エリザベス・ウォーレン米上院議員(マサチューセッツ州選出)のDNA問題は、2020年の大統領選挙にどう影響するのだろう。

Elizabeth Warren's Native-American heritage reveal was just as bad as you thought it was - CNNPolitics


どちらかというと、マイナーなエピソードだと思うのだが、DNAテストの問題、Native Americaの祖先の問題、がどう2020年の大統領選挙に聞いてくるかは、構造を見極めるうえでと興味深いと思うので。アメリカではコマーシャルで、自分の祖先を調べよう的なやつがよくあるので、へーそういうのがあるのか、と思っていたんだけれども、

先住民チェロキー・ネーションの長官を務めるチャック・ホスキン・ジュニア氏はこの日、「DNA鑑定は先住民としての市民権確定には不十分」との声明を発表し、各ネーションには独自の法的要件があると述べた。

「DNA鑑定を使って、わずかでもチェロキーや他のネーションとのつながりを宣言することは不適切であり、間違っている」

「これはDNA鑑定とその合法的な使用を軽んじるだけでなく、法的に認められたネーションと祖先がきちんと登録され、出自が確定している先住民の名誉を傷つけている」

チェロキーネーションの批判で、法的にちゃんと区別がつけられる登録システムがあるんだ、と驚いた。もともと両親から祖先にネイティヴアメリカンがいると聞いて育ったことから、そういうことを言っていたのに対して、トランプ大統領が「ポカホンタス」と揶揄して攻撃してきたことで、じゃあ証明してやろうということで、こういうことになった流れのよう。2020年に大統領選に向けて、各候補が静かに準備をしはじめているのがよくわかる。彼女は民主党の中ではかなりの左なので、こうしたリベラル寄りなことを示すのは格好の補強材料となるのだろうと思われたのだろうが、、、、、。

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『ブリグズビー・ベア (Brigsby Bear)』2017 USA Dave McCary監督 本当のその人を知ること、受け入れるということはどういうことなのか?

ブリグズビー・ベア (字幕版)

客観評価:★★★★★5つ
(僕的主観:★★★★★5つ)

■全体の所感

先日、マル激トーク・オン・ディマンドで、宮台さんと神保さんが、絶賛していたので、これは見ないと思い立って、昨日見ました。とにかく、町山さんとか、自分がこの人は!と思う人の紹介は、思い立ったらすぐ見ようといつも思っているのですが、なかなか時間が確保できなくて、無様をさらしていますけど、コツコツ見ているとリテラシーが上がるのか、見れば見るほど物語は面白くなっていきます。でも思い立ったら、すぐ見れるという意味で、ネットフリックスやアマゾンプライムは、本当にありがたい。。。。のですが、毎日コツコツマジで見すぎで、老眼が進んできたというか、目がかすみます、、、酷使しすぎだなぁ。。。

さて、まぁ、評価に出ているのですが、とにかく素晴らしい映画でした。断トツの両方での星5。誰にでも進められる、素晴らしい作品です。2017年にサンダンス映画祭でプレミア上映された作品で、2017年に公開されていますね。友達に紹介しましたが、見たことある人は、みんないいっていってますね。GiGiさんが、生きる支えになったとまで(笑)書いているんですが、ああ、わかるそんな感じ。よりもい、『宇宙よりも遠い場所』英語タイトルは、‘A Place Further Than the Universe’ なとらんでというのが、なるほどとちょっと思いました。


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これって、世界が美しい!世界は祝福されている場所なんだ!と感じさせてくれる物語なんだと思うんですよ。だから見終わると、とても幸せな気分になれる。宮台さんは、コメントで映画館の外に出るといかに現実がくそかと思い知って打ちのめされるようなことを言われていましたが、僕としては、現実と比較しての「ありえなさ」よりも、こういった善意に祝福されている世界も「ありうるんだ」という可能性の方に、ぐっと来た気がします。ただ、たしかに、この善意に満ち溢れた世界を見た後に、現実を思うと、この世界の「わかりあえなさ」にグッと凹むというのも、わからないでもない。僕は今、やっとアメリカのドラマの『ブレイキング・バッド(Breaking Bad)』/ヴィンス・ギリガンVince Gilligan監督2008-2013をこつこつ見ているんですが(いまさらですが。。。。)、基本的に善良な人だけといってもいいのに、なんでこんなに坂道を転げ落ちるように、人生がめちゃくちゃになってしまうんだろうと、見ていて本当に凹んでしまいます。愛があっても、善良であっても、こんなにも分かり合えず、こんなにも簡単に善良であるがゆえにおかしくなってしまうだ、、、ということがこれでもかと展開されるので。同じように、『ブリグズビー・ベア (Brigsby Bear)』の主人公のジェームズ・ポープ(カイル・ムーニー)も、その家族も、どろどろになって崩壊していくのが普通じゃないですか、どう考えても。そうなりそうな景気や可能性は、これでもかと描かれている。そもそも、普通の家族を演じるのさえ不可能な、苦しい構造に最初からなっているじゃないですか、はっきりと。「にもかかわらず」すべては、なんと幸運に満ちて、美しい方向に進むのでしょうか。このありえなさに、僕は、ぐっときましたよ。

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全然、関連しなさそうですが、僕のブログを追ってくれている人は、僕がライトノベルの『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』を思ってしまうのは、わかっていただけると思います。彼は、こじらせたニートで、親が死んだのを契機に親族から家を叩き出されて、そのまま交通事故で死んでしまいます。そこで人生を異世界でやり直す、というよくある「小説家になろう」の典型的な物語類型なのですが、主人公は性格も考え方も全く変わっていないんですよね。でも、本当に最初のころの、もしくは分岐点での小さな小さな「ボタンの掛け違い」の偶然だけで、人生は、素晴らしく美しくなったり、地獄のような真っ暗闇になったりします。そこに理由は根拠や必然性のようなものはないんですよね。本当に偶然なんです。この世の中は、物凄く幸せな方向にも、不幸せな方向にも、偶然の連鎖で転がり落ちていってしまう。とても、、、、理不尽です。受け入れるのが困難なほどの理不尽です。『ブレイキングバッド』のウォルター・ホワイトだって、癌にならなければ、あれほどの道を踏み外すことがあり得るような人では全くあり得ません。でも、そういうことは、まま、怒ってしまう。この偶然の連鎖を、マクロの視点で受け入れるという視座を持てるかどうか、というのは、人間にとって大きな分岐点になるような気がします。。。。。というようなことを感じさせるほど、美しい物語でした。おすすめです。

化学教師 ウォルター・ホワイト


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ちなみに、以下ネタバレです。内容を知っているのを前提で書くので、見ていない人はわからないと思います。



■その人がその人であること受け入れることはどういうことか?


