2021-0122【物語三昧 :Vol.104】2020年アメリカ大統領選レポート(12)46代Joseph Robinette Biden, Jr.の大統領就任式(Inauguration)-112

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2021年1月20日の朝。この日は、少し会社を遅刻というか、出社時間を遅らせて、子供たちと妻と一緒に、Joseph Robinette Biden, Jr.第46代大統領の大統領就任式(inauguration)を見る。NBCとFOXどっちで見ようか悩んだけど、いつものごとくNBCで見た。個人的な仕事とかで、土、日もなく働いてて、めちゃめちゃ追い詰められている感はあるけれども、なんちゃってアメリカウォッチャーとして、これはリアルタイムで見て感じておかないと、と思って、コツコツニュースを見たり、LIVEで見たりしている。150年ぶりに、大統領就任式に前任の大統領がいない、画期的な出来事。

Twitterでこう書いたけれども、僕は、アメリカに来たのは、2013年だからオバマ政権のまだ一期(2009-2013)からいるのね。ニュースの報道、TwitterやいくつかのSNSが僕の社会への窓口だけど、それが急速に「バイデン色」に塗り替わっていく感じがして驚いた。民主党支持のリベラル派人々は、急速に「新しい朝が来た」といった感じで、世界がまともな普通に変わったことを喜んでいたし、トランプさんの支持者の人たちは、戒厳令が敷かれるとか、トランプさんの再就任があるとか、Qアノンビリーバー的なカルトの雰囲気から、すっと脱色されるような、「普通の日常に戻るしかないな」的な雰囲気が(笑)出てきて、カルト脱退的な雰囲気を濃厚に感じます。しかし、これだけ対比が鮮やかだと、就任式を境に、がらっと変わる感じは、凄い振れ幅だと驚きます。

核のボタンです!


■勉強になった!

ああ、2020年も、、、トランプ政権の4年間、2017年1月20日 – 2021年1月20日がついに終わったのだな、と感慨深い。3月のコロナによるロックダウンから、ジョージフロイドプロテストと、様々な事件が矢継ぎ早に起こり、映画を経験しているみたいだった。毎年のグーグルのしたのCMを大晦日に見たのだが、ああ、こういう感じだったなぁ、怒涛な体験をもいだしました。トランプ政権、特に、2020年の大統領選挙は、なんといっても、おっそろしいほど勉強になった、と振り返れます。劇場型のリアリティー所的「トランプ劇場」は、イシューの対立を極限まであおって、人々に動機づけを与えるので、とにかく盛り上がった。よく言えば、参加する意欲がすごい上がった。その結果が、8000万票のバイデンさんの史上最多の得票数だろう。もちろん史上二番目の7400万票のトランプさんも。これを悪く言えば、対立をあおり、分断を伸長させたという言い方になるのだろう。とにかく、煽りあおられ政治が盛り上がったので、今まで「隠されて見えなかった」断層が、これでもかと浮かび上がって、それはそれはエンターテイメントな期間で、めちゃくちゃ面白かった。もちろん、同時に、チャイナウィルスなどで、アジア系への差別はきつくなるし、暴動を意識しなければならないしで、物凄く不安でしんどい日々だった。よく政治でナチスなどの残対主義の台頭を「いつか来た道」とかいうが、なんというか、自分の人生ずっと生きてきて、こんなにも、「世界人類の平和」が、動揺しているというか、大丈夫か?とドキドキし続ける集中した期間は、人生で初めて。40代にもなって(笑)。「自分の人生に直接にかかわる」からこそ、シリアスに、まじめに、そして長いので、楽観的な気持ちをもってリラックスしないと生き抜けない。コロナ禍の不安な日々が、とんでもなく長期間続くことで、人生や家族の絆など、様々なものが、試され続けた気がする。あえていうと、悪くない、充実した日々だった。疲労困憊だけど(笑)。生き抜けたこと神さまに感謝。このサバイバル感覚は、物語の「新世界系」で話したことと、凄く重なる気がする。

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■トランプさんは支持できないけれども、かといって民主党のリベラルへの嫌悪はなくせない?

