらと分かってくる。なので、多少虚偽や誇張を交えてでも、「そっちの方向」へ話を大げさに(どうせ匿名だし)という誘惑が常に、無意識レベルで働くシステムになって言うのは間違いない。そういう意味では、どんどんバイアス・偏見・思い込みが拡大していって、炎上とかでぱちんと壊れるというのを繰り返し仕様(=しくみ)なんだよね。

この誘惑に唯一立ち向かえるのは、「長期の一貫性」と「安定したアイデンティティ」を持続可能に維持することのほうが、長期的にはメリットが高いという感じれる意識が持てるかどうか?だけなんじゃないかなーと思っている。例えば、僕は、物語三昧のペトロニウスという、ある種のブランディングというか「自分のこうありたい姿」というものが確固たるものがあって、しかもそれは既に20年近くの重みをもっている、第二の公的な人格・アイデンティティなので、「それを壊したくない」というセーブの意識が働くんですよね。だから、後から告発されるような極端な言動は避けようというセーブ意識が働く。

これはつまり、自分のアカウントに形成されている「疑似人格・アイデンティティ」に対して「自信があるかどうか?」「公的な性格がある」という認識があるかどうかで議論の分かれ目になる。けれど、基本的にこの意識は働かないよね。だって、まず匿名だし、そんなに自分のアバダーというか、疑似人格に対して大きな重みをもつ人って、ほとんどいないんじゃないかなぁと思う。だって、そうでなければ「なにものでもない自分」ということに対して苦しむというようなトレンドは生まれないもの。

なので、常に、自分の持っている手持ちのアセットや好みの話題には、アクセルがかかって、言動がエスカレートしていく危険があるってのを、認識していないと、TwitterSNSは、危なくてやっていられない。どうしても、いけにえを捧げる儀式に参加することになってしまいやすい。この世界から池にはなくならない!という岡田斗司夫さんのお話は、物凄いなるほど!と腑に落ちました。

www.youtube.com

閑話休題

さて、ペトロニウスTwitterの話題は、やっぱり「アメリカに住んでいる」というマウンティングを基礎にしてしか語れないんだなぁ、といつも思う(笑)。というのは、『素の自分』のつぶやきってのは、やはりアメリカと日本の違いについての話題が、明らかに反応が多い。僕は、Twitterにおいて、二つの視点が主になっている。


1)アメリカ在住のビジネスマン・親

2)物語三昧の管理人の物語好きのペトロニウス


実は、あまり2)の側面は、Twitterでは強く出ない。いいねやリツイートはしまくるんだけど、基本的に、物語についての「強い主張やエゴ」ってのは、ブログで書いているし、ブログで解消されているので、「ここで書く必要がない」んですよね。だから、基本的にちょっと強く出るのは、1)のアメリカ在住の日本人という側面・・・・いいかえれば「アメリカ出羽守」(笑)の側面なんですよね。


ちょっと最近、あー反応あったなーと思うやつを下に挙げてみます。


アメリカのご飯はおいしいか問題?

togetter.com


これ30Kくらいのいいねがついているくらい、ペトロニウスにしては、めちゃくちゃ拡散したんですよね。とにかくね、経験上わかっているのは、「アメリカの飯がまずい!!!」というの強調すればするほど、凄いいい値がつくんですよね。これって、一言でいえば、「日本お飯はおいしい」という優越意識をくすぐるからなんですよ。もう明らか(笑)。それだけではなくて、アメリカに住んでいるという日本人という優越意識のマウンティングで常に「上から目線」になるところが、飯に関しては逆転するからなんですよね。そして、これはさすがに、日本人にとっては、とても共感するので、在米日本人でも、かなりの人が「そうだよなーと共感してしまいやすい」ので、あまり反対が出ないで、日本上げ米国下げができるやつなんです。だから、このネタはすごく拡散する。・・・・ていう風にメタ意識すると、ヤダなーと思ってしまいませんか?(苦笑)。