あらすじとか作品背景の説明を書いていると書く気力がなくなって、書かなくなってしまいそうなので、自分なりのメモとして。意味不明かもしれませんが、映画を見ているのを前提で感想を書きます。僕がこの作品で、最も感動したシーンは、お父さん?だったか、ああ、つい昨日なのに忘れている。。。。お父さん(もしくは家族が)、主人公のジェームスに、「過去を含めてお前なんだ」というシーンです。このシーンで、僕は、ずばばばばっ!と、高橋留美子さんの『めぞん一刻』のラストシーンを思い出しました。ヒロインの響子さんが本当の意味で、五代君を愛することになったシーンだと僕は思っているんですが、お墓に向かって、死んでしまったあなた(響子さんの前の旦那さん)を含めて響子さんをもらいます、というシーンです。

めぞん一刻 15 (ビッグコミックス)

これを読んだのはいつ頃だったのかなー。こう高校か大学ぐらいだろうと思ったのですが、このシーンを見て、ああ、本当に人を愛するという気音は、こういうことなんだ、と唸ったのを覚えています。どういうことかというと、人を本当に愛する受け入れるというのは「その人自身をちゃんと見て、その人の過去も含めてすべてを受け入れること」なんだということです。


ふむ、このように書くと何となく抽象的で、意味不明ですね。もう少し分解して開いてみましょうか。「その人自身をちゃんと見る」というのは、僕はよく「等身大のその人を見る」という言い方をしています。ブログでもよく書いているので、長く読んでいる人は思い当たるかもしれません。えっとね、僕の世界、社会認識の大前提として、この社会では、普通の人が、相手をちゃんと直視してみる、等身大の本当のその人を見るということは、全くしていない、と思っています(笑)。まずこれが大前提なんですね。じゃあ相手の何を見ているのかというと、スペックや肩書や、自分にとってそれが得か損かだけのATMのようなモノとして、人は見るのが普通だと思うのです。それは、別におかしなこと、汚いことではなくて、親密圏でもない人に対して万人に博愛を、高いテンションで注げるのは、それは人間ではないと僕は思います。人間は、自分が、人間だと感じられる、それなりに少ない面識圏の親密圏の中で生きている生き物なのです。ちなみに、じゃあ、そういう万人を平等に愛するなり見る視点というものがどういうものなのか?という思考実験としては、カート・ヴォネガットさんの下記の作品とかがありますね。

ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを


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さて先に進みましょう。つまり人間は、「その人自身」を見ない生き物だ。というか、なかなか見れない生き物だ、ということになります。けど、もちろんのこと、人類が生き残っていること繁栄していることから考えると、人間が面識圏を超える大規模な社会に適応した結果であって、様々な親密圏は安定して存在しているんだろうと思います。悪いところばかりクローズアップして、人類は滅べ!悪だ!とか、デビルマンとかアンチスパイラルやポセイドン一族みたいなことを言ってもはじまりません。事実、核が山ほどある人類は、滅びないで、ちゃんと生き残ってますし。ノストラダムスの予言やマヤの予言も超えましたしね(笑)。でも、大規模な社会で、そん簡単に、他者をちゃんと他者として等身大に受け入れるのは、距離感をいろいろ調整しないといけないので、とても難しのです。そして、他人、、、、あまり関係ない人には、人は心底冷酷になれるので、けっこうえげつないことが起きやすい。と、そのように現実は過酷で残酷でドぎたないものですが、かといって、それがすべてではありません。


その背景をベースに考えても、さらにこの『ブリグズビー・ベア (Brigsby Bear)』の設定の出発点は、とても厳しく作られています。ようは、等身大の主人公を、家族でさえ受け入れにくいように設定しているのです。これは、いわゆる『ルーム』とか『幸せのワンルーム』とかの誘拐・監禁ものの類型に当たるんだろうと思うんですよね。この設定は、いろいろなモチーフで描かれることが多いのですが、この作品は幼児の時に誘拐されて、誘拐犯に20年近くまで閉ざされた世界で育てられたというところから物語ははじまっています。

幸色のワンルーム(1) (ガンガンコミックスpixiv)

ルーム(字幕版)


どういう内容であれ、怪物のような誘拐犯(ジェームスの両親がそいっていますよね)に育てられ、その価値観が人生のほとんどすべてになっているジェームス君は、両親には、ほとんど怪物にしか思えないのが当たり前だと思うんですよ。この場合、特に父親との理解不可能性は、いろいろ罠がはられている。たぶんこの父親、ガタイとか考え方から言って、かなり脳筋でスポーツ大好きな人なんじゃないかな、と思うんですよ。だから、子供の時できなかったイベントで水泳とかアウトドアばかり話すし、二人で時間を過ごしたいといって、バスケットボールにさそったりするんですよね。でも、ジェームス君に拒否られちゃう。ジェームス君は、映画がつくりたいとかいう、言ってみればクリエイター気質で、ギーク、オタク系の人だと思うんですよ。このブリグズビーベアの感想には、こうしたオタクやクリエイターの「受け入れてもらえなさ」が受け入れられていく系統の物語だと評する人が多い気がしましたが、それはそうだ、と思います。でも、間違いじゃないけど、僕は、そこは主題じゃないと思うんです。ずっとプリキュア仮面ライダーやアニメや漫画が好きな僕らの実存と、それを重ね合わせるのは、まぁそうなんだけど、ここはポイントとして焦点じゃない気がする。

というのは、ここでは、主人公の誘拐されて別の価値感によって育ってしまった自分の息子を、兄を、受け入れることができるのか?ということなんですが、それはすなわち、異形のものであっても、よくわからない、、、、むしろ嫌悪するようなものであったとしても、「その人自身」をトータルで評価して、受け入れられるのか、ということを周りの人の迫っているんです。「その人自身」というのは、とても難しい。本来であれば「自分の息子である」とか「兄である」という肩書が用意されていて、その役割にしたがって家族ゲームが、ごっこが繰り広げられるのが、普通の世界です。個人的には、典型的な壊れた家族の物語では、山本直樹さんの『ありがとう』などが傑作です。