よく良く調べていくうちに、自分が政治的には古い共和党の在り方に近いんだなということと、日本人としてルーズベルトを生んだ民主党をあまり好きになれないという大きな指針が生まれた。子供に民主党共和党の違いを話しているうちにそれは鮮明になっていたので、それもよかった。家族の中でも、意見は半分に分かれたので、これもめちゃくちゃ楽しかった。・・・・しかし、「にもかかわらず」、トランプさんを支持するというのは、「ありえないわー」という気分だった。このねじれの感覚、マクロ的には、トランプ政権の存在意義はとても感じるけど、実際に「自分がアメリカ人だった?」もしくは「今ここに住んでいる当事者として」、もう勘弁してくれという気分が強かった。これがどうしてか知りたいというのが今の課題。Qアノン的陰謀論のラインとは、共感部分が違うので、あれはどうも自分の中にはないらしい。なんなのか?。

大野博人:社会の分断が各地で深刻化しています。米国のトランプ氏は国民を統合する指導者の役割を放棄して、分断し続けたように見えました。

エマニュエル・トッド:ちがうと思います。もしトランプ氏がもっと礼儀正しくふるまい、その経済政策がまっとうなものだと人びとに認められれば、むしろ米国社会を統合するのに役立ったでしょう。

 米国社会を分断し解体する脅威はどこにあるか。それは自らを少数者(マイノリティー)たちの政党と定義する民主党の政治の中に見ることができます。

 そこで示されているのは、高学歴で高収入の寡頭支配層の人たち、高等教育は受けたけれど貧しい白人の若者たち、そして黒人、ヒスパニック系、アジア系の大集団などが集まった米国です。これでは統合された社会像になっていません。

 もっとも、こんなきつい言い方をしてはいますが、もし私が米国人ならあきらかに民主党左派の支持者です。サンダース派になっていたでしょうけどね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/521c7305bc28cd3caa24e1a6bed7a753e77fefb6

積極的なトランプ政権肯定の文脈では、加速主義者として「トランプ政権がいろいろなものを壊してくれるから」支持するという宮台真司さんの言説は、なるほどとうなうらされた。この人は、いつもさすが。そして一番、共感をもって、なるほどと思ってこれから追おうと決意した人は、エマニュエル・トッドさん。この人の意見は、明快かつ一貫性があって、背景の分析の明度も高い。Jアノンの人や、中国の侵略、拡大を恐れて日本のトランプ支持者の人々が、カルト的にくるって信奉する大きな文脈は、グローバル化によっておこるエリートによる寡頭支配層(よくいわれてたバラモン左翼(笑))に対して、「それが許せない!」という感情的反発に支えられているからだと思う。それを明快に言い当てているので、気持ちがいい。また、アメリカの、スウィングステイツの5大湖周辺の白人労働者階級が、なぜ没落して、中産階級が解体して、そして、まずは熱狂的なオバマ支持者になり、次の選挙ではトランプ支持になり、そして今回、バイデンさんに帰ってきているか?という構造的問題点と、一致する。グローバル化による都市部の適応した高学歴でgafa的な産業に組みする「グローバルな勝ち組」と、それに取り残された人々のルサンチマンの問題だからだ。それと、エマニュエル・トッドさんの分析は完全に一致しているので、説明の理屈が通る。この理屈は、今後を見通すうえでも見る価値があるものだと思う。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/9dc1e0d725471dd908b618b217dd33dce664455fnews.yahoo.co.jp