僕自身は、食べるの大好きな人で、究極的には、おいしいものもあれば、まずいものもある、というひどく穏当な結論が最終的な意見です。やはりこの落差感は、「味覚のパターンが違うんだよなぁ」と思っています。「東アジアの味覚」の感じや、日本のコンビニや鮮度にこだわった流通網などの伝統的なシステムの違いも大きいでしょう。なので住む環境が違うと、日本人のストレスを食でごまかす!というか、解消する生活スタイルが、米国だと機能しにくくなるんですよね。「日本的なテイスト」を探すと高コストであり、何よりも探すという「コンビニエンスさの物凄く低い」かなり厳しめの努力が必要となります。なので、アメリカの食の日常に、物凄いがっかり感を感じるんですよね。これは、たぶん韓国、中国、台湾などの東アジアに住む人は、全く感じないものなので、それを集約して「アメリカはまずい」という言説にたどり着いてしまう。そういう風に言うのが、とても分かりやすいからです。個人的には、エジプトやイスラエルとか中東は結構長く滞在した経験がありますが、あそこのひどさのほうが、もっとひどい(苦笑)。まぁでも、数か月住んだだけじゃぁ、わからないかもしれませんけどね。やはり「年単位で住む」というあきらめと諦念の中で難じる絶望と、「もう少しで帰れる」と思っている短期ステイでは、感じ方の絶望度合いが違います。



実際のところ、不満に感じるのは、

1)日本人感じる味の体系・システムから欠落している部分の食材や食品があまりに少なくて苦しむ(要は旨味とか醤油とか)。赤身の肉も大好きだけど、最後はやり醤油で食べたい!となる。日本人は、そう考えると塩分お醤油やみそで、すべてをごまかす(悪く言えば)癖があるのかもなぁと思う。

2)グレービーソースなどに代表される混ぜ混ぜの味付けは、しょうゆやみそのガツン塩味になれた僕には物足りない(辛味も唐辛子系だけではなく山椒などが食べたくなる)。赤身の肉が典型的だけど、ホースラディッシュだと物足りなさすぎて、ワサビをくれ!という気持ちになる。

3)小分けのパッケージング、サイクルの早い商品変化、旬や季節による変化などを、ダイレクトに感じる流通システム網は、日本の伝統とコンビニ、スーパーのなどの生鮮食品のきめ細やかさによる。量で勝負!というところがあるので、そもそも小分けのパッケージにして、さまざまなヴァラエティを楽しむという発想が弱い。

4)これも流通網だが、鮮度に関する異様な追及は「生のまま食べる(刺身)」という文化が根づいたのは、日系が進出したここ20年ぐらいなので、まだまだ弱い。(鮮度がいいサーモンとかは、異様にうまい。見事な冷凍保管輸送のシステムがカナダから西海岸にかけて発達してきているから)。伝統的に、ヨーロッパからフロンティアの際まで、水気のない荒野を馬車で運ぶ、長期間保存食で食べる習慣・伝統があるので、そもそも新鮮さや素材の原型に対するこだわりが薄い。


ダメ押しなのが、アメリカに比べると都市化が進んで、狭いところでひしめき合う日本の高密度社会では、「相手との関係性を物凄く空気読みスキルで解釈し続ける」という高ストレスにさらされ続けるものを、日々のコンビニなどの食べ物やお菓子によって緩和するライフスタイルが、形成されている。しかし、アメリカは、そもそも低密度の社会で、人との距離は「遠く広い」ので、人間関係の群衆化による高密度ストレスは、とても低い。なので、それを「コンビニエント(=すぐ手に取れる)」さによって緩和するという流通システムは形成されていない。


個人的な見解だけれども、米国社会は、日本とは逆の構造をしていて、人とあまり触れあえない(土地が広いので、あまり人と高密度に接しない)ので、「人さびしくなる」ことのほうが問題なんだと思います。なので、彼らがBBQをしたり、レストランで会食する目的は、一番大きいのは「仲のいい人とおしゃべりがしたい!」なんです。だからご飯の味よりも、「場の雰囲気」のほうがはるかに大事なんですよ。