ありがとう(1) (ビッグコミックス)

しかし、そういった肩書があってさえ理解しあえないのに、あきらかに「自分から大切なもの奪っていった怪物(誘拐犯)の価値観を引き継ぐ」そして「自分の意思で引き継ごうとしている(=映画で続きを作る)」存在を、受け入れることができるのか?。しかも、「馬が合うかどうか」という点で、スポーツアウトドア派の父親とギーク、オタクの映画好きのジェームスくんでは、相性すら悪い。


でもね、最初のところに戻るんですが、お父さん(もしくは家族が)、主人公のジェームスに、「過去を含めてお前なんだ」というシーンです。


つまり、過去を含めて積み重なって出来上がったジェームス君という人格を、過去を含めてき受け入れて、一緒に生きていこうというんです。その本気の証拠に、彼が最も大切にしているブリグズビーベアを、一緒に作ろう、というんです。ご両親が許せない気持ちは、痛いほどわかりますよ。だって、自分たちの赤ん坊の最も大切な一緒に時間を20年も奪った誘拐犯の作った物語なんか、見たくもないし、それによって洗脳されて、「古いお父さん」とかいうほど愛されているのを、見たいはずがないじゃないですか。マッチョイムズ的に言えば、自分のもの(=所有物)を奪われたわけですから。けど、それでも、、、、そうしたことを超えて、許して、受け入れて、「その先を一緒に歩もう」、歩むときには、「過去のジェームスも一緒に」といえるこの両親の、妹の度量の深さに僕は感涙します。


そして、それには、きっかけがあったと思います。彼の心の中に孤独に閉じ込められていたものを引き出す彼の親友、、、一緒に映画を作ろうと言ってくれた友人がいたからでした。彼の心の中にある、(彼のではないにしても)罪を含むイメージを、ユニバースを引き出して、その美しさを共有出来るなんて、そんな幸運なことは、なかなかないと思います。僕は、あの美しアメリカの大自然の中で、着ぐるみを着ながら撮影されるジェームス君の姿のビデオで、涙が止まりませんでした。あの映像を見て、お父さんたちは、気持ちがひっくり返ったんだろうと思うんです。だって、美しさに満ちていたもの。そして、あそこには、過去の誘拐犯の罪を超えるものがありました。それを超えて、狭い世界から解き放たれたブリグズビーの世界観が、大自然に、世界に、広く解き放たれているのを見て、、、、、ああ、もうこの世界観は、誘拐犯の親が作った閉じられたものではなくて、ジェームス君の心の一部として昇華され解き放たれて育っているんだ、というのが目に見えて分かったんだろうと思います。うーん、この感動を、映像なしで説明するのがもどかしい。ジェームス君の大親友になるスペンサー(Jorge Lendeborg Jr.)くんが、もうなんかいいやつ過ぎて、泣きそうでした。なんでか、彼を見ていると、成田美奈子さんの『サイファ』や『Natural』を凄く連想するのはなぜなんだろう。。。。たぶん、家族愛ではない、友愛で、美しい物語というと、これが凄く連想されるからかもしれないなぁ、僕の物語り歴から。

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ああ、そうか、ぼくにとって「友達って何?」という質問がされたときには、これらの作品、ハルやJR(知らない人はごめんなさい、これらの漫画の登場人物です)が思い浮かぶんですよ。特に、サイファですねぇ。ああ、友達っているのは、こういうものなんか、、と僕は思ったのを覚えています。ふむ、、、そういう意味で、人生で大切なことは、ほとんどマンガや小説からきてるな、俺。。。。まぁこの話をすると長くなるので、見たことがある人は、あんな感じで、、、で、見たことがない人には、スペンサー(Jorge Lendeborg Jr.)くんが、誘拐犯に育てられたとか、そういううわべのことではなく、一直線に彼の内部にある、ブリグズビーベアの世界観、言ってみれば彼の精神、内宇宙に直接、好意をしますんですよね。そんで、友達になる。そういう人に偶然出会えたのは、ありえないほどの幸運ではあるんですが、そういう奇跡は、よくあることだろと思うんです。僕も息子が、偶然行ったサッカーのチームの練習で友達ができていく様とか観察していると、、、こんなに幸せなことが、世界には偶然として無数に存在しているんだ、、、といつ驚きます。もちろん反対の悪いことや、ぶつかり合いも、たくさんあるでしょう。でも、感覚的には、50/50ぐらいなもんだと思うんですよねー。あとは、「それ」の種を、その人が、周りがどう育てるかにかかっている。


これ、世界は偶然の連鎖でできていて、この物語は、運よくその偶然が重なったにすぎない、ほんとはデフォルトととして現実はくそだ、というのは事実です。けど同時に、同じくらいの確率で、常にどっちでも転ぶのがこの世界の偶発性で、、、、それを見せられる物語こそが感動を呼ぶんだろうと僕は思います。ブリグズビーは、よく練られた脚本で、家族が受け入れられない前提を作る上で、誘拐というのは必須だったと思うんですよ。なぜならば、彼の罪というか汚点、家族から見る嫌悪というのは、彼によってつくられたわけではない、という構造を作りながらも、受け入れがたいという構造を作るのには必要だったから。また、これが映画を撮るというクリエイターの物語になるのも必然だともうのです。だって、外に、表に引き出されなければ、彼の内宇宙は、世界に現前しないじゃないですか。そういった困難な構造を作りながらも、針の穴を通るようなありえなさで、素晴らしき幸運が、善性が積み重なって、幸せな物語になっていきます。友人が、これを見ると生きる支えになるというのがよくわかる気がします。この世界は、社会は、そういった素晴らしさもまたあふれているのが、わかるからです。まぁ、このすべてが逆にまわって、精神病院に閉じ込められたまま地獄の監禁生活が続くというのもまた、ありふれた話なのですがね(苦笑)。


美しい物語でした。低予算とは信じられない、見事な出来栄え。チープであることが、むしろ凄みを持った価値になるような映像美。素晴らしかった。というか、スターウォーズマーク・ハミルがでていますが、いやーさすがです、こういう作品を見つけてくるなんて。


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Brigsby Bear Official Trailer #1 (2017) Mark Hamill, Kyle Mooney Comedy Movie HD

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【5金スペシャル映画特集Part1】どれだけ社会が壊れても、やっぱり答は「愛」だった
【5金スペシャル映画特集】どれだけ社会が壊れても、やっぱり答は「愛」だった
マル激トーク・オン・ディマンド 第921回(2018年12月1日)