トランプ政権の画期的な意義と意味の文脈は、僕も感じる。そして同時に、それでもアメリカに住んでいたら、最左派のバーニーサンダースを支持しちゃうだろうな、というのも、物凄く同感。まったく同じように感じるので、ああ、これだ、と思いました。グローバル化による格差の広がりに対する唯一の答えは、再分配なんだけど、それしかねぇだろ!と、ミレニアル世代の若者がバーニーを支持するのは、もっともな理屈だよ、と思う。下記のミトンがめちゃくちゃ盛り上がって、世界中に拡散しているのを見ると、バーニーさすがだなぁとしみじみ思います。今後も、AOCとともに、アメリカ政局で追わなければならな人ですね。個人的には、労働長官なってほしかったけれども、バイデン政権では外してきましたね。まぁ中道寄りのバイデンさんとしては、共和党と融和を図るには、バーニーさんら最左派はしんどいよね。

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■物々しい厳戒態勢

さて、少し戻ってみよう。キャピトルヒル。1/6と1/20の比較。同じ場所なんですよ。驚きませんか?。1/20までの間の深淵になってからのスピード感は、とんでもない映画を見ているようだった。というのは、暴動が起きるかもしれないから、外出は避けたほうがいとか、「ひたひたと恐怖を感じる毎日」だったからだ。この「切実な居住者としての切迫感「漠然とした不安は、当事者じゃないと感じないと思うんだよね。日本の、トランプ支持者の人々は、「この切迫感の背景」がないから、エスカレートしてQアノン的な陰謀論に飛び越えていってしまうんだと思う。

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上記でも書いたけれども、いやはやこれは歴史に残る大事件ですよ。

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津山さんがこう書かれているが、1/6の暴動以来、20日に何か起きるんじゃないかと、ざわざわしていたので、何もなくてほっとしている。この感覚、住んでないとわからないと思うんだよね。もしくは、自分がマイノリティの立場で暮らしていないと、わからない。当事者じゃやないとすべてわからないとまでは言えないけど、かなり根源的なところで「感覚」やコモンセンスのずれを感じましたよ。もう少し、アメリカのローカルの文脈が共有されて教育されてもいいんじゃないのか?、日本の報道は、その意識が甘くないか、と凄く思いました。今すぐは無理にせよ、そういう意識した報道の体制はあってもいいと思うんだよね。BBCなアルジャジーラには、そういうのがはっきりある気がするよ。まぁそれだけ大手メディアの報道機関としての予算も含めた日本の能力はがた落ちなのかもしれないとは思う。ネット時代に適応できていないので。


元号が改まる?

今ふとおもったけど、inauguration(大統領就任式)の子の世界観が改まる感じは、日本でいうと、元号変更みたいな感じだ!、違う宇宙にやってきたみたい!(笑)。儀式になっているのは、大嘗祭とかそんな感じの位置づけの近代的なものなのかも、、、。とか、なんとなく雑感。

■儀式としての重さ

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ちなみに、ナショナルアンセムの部分は、アメリカ人でもないのに、思わず目頭が熱くなりました。ジェニファーロペスとレディーガガですね。

全体主義国家のSF的ディストピアの風景

ちなみに、この旗の風景が異様な感じがして、めちゃくちゃ興奮したんですが、これって全体主義ディストピア的な風景を喚起させるからだと思います。

■平和的権力移譲の伝統

ホワイトハウスの模様替えって、凄いスピードで行われるんだろうなぁ。


■ステイシーエイブラムス

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途中で書くの力尽きているけど(笑)、だいたいは、Yoputubeの配信でカバーできているので、そこで!(笑)。


これで、2020年大統領選挙レポート終わり!