ちなみに、この社会システムには、日本人は入れていない人が、ほとんどだと僕は個人的に感じる。在米の日本人は、ほとんどが一世(日本から一人でやってきたチャレンジャー)なので、そもそも、英語力が足りすぎますし、仕事ができても、地元やエスニシティなどの、ディープな人間関係をそもそも持っていない、孤独な人が多い。孤独でなければ、在米の日本人(永住組や永住組などのややこしいマウンティングこそあるものの)でよりあつまっているので、高純度な日本社会が形成されている。そして濃い純度の日本人社会でありながら、食材など日本的なものは手に入りにくいし、また日本社会のことが嫌いで出てきた人が多いので、これまたややこしい言説が積み重ねられていて、アメリカ人の地元での人間関係に全然コミットできていないアレな人が多い。もちろん、Twitterを日本語でやっている時点で、だいぶ、、、、ですよね(苦笑)。←僕も含めてですよ、もちろん(笑)。また、こっちで育っていない限り、やっぱり移民一世なんて、アメリカ社会の二級、三級市民なんですよ。。。言い方は差別的でダーティーですが、まぁ住んで居ればわかりますよね。まったく相手にされないもん。だから、仮に日本人が周りにいなくても、普通は、アメリカ社会のメインの中核の人とは、人間関係が深くなったりしないんですよ。かといってエスニシティのグループに入れないでしょ、そんな簡単に。それなりの金持ちの地区に住んでいても、例えば日本人の家族や子供と仲良くなる白人や黒人の中産階級の金持ちの家なんて、ほとんどないですよ。だって親が英語が喋れない、、、もしくは喋れても、小学校から続く「米国の子供時代」の話ができなければ、話なんかできないもの。共有するものが少なすぎて。駐在でちょっと来る日本人の子供なんか、3-4年でかえっちゃうでしょう?そんなの、地元の奥深いところまではいっていけるなんてことは、まず120%ないですよ。よっぽど特殊な条件がそろわなければ。なによりも、ガチの英語力って、本当に難しい。日常会話が喋れているようでも、ぜんぜん英語力がないってケースは本当に多い。本当にできるのってのは、レベルの高い学校(ミドルスクール以上ね)の成績ストレートA+をとるレベルなんですが、僕バイリンガルの家庭でこのレベルを見たことはほとんどありません。すげぇ特殊な要件がそろわないと、こんなの無理。ちなみに、日本語が全くできなくなっていれば、たしかにAなんてごろごろいます。しかし日本語と英語の両方で、となると、ほぼ不可能なくらい難しいです。一見、英語ペラペラでも、このレベルの「深さ広さ」の英語力は、物凄い難しい。


■そうはいっても、文化は舌を訓練するところから始まるぞ!/日本だけではなくアメリカも同時に誇らしく思おう!



僕は、なんというかなぁ、、、、子供たちにも常に要求しているんだけど、「長く住んだところ+子供時代住んだところ」は、もう故郷ってことでいいんじゃね?と思っています。特に理屈もなく。まぁ偶然だよね、ということで。なので、ペトロニウスは、勝手に北海道と会津若松と東京を自分の故郷として考えています。そして、故郷と設定したからには、そういう縁があったからには、「その場所を愛せ!」と思っています。故郷って、アイデンティティの確立の場所なので、重要なのは、愛することなんだけど・・・・それすなわち、歴史やその背後にあるものをよく理解して体感しなければならないって思っています。なので子供たちには、アメリカと日本の愛国教育をしています(笑)。だとすると、もっと難しくなるのは、アメリカと日本が対立した時にどうするのか?ってことです。実際戦争していた時期があるわけだから。その場合は、両方に深くコミットしているのならば、「架け橋」になれるはずだ、と言っています。僕は、自分もそうありたいし、そうあってほしい。そしてこういうのは偶然の縁によって作られるので、僕としては自分のいろいろ勉強してきた積み上げの歴史感覚として、海洋国家日本は、同じ海洋国家のアメリカと同盟を結ぶべきだとと思っているので、アメリカに住むことができてよかったなーと思っています。まぁこういうのも縁ですよね。まぁちなみに重要なのは、「愛する」ってのは、いいとこどりできない。悪いところも愛して、認めて、血肉にしなければならない。とおもっています。


ということで、この哲学からすると、


アメリカはまずい!