George H. W. Bush 41st President of the United States(In office January 20, 1989 – January 20, 1993) passed away on 30th November 2018

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https://news.yahoo.com/photos-world-remembers-george-h-w-bush-205325641.html

先週の金曜日(2018年11月30日)に、ブッシュ元41代大統領がなくなった。それから、今日の現在書いている時間は、12月6日なのだが、ニュースが彼一色。

肌感覚で見ていると、アメリカの大統領というのは、こんなにも英雄なのだ、と今更ながらに驚く。近年で覚えているのは、2016年3月6日94歳でなくなったナンシー・レーガン(Nancy Davis Reagan)さん。彼女はロサンゼルスに住んでいて、たしかシミバレーのロナルドレーガンライブラリーミュージアムロナルド・レーガン大統領図書館)にある墓地に葬られたんだけど、物々しい車の大行列が報道されていたのを覚えている。それでも結構なもんだと思ったのですが、国葬となると桁が違うのだな、と感心しきり。まだ毎日のニュースが、彼のメモリアルで埋め尽くされている。基本的に、素晴らしく高潔な、アメリカに尽くした人物として、絶賛一色な感じ。ややリベラル寄りのNBCですらそうなんだから、これは、なんというかナショナリズムというか、国が一つにまとまる感じで、日本の昭和天皇の葬儀なんかにも感じたけど、国の価値のコアにあるものをたたえる感じなので、問答無用にすべてが絶賛というか、その価値が正しいんだ敵な雰囲気に塗りつぶされる。まぁ、他国の人間にとっては、いろいろ思うところがあるし、少し気味悪くもあるのだろうが、中にいると、それは感じずに、やっぱり何となく崇高な感じになるのは、やっぱり国家の儀式、何だろうなー。

とはいえ、下記の写真が示しているんだけど、この写真は、バーバラ・ブッシュさんの追悼に歴代大統領ファミリーが終結した時のものなんだけど、ケンカしていたのでトランプさん来なかったのんですよね。こんなことは歴代の大統領でほとんどなかったことで、大統領の品格としてどうな論調がすごく多かった。毎年のコメディアンに大統領をけなさせる伝統のホワイトハウス特派員協会の晩餐も、欠席で、ずっとコメディアンを呼ぶのが伝統だったのだけれども、次はコメディアンを呼ばないことになったらしい。数々の「これまでにない」ことをしている感じがするんだけれども、大統領経験者は、超党派的なふるまいをすることや、ある種のおおらかさが(もう既に大統領なのだから、党派的なものをではなく、国家の統一や統合のシンボルとして)が必要だというものをことごとくぶっ飛ばしている。さすがに、元ファーストレディ(バーバラブッシュ)の葬儀を無視とか、けっこう、どうなの?的なことがいわれていました。メラニアさんは駆けつけているわけですしね。それで、この写真が、たぶん、この世代のとても超党派のいい雰囲気を表しているんだけど、現大統領の不在というのが、またとってもシンボリック。これ、歴史の教科書とまではいわないですが、1ページとしてずっと残りそうな写真だなぁーと思いました。でもね、面白いなぁーと思うのは、クリントン夫妻とブッシュファミリーは、とても仲がいいんですよ。この写真もそれが表れているし、そこにさらにオバマ夫妻が加わっている感じ。流れ的にはとてもよくわかるんだけれども、、、、何度見てても凄い違和感があるんですよね。

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バーバラ・ブッシュさんをしのんで、歴代の米大統領やファーストレディーが集まった

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だって、だ第43代ジョージ・W・ブッシュ(George Walker Bush)の2001年から2009年の在位の期間の彼に対する悪口というか、悪の帝王だ!的なプロパガンダ的な批判が、あれだけ激しきて、すっごい対立があったわけじゃないですか。それをずっと見せられて、いきなりこの仲よさげな雰囲気って、どうよ?と思わずにはいられない。もちろん、大統領の現職位にあって、権力を掌握する人と、元大統領とは、かなり役割というかフェイズが違うのはわかる。アメリカはそうでなくても分裂気味な国なので、大統領や、元大統領といった人々が、「国の統合の視点」から国家の統合を、党派を超えてアピールするのは、それは重要だし、それがアメリカの強さの理由であると思うし、、、というかそんなこまけーことよりも、まぁ、にしてもちょっと、なんか都合よくない?とは思ってしまう。必要だということは重々わかるんだけども(苦笑)。そして、このなんというか、大人の事情で超党派的な超然とした雰囲気を、大人げなくぶち壊しているのが、トランプさんなんですが、そのトランプさんの品性をさらに下げるためのイメージ操作として、もっと仲良くして見せるというようなマッチポンプが働いているような気がしてなりません。トランプさん型のポピュリズムは、アメリカの分裂の在り方に、新しいメカニズムを持ち込んで、この流れは今後も継続すると思います。前回の、中間選挙で、下院では民主党が躍進したけれども、上院を確保したという意味では、事実上トランプさんの勝利に近い。ということは、このメカニズムというか、構造は一時期の過失ではなく、今後アメリカの政治動向を支配し続ける構造として根付いているものなんだと僕は思いました。それに抗うというのはとてもわかるんですが、、、、なんか、古臭いというか、うーんそれだと、なんかポリティカルコレクトネス的なことやってるぜ、とさらにトランプさんを後押ししてしまうような気がしないでもありません。トランプさんの手法は、要は分裂で、解決がつかない部分はあおって表に出してしまおうという手法なので、こういう上品なこれまでの在り方だと、どうなのかなーと思ったりします。


とはいえ、この辺りの元大統領との関係は、とってもセンシティヴみたいで、国葬において、トランプさんが、オバマさんとミッシェルさんとは握手したけど、クリントン夫妻、カーター元大統領とはしなかったと、メディアでガンガン出ていました。これもメディアの出し方によるんですよね。ブッシュJr元大統領が、ミシェルさんに飴をあげてた(前にも同じことがあってありゅすのほほえましいジョーク)シーンが映し出されて仲良さがアピールされてたり、どう切り取るかで、けっこう印象がすごいかわる。僕は、あんなに仲が悪いオバマ夫妻とちゃんと握手したので、まともじゃないか!というニュースを最初に見たので、そのあと別のニュースで、他の元大統領に握手しなかったとこいおきされているのを見て、、席も遠いし、よほど仲良くなければ、あそこまでいかないよな、、、と思ったりしました。いや生のデータを追って、リアルタイムでたくさん見ていると、解釈って色々取れるんだよなぁ。報道は本当に印象操作がされているんだな、といつもしみじみ思います。フェイクニュースととまではいわないですが、生の映像をフルで見れる環境が整っている現代がポストトゥルース的に、ジャーナリズムによる世論誘導を許さない新しい世界になっているんだろうなぁ、といつも思います。


