The Capitol Hill Autonomous Zone (CHAZ)って、もうGeorge Floyd protestsと関係ないよね、これ。


本日は、6月26日の金曜日。さっきゴールドマンサックスのCOVID19に関するデータを読んでいたけど、やばいね。アリゾナやテキサス。特に、カリフォルニアは、躍進。うれしくないけど。特に、ロサンゼルスカウンティの上がり具合が半端ない。わがオレンジカウンティは、まだそれほどでもないのが、少しの安心?材料。5月末から、まだ一月もたっていないのに、何か月もたったような感覚がある。今週6/22の週から息子のサッカーのクラブの練習は再開。サマースクールもだいぶ再開。もちろん、距離を保ったり、いろいろ制限はあるけど。でも、何とか日常を再開しよう、元に戻そうという雰囲気は、あるものの数字が裏切っている。どうなるのかなーと、不安はますばかり。

もう一つのホットシューは、やはりビザ発給停止問題。アメリカの労働者を守るというイメージのもとに進められたのですが、実効はかなり疑問。しかし、移民や外国人を減らそうとする、「なる振りかまわない」行動力は、支持者にどう映るのだろうか。この辺になると、思想戦争的な対立を帯びる話で、アメリカを移民の国ととらえるか、それを制限する鎖国傾向を選ぶのかは、価値のコア中のコアなので、これは意外に重い気がする。とはいえ、それ以上に、経済の失速が、凄すぎるというのもある。4月の14.7%は戦後最悪。5月は持ち直して、13%。トランプ大統領は「経済再開は極めて順調だ」と主張しているが、失業率は金融危機時のピーク(09年10月、10.0%)を超えたまま。というよりも、僕の周りのアメリカ人の友人が、MBAホルダーをはじめ、どんどん解雇されたという連絡が来る。君のところで、職はないか、という連絡も。勤続年数が10年を超えるようなベテランも含めてなので、正直、過酷なのが、肌感覚で分かる。もちろん、自分だって、どうなるかわからないし。個人的な感覚では、アジアは平静を保っているように感じるが、アメリカ経済は、ダメージがシリアスすぎる気がする。とはいえ、with-corona、after-corona、post-coronaどんないい方でもいいけれども、需要の在り方が、過去とは全く違ってしまった感じもするので、単純な不況とは言えない気もする。

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とはいえ、クオモさん州外からの移動には、14日間の検疫を設けるということで、第二波がシビアな現実になってきているのがわかる。


さてさて。

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The Capitol Hill Autonomous Zone (CHAZ)が、シアトルで生まれているんだけれども、、、解放区?とでもいうのかな?。これ、非常に興味深いと思っている。George Floyd protestsから黒人のシステマチックレイシズムに対してプロテス運動が広がった後、略奪・暴動が同時並行でされるようになり、CHAZになった。これって、異なる目的というか運動が、同時に起きているので、区別しなきゃいけないんだろうと思う。実際、CHAZを見れば、ほとんど白人ばかりで、これが黒人の扱いに対する抵抗運動にはもう思えない。

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ずっとヒラリークリントンさんの選挙運動から、民主党の動向を追っている時に、バーニーサンダースの支持者が、白人の男性の若者の極左の運動家が多く、彼らの目に余る暴力性や行き過ぎに注意を向けるべきという話をずっと気にしていたんですよね。というのは、これが悪いっていうんじゃなくて、白人の若者を中心に、民主党内では、最左派にあたるメンバーが強い力を持っていることは、極左への要求が根強く深いということだと思うんですよ。特に、白人の男性の若者に。「このこと」と、とてもリンクする気がするんですね。特に、シアトルなど北部カリフォルニアは、リベラルな傾向がとても強いので、なるほどなぁと思ってしまうんですよね。↓この本を読まないと、、、と最近しみじみ思っている(まだ読めていないので)。

American Character: A History of the Epic Struggle Between Individual Liberty and the Common Good (English Edition)


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左派の中にも、「極端な左派」が力を持ち、民主党の中道勢力を侵食している。この「構造」は、バーニー現象で、よくよくわかるのです。ここでの極端なリベラルの思想は、中道的なリベラルな人からは、嫌悪されるほど極端で、なかなか受け入れられない。そして、その果てに、アンティフアなどの暴力肯定の組織がいるわけです。トランプさんやその支持者が、これらのアンティファ的な、秩序の破壊者、暴力行為に対して、強硬に対処しなきゃいけないという反応は、わかりやすい。実際に、暴力行為なので、パブリックセキュリティの観点から、これを武力で鎮圧せよ、と言って憎しみをまき散らすのは、それそれで、正当な筋道です。銅像だって、ガンガン壊したら、それはそれで犯罪です。民主的なプロセスを無視しているわけですから。The Capitol Hill Autonomous Zone (CHAZ)なんかは、もう完全に、左翼革命志向だよねというのがわかる。警察の交渉する代表が黒人だったりして、解放区にいるのが白人だったりすると、もうGeorge Floyd protestsとかとは、まったく関係ないよね。

けれども、同時に、やはりこの構造が凄く「利用されやすい」のは、


1)そもそも平和的なデモでありたいGeorge Floyd protestsも一緒くたに、意図的に混同して、秩序の破壊者として宣伝して悪魔化する

2)同じく問題の根本である、白人警官によるシステマチック(インスティテューショナル)レイシズムに対しても同じく、まとめて否定する。

3)問題の根本の一つは、保守中道から極右やファンダメンタリストなどの宗教右翼の台頭であるのに、そちらは無視。


というように、極左と極右の対立であると、いってみれば、共産主義革命や左翼主義革命の無政府状態に対する鎮圧というカードで対処しちゃおうとするんですね。George Floyd protestsです。とはいえ、こういうカードが、ニクソンレーガン以来常に共和党側にはあるということ、考えないと、あまりに極左に走るのは、特にアンティファなどの暴力肯定は、危ないよね、という構造はあるはずなんです。「にもかかわらず」激しく、根強く、急進左派の指示と行動は、何かガス抜きがない限りとまらないほど、根深いというのが、僕には興味深いです。いったいなんで?。それはどこから?、どんな個人的な情熱があるの?とかとか。


今回の学びは、アメリカの市民運動、、、、に限らないけれども、黒人の差別から、抵抗運動が暴動にスライドして、それを革命に結びつけようとする旧新左翼がのっとるのと、一緒くたに秩序の敵ということで、保守、右翼の立場からこれを封じて悪魔化しようという力学が働く。


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