で、終わらせるのは嫌なんです。もちろん日本人の舌からすると、まずい部分はあるかもしれないですが、それが「自分中心で見た思い込みではないか」は検証がいるし、、、それ以上に、悪いとこではなく、ポリアンナの良かった探しみたいに、おいしいところ探しをしたいのです。実際のところ、味覚とか視点は、「積み重ねによってできている」もので、なかなか異なる体系、システムは受け入れにくいので、そのあたりを理解しよう、自分の舌を教育する努力なくして、まずいとは単純に言ってはいけないと思うのです。いや、僕毎回いっているけど(笑)。まぁ実際、もう明確に、赤身のステーキは、圧倒的にアメリカのほうがおいしいです。ちなみに、このおいしさが最高潮になるのは、醬油を使った時なんですが、、、醤油がない味で、グレービーソースとかホースラディッシュで感じる味とか、もう少しクンフーを積まなければならないとおもっています。


なんでも具体性がないとだめだよな!と思う今日この頃です。まぁこの変異挙げているのはジャンクフード的なものが多いですが、まずは日常から攻めないと(笑)。

cookpad.com
www.the-sanfranciscan.com

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あとは、僕は西海岸に住んでいるのでIPA大好きで、地ビールのスモールブリュワリーを一時期、気合入れて回りまくっていましたが、このあたりももう少し体験を深めないとなーと思っています。一時期はアメリカになれよう!ということで、バドライトとか薄めのを攻めまくって味を覚えていった時期もありますが、やっぱIPAのガツンとするのがいいですねー。バーボンなども。まぁまだまだ勉強の余地がありまくりなので、これからに期待です。
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とにかく、いろいろな料理探しまくっているところです。まぁ時間がかかるよね。やはりメキシカンが全く味の体験が違うので、これをトライしてみなければ、と思って早数年。トルティーヤスープは、何を食べてもおいしい。日本に帰っていたときに、夢に見ました。

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あとは南部料理かなー。ガンボ最高。
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ハワイ料理のキングスハワイアンは、、、、、、へんに微妙に日本食ぽっいので、めちゃつらい。ケーキがレインボーって!!!。これはアメリカナイズされているんですよねー。
kingshawaiian.com

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ピザは、おいしいものが多い。とくに、ここのピザは、めちゃくちゃ好き。
https://www.blazepizza.com/

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ここの魚はおいしいんだよね!。いろいろな白身が試せる。

www.cafishgrill.com

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競馬素人の中の素人による2021年ブリーダーズカップ(Breeders' Cup World Championships)観戦記

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Breeders' Cup | November 5 & 6, 2021

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2021年11月6日(日)に、「ブリーダーズカップ・ワールド・チャンピオンシップ(Breeders' Cup World Championships)」を見に、デルマー競馬場(Del Mar Racetrack)に行ってきました。"Where The Turf Meets The Surf."(太平洋のそばにあるから)で有名な、競馬場。ウマ娘で興味を持ったら、ちょうど家の近くでやっているのを友人に教えてもらい、いっちょ行ってみるかと言ってきました。馬券を人生で買ったことがないくらいの素人なので、ほんの思いつきでした。

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サンディエゴの近くのこの辺ですね。ペトロニウスは、オレンジカウンティ在住なので、車で1時間から1時間半ぐらい。I5のこの辺は、良く渋滞するので、まぁ1時間半ですね。ちなみに、当日はやはり渋滞で、結構行くの遅れました。

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ちなみに当日のパンフレット。もちまわりでカリフォルニアのデルマーでいつもやるわけじゃないからだと思うけど、駐車場が遠くて、そこからシャトルバスが出ていくので、ちょっと遠かった。なんだかおじいちゃんのお金持ちな感じの人が多かったのは、年齢層高めの場所なんだなぁと思いました。まぁ乗っている時間は10分もかからないけど。渋滞でラブズオンリユーのフィリーメアターフがギリギリみれるかどうかだったので、間に合ってよかった。ギリギリでチケットかったので、WillCall(既に代金の一部または全額を支払っている予約済みチケットを受け取ることのできる窓口のこと)で窓口受け取りだったんで、入る場所わかんねーと焦りました。