2021-0106【物語三昧 :Vol.101】2020年アメリカ大統領選レポート(11)Trump supporterによるInsurrection(暴動)が発生-109

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1月6日が、あまりに凄い長い一日だったので、残しておきたくて日記を。子供たちと、夜中の1時までコードギアス反逆のルルーシュをみってて(止められなかった(笑))終わったところで、ちょうどペンス副大統領が、新大統領を認めるところだった。歴史の目撃者だ!と、子供たちとキャッキャ喜んだのですが、、、いやはや、凄い一日でした。これ歴史に残る日だなと思いました。

■承認の瞬間



さて朝に戻ります。



ジョージア上院選挙

朝、昨日からいつも見ているTWITTERなどのアメリカウオッチャーの渡辺由香里さんがそわそわしてて、ジョージアの選挙だなーと感じていました。今は忙しい時期だし、もうすでにバイデンさんに大統領は決まったので、自分の中では終わったことで、、、、というか、仕事とか毎日のルーティンに戻らないと、やばいじゃないですか(笑)、と思っていたんですが、、、というか、勝つのはさすがに難しいだろう、ジョージアだし、と思っていたんですが、まさかの2議席獲得で、驚きました。おお、これで最高裁以外は、すべてのブルーウェーブに飲み込まれたんだな、、、慶応の中山教授がいっていたのですが、むしろこれでまた、民主党最左派が傲慢になったり、民意を無視したりしないかなと心配になるのですが、、、でも、あきらかに、トランプ政権に対してのNOですよね。これ。



■Trump supporterによるInsurrection(暴動)

しかし、そのあと、こんな暴動が起きると思わなかった。これ前代未聞ですよ。最も重要なのは、警官が、中に導き入れているシーンや、仲良く写真をとっえちるシーンが多数映像で残されている点で、これは公僕としてはありえないだろうと思います。それにしても、この絵面凄すぎる。こんなシーンを目撃することが、人生で生きるなんて。キャピトルヒルですよ!。アメリカの国会議事堂。ここ観光で何年か前に行きましたが、素晴らしい美しさの空間で、ここに暴徒がなだれ込んだなんて、ちょっと信じられません。いまだ「この事件」をどうとらえるべきなのか、自分で考察できていないですが、さすがに、これはないだろ、と思います。少なくとも、全然リーズナブルじゃない。トランプ大統領の煽りが原因なのは、ここまでくると、もうポリティカルコレクトネス的に中立保っていってみたところで、間違いないですね。これだけ分断を助長させるのは、本当にどうかと思います。一国の元首として。。。。といいたいところだけど、まさに「分断をあおって、対立軸を明確にする!」というのを、トランプさんの45代大統領選出で選んだわけだから、その通りのことが起きているだけなんですよね。

https://twitter.com/iamOzawaKenji/status/1346932726327173120?s=20

写真でたくさん写っているのが、QAnon believerですよね。いったい、どういう意図で集まった、どういう動機があって、こんなことをするのか、いやはや少し考えたいです。ちなみに、Insurrectionなんて言葉初めて知りましたよ。


ダブルスタンダードについて

ちなみに、これ友人とも会話になったのが、これが、アフリカンアメリカンだった、即撃ち殺されてるよね、という話で、あまりにダブルスダードだという話になりましたね。

トランプ大統領の反応


憲法修正25条の発動

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ちなみに、閣僚が全員サインすれば、大統領を職務停止に追い込めるので、もうそうすべきじゃない?という話が出ていました。まぁ、実際できるかどうかはともかくとして、これが、今後の共和党がどこへ向かうのかという試金石の一つであるのは間違いないです。さすがに、国会議事堂襲撃は、大きい出来事ですよ。これをどう解釈して、説明するのかは、今後のj共和党の目指すべき姿を示すと思うんですよね。まぁ、なかなか決断できなくて、こういうところまでずるずる来ちゃったわけだから、できないかもしれないですが。

■日本では???


■この背景を知るには?

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2020の振り返り

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■2020年はどんな年だったか?~ペトロニウス家の総意は、Crew Dragon missionの成功!

