「資産の6割をもつ老人をますます豊かにするアンフェアな政治」を批判がなぜできないのだろうか?

自民党は、投票者の過半数を占める年金生活者に奉仕する老人の党である。それに対して野党は、彼らの社会保障コストを負担する納税者の党として戦うべきだ。それは今は数の上では少ないが、未来の納税者の数は老人よりはるかに多い。

これを「シルバー民主主義」などといってあきらめるのは、敗北主義だ。匿名ブログが政権を動かしたように、「資産の6割をもつ老人をますます豊かにするアンフェアな政治」を批判すれば、戦う方法はある。

この夏も、安倍政権は増税先送りを争点にしてダブル選挙を仕掛けてくるだろう。そのとき民進党が沈黙し、共産党と一緒に「憲法を守れ」などとデモをしたら、壊滅的に惨敗するだろう。おそらくそれしか、野党が立ち直る道はないと思う。


なぜ「民進党」には誰にも期待しないのか 池田 信夫
http://agora-web.jp/archives/2018163.html
2016年03月16日 12:27


アメリカの大統領選挙を見ていて、強く思ったのは、現代の先進国は、解体される中産階級の恐怖が充満していることだ。そして、その攻撃の向け先が、格差によって形成される富裕層に向かう。1%の人間が残り99%より大きなを握ることを許すな、というのが、アメリカの左側の強いメッセージだ。このことを見事にしたのが、民主党大統領候補のバーニー・サンダースさんだ。


非常に不思議に思うのは、日本の野党が、なぜこれを真似しないのか?ということだ。


これがいいことなのかどうかは微妙なことだ。若者世代と老人世代の分断になるからだ。しかしながら、不公平による貧困を押しつけられる若者世代のルサンチマンは、強い政治的動機を持つはずだし、国民的なエネルギーになるのはわかりきっている。


日本の若者が持つ不遇感は、明らかにここから発している。それを代表する政治勢力が生まれないのが、なんとも不思議で仕方が無い。


物語の類型でも、そういうのがあまりないよね。ここを見ている『ガッチャマンクラウズ』にしても『東のエデン』にしても、ニートなどの内発性を失った若者世代の問題は描くのに、それを構造的に支える既得権益世代による収奪への破壊は、描かない。描いてほしいわけじゃないんだけど(苦笑)、不思議でたまらない。

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