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サンディエゴに近いデルマーというのは、めちゃくちゃ金持ちに住むなんで、まぁそんな気はしてなんですが、入った途端、ドレスアップした女性がめちゃくちゃいて、なんというか金持ち------!!!って感じの人ばかりしかいなくて、いやー場違い感が凄かった。社交場!!的な感じあふれてて、やばかった。あと、よくよく見れば、スペイン語やフランス語があふれてたので、必ずしもそうじゃないんだろうけれども、白人しかいない!って感じで、アジア人の風貌の自分はマイノリティ感あふれてる上に、ドレスコードあるんじゃないか?くらいの恰好の人が多かったので、なんとなく怖い感じがして仕方がありませんでした(笑)。あとで、レスター伯爵にいったら、デルマーでのブリーダーズカップならば、そういう感じもあるかもですねぇ、。と言っていました。サンタアニタ競馬場はもっと、広くてフレンドリーで家族とかで行ってもいい感じだったのですが、こっちは家族で来れる感じがしないなぁって感じでした。あ、ちなみに、マスクをしている人は皆無でした(苦笑)。

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アナウンスで、シェイクモハメドという人のインタヴューをしてて!、あれこれは!とレスター伯爵にLINEさしたら(リアルタイムで日本でも見てたんで、解説してもらいながら(笑))、ゴドルフィングループの殿下!だった。アラブ首長国連邦の王族みたいですね。ゴドルフィンGodolphin Racing Inc.)ってのは、世界三大グループ、クールモアスタッド (Coolmore Stud)(アイルランド)、社台(日本)のうちの一つだそうです。習ったすぐそばから、実物を直接に見れるなんて、ラッキー!と思いましたよ。ちなみに社台グループは、ゆうきまさみ先生の名作『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』の醍醐グループのモデルだそうです。

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www.youtube.com

着いてすぐ3歳以上の牝馬が芝2200mを競うBCフィリー&メアターフをラヴズオンリーユーで勝ちました。もともとウマ娘を見たにわかが行こうと思ったのは、レスター伯が、フィリー&メアターフでラヴズオンリーユー(日本馬)が勝つ可能性あるので、行ってみたらいいですよ!ということでした。まったく知識ないもんだから、「何かに注目する軸」がないと、どうにもならないので。始まりは14時だったので、ギリギリに到着でしたが、サクッと楽勝で勝ったので、おおーーとうなりました。ちなみに、ちょっと曇りがちだったのが、だんだんい晴れていく感じの一日でした。サザンカリフォルニアは、というかサンディエゴは、位置的には沖縄くらいかなぁという感じなんですが、冬は結構肌寒い。ちょっと厚着していったので、それは正解でした。ずっと外で見ているので、、、。ClubHouseのチケットだったので、中でゆったりもできるんですが、せっかくだから真ん前で見たいじゃないですか。

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そうこうしてるうちに、ダラーっと見ていたら、いきなり日本の馬が勝ったみたいで???えっ?って感じで、場内騒然で、まわりのそこかしこから、Japaneseというつぶやきが聞こえてきて、後でわかったのですが、最低人気のマルシェロレーヌがまさか勝つと思わなかったので、マジかよっ!みたいな感じだったんだと思います。よくわかんなくて信じられないから、Twitterで検索して見直して、レスター伯爵が叫んでいるので、ああ、これ日本の馬が予想外に勝ったんだなって思いました。