2020年は、何の年か?と問えば、マクロ的には、スペースXによるCrew Dragon missionの打ち上げ成功、コロナ禍、COVID-19による世界のロックダウン、そしてトランプVSバイデンの2020年の大統領選挙。ミクロ的には、まさかアメリカの大統領選挙が、VISAのステイタスなど自分の人生にストレートの直接影響を与えるとはおもいもよらず、アメリカのレジデンツとして、ガチで大統領のことや政治のことを考えた1年だった。それによって、人生も、もちろん家族も翻弄されるがゆえに、真剣にいろいろ考え、それはそれはそんどかったけれども、計り知れないほど新しくチャレンジに満ちた、新鮮な体験だった。子供たちと、CNN10を見ていて、2020年を振り返ったのだが、満場一致で、今年は、Crew Dragonが素晴らしかった!と、子供たち(双子の男女12歳、ミドルスクールの1年生)の発言。自分も漠然と、いろいろな不幸な出来事よりも、それを超えてアメリカが前に、人類が前に進む感じがして、これが一番印象に残っている。アルテミス計画とともにね。


Update on Artemis Program to the Moon at the Eighth National Space Council Meeting

How We Are Going to the Moon - 4K

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Meet Soichi Noguchi, Crew-1 Mission Specialist

野口宇宙飛行士の動画とか毎回楽しみにしているし、子供たちと見ながら、とても誇りに感じます。素晴らしい人がたくさんいて。

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■ブログとかYoutubeの配信とか~今年の1位は、ハンドレッドとクイーンズ・ギャンビット

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できれば、時間をとって2020年の、というか1年のまとめを、毎年残せたらなと思うのですが、今年もせわしなくなかなかその時間が取れず。ただし、アズキアライアカデミアの配信で今年のまとめをできたので、それはよかった。これから定点観測できるように、毎年の年末のまとめはルーチンにしようと思います。それに今回は、隠れボスキャラことまぎぃさんがついにラジオ初登場してくれて、それも僕的にはよかった。

物語三昧Channelということで、2018年の12/22から始めて、約2年が経ちました。明日で、配信回数は108回。番組としては、100タイトル目になります。目標がアーカイブとして、100個はやろうと志したので、これで達成です。1年でやろうと思ったのですが、2年になってしまいました。2020は、約54配信ですね。ざっくり見ても、なるべく僕のカラーが出るように、アメリカのドラマや映画を大目に配分しようと意識して、2020年は、大統領選挙レポートをという形で、時系列に沿って、主観的な感触をリアルタイムで残せたので、これも構想していたことが達成した感じで、なかなか「やった!」と小さく握りこぶしです。やろうと決めたことは、戦略というか、意識をもって「とにかく継続できること」が強さになると思うので、100タイトル配信は、成し遂げられて感無量。単品で、アメリカの作品多めで、まぎぃさんら個別にサシでの配信を残せたのもうれしかった。ちなみに、物語の物語は、既刊7巻ほぼ完売になって、販売を終了しました。これもうれしかった。批評系の本で、何千部って、結構な数量売れたと思うんですよね。もちろん、2019年までにちょっと燃え尽きた感はあって、2020年は不足していたインプットのクンフーに戻った感じでしたが、傷も(笑)癒えてきた気がするので、2021年は、もっと行ける気がします。

映画を見た本数は、約60本。2019年より、仕事で追い詰められている割にたくさん見れているのは(ドラマやアニメ以外だし)ネトフリやアマゾンプライムなどで手軽にアクセスできるようになって、時間をインプットに効率よく使えるようになっていることも大きいと思う。アクセシビリティという意味では、天国のような時代になったと思う。もっともっとスピードアップできると思う。2020年のランキングというのを、どういう形でやっていくかは、ちょっとコンセプトを考えなければなぁ、と思いますが・・・・・やれる範囲でいうと、今年は、ドラマではハンドレッドとクイーンズ・ギャンビット。映画では、フィンチャー監督のMankが、、、これ解説ないと全然わからないんですが、アメリカを深くえぐっている作品で、これはいいわーと思いました。『The Hate U Give』『13th』『When They See Us』など、ブラックライブズマター関連のアメリカの奥深さを一歩踏み込む作品に、リアリティに出会えたのは幸せでした。ディズニープラスで『ハミルトン』を家族で見れたのも感無量だった。


