批評:少年マンガ

『あせとせっけん』山田金鉄著 プロポーズしてから、親への報告、結婚式、そしてその後へのフルプロセスがエンタメになっている

ラブコメの作品を読んでいると、、、、欲望ただ漏れの作品だよなって、いつも思う。エンターテイメントは、ある種の「自分が欲する欲望」にあからさまな方が、もちろん受ける。ラブコメを読むということは、恋がしたい?のかなぁ。うーんこの「筋」でものを…

『航宙軍士官、冒険者となる』伊藤暖彥(原作)たくま朋正(作画) 7巻出てくれた! これエタってなかったんだ!

この作品大好きで、小説も全て買っているし、なろうでも読んでいるし、漫画もちろん全部持っている。2020年くらいかな、数年前に更新が途絶えていて、もう終わったのだろうな、漫画版も繰り返し読み返して楽しんでいたけれども、もう続きは見れないんだなと…

『波うららかに、めおと日和』 西香 はち なつ美さんと帝国海軍に勤める海軍中尉の瀧昌さんの戦前の日本の夫婦生活の日常もの

西香はちさんの『波うららかに、めおと日和』が好きで読んでいたんですが、もう6巻も出ているのですね。昭和11年、なつ美さんと帝国海軍に勤める海軍中尉の瀧昌さんの戦前の日本の夫婦生活の日常もの、になるのかな。そもそも戦前の日本はとても興味がある舞…

『望郷戦士(ティアフルソルジャー)』1988 工藤かずや・北崎拓 東京が壊滅した世紀末もので時々無性に読み直したくなる

評価:★★★★星4つ (僕的主観:★★★★★星5つ) 最近、古い名作を一気読み幸せを覚えてしまって、散財しているペトロニウスです。BookWalkerの還元率がいいときに一気買いする習慣ができてしまった。徳弘正也さんの古典的ディストピアもの大傑作『狂四郎2030』…

『ぜんぶきみの性』 浅月のりと 全ての組み合わせのパターンがありというのが斬新でとても良い。作者、良い趣味している。

評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★★4つ)性転換ものですね。このパターンの中で一番と言っても良いくらい好き。というのは、全パターン、作者好きだろうというのが伝わってくるのが、とても新鮮な気がする。考えてみるとこのパターンで知っているのは、「男の…

『アオアシ』 31巻 子供の頃から世界を目指すこと

花が、スポーツドクターを目指して、スペインに留学する。 なんかね、素晴らしいと感じちゃった。 僕は、アラフィフの昭和の後半を生き抜いたひとなんで、かなりいまより男尊女卑の時代を生きてた人なんで、マンガのしかもスポーツマンガのマネジャーやヒロ…

『女装してオフ会に参加してみた。』一人ぐらい女性の可愛い女の子がいてヒロインになって主人公(男)の相手にラブコメになるのが、定番でいうか王道じゃないですか(笑)

評価:★★★★☆星4つ半 (僕的主観:★★★★★星5つ) くらのさんのこのマンガ、めちゃくちゃ好きなんですよね。SNSで出会った女子四人が、キャハハうふふと、スイーツを楽しんでいたら、実は全員女装の男性(一人元男含む)だったと言うう話なんですが、、、何だ…

『思春期ビターチェンジ』全9巻 将良 「小学生編」「中学生編」「高校生編」入れ替わったままずっと成長していく姿が描かれるのが全巻読むと感無量

評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★☆星3つ半) 何かのきっかけで、体が入れかわってしまい、「人格」が入れ替わる類型。全9巻完結済み。入れ替わりものがなんだか無性に読みたくなって、購入して一気読みした。大満足。もともとウェブ漫画らしいけれども…

ネットフリックス版実写『シティーハンター』佐藤祐市監督 鈴木亮平主演 このホワイト化していくポリコレ社会で、もっこりをどう描くのか?

