批評:ライトノベル

『航宙軍士官、冒険者となる』伊藤暖彥(原作)たくま朋正(作画) 7巻出てくれた! これエタってなかったんだ!

この作品大好きで、小説も全て買っているし、なろうでも読んでいるし、漫画もちろん全部持っている。2020年くらいかな、数年前に更新が途絶えていて、もう終わったのだろうな、漫画版も繰り返し読み返して楽しんでいたけれども、もう続きは見れないんだなと…

『彼女が生きてる世界線!』 2022 中田永一 典型的なゲームの世界の中に転生する類型なのだけれども、小説が上手いなぁ。

もしかして、乙一さん(中田永一)さんの本を初めて読んだかも!?。友人の海燕さんが、おすすめしてくれたのを読みました。電子書籍で買ったで、ライトノベルだから1時間もあれば読めるだろうと、安易な気持ちで読んだら、合本(3冊分)で凄いボリューム…

『オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~』 平和なエルフの国を焼き払う!という問題意識に真摯に応えたこの見事な設計力に脱帽

www.youtube.com評価:★★★★★星5.0のマスターピース (僕的主観:★★★★★星5.0) https://ncode.syosetu.com/n3719hb/ 「オークのくにの栄光」まで読了。マンガを読んだら素晴らしくて、小説を買って読んだら我慢できなくなって、なろうまで読んでいる。これは…

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』(2012年 - 2018年)2000年代の問題意識のほぼすべてのテーマを包含して解決まで到達した戦記ものの傑作

2024年2月3日に『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』を再読了。漫画全巻読み直して、いてもたってもいられなくなって、小説全巻14巻を読了。僕はペトロニウスの名にかけて、星5つの大傑作だと思っている。 「何度も読み直したくなる」キャラクターの魅…

『異世界車中泊』芳賀 概夢 (著)灯 まりも (画) 普通は変われるはずがないクズが、どのように自分を変えていけるのかのところが素晴らしい

評価:未完成のため未評価 (僕的主観:★★★★★星5つ) これなろうとカクヨムでも連載して続きが見れるのですね、、、読んでて、めちゃくちゃ楽しかった。マンガから入って、続きが気になるので小説を全部読み直すというのが、最近のペトロニウスの定番の行動…

『茉莉花官吏伝』 封建制の中華ファンタジーのガワで描かれる女性の為政者への立身出世物語

評価:まだ終わっていないので未評価 (僕的主観:★★★★★5つのマスターピース)少女小説に時折現れる大長編大河ロマンサーガ少女小説には、時折、小野不由美『十二国記』や須賀しのぶの『流血女神伝』のような、もうそれって少女小説の枠を遥かに超えて大サ…

『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』(2020)雨宮透子著 7回の人生から垣間見える「選択する自由」の可能性の美しさ

評価:終わっていないので未評価 (僕的主観:★★★★☆星4つ半) 2024年1月からアニメーションが放送されている。アニメも出来も良くて、オープニング聴いてちょっと涙ぐんでいる。OPの演出や選択で、監督や作り手の愛を、すごい感じちゃうなー。僕は小説も漫…

なぜ今この設定なのか分脈が全然わからんけど、伏見つかささんなら絶対面白いだろ!って思ってます。続刊が楽しみ。

伏見つかさ、かんざきひろさんコンビの新刊『私の初恋は恥ずかしすぎて誰にも言えない』を読みました(2024年1月)。『エロマンガ先生』の伏見つかささんの新刊。ライトノベルの中の大家中の大家、と僕は思っている。とにかく、新刊出たら何の躊躇もなく買…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』12-14巻 渡航著(2) あなたのために人生を捧げますということ

petronius.hatenablog.comさて、空気の支配を受けないのが本当の友達という結果が出てきた時に、俺ガイルにはもう一つの構造が浮かび上がりました。というか最初から設定されていましたが、この問いが重要に浮かび上がってきたように僕には思えました。再度…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』12-14巻(1) 空気の支配を受けないのが本当の友達

客観評価:★★★★★5つマスターピース (僕的主観:★★★★★5つマスターピース)Youtubeで話をまとめておきたいと思う。これ、リアルタイム最前線で追えた時代を代表する作品だと思う。2011年から2019年までの連載。事実上2010年代を支配した、大きな作品だと思…

