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27最終話『天の光はすべて星』を視聴終了。
いろいろ書いたが、結論として、★5つの作品であることは、ハッキリわかった。
最終話の終了時に、このポッカリと胸に空いてしまった空白感が、それを示している。キャラクターや世界に、深い感情移入がないと、「これ」は起こらないのだ。
素晴らしかった。誰だったんだろう…僕は最初の放映時に特に気にもしなかったのだが、誰かに強く勧められて見たような気がする。基本的にアニメは頑張ってみないと、見る時間がないので、あまり見ないのだが・・・これは本当にリアルタイムで見ていなかった自分が悔やまれる。
だが、本当に良い作品を「感受」した直後というのは、実は、その作品に没入しているので、本当の意味での「意味」が読解出来ていないところが多い。胸と記憶に残る話は、今後も僕の心に生き続けるので、いろんな人と話しながら思い出を深めていけるといいし、もっと深く世界観を読解してみたいと思う。
特に、個人的な感触としては、あまり聞いたことがなかったが、この中島かずきという脚本家は、物凄い逸材に感じる。なんというか、これまでのアニメ関係の流れには感じない視点を感じるし、「革命政権後の生き方」などという着眼点がとても秀逸で、僕はとても素晴らしい才能を感じる。この人の作品は、今後も追いたいな、と思う。
全体の評価としては、『新世紀エヴァンゲリオン』で頂点に達した、「生きることの自明性の崩壊」という骨太のドラマツゥルギーの解体志向を、もう一度、「選択肢の可能性を無視したifのない唯一無二の生き方」へ回帰させた作品という意味で、とても象徴的で、、、それが、おなじガイナックスという会社から登場したことは、このクリエイター集団が、最前線をこの10年も走り続けているという証左で、なかなか感動的だった。
あと、ほら、LDさん!ニアの凄さを語ってくださいよ!。
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