2020-1124【物語三昧 :Vol.81】『クイーンズ・ギャンビット(The Queen's Gambit)』その閉じられた世界からの解放~三月のライオンと読み比べたい-89


2020-1204【物語三昧 :Vol.91】『Mank/マンク』2020 デヴィッド・フィンチャー監督 『市民ケーン』-Rosebud(バラのつぼみ)の製作背景から見えるアメリカの今-99

ま、娘と鬼滅の刃、キャーキャー言いながら、泣きながら読んでいたんで、そうはいっても、これは抜けないかな、と思いますが(笑)

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■やはり2020年の大統領選挙をフルプロセスじっくりアメリカ居住者の立場から追えたのは幸せだった


US election: The crazy election campaign in three minutes - BBC News
US election: The crazy election campaign in three minutes - BBC News

この映像がとてもよくて、走馬灯?(笑)のように、この数年大統領選挙を追っていた出来事が思い出されて、、、。


2020-1103【物語三昧 :Vol.78】2020年アメリカ大統領選レポート(8)2020選挙直前まとめ-86


それとほんと時間かけすぎですが、やっとアメリカ人の物語が、終盤に差し掛かってきた。これもこつこつ読めていてうれしい。

ニューノーマルなのか、それとも・・・・しくなくとも家族との絆は計り知れないほど深くなった気がする

ニューノーマルアメリカにいたというのも関係あるのかもしれないが、ほぼ3月のギャビンニューサム・ガバナーのStay at home orderからはじまり、少なくとも8か月は、会社に出社することなく家で仕事をしていた。最初は楽できるかと思いきや、会社はリストラ一気に敢行するなど、仕事量は倍増する(表現じゃなく、ガチでフィジカルに2倍以上にはなったと思う)などしんどかったが、それでも、家族が「他に選択肢がなく家に閉じ込められている」ので、関係性の密度が異様に上がった気がする。うちの子供たちは、フルでオンライン授業でハイブリッドではなかったので、ほんとうに、家にいる。下のエレメンタリー2年の娘は、オンラインだと、机に座っていられないとかいろいろあって、もう妻と交互で授業を横に座ってて対応していたので、それも物凄くしんどかったが、、、、、逆に言うと、小学生の授業をフルで、全部聞き続けるというとんでもない稀有な体験だった。ましてや僕は日本で教育を受けたので、アメリカの教育がどんなことをしているか、本当に良い経験だった。

子供たちと、名画やパパおすすめ、息子おすすめとかのルールで、様々な映画を一緒に見て感想を言うようになった。これは一番の幸せだった。もちろん、鬼滅の刃約束のネバーランドとかもだけど、娘のチョイスで『Stranger Things』やリアリティショーの『ダンス・マム』などは、こっちの目線だから、教えてもらえなければ、あることも気づかなかったかもなー。子供たちの読書の精読とかにも付き合ったので、アメリカのミドルスクールクラスの子供の課題図書をいくつも読んだ。アメリカの重要な理念というか古典として、ディストピアからの脱出と自由が、物凄く深く根付いているんだ、というのは、これで実感した。ヤングアダルト小説などのエンタメも古典とかの課題図書も、みんなこのラインで解釈を求められるんだもの。ブラッドベリ火星年代記』『華氏451』など、こんなことでもなければ読み直さなかったし、精読読解なんかしなかったと思う。たかが、12歳といえども、根気よくアメリカや政治制度の課題を説明していると、双子なのに、実は政治の根本的な根っこの理念の部分で、真逆だったりして、、、、驚いた。人間は、同じものを見てても、遺伝子すら同じでも、こんなにも違ってしまうのか、、、としみじみ感動した。本当に楽しい会話ができて、幸せな一年だった。


2020-1228【物語三昧:Vol.97】『素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)』フランクキャプラ監督 アメリカの国民的映画・人生やり直し系ループ類型の元祖-105