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2頭の日本調教馬がアメリカ・競馬の祭典で優勝
 6日(日本時間11月7日)、アメリカ・デルマー競馬場で行われたブリーダーズカップ(以下、BC)において、2頭の日本調教馬が優勝した。BCはアメリカ競馬の振興のため、1984年に創設された"競馬の祭典"である。1996年に藤沢和雄厩舎のタイキブリザードBCクラシックに挑戦して以降、昨年までで13頭が挑戦してきたが、その壁は敗れなかった。今年はライバルとなる欧州馬よりも日本馬のほうが輸送距離が短く有利な状況ということもあり、7頭が挑戦。そのうち、まず3歳以上の牝馬が芝2200mを競うBCフィリー&メアターフをラヴズオンリーユーが優勝し、続いて3歳以上の牝馬がダート1800mを競うBCディスタフでマルシュロレーヌが優勝した。

ラヴズオンリーユー、厳しい展開を克服して抜け出す
 ラヴズオンリーユーはこれまで日本、ドバイ、香港でもGIに参戦しており、日本のオークス、香港のクイーン・エリザベス2世カップを制している。3着に負けたドバイ・シーマクラシックで1着馬にクビ+クビ差と僅差で迫っており、まさに世界を股にかけて活躍してきたといえる。

 今回のBCでも人気を集めており、当然ながら楽な競馬もさせてもらえなかったが、ゴール手前で力強く追う川田騎手に応えるようにしっかりと伸び、前を捉えた。

 川田騎手は今週はもちろん、帰国後も隔離期間があるため、来週のエリザベス女王杯のレイパパレなど日本のGIレースでの騎乗機会よりブリーダーズカップへのチャレンジを選んだことになる。それだけ深い想いで臨んだ戦いであり、幼いころからの夢を叶えた瞬間でもあった。
歴史的快挙!日本調教馬2頭のブリーダーズカップ優勝 日本で紡いだ血統が世界で知られるGIを制した日(花岡貴子) - 個人 - Yahoo!ニュース


このあと、レスター伯から、こんこんと

日本の馬がアメリカのダートで勝つことの意味とは、凄さとは!!!


を、ムチャクチャ説明してもらいました(笑)。軽く僕の理解を書いておくと、ヨーロッパの馬というのは、長距離、高低差のあるフィールドに最適化しているので、とにかく根性とスタミナが凄い。アメリカの馬は、とにかく短い距離で一気に加速してスピードとパワーに特化している。そのアメリカの馬が特化、最適化したのが、ダートであり、その単距離で、そもそも外国馬が勝つのはとても難しい。

というか、競馬というのは、その土地固有の特性あるフィールドが作られ、そこに最適化するように掛け合わせて選抜されていくものだから、超一流まで生態系が形成されて育成されたレベルでは、海外からサクッと遊びに来て勝つというのは、物凄く難しい。過去のジャパンカップなどは、楽勝でヨーロッパからきて遊び気分で賞金を荒稼ぎすることができたが、今はそもそも来ない。勝てないのを知っているからだ。言い換えれば、日本の競馬産業は、そのレベルに達しており、ある種のガラパゴス化を迎えているといえる。しかしながら、それは、本場のアメリカやヨーロッパでも同じで、超一流まで最適化したものは、それすなわちガラパゴスなのだ。しかしながら、当然そうして「最適化」した場合には、そこから多様化や分岐もまた始まる。


この文脈で考えるならば、血統のエリート中のエリートであるラヴズオンリーユーが、BCフィリー&メアターフを勝つことは、それほどおかしなことではない。これは、日本の競馬育成が、ヨーロッパやアメリカと肩を並べているということの証左であり、追いついているということの証明のようなものだ。ただし、、、それは、やはりアメリカとヨーロッパの一流馬をかけ合わせているわけだから、ぶちゃけ、同じレベルに達したコピーとも言えなくもない。もちろん、それは物凄く難しいことであって、軽々しく言えることではないにしても。