評価:★★★★星4.0 (僕的主観:★★★★☆星4.2) www.youtube.com ネットフリックス・鈴木亮平版のシティーハンターの魅力とは?〜ホワイトなポリコレ時代に抗して新宿の猥雑さをもっこりを描くことによって包摂が描かれていることネットフリックスの実写版『シテ…

『バットゥータ先生のグルメアンナイト』 亀  ギリシア系の奴隷少女リタの世界から見る「世界」のグルメツアーの旅(笑)

評価:完結していないので未評価 (僕的主観:★★★★★星5つ) 「歯が丈夫」という理由で地理学者バットゥータ先生に買われた奴隷リタ。 って、これがキャッチコピー(苦笑)。表紙のデザインも、地球の歩き方風で、またよし。 めちゃくちゃ好きでハマっていま…

『メダリスト』10巻 つるまいかだ 夢中の迷路を全速力で走り抜ける成長への回帰

この作品はすごい。 目標に向かって、全速力で駆け抜ける時の「その中で見える世界」が詳細に描かれている。 ええとですね、この物語三昧のブログを長く読み込んでくれている人にしかわからないかもですが(笑)、アラフィフのペトロニウスは、 遠い目標だけ…

『アルテ』19巻  レオとアルテの絆が、、、、恋や愛を、はるかに凌駕する重さを持っていることが、切々と伝わってくる

読んでいてつらいエピソードですよね。だって、最終的には、アルテが、レオににフィレンツェで再開できるまでの、「その背景」を描く、ドラマとしては谷間のエピソードなので、暗い。ひたすらレオが、どれくらい過酷な過去を持って、物乞いから這い上がって…

『異世界車中泊』芳賀 概夢 (著)灯 まりも (画) 普通は変われるはずがないクズが、どのように自分を変えていけるのかのところが素晴らしい

評価:未完成のため未評価 (僕的主観:★★★★★星5つ) これなろうとカクヨムでも連載して続きが見れるのですね、、、読んでて、めちゃくちゃ楽しかった。マンガから入って、続きが気になるので小説を全部読み直すというのが、最近のペトロニウスの定番の行動…

『葬送のフリーレン』 2クール28話を見終わりました。素晴らしいアニメーションでした。

www.youtube.com評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つ) 2024年の3月で2クール28話。見終わりました。アマプラで見てはいましたが、基本的にほぼリアルタイムで追っかけていました。岡田斗司夫さんもYoutubeで言っていたけど、原作のあるアニメって…

『社畜の恋はもどかしい』上司が女性になってとか年上の働いている女性に恋をするというシュチュエーションが最近好き

評価:★★★★☆4つ半 (僕的主観:★★★★★5つ)社畜的なハードワーク大好きな情勢社員と、「定時に上がる」ことをモットーとする部長の、オフィスラブコメ。最初の間をアイディア勝負だが、絵柄も素敵で、よくまとまっているコメディ。 ペトロニウスの性癖にぶ…

『推しが隣で授業に集中できない!』 偶然アイドルのクラスメイトの隣の席になった「女の子」が主人公のアオハルもの

評価:★★★星3.4 (僕的主観:★★★星3.4) アイドルが、クラスメイトになって、友達になるという物語類型は、たくさんある。なんでか、リアルのアイドルには、全く興味がないんだけど、マンガは好きなんですよね。好きなことに気づいたのは、宮島礼吏さんの『A…

『とある科学の超電磁砲外伝アストラルバディ』乃木 康仁 黒子と操祈のシーンが、ほんとグッときます。

評価:★★★★☆4つ半 (僕的主観:★★★★☆4つ半)最近わかってきたのだけれども、僕は別に百合が好きなわけではないのんじゃないかって思う。そこに深い紐帯があれば、BLだろうが男同士でも、なんでもありだと思う。だから、単純に恋や性愛などが前提になるより…

『アルテ』18巻 大久保 圭著 仕事を通しての自己実現なんて甘ちょろい意識を超えたその先に、、、

評価:★★★★★星5 (僕的主観:★★★★★星5つ) ついにフィレンツェに。アルテは、とても好きでもう何回読み直しているかわからない作品。今クライマックスに向かっているところ。多分もう直ぐ終わるんだろう。何がそんなに好きなんだろうといつも考えるんですが…

『タコピーの原罪』を分析する

www.youtube.com いま話題の『タコピーの原罪』。L D さんが、読めという圧力をかけてきたので、前回の2022/3のアズキアライアカデミアの放送当日に読ん見ました。正直絶対暗い話だと思っていたので、仲間内ので話題になっていても観ないように努力してたの…

『結界師』田辺イエロウ著 アンチドラマトゥルギー、主軸のドラマと主人公ドラマが交わらないこと

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)ちょっと前だけど、サンデーのアプリで無料公開されていたので、久しぶりにこの傑作を一気に読了。あまりの世界観の完成度合い、物語の深さに、感動しました。LDさんが、傑作だと、信じられないくらい深い、面白…

『ブルーピリオド』 山口つばさ著 2020年代の世界で、若者は、どのように成長していくのだろうか?