あとは、ちょっとメモメモ。いやーこういうのは、やはりリアルタイムで見ると歴史に立ち会っている気がしますねぇ。仕事が忙しくて風邪気味で、テレビになかなか張り付いていられないのが、残念ですが。でも、周りの国旗掲揚がすべて半旗だったり、いろいろなことに大イベントのメモリアルの仕組みが働いている感じがして、この空気ばかりは、その場所にいないと感じられないだろうなーとしみじみ。異国に住むのは楽しいです。



George W. Bush Delivers Emotional Eulogy For Dad George H.W. Bush | TODAY


Live: George H.W. Bush's funeral train to Texas A&M


Watch Trump, Hillary Clinton, Obama Sit Together At Bush Funeral | The Beat With Ari Melber | MSNBC


George H.W. Bush entire state funeral


Former president George H.W. Bush is laid to rest in Houston

『Three Billboards Outside Ebbing, Missouri(邦題:スリー・ビルボード)』(2017) マーティン・マクドナー(Martin McDonagh)監督

スリー・ビルボード (字幕版)

客観評価:★★★★★5つ
(僕的主観:★★★★★5つ)

■全体の所感

『Three Billboards Outside Ebbing, Missouri(邦題:スリー・ビルボード)』(2017)。UnitedのSingaporeからの帰りで見たんだけど、これがダントツに素晴らしく深く面白かった。ジェニファーロレンスの出世作の『ウィンターズ・ボーン』(Winter's Bone) 2010やミシシッピーバーニングなど南部の闇を描いた映画を凄く連想させる。SigaporeからUSまでのダイレクトフライトはすごい長くて十数時間でかなりの数を見たののですが、数日たってメモを取ろうとしたら、覚えているのが限られたので、本当に要作品は、記憶に残るのだなと改めて思いました。『Geostorm』とか『アナイアレイション-全滅領域』とか、メモとってなかったら記憶に全くのころなかったと思う。2018年の第90回アカデミー賞(2017年対象)で高い評価を受けていただけのことはある。ただし、町山智浩さんが評価で話しているように、単純に最初の構図が継続しないで、誰がいい人なのか悪い人なのかが、どんどん話が進行するにつれて覆されて変化していくので、ある意味少し難解かもしれない。もちろんそここそが、素晴らしいのだが。とはいえ描かれている深さが素晴らしいので両方★5にしているが、それなりに文脈を読む力を要求される作品ではある。背景知識なしで見たのだが、見終わったあとに、個人的に南部の闇を描く文脈で見ると、さらに深みがわかるなと思いました。


アメリカの南部やヒルビリー、レネッドネックの闇を描く文脈として


まぁ、ミズーリは、南部ではなく中西部ですが。ミズーリ州は、2014年の8月9日のセントルイス・ファガーソンの黒人少年マイケルブラウン射殺事件で、警察官による黒人の射殺が連鎖すのが始まったことで記憶されている方も多いと思います。このあと、ブラックライブスマターの運動につながっていくので、僕はとても記憶に残っています。

黒人少年射殺、マイケル・ブラウンさんが殺されたアメリカ・ファーガソンで暴動再燃 | ハフポスト



Obama on Ferguson, one year after Michael Brown's death

pari.u-tokyo.ac.jp


https://blacklivesmatter.com/


この作品は、人間のドラマ、人の心が変化していく様のドラマのほうが深く描かれているので、南部の置かれている背景知識やプアホワイトの構造問題は必要ないかもしれませんが、あると何段階にも深さが増すでしょう。D・W・グリフィス監督の『國民の創生(The Birth of a Nation)1915』や、『ミシシッピー・バーニング(Mississippi Burning)1964』、『ウィンターズ・ボーン(Winter's Bone) 2010』などなどの系譜と考えてもらえればいいです。ようは、舞台となるミシシッピーのようなディープサウスや、ミズーリ州アパラチア山脈(Appalachian Mountains)周辺のレッドネックやプアホワイトが住み地域の地域的特性を知ると映画の楽しみ方が深くなると思います。僕の適当なイメージでいうと、日本の推理小説やホラー小説なんかで、深い田舎の村に閉じ込められて、台風や様々な理由でそこから抜けられなくなったところで事件が起きるという物語がよくあると思います。この物語の面白さは、一見普通の村に見えるのだが、事件を追っていくうちにその古い村の共同体に隠されている、近代的なものを超えた因習がじわじわと見えてきて、なぞ解きに結び付くところが面白いのです。それと同じように、アメリカの南部が抱える黒人差別の歴史や、アパラチア山脈周辺に集中するレッドネットクやプアホワイト、ヒルビリーなどの在り方を知っていると、だからそうなのか!ということが深く理解できます。ちなみに、アメリカとひとくくりによく、アメリカ外の人はしてしまいがちですが、余りに多様性があって、主語を一つにするのはいつもなんだかおかしい気がしてしまいます。特に日本人が、多く住んだり経験したりする東海岸の例えばNYや西海岸などと、中西部や南部は全く違うところなので、この「極端な違い」を理解してみないと、全くおかしな理解になってしまうか、意味不明で???となってしまうでしょう。僕は、ヒルビリーなどのスコットアイリッシュと呼ばれるのは、まさに日本の孤立した古い因習を残す島や村落のイメージでとらえると、一発で理解できると思っています。ウィンターズボーンが典型的ですが、近代法や警察による秩序とは別の次元の、氏族というか一族というか地域の因習があって、そのルールのほうが、はるかに地域では根強く生きているのですそういった具体的なその地域の目に見えない(激しい差別を温存する因習の連鎖)ものを前提として描かれていることを意識していくと、その深みにぐっときます。ちなみに、僕はもちろん町山智浩さんの映画評論の下記を聞いたにわかなので、ぜひとも下記を聞かれるといいです。こういう背景知識あると、物語が何倍も楽しくなりますよねぇ。


THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI | Official Trailer B | FOX Searchlight
THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI | Official Trailer B | FOX Searchlight


