『機動戦艦ナデシコ』見始めました。

機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-【劇場版】〈初回限定版〉 [DVD]

まだテレビ版も見ていないんですよね。けっこうこれが最も好きなアニメ!という風に深く記憶に刻まれている人って多い気がするので、いつか見なければと思ったのですが、いま見始めています。現在12話。1996年ぐらいですよね。なんというか、、、、まずもって、めちゃくちゃ驚くのは、このディスコミュニケーションさ。。。。登場人物たちの会話が全く成立していない。2010年代の脚本レベルが凄い向上しているものから見ると、これ大丈夫?ってくらい会話が成立していない。でもこれって、脚本が下手というよりは、凄い時代性と、わざわざこういう風にディスコミュニケーション状況を作り上げているんじゃないのか?っていうような感じを、現代の僕らの視点からは感じちゃいます。3話ぐらいで主要人物っぽいほど出てきたキャラがあっさり死んだり、戦争における死などを深く問題定義としてあげながら、あっさりそれを流して、キャラたちに何の感慨もなく話を進ませてしまったり、、、、と、最初に見たら、たぶんただ単にキャラクターの会話の構築が下手だ、物語の断片レベルの積み上げが下手だと評したかもしれないのですが、これって、新世界モノの的な「突然死」的な、物語の明示性やご都合主義を壊そうとする手法の塊なんですよね、、、、けれどそれをやり切れないのか(時代的に)、もしくはそこで物語が止まることをあえてしないですすませているのか、、、、なかなか興味深いです。12話しぐらいでは、まったく話が進んでいないので、この話がちゃんとはじまったらどうなるのか、それともこういう作品なのか、、、たのしみです。そうはいっても、やっぱり面白いのも事実ですね。なんというか不思議な作品です。でも、これって、この前の時代の様式美をすごい感じさせて、いまのアニメーションの出来とは全く違う気がします。