一方、マルシュロレーヌが、BCディスタフ(3歳以上の牝馬がダート1800m)で勝つということは、非常に、想定外だったはずだ。レース自体は、アメリカ最強場の布陣らしく、物凄い序盤のハイスピードの戦いになった。いや、なりすぎた。それによって、スタミナに難があるアメリカ馬の性格上、スタミナ切れしてしまったところに、スピードに何とか食らいついた(それだけでも物凄いこと)マルシェロレーヌが、スタミナで勝利したというレース展開。もともとアメリカの牙城であるスピードとパワーが試されるBCディスタフにおいて、そのアメリカ最強布陣がそろっていたこと。日本の馬では、とてもではないがそのスピード+パワーは、質的にあまり得意ではないはず。そのうえ、ぶちゃけ、マルシェロレーヌは、それほど血筋的にはよくない、いやはっきりいって極東日本のオリジナルとは言わないものの、かなりドさ回りして下から這い上がった馬だ。「それ」が勝つ!ということの意味は!。ようは、現在の日本の競馬産業の質が、エリートの馬を育てるのも、地方ドさ回り(笑)から血統だけで勝負しないでも、世界に通用するレベルにあるってことなんだろうと思う。そういう意味で、この2つの種類が違うタイプの馬が勝ったことは、本当に喜ばしい。そして、凄いことなんだ。

www.youtube.com

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それ以来、四半世紀が過ぎても、ここ十数年で凱旋門賞は手の届きそうなところまで来ている感触はあっても、ブリーダーズカップは依然として遠いままであった。たとえ日本馬が凱旋門賞を勝つことがあっても、ブリーダーズカップだけは高い壁として立ちはだかるのだろうと思っていた。
特にダートで行われる、ブリーダーズカップクラシックとディスタフ、スプリントあたりは、アメリカの馬たちに敵うわけがないと感じていた。それはパンパンの高速馬場で行われる日本の競馬場で海外の馬が勝てなくなっているのと同じで、極めて特殊な能力が問われるレースであるからだ。
しかもブリーダーズカップには全米から強豪が集まり、レベルの高いレースになるだけに、適性と能力が突出していなければ勝てないのだ。

そういう意味で、ラヴズオンリーユーによるBCフィリー&メアーターフの勝利も素晴らしいものだが、僕たちが、いや全世界の競馬ファンが驚かされたのは、マルシュロレーヌがBCディスタフを勝ったことである。1984年から設立された同レースの勝ち馬を振り返ってみると、1991年のダンススマートリーがカナダ馬として勝利した以外は、36頭の勝ち馬はすべてアメリカ馬。
この事実だけを見ても、今年、日本馬のマルシュロレーヌの勝利がどれだけUpset(大番狂わせ)であったか伝わるだろう。

それにしても、恐ろしいほどのハイペースで進み、序盤で前に行った馬たちは総崩れとなるという、いかにもアメリカ競馬らしいレースであった。このペースを押っ付けることなく追走し、早めに先頭に立って押し切ったのだから、文句なしの完勝である。マルシュロレーヌはアメリカ競馬で問われる、スピードとスタミナ、そして根性を世界トップクラスのレベルで兼備していることを証明したのだ。

uma-furi.com

最後に、それぞれのレースに出走した各馬の種牡馬の名前を眺めるだけで、このブリーダーズカップの多様性が分かる。ラヴズオンリーユーが勝ったBCフィリー&メア―ターフには同じ父を持つ馬は1頭もいないし(ディープインパクトでさえ種牡馬の1頭なのである)、マルシュロレーヌが勝利したBCディスタフは、カーリン産駒が2頭いるのみでそれ以外は別々の種牡馬を父にしている。その他のレースも同じような状況である。日本の重賞レースで走る馬たちの父の顔ぶれと比べてみて、日本の競馬ファンそれぞれが多様性とは何かを考えてみてもらいたい。僕の目にはブリーダーズカップの姿は健全に見える。

ブリーダーズカップとは、まさに生産者たちのために創設されたレース。彼らが思い思いの配合で強い馬をつくり、それらを持ち寄って競わせる──まさに、競馬の原点を象徴している一戦と言えよう。そして多様性を体現するブリーダーズカップだからこそ、マルシュロレーヌが勝つことを受け入れられたとも考えられるのではないだろうか。

僕たちは、この歴史的勝利におごることなく、もっと幅広い視野で、多様なサラブレッドを生産していかければ、次は二度とないかもしれない。