シリアで起きていることが、もしイギリスで起こったら?


2014.03.10 - PR, VIRAL
シリア内戦の惨劇を“少女の奪われた日常”を通して描いた、衝撃の93秒
http://adgang.jp/2014/03/54034.html

世界中が、国益に帰れという方向にパラダイムシフトしている気がします。それは先進国の中産階級の崩壊によって引き起こされる現象であって、構造的なもので、もう戻ることはないと思います。この映像だけ見ると、リベラリズムの言い分の正当性を強く感じるのですが、たぶん、それぞれの国の中では他国のことではなく、自国の貧困によって引き起こされることをまず最初に解決すべきだ!という風にもいえるでしょう。世界は、そんな単純じゃない。そしてそれは事実でもある。アメリカの格差によって生まれている貧困構造は、スラムやゲットーとなって、悲惨構造を作り上げている。別にアメリカに限らず、世界中の先進国で同じような構造があり、テイクオフし始めた新興国の構造も、あと数十年で、そうなっていくでしょう。けど、そうはいっても、同時に世界でこういう悲劇が起き続けていることも、また事実。国益を中心に考えるということは、これらの世界の悲劇には、一切かかわらないということでもあります。ちなみに、日本の立場は、そもそも最初からこれですね。グローバリズムに経済以外はほとんどコミットしていないんだなぁ、しみじみ思います。まぁ、人権外交を標榜していたヨーロッパも、難民が押し寄せた瞬間に、雲散霧消するわけであって、リアリズムは、そんなには甘くない。これまでの世界は、高度成長することによってパイが拡大していて、そのパイを分配する余裕があったからこそできたことで、いざそれが少なくなり、現在既得権益化した中産階級から搾取されなければならないステージになった瞬間、このような現実が訪れるわけです。世界は、どうなるのかなぁ。。。。。世界の現実がわかってくると、こういう映像でさえ思想の競争というか戦いのように思えてきます。・・・・イギリスのEU離脱Brexit=ブレグジット)は、どうなるでしょうか、、、、。