Bernard "Bernie" Sandersさんのスピーチを聞いてみた。


In 180 Seconds You Will Be Voting For Bernie Sanders

適当にyoutubeで検索して聞いてみたんですが、筋金入りの左翼ですね。レフトサイドの理想の塊といった形で、本当にぶれない。ただ、一貫性があるということは、いいかえれば現実への適応能力がないということでもあるので、この人が現実的に大統領はないといいたくなるのはわかる気がする。ただ、清廉で、本当に理想主義的。オバマ大統領もスピーチの力だけで大統領になったと揶揄されるほど、理想がアメリカに訴えかけた部分があるので、なにがあるかはわからないですけどねー。


Why African Americans are on FIRE for Bernie Sanders

筋金入りのリベラリストなんですねぇー。それにしても、この左翼の一貫した生き方をしながら、上院議員として、政治家として、名誉ある人生を送れるわけですから、アメリカは面白い国だと思うのです。日本の場合は、左翼は共産主義に寄ってしまうので、ソビエトや中国といった、パワーポリティクスに接続されて、政治の理想ではなくて現実の外交と政治闘争になってしまい、、、この場合は、現状の政府を転覆させる外国の先兵になってしまう。それは、オルタナティヴな選択肢が、現状の政権の否定になるからですね。けれども、アメリカの場合は、基本的に政府に反抗するするとしても、目的は政府の転覆ではないんですよね。共産主義が毛嫌いされて嫌われているので、「全く違う形の権力」を考えないんですね。なので、左翼も、激しいナショナリスト愛国者でありながら、現状の権力に対して反抗するというロジックが形成される。なかなか興味深いです。


このサンダースですが、60年代から「反戦・反格差」を主張として掲げており、自分は「民主的な社会主義者」という立場を一貫して通しています。さらに大統領選で「政治による革命を目指す」としています。政策としては「空前の大増税を行って富裕層の富を吐き出させ」、「スウェーデンや日本のような政府一元化の健康保険制度」を導入、さらには「公立大学はすべて無料化する」という公約を掲げています。

 こうした主張は、2011年から数年間、北米で盛り上がった「オキュパイ(占拠)デモ」の運動や、欧州の新しい左派勢力、例えばイギリス労働党ジェレミー・コービン党首、スコットランド国民党のニコラ・スタージョン党首(スコットランド自治政府首相)、スペインのパブロ・イグレシアス(新しい左派政党「ポデモス」の党首)などの政治的主張に繋がっていると考えられます。

プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
なぜ日本には「左派勢力の旗手」が出現しないのか?
2016年02月04日(木)17時00分

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/02/post-807.php


Bernie Sanders & Hillary Clinton Over The Years: Then vs. Now

ヒラリー・クリントン湾岸戦争イラク戦争への是々非々の態度を見ると、バニーサンダースさんの一貫性は際立っていますね。けれども、偉大な大統領は、基本的に選挙のキャンペーンで、どんどん様々な意見を取り入れていくグレイトコミュニケーターで、かつ現実主義者な人が多いので、どっちがいいかというのはこういう形で、評価できないのではないのか。それにしても、、、こんなに簡単に過去のスピーチがいくらでも探せる今の時代って凄いですねー。