インフルエンザにかかって、息も絶え絶えなペトロニウスです。なんか熱で朦朧となりながら、起きては、『十二国記』読んだり、『天冥の標』読んだり、なんかずっと夢を見ているようで、おかしな風邪休暇でした。と言っても、家で仕事追い詰められてイライラ…

『新九郎奔る』 ゆうきまさみ著 最新の学説をふんだんに取り入れているところが素晴らしく、あと、いまなぜ北条早雲かを見てみたい。

3巻読んだ。思わず感動して、涙ぐんだ。相変わらずゆうきまさみ先生大好き。素晴らしい。『アッセンブル・インサート』(1985!)の頃からの大ファンです。出門兇三郎の「悪のためなら正々堂々」は、驚きの言葉で今も胸にある(笑)。ちょっと古くから好き案…

『進撃の巨人』2013-2017 Season 1-3 荒木哲郎総監督 諫山創原作 新世界系の到達点-世界は残酷だけれども美しい、その解像度をあげろ!

客観評価:★★★★★5つマスターピース (僕的主観:★★★★★5つマスターピース)見出し ■とにかくアニメの出来が素晴らしすぎて、言葉を失った。 ■「鉄血のオルフェンズ」2期で理解した類型と同じであることは何を示すのか? ■「セカイ(=偽り)」と「世界(=現…

『もっこり半兵衛』徳弘正也著 2015- 個人が世界を救うことはできないあきらめと、それでも可能な限り・・・と思う人情噺が美しい

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)いつものごとくヤマカムさんの記事を見ていて、面白いマンガ買おうかーと思っていたら、徳弘正也さんの『もっこり半兵衛』を紹介していて、このレビューが素晴らしすぎて、これは読まなきゃと即全巻購入。まぁ、…

『その着せ替え人形は恋をする』福田晋一著 やっぱりなー女の子がかわいいのが際立つのは、男の子がかっこよくなきゃダメなんだと思う。

客観評価:未評価 (僕的主観:★★★★4つ)なんか絵柄が好きだなと思ってみたら、大当たりで、めちゃ好き。『桃色メロイック』もすぐ全巻買ってしまったよ。なんなんだろう、全編、Hな感じ満載だし、女の子のかわいいところが見たいんだよね!的な感じがする…

『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』 11巻 理不尽な孫の手著 フジカワユカさんの漫画が素晴らしくて・・・

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)11巻が出たので、即購入。この前熱が出て、会社を休んでぼーっとしている時に、読み始めて、小説全部読みなおしたので、また読みたくなってマンガも読みなおした。好きだなぁ。2019-10-04【物語三昧 :Vol.40】…

『7つの魔剣が支配する』 宇野朴人 えすのサカエ やっぱりサムライ系ヒロインの描写としては、これ以上ないですよねぇ。

新刊とコミカライズが出た、うれしい!。 Wikiに、 平坂読は本作のヒロイン、ナナオをサムライ系ヒロインのひとつの到達点と評した とあるんですが、これうんうんとうなずいてしまいますね。何がって1巻の主人公のオリバーと剣で対峙するシーン。これ、サム…

『映画大好きポンポさん』 杉谷 庄吾【人間プラモ】著 肩書が欲しいだけのワナビーを超えて、それそのものを愛すること

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)確か哲学さんにおすすめされたもの。結構話題になっている上に、アニメ化するという話なので、知っいる人は知っていると思うのですが、これ、傑作です。映画への愛溢れて、素晴らしい。もともとは、映画紹介のための…

『不朽のフェーネチカ』 竹良実著 極限まで鋭くなった覚悟を持つ人間を描く

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)生前列聖というありえない快挙に驀進中の修道女シスタードロテア。しかし彼女の激しい行動を、列聖のための野心だと暴きたいハイエナ記者が、彼女の過去を探食っていくというミステリー仕立て作品。短い短編だが、見…

『放浪世界』『二本松兄妹と木造渓谷の冒険』 水上悟志著  水上悟志ワールドは、藤子・F・不二雄先生のSF短編のレベルと同じ感覚というと、凄さがわかってもらえると思います。

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)水上悟志さんの短編集の『放浪世界』読んだ。いやはや、本当に素晴らしい。藤子F不二雄先生のSF短編傑作を読んでいる時のような感覚を覚える。けど、それ以上に、すべてがつながっている感じが、水上さんの作…