【町山智浩の映画時評】アカデミー脚本賞確実?『スリー・ビルボード』


【町山智浩映画解説】ヒルビリーをリアルに描いた映画『ウィンターズ・ボーン』

もう少し、というとJ・D・ヴァンス の『ヒルビリー・エレジーアメリカの繁栄から取り残された白人たち~』を同時に読みたいところ。南部の黒人差別を焦点に充てる視点から、ホワイトトラッシュ、レッドネック、ヒルビリーに焦点を当てる視点が最近増えていますよね。そういう背景は、昨今表に出て、物語に出始めているのだけれども(たとえばウォーキングデッドのダリル役のノーマン・リーダス(Norman Reedus)とか典型的ですよね。)、この背景を使って「何を描くか」が多様化して深くなっている気がする。単純に因習的なものを告発、悪く見るだけであれば、もう既にあるので、、、描きに深みが増している気がする。こうしたことが描かれる背景の一つが、第45代ドナルド・トランプ大統領の2016年の当選の背景に、固い彼らの支持があったのではないか?また、スィングステイトを決定づけRustBelt(ラストベルト)支持があるからだということがメディアで注目されるようになったからです。考えてみると、オバマさん時代とか、2016年より前に、RustBeltやヒルビリーや白人の中産階級のことがメディアに出ることなんか、ほとんどなかったと思います。いまでは、毎日ですよ(2018年11月)。それまでは、中産階級から零れ落ちる白人男性の問題は、全く無視されてきたので、政治家としてトランプ大統領マーケティングは、この層にスポットライトを当てたんですね。これは、まさに政治家だなと思うのです。打ち捨てられた層を代弁するのは、まさに政治家の仕事だと思うからです。それが、他者への差別を声高に叫ぶ排斥主義であっても、無視されまくると、こういう反動が起きるんだなぁ、としみじみ思いました。確か先進国で唯一、死亡率が上がっているのは(ふつうは平均寿命は少しずつ伸びてる)アメリカの白人男性です。これは、彼らがどれだけ、じわじわと追い詰められながら、ボロボロになっているかを示すことだと思います。今日(11/29/2018?)メラニアさん(ファーストレイディー)が、オピオイド中毒についてスピーチしていましたが、まさにこの辺りの背景はすべてつながっているのだと思います。

ちなみに、2018年の11月現在、アメリカ経済は絶好調、人類経済も全体ではめちゃくちゃ好景気です。でも、たぶん日本の中産階級、またそれと似た立場ではるか先にいるアメリカの中産階級の人々は、好景気をほとんど実感できていないと思います。この感覚が、グローバリズムへの反動の一つだと思うのです。それは、これまで後進国とか発展途上国といわれた、先進国ではないその他の地域の中産階級が、それを享受しているからなんですが、そんな倫理道徳論は、ボロボロの人にはもう届かないでしょう。民主主義や多元文化主義の他者の尊重(リベラリズム)は、分厚い中間層があって、それが豊かさを持ち余裕があったからこそ、というのが今はっきりしつつあります。ちなみに、いまこつこつ見ているのですが、アメリカの超人気だったドラマ『ブレイキングバッド』はまさに、これですね。主人公の住む町が、ニューメキシコ州アルバカーキだというのは、とても特徴的です。ちなみに、つい先日のサンクスギビングのホリデーに、あの辺を長距離ドライブしていたのですが、ああ、まさに『ブレイキングバッド』の世界だ、としみじみ感じました。荒涼たる大地。激しい貧富の差。治安が厳しそうで、たくさんのトレーラーハウス。。。。


町山智浩 海外ドラマ ブレイキングバッド たまむすび


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ちなみにHillbilly(ヒルビリー)は、アイルランドのアルスター地方から、アパラチア山脈あたりのケンタッキー州やウエスバージニア州に住み着いた「スコットアイリッシュアメリカ独自の表現だそうです)」の、、、いまだと蔑称あるのかなぁ、です。焦点があたる理由は、上に書いたようにトランプ政権の支持基盤の一つといわれていること(データ的には違うと思うけど)、もうひとつは、リベラルや民主党の多様性の輪に入っていないで無視される(マジョリティの白人カテゴリだから)、けれども経済成長の繁栄から取り残されてしまって、どうにもならなくなっているという意味で、非常に悲惨な状況をこじらせていて、そのどこへも抜け出せない閉塞感に人が目を向けるようになったから。

ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち

ホワイト・トラッシュ―アメリカ低層白人の四百年史

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ウィンターズ・ボーン』が典型なんだけれども、復讐、血讐法の世界に生きている閉じられた共同体なんですよね。近代法よりも、血族や共同体の掟が優先する古い世界。なのでめちゃくちゃ差別、因習的。ちなみにBlood feud(血讐)は、アメリカではとても根強い因習で、ハットフィールド家とマッコイ家の争い(Hatfield-McCoy feud)が有名ですね。アパラチア版ロミオとジュリエット的な。

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■3つの看板だけではなく3人御登場人物

サム・ロックウェル(Sam Rockwell)演じるジェイソン・ディクソン巡査の心理の変化が、本当に素晴らしくて、ぐっときた。このタイトルは、3つの看板ということになっているのですが、暗喩で、主人公というか焦点を合わせる人物が、ルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーマンド)からビル・ウィロビー署長、ジェイソン・ディクソン巡査に移っていくことも示していると思います。最初にステレオタイプのキャラクター造詣が、どんどん壊されていくところがこの脚本の凄みなのですが、レイシストで暴力警官の彼の内面の変化は、見ていて劇的でした。ミルドレッドの視点で基本進むけれども、警察署長と差別的で粗暴な警官の3者が、表から見えるだけの存在ではなく、作中で、心境が変化していって、内面があらわになっていくのが秀逸な脚本。ほんとよかった。そりゃーアカデミー賞クラスだわな、と思いました。

ファーゴ (字幕版)

ちなみに、アイルランド系イギリス人監督のマーティン・マクドナ監督の作品。主人公のミルドレッドを演じたフランシス・マクドーマンド(Frances Louise McDormand)の演技が素晴らしかった。この人ファーゴにも出ていましたね。南部の田舎のおばさんお役が多いですね。確か、ファーゴの監督のジョエル・コーエン(Joel Daniel Coen)の奥さんですね。というか、1988年のミシシッピーバーニングにも出てるんだ!。凄い若いかと思ったらもう61歳なんだ。なんか、アクション映画のような、はっちゃけた役なので、若いと思ってたけど、、、、。


