久しぶりに読もうと思い立ち読んでみた。途中までしか読んでいなかったので。。。いやーこれ凄い傑作だよなー。まぁどう転んでも、★5つ級ですね。素晴らしい。大好き。
・・・けどこれって、読んでいると、どこに着地するんだろうか?って感じがするなー。というのは、バラライカやロックたちの生き方って、もう既に日常になっているんだよね。個々のキャラクターのドラマトゥルギーはあるんだけれども、物語全体を駆動するドラマトゥルギーが見当たらない。その見当たらないが故のかわいた日常感覚が、とってもハードボイルドで、かっこいいんだけれども。
と、話したら、LDさんが、これって911前の話なんですよ!って言っていたのは凄い納得した。
たしかに、このタイの街での日常の根幹って、バラライカの存在なんだよね。彼女が、日常の中で、戦争をやりながら、アフガン戦争の亡霊をしているところに、そうっはいっても特異点が存在していた。けど、いまさらそれはどうにもならない・・・・と思っていたが、違うんだよね。たしかにね。911が起これば、アフガン戦争が再度勃発するんだよね。そしたら、バラライカさん、絶対アフガンにいっちゃうよっ!と、LDさんの想像に、僕も凄い同感です。そうすると、凄くきれいに、この終わらない日常の話が、きちっと次のステージに向かう。
ちなみに、今日、秋葉原でやっていた日本の絵師100人展にふらってきたのだが、広江さんも出てましたねー。パチンコ店の背景に、セーラー服にジャージにって、うーん、いいなー。確かに凄く日本の香り。この人って、瞬く間に画力物凄い上がっている感じがするなー。