『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』 11巻 理不尽な孫の手著 フジカワユカさんの漫画が素晴らしくて・・・

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)11巻が出たので、即購入。この前熱が出て、会社を休んでぼーっとしている時に、読み始めて、小説全部読みなおしたので、また読みたくなってマンガも読みなおした。好きだなぁ。2019-10-04【物語三昧 :Vol.40】…

『7つの魔剣が支配する』 宇野朴人 えすのサカエ やっぱりサムライ系ヒロインの描写としては、これ以上ないですよねぇ。

新刊とコミカライズが出た、うれしい!。 Wikiに、 平坂読は本作のヒロイン、ナナオをサムライ系ヒロインのひとつの到達点と評した とあるんですが、これうんうんとうなずいてしまいますね。何がって1巻の主人公のオリバーと剣で対峙するシーン。これ、サム…

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』2018 増井壮一監督 学校空間における友達との「同調圧力」に対する恐怖がめちゃ感じる

評価:★★★★4つ- (僕的主観:★★★★4つ+)2019年8月末。レスター伯爵におすすめされていて、ずっと、積まれていたこれ。風邪ひいてしまって、毎日のルーティンができる気力がない時に、一気に見てしまうのは毎度のこと。1日で全部見ました。えがった。「…

『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』 迫井政行監督 時雨沢恵一原作 コンプレックスから逃げ出して、逃げ出した先で成長して、というのは成長物語の王道ですよね。

客観評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★★4つ)ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン、けっこうはまってみています。スピンアウト作品は、どうしてもオリジナルと比較ししまいがちですが、全く別の作品と考えていいんじゃないかな、…

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』 宇野朴人著  ミクロとマクロのバランスをちゃんとハードSF的に描きながら、それでもキャラクターのドラマが書ける素晴らしい作家

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)■世界はマクロの複雑さにチャレンジするべく漸進していると僕は思います。先日、富野由悠季さんの『聖戦士 Aura Battler ダンバイン』(1983-1984)を見ていて、16話:東京上空、17話:地上人たち、18:閃光のガ…

『褒めることを習慣にすること』によって洞察力を関係性に対する深めていくことが、世界の豊かさにつながる

「マルコが人を褒めるのが苦手なのは分かったよ。 仕方がないから、そこの実践は飛ばして『褒めること』と『褒めることを習慣にすること』がどう違うのかを説明するぞ。 まず、褒めるっていうのは相手の能力を認めてプラスに評価するってことだ。 だからただ…

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXII』 宇野朴人著 僕はこの宇野さんという作者がとても大好きです。彼は世界の美しさを知っていると思います。

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)最新刊読んだ。・・・・まず断っておくことは、最近僕は忙しすぎて、まともに論考というか、ちゃんと分析はできない。とても悔しいが、さすがにその余裕はない感じなんですよー。2017年10月現在。こういう…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』10-11巻 渡航著 この展開は悪手で袋小路で先がなく作者は苦しいだけ・・・・・だからこそ期待したい

■時代の問題意識を正面から戦っている幸せな作品10巻から11巻を読んで、迷走している、と思う。悪い意味で書いているのではなく、作者が真摯に悩んで物語が進まなくなっているのがわかる。もちろん僕の勝手な解釈だが、10-11巻を読んでいて、雪乃と…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』8‐9巻 渡航著 自意識の強い人が、日本的学校空間から脱出、サバイバルする時の類型とは?

■生徒会長選だけを言うと、物語の完成度としては、『ココロコネクト』の話の方が上だと思う。『ココロコネクト』から引き続きこれも日本的な意思決定の 関連の物語類型に展開していく、 同じ類型だったということがわかった 学校空間の問題点が展開していく…

『ネット小説家になろうクロニクル』 津田 彷徨 著, フライ 画  外から見て「小説家になろう」というウェブ小説の世界がどうなっているのかを見せてくれるセンスオブワンダー

評価:★★★★☆4つ半 (僕的主観:★★★☆3つ半)読了。ちょっと、感無量。やっぱりシンプルな成長物語が、僕は好きなんだなーと、読み始めたら数日で全巻読破して、止まらなかった。ザ、清涼感!ともいえる読後感なので、癒されたい、幸せな気持ちになりたい人…

『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』 江本 マシメサ著・あかねこ 画  ほのぼのとした夫婦のラブストーリー。穏やかな読後感を楽しみたい人におすすめ。

