【11月物語三昧ラジオ】 1990年代の物語の二大潮流の焼け跡のその後に/機動戦艦ナデシコと90年代アニメの系譜


日曜日14時か15時からたぶんやります。



漫研ラジオ】
http://www.ustream.tv/channel/manken


LDさんと今日話していたら、凄い展開になったので、ラジオ楽しみです。最近、新しい概念というか展開がないなぁ、と思っていたので刺激的です。『SHIROBAKO』(2014-2015-水島努監督)と『機動戦艦ナデシコ』をみてて、いろいろ凄い思いついたのです!。やはり、数をこなさないと、ダメなんだなぁ。


僕の問いの初めは『機動戦艦ナデシコ』(1996-1997-佐藤竜雄監督)を見ていて、そのあまりのディスコミュニケーションぶりに、気持ち悪くなったことでした。かなり有名なアニメだったので見てみないとおもっえいたのですが、あまりの演出のおかしさに、非常に気持ち悪くて、苦しい感じがしたんですよ。


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この「気持ちの悪さ」が何なののかが、重要な議論のポイントとなのですが、まだこれが何なのかはっきりしていません。なのでラジオで話したいと思います。ただ、とても不思議な気持ちの悪さでした。


それを言葉にすると、まず一つは、僕が許せないぐらい、間違っている!というとも例に出す『鉄のラインバレル』(2008-2009-日高政光監督)というアニメがあるんですが、これは僕はもう論理的にも感情的にも仏の視点で完璧にダメだ!と言い切れるんです。そして感情的にも見るのが苦しくて本当に見れませんでした。これは凄い例になると思って意地でも最後まで見ましたが、ほんとうにすべてダメでした(苦笑)。

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けれども、いま14話しぐらいまで来ているんですが、『機動戦艦ナデシコ』はサクサク見れるんですね。いいかえれば、面白いんです。というのは、動機のドラマトゥルギーを考えれば、物語の軸がしっかりしていると思うんですよ。僕は半分しか見ていないですが、ネルガル重工が火星?というか、異星人の遺物を理由した特別なテクノロジーという背景があって、その秘密は、主人公のテンカワ・アキトとミスマル・ユリカの幼馴染の失われた記憶とつながりがあるわけじゃないですか、、、、いいかえれば、マクロの軸とミクロの軸がちゃんと重なっていて、その方向へ話が少しづつ進んでいて、それは構成としても演出としても、悪くないわけですよ。なので本質は、決して悪くはないと思うんです。


しかし、、、、しかし「何が気持ち悪い」というか、にもかかわらず、たとえば、ユリカとの話が全然進んでいないにもかかわらず、いきなりオペレーターの女の子と、良い仲になってしまうじゃないですか。その積み上げの演出が行われたら、ユリカとの話って終わってしまうんですよ。けど、それがユリカにゆり戻ったり、、、なんだかあまりに倫理というか道徳的に、よくないんですよ。この演出の寸止め的なものが、ハーレムメイカー的な、ギリギリのところで仲を進展させないで、ふらふらするような気持ちのいい度合いが極められていくわけで、その原初の姿なのかもしれんが。。。


それに、戦争をしているから、人の命を選択しなければならないような話が多々、出てきます。火星で、生き残った人を助けようと向かったのに、自分たちが死なないためにあっさり生き残った人を殺してしまうのですが、、、、その命の重さの選択を迫った重い倫理的という問いがされた後に、次の回で、一瞬にしてみんなその話を忘れちゃうんです。ダイゴウジ・ガイのあっさり突然死のように死ぬ話もそうです。『新世紀エヴァンゲリオン』の影響なのか、妙に生々しいというか突然死というか、極端な演出がされて、それが全然昇華されていない。


これらの部分が、演出力がなくて、おかしくなっているだけ、、、、なのか、それとも、そもそも時代の背景的にこの会話が成り立っていないディスコミュニケーションが背景にあるのではないか?と思ったんですよね。


それに、まぁこれはヒロインのユリカの性格なのかもしれないですか(笑)、あまりに話が成り立っていないですよね。というか、全般的に会話劇があまりに成り立っていない。もう気持ち悪いほどのディスコミュニケーション。それに合わせて上のような演出の積み上げが、寸止めされたり、おかしく切り崩されたり、突然死的な極端さに走ったり、しかもその積み上げを全く継続しないで断絶される、、、、、



この時同時に『SHIROBAKO』を見たら、、、、、、『響け! ユーフォニアム』(2015-石原立也監督)もそうなんですが、現代のアニメーションの演出の見事さ、積み上げの回収の見事さ、会話劇の安定さ、もう全くレベルが違うよなった!!!と驚いてしまったんですよ。これが、演出力が進化したということなのか、それとも、1990年代のあのころのアニメーションがひどくて、、、いいかえれば、何かのディズコミニケーション的な、おかしなものがあるのではないか?と思ったんですよ。

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というのは、実は、あのころ、1990年代頃のアニメって、僕は、とても嫌いだったんですよね。嫌いとまで言えるというか、そもそも見るのがしんどくて興味が持てなかったんですよ。なので経験と分析が少ないので、これをいいきってしまうのは、なんともいえないのですが、、、、『スレイヤーズ(1995-2009年)』『爆れつハンター(1995-1996)』『神秘の世界エルハザード(1995-林宏樹監督)』とか、そのあたりを思い出したのですよね。あれ、、、だめだったなー。個人史において、大学時代から会社で働き始めた最初の頃で、現実の方が圧倒的だった頃なのもあるのかもしれないのですが、、、。。。。なんだか、先ほどのナデシコディスコミュニケーションの気持ちの悪さを、重なって見えたんですね。


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さて、、、これは感情です。あまり頭でわかっているわけでもないし、論理的にも詰めていないし、そもそも事実関係がよくわかっていないんですよね、、、それで、この僕の個人的な感想を、どう思いますか????とLD教授に質問してみたんですよ。




・・・・・・そしたら凄い答えが返ってきました。




LDさんいわく、僕が気持ち悪いといって切って捨てるのは、行き過ぎです、とたしなめられました(笑)。ナデシコの佐藤監督の作風的なものもあると思うとのことでした。そこはもう少し丁寧に評価してみないと、何とも言えないです、とのこと。



しかし、1990年代が焼け跡であるのとは僕が思っています。とのこと。



焼け跡????



なんですかそれは?って質問したんですが、素晴らしい答えが返ってきました。僕のうろ覚えなのでラジオで、もっと正確に話したいと思いますが、1990年代は、LDさんいわく、物語のそれまであった二大潮流が、終わった時代だったというのです。なので、大きな物語の方が、一つの終末を迎えたために、新しい物語を模索しなければいけないのだけれども、それができず、物語が停滞してしまった、とのこと。



それは、、、、、続きは、ラジオで(笑)




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