僕はいつも思うのですが、現実に生きていると、人が「変わる」ということは、ほとんどできません。会社に入って、管理職になってきて、様々な人を見ましたが、指導したり教育するって本当にできないんだなと、しみじみ思います。できる人は、何も教えなくてもできてしまうし、そうでない人は、どんなに努力してもたいていダメ。人が「変わる」というのは、本当に難しいことなんでしょう。だからこそ、このようなありえない落差での回心を見ると、胸に迫るんです。いったい彼の中で、内面で何が起きたんだろう、って。それが見ていて納得感があるというか、ビビッドに感じられるのは、物語の力だな、と思います。


・・・・・・なんだか、だらだらになってしまったけど、これ以上頑張ると、疲労で更新しなくなりそうなので、本日これで終了。とにかく、何が言いたいかというと、作品単品ではなく、背景知識が深まれば深まるほど、物語は面白みを増すので、ぜひともいろいろ関連を観たり読んだりしましょうということです。

めちゃめちゃ怖い。。。

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もう地球最後の日の脱出ののりだよ、、、これ。日本でどう報道されているんだろう。本当に深刻です。神様!とつぶやきながら運転するのが、めちゃくちゃリアル。余りにショックだったんで、少し追っている。

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米国カリフォルニア州の山火事が記録を打ち立てようとしている。湿度が急激に下がり、長年の干ばつで乾燥した植物に、乾いた熱風が吹き付けた2018年11月8日、北カリフォルニアの丘陵地とロサンゼルスの北東で山火事が発生した。北カリフォルニアの山火事は「キャンプ・ファイア」、ロサンゼルス近郊の山火事は「ウールジー」、「ヒル」と名づけられた。

最悪の山火事は、いかにカリフォルニアを襲ったか | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

なんというか、余りに毎年起こるので、これは構造的な問題だと思うんですよね。なんでなんでしょうね。ふと思い出したのが、『め組の大吾』というマンガ。ある都市が、構造的な変化(発展によって)するにしたがって、凄まじい構造的な火災が増加していくのを予測した行政官(主人公の大吾より彼女のほうが僕はすごいと思う)が、都市の発展よって上昇する火災拡大のマクロトレンドを史上初めて抑え込むという話なんですが・・・・繰り返されるものは、構造的な理由があり、それは確実に予測可能なはずで、また可能かどうかに関わらず、どういう対処方法がオプションであるのかは、気になるところ。これほど、繰り返されるのならば近代国家、先進国の意地にかけて解決すべき問題だと思うんですよね。


この米国史上最大級レベルのWildfireに対して、トランプ大統領は、以下のように呟いて、いろいろ議論というか、めちゃ批判を浴びている(笑)。まぁ批判を浴びるという言い方は、たぶんトランプさんには正しくない。ほぼすべての発言や行動が、嫌悪感とともに批判されて報道されるので、冷静さというか、引いてみる視点が失われていると思う。少し引いてみてみれば、僕はトランプ大統領というのは、とにかく議論になる(言い換えれば解決しにくい)諸問題を、目の前にありありと現出させて、それを単純化して議論を二つに分け、敵か味方に分けて自身の支持の補強図るのはとてもパターン。これを、安易にポピュリズムだ!悪いことだ!という議論停止の抽象ワードで、終わらせずに、もう少し考えてみないとなーと最近しみじみ思う。なんというか、トランプ大統領マーケティング的な嗅覚は、人類社会の構造的に解決が難しい複雑な問題を狙い撃ちして、現前している気がするんですよね。やっぱりふぇくニュースだ、いやそうじゃないとか、イデオロギー的な好悪の話ではなくて、もうちょっと、じゃあほんとの背景は?なんで、対立をあおられるくらいな構造的に解決が難しいものがあるのか、とかそういうのを考えないとなーと思う。そこは、きれいごとや建前では、もうどうにもカバーできなくなっているのだから。

さてさて、

“These fires aren’t even in forests,” said Max Moritz, a wildfire specialist at the University of California, Santa Barbara.

Rather, the Camp and Woolsey fires, which are ripping through Northern and Southern California, began in areas known as the wildland-urban interface: places where communities are close to undeveloped areas, making it easier for fire to move from forests or grasslands into neighborhoods.

[Why does California have so many wildfires? There are four key ingredients.]

A 2015 report by the United States Department of Agriculture found that between 2000 and 2010 (the last year for which data was available), the number of people moving into the wildland-urban interface had increased by 5 percent. According to the report, 44 million houses, equivalent to one in every three houses in the country, are in the wildland-urban interface. The highest concentrations are in Florida, Texas and, yes, California.

It is true that California wildfires are getting larger and that most of the state’s largest wildfires have happened this century. The Mendocino Complex Fire, earlier this year, was the biggest California fire on record, as measured by acres burned. The Camp Fire is already the most destructive in state history, having razed more than 6,000 homes.

Trump’s Misleading Claims About California’s Fire ‘Mismanagement’ - The New York Times

この記事では、 wildland-urban interfaceの人口増加に火災の構造的な要因を求めている。これは非常にわかる議論だ。アメリカの都市拡大と郊外化は、構造的なトレンド。でもだとすると、同じ郊外化の率があるテキサスとフロリダとの火災発生率の差はどれくらいなのだろう。。。なんで、カリフォルニアだけ、そんなに発生するのかな。地球温暖化による乾燥、旱魃のせいだとしても、テキサスがそうじゃないのはなぜなんだろう。この辺はもう少し負う必要があるけれども、データ的な事実として、これがforest firesやmismanagement of the forestsという表現は、misleadingだというのは、たしかに。森林マネジメントの問題というよりは、wildland-urban interfaceの人口増加が要因レベルとしては、高いんじゃないの、とは思う。このへんも、どうなんだろうな。。。

Mr. Trump may also be referencing a debate put forward by logging interests, which argue that selective cutting would reduce California’s wildfire problem. A century of fire suppression allowed flammable material — twigs and brush — to build up in forests nationwide.

As fires have gotten bigger and more destructive, the administration and Republicans in Congress have supported calls by the timber industry to clear out potential fuel by letting the land be logged.