客観評価:★★★☆3つ半 (僕的主観:★★★☆3つ半)結局全部読んだ後で感じたことは、ほのぼのとして穏やかな話だったなぁというだけでそれ以上のものは特に何もなかった。同時に、特にケレン味がないせいで、夫婦の穏やかな愛が最後までクローズアップされてい…

『冴えない彼女の育てかた』11-12巻 丸戸史明著  ハーレムメイカーの次の展開としてのお仕事ものの向かう方向性

(富士見ファンタジア文庫)" border="0" />評価:未完のため未評価 (僕的主観:★★★★★5つ)■ハーレムメイカーの位置づけからこの類型の最前線はどこに行くのだろう?この作品は、なんだかとっても好きなんだが、何が好きかを論じる時には、やっぱりハーレム…

『エロマンガ先生(8) 和泉マサムネの休日』 伏見つかさ著 そうだよね、そこにいくしかないよねっ!

(電撃文庫)" border="0" />評価:未完のため未評価 (僕的主観:★★★★★5つ)やっぱ大好きです。もうね、名人芸だよなって思います。なんか、もう伏見さんの作品を読むときには、小難しいこと考えなくなってしまいました。とにかく、ついてほしいところに正拳…

『幼女戦記』 カルロ・ゼン著 タイトルでは考えられないガチなハードボイルドな戦争ものです(笑)

(角川コミックス・エース)" border="0" />評価:★★★★星4つ (僕的主観:★★★★4つ)アニメ化なんですね!って、まだ見ていませんが。小説投稿サイト「Arcadia」で一気にはまった読んだのを覚えている。思わずまた読み直しています。 超合理的できつい性格の…

『クロの戦記』 サイトウアユム著 クロノくんが帝国を継ぐか建国するまでをちゃんと描いてほしいなー。

http://ncode.syosetu.com/n5214bb/評価:完結していないので未評価 (僕的主観:★★★☆3つ半)少し前に好きで読み込んでいたなろうの小説って、ほとんど根こそぎと、というか軒並み商業化されていて、調べると驚く。これって、たぶん何も考えずに、ただ商業…

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』 宇野朴人著  安定した戦記モノで、マクロとミクロのバランスがとても良いです!

評価:★★★★★5 (僕的主観:★★★★★5つマスターピース)まだ10巻までしか読んでいませんが、いや、いいですねこれ。紹介してもらってよかった。読んでいて幸せな時間を過ごしています。基本的には、戦記モノのライトノベルと考えてもらえればそれでしい。そ…

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXI』  宇野朴人著 どのように人々の参加意思をつくりだしていくのだろうか?

(電撃文庫)" border="0" />評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★5つマスターピース)最新刊の11巻まで到達しました。うん、よかった。ああ、やっぱりこの物語も最前線の物語の一つなんだなって思った。シャミーユが何をしたいのか?がやっとわかってきた…

『魔王転生のはずがTSして錬金術師に』 らっちぇぶむ 著  まだ見ぬ勇者の存在感が凄すぎる。なんだか、坂の上の雲的な気分になってくる(笑)

魔王転生のはずがTSして錬金術師に 作者:らっちぇぶむ http://novel18.syosetu.com/n4351da/評価:未完のためにまだ未評価 (僕的主観:★★★★4つ) NAISEIチートハーレムで、ミッドナイトノベルですね。なので、Hな場面ががっつりあります・・・・が、これ…

『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』 監督 柳伸亮 これリア充敵視しているけど、みんなリア充だよね間違いなく(ヒロインの亜子除く)

評価:★★★星3つ (僕的主観:★★★☆3つ半) 今日はお休み。奥さんの休息のために、一日子供たちを見ている。娘(三歳)と、ぐるぐるどかーんを見てたら、飽きたというので、『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』を6話ほど見る。エリリン(じゃなかった…

『エロマンガ先生 (6) 山田エルフちゃんと結婚すべき十の理由』 伏見つかさ著 イラストかんざきひろ いやはや本当に結婚すべきだと思うよ

評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★★☆4つ半) この巻は特筆して素晴らしい巻だった。というのが、作者が、内面をさらけ出したほうが、その順番をメタ意識を持って自覚したやつが、人生で勝つ!(ということは、恋愛でもたいてい勝つ)という定番の構造をも…