ふむ。

魔法少女まどか☆マギカ 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]


本日は酔っ払って寝れないので、連続でフラクタル放浪息子、とある、まどかマギカを見る。個人的には、断トツにフラクタルが好きなんが・・・・こうして連続で見ると、演出面とキャラクターの人格の統一度と「語りたいこと」の集中度、、、どれをとっても、まどまぎが全然上だなー。あまり好きじゃないけど・・・(苦笑)。


まぁ放浪息子は完成度高いけど、やっぱ漫画の原作を忠実以上に再現しているので、素晴らしい出来だけど、「だから?」って思ってしまうなー。もともと漫画の原作の本質も「空気の質感」だと思うので、アニメーションでそれを再現しても、アニメを初めて見る人は感動すると思うが、漫画のファンとしては、、、、、まぁねぇ、という気がしてしまう。わざわざ見なくとも、、、と。


フラクタルは本当に惜しい。なんというか、演出が極めて稚拙。世界観も映像も雰囲気も、、何もかも好きなのに(涙)。「そこ」は、本当に素晴らしい出来なのに、、、。なんというか、フリュネなんか特にそうなんだけど、ストーリーとして語りたいこと、と素のフリュネという人格に落差がありすぎる。これって、キャラクターの人格が統一しているように全然見えない。フリュネの行動に哲学というか、「彼女らしい一本筋が通ったもの」が行動に表れていないんだもの。基本彼女は、素朴さを愛する人なんだろうけど、、、、けど、指導者の立場に生まれたというか育てられているので、それを凄く屈折して表現する、、、というタイプなんだろうけど。彼女の本質は、「素朴さというか天然差の手触りを愛する」という部分と「マクロの指導者」の葛藤にあるわけで、、、それは、素朴さを愛する気持ちをどうこの「世界のマクロ」に反映できるか?ということへの葛藤であるべきなんだが、僧院にいきなり戻ろうとしたり(周りで人がバタバタ死んでいるのも案外平気そうだったし)、、、と、彼女の本質からいって、それはしないし、言わないだろう!ということが、世界の秘密に関する説明に入ると、連発する。だからストーリーの根幹にかかわる話を始めると、まったくそもそも「素のフリュネ」ではいいそうもない表現やしゃべりかたになる、、これって、表現する側が、「フリュネならどう思うのか?」ということと「マクロ的に説明したいこと」が、バラバラに存在して、統合する意思が弱いから起きるんだと思う。これ、はっきりいって、監督の責任だと思う。物凄い好きだけに、、、、かなしいなぁ。主人公のクレインの、動機の弱さも前回言及したけど、やっぱり、フリュネの表現の欠点に似てて、説明的セリフが多すぎ。全然内発的な感じがしない。



連続で見ると、まどマギのキャラクターの統合度、語りたいことの本質、アニメーションならではの表現、どれをとっても、この中では断トツだなー。マクロ的な文脈の意義ではどうしても??というのはあるし、キャラクターの絵柄が個人的好みではないんだけど、、、、そもそも作品としての「品質」が凄く高いんだなぁ。比較すると凄く感じる。。。悲劇が語りたいんだという、すげー強い統合した意識が伝わってくるし、物語の展開、キャラクターの反応、それぞれの個性ともに、ブレがない。演出面での品質の安定が、安心して見れる安定感を作り出している。4作品とも、安定した品質を超える狂気までは僕は感じないので、、、、そういうレベルの範囲内であれば、まず、品質が高いものが、一番面白い。


インデックスは、、、、原作の物語を消化しようと無理無理にしている感じはあるので、そもそも二期は出来がよくないと思うが、やっぱりキャラクターの人格が完成している、というのはでかいんだと思う。だから、物語の本質以外に、キャラクターの関係性にクローズアップすると、凄く出来が良くなるし、面白い。まぁトータル品質的には最低(苦笑)なんだけどね、だって、ドラマツゥルギーの展開がおさまりきっていないで破綻しているんだから。話が詰め込まれると、何を言っているのがさっぱりだもの。脚本家か監督かはともかく、「語りたいことの本質」にクローズアップして、エピソードをバッサリ切ることが本当は必要だったんだと思う。そもそも原作が物凄く無駄濃い構造なので、アニメで少ない話数(少なくないけどね!!)でそれを描くのは、難しいんだろうに、、、、。そういう意味では、レールガンは、素晴らしい出来だったんだなぁ。。。