ここに党派的な問題が絡んでいるみたいですね。共和党は、森林伐採を進めるべきと主張している。けれでも環境保護主義の立場から、カリフォルニアはそれを抑制している傾向があるわけだ。なので、それが原因じゃね?と言いたいわけですね。

“It’s like starting a campfire,” he said. “You don’t put a big log on the fire and put a match to it and expect it to burn — it’s not going to happen. Fires are driven by kindle.”

Logging gets rid of trees, but it does not get rid of the kindling — brush, bushes and twigs. Logging does, however, enable the spread of cheatgrass, a highly combustible weed, which makes a forest more likely to burn.

In fact, the wooded land that abuts Paradise, Calif., the community so badly damaged by the Camp Fire, underwent the kind of post-fire logging that Mr. Trump’s tweet and Mr. Zinke’s article suggested. That was just under a decade ago, Dr. Hanson said, but the city is now in ashes.

けど、伐採すればいいってもんじゃないし、それがちゃんと行われてても今回のように火災になる。うーむ、まだいまいち、本当の要因というか、構造が見えないなー。ただ、森林よりも、むしろbrush, bushes and twigsが発生源ポイというのは、実感と凄く合っている。カリフォルニアは、ほんと乾燥していて、それにさらに史上最悪の旱魃が継続してて、カサカサになっているんだけど、森林はまだしっとりしているんだけれども、、、、気がないところは砂漠みたいな感じで、植物がカサカサに乾いているのが、物凄い規模で続く。シエラネバタとか山の方に海岸線から一気に車を走らせると、都市と山の間の地区が、本当にカサカサ。んで、ブッシュというか今にも燃えそうな、茂み?というのかな、、、あそこは燃えるだろうなーといつもしみじみ思うんだよね。


まぁやっぱり、まだよくわかりません。こつこつ記事を読んだり、調べたり、考えたりしたいと思います。

カリフォルニアの山火事ほんとにやばいよ、、、、

natgeo.nikkeibp.co.jp

いやもうね、、ほんと凄いんですよ。

ロサンゼルス郡消防署長のダリル・オズビー氏は11日朝の記者会見で、「カリフォルニア州に住んでみれば、気候変動のさなかにあることがはっきりわかります」と述べた。「過去7年間のうち6年、私たちは干ばつを経験しました。そして、この夏、観測史上最も暑い夏を経験しました」(参考記事:「山火事の煙害が広域化、死者は年間34万」)

natgeo.nikkeibp.co.jp


natgeo.nikkeibp.co.jp



Trump’s Misleading Claims About California’s Fire ‘Mismanagement’ - The New York Times


警察官や消防士は、トランプ大統領の重要な支持基盤なのに、こんなふうに言うなんて、とてもおどろいた。


www.cnn.com


これに加えて、、、、

www.bbc.com

www.bbc.com


いやはや、、、、、

物語三昧ラジオ2018年11月 友達欲しい系の解答と雑談(わたモテの解説) 11/10


物語三昧ラジオ

ラジオします。してます。

北海道大学准教授の渡辺将人さん。この人の視点は、いつも安定感があっていい。

もし中間選挙民主党が勝利したら、一番困るのは民主党かもしれない
北海道大学准教授
渡辺 将人
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58275?fbclid=IwAR3uLcJ4pX3xy45osjnZvlDvyNIYmLL78bPuyp3Tosuk1TDVyl_h9zo4DFU

ひさしぶりに、渡辺さんの記事を見た。やっぱりこの人は、選挙の現場の経験者だけあって、視点が深い。後、アメリカウオッチャーとして学問的に、ちゃんと全体像が見えている感じがして、意見を聞いていて安定感がある。特に、渡辺さんの過去の業績を知っていると、下記のポイントはさらっと語られているが鋭い視点だと思う。

アイデンティティ政治」と不可分の集票
リラの主張は、民主党の政治家やスタッフなど「現場」には理想論に過ぎないと受け止められている現実もある。それはアメリカの選挙政治が「アイデンティティ政治」と選挙上、既に不可分の関係にあるからだ。
アメリカの政党は伝統的にエスニック集団を選挙民として重視してきた。候補者とコミュニティとのリエゾン行為を「エスニック・アウトリーチ」と呼び、選挙過程のみならず議員の日常的選挙区対応においても定着している。

とりわけ民主党内ではマイノリティ層をどれだけ取り込めるかが支持基盤固めの優先課題だ。民族意識、人種意識にアピールし、各集団が政治的影響力を拡大するインセンティブを引き出す「取引」でもある。
つまり、アメリカの選挙政治は「アイデンティティ政治」と表裏一体で発展してきた。 選挙政治の周辺にいた集団を次々と選挙に参加させることを通じて, アメリカ政治の民主化を促進することに貢献したことも事実だ。
また、1970年代以降の地方政党組織の衰退、郊外化、人口動態変化のほか、政党ではなく候補者が自前で選挙運営をする「候補者中心選挙」などアメリカ特有の政治変動への適応でもあった。
しかし、対立とイデオロギー的分極化の増幅という副作用があった。

中略

「このままでは民主党は、サンダースの社会主義か、アイデンティティ政治か、しかなくなる。少し負けるぐらいが、党の方針を反省する気運にはちょうどいい」と小声で話すリラの同調者の民主党スタッフもいる。

渡辺将人さんの記事は、安定感があって、深い分析を感じる。

まだはてなブログの使い方がいまいちわかっていません。

とにかく、Amazonアフィリエイトの仕組み変ったり、ブログが新しくなったり、何かよくわかりません。。。もう世の中は、忙しい時に、雪崩のように、いろんな事が起きますね。目が死んだ魚になりながら、コツコツやっています。

あまりのスピードについていけていません。


【雑談枠】正体ばれました【周防パトラ / ハニスト】

LDさんらに次々に紹介される情報の海におぼれて、最近死んだ魚のような目で、追い切れてしません。ハニストとかも全然わかっていません。けど、時々LD教授の講義を受けているので、何かとんでもないことが起きている感じはわかります。んで、これ面白いって、友人のLINEに流れてきたやつ。確かに面白かった。というかー、この子、ちゃんと世の中を生きていけるんだろうかというようなスキがありまくりで、、、いやーおもしろい(笑)。どこかで余裕を見て、最初から見てみたいなーと思うのだが、1時間とか、効く余裕ねえよー。。。。めちゃめちゃ全部追っている人々の凄さに身が染みる。


【感謝企画】4万人ありがとう!私の家にご招待!重大発表あり!【周防パトラ / ハニスト】