■2020年はどんな年だったか?~ペトロニウス家の総意は、Crew Dragon missionの成功!
2020年は、何の年か?と問えば、マクロ的には、スペースXによるCrew Dragon missionの打ち上げ成功、コロナ禍、COVID-19による世界のロックダウン、そしてトランプVSバイデンの2020年の大統領選挙。ミクロ的には、まさかアメリカの大統領選挙が、VISAのステイタスなど自分の人生にストレートの直接影響を与えるとはおもいもよらず、アメリカのレジデンツとして、ガチで大統領のことや政治のことを考えた1年だった。それによって、人生も、もちろん家族も翻弄されるがゆえに、真剣にいろいろ考え、それはそれはそんどかったけれども、計り知れないほど新しくチャレンジに満ちた、新鮮な体験だった。子供たちと、CNN10を見ていて、2020年を振り返ったのだが、満場一致で、今年は、Crew Dragonが素晴らしかった!と、子供たち(双子の男女12歳、ミドルスクールの1年生)の発言。自分も漠然と、いろいろな不幸な出来事よりも、それを超えてアメリカが前に、人類が前に進む感じがして、これが一番印象に残っている。アルテミス計画とともにね。
Update on Artemis Program to the Moon at the Eighth National Space Council Meeting
How We Are Going to the Moon - 4K
Meet Soichi Noguchi, Crew-1 Mission Specialist
野口宇宙飛行士の動画とか毎回楽しみにしているし、子供たちと見ながら、とても誇りに感じます。素晴らしい人がたくさんいて。
■ブログとかYoutubeの配信とか~今年の1位は、ハンドレッドとクイーンズ・ギャンビット
できれば、時間をとって2020年の、というか1年のまとめを、毎年残せたらなと思うのですが、今年もせわしなくなかなかその時間が取れず。ただし、アズキアライアカデミアの配信で今年のまとめをできたので、それはよかった。これから定点観測できるように、毎年の年末のまとめはルーチンにしようと思います。それに今回は、隠れボスキャラことまぎぃさんがついにラジオ初登場してくれて、それも僕的にはよかった。
物語三昧Channelということで、2018年の12/22から始めて、約2年が経ちました。明日で、配信回数は108回。番組としては、100タイトル目になります。目標がアーカイブとして、100個はやろうと志したので、これで達成です。1年でやろうと思ったのですが、2年になってしまいました。2020は、約54配信ですね。ざっくり見ても、なるべく僕のカラーが出るように、アメリカのドラマや映画を大目に配分しようと意識して、2020年は、大統領選挙レポートをという形で、時系列に沿って、主観的な感触をリアルタイムで残せたので、これも構想していたことが達成した感じで、なかなか「やった!」と小さく握りこぶしです。やろうと決めたことは、戦略というか、意識をもって「とにかく継続できること」が強さになると思うので、100タイトル配信は、成し遂げられて感無量。単品で、アメリカの作品多めで、まぎぃさんら個別にサシでの配信を残せたのもうれしかった。ちなみに、物語の物語は、既刊7巻ほぼ完売になって、販売を終了しました。これもうれしかった。批評系の本で、何千部って、結構な数量売れたと思うんですよね。もちろん、2019年までにちょっと燃え尽きた感はあって、2020年は不足していたインプットのクンフーに戻った感じでしたが、傷も(笑)癒えてきた気がするので、2021年は、もっと行ける気がします。
コミックマーケット97で頒布したサークル〈アズキアライアカデミア(物語三昧)〉の新刊『物語の物語』第6巻、第7巻を通販開始しました。これにてシリーズは一旦の完結となります! ぜひ、お買い求めください。よろしくお願いします。https://t.co/XbuwQBOXOd
— アズキアライアカデミア (@AAAcademeia) February 6, 2020
映画を見た本数は、約60本。2019年より、仕事で追い詰められている割にたくさん見れているのは(ドラマやアニメ以外だし)ネトフリやアマゾンプライムなどで手軽にアクセスできるようになって、時間をインプットに効率よく使えるようになっていることも大きいと思う。アクセシビリティという意味では、天国のような時代になったと思う。もっともっとスピードアップできると思う。2020年のランキングというのを、どういう形でやっていくかは、ちょっとコンセプトを考えなければなぁ、と思いますが・・・・・やれる範囲でいうと、今年は、ドラマではハンドレッドとクイーンズ・ギャンビット。映画では、フィンチャー監督のMankが、、、これ解説ないと全然わからないんですが、アメリカを深くえぐっている作品で、これはいいわーと思いました。『The Hate U Give』『13th』『When They See Us』など、ブラックライブズマター関連のアメリカの奥深さを一歩踏み込む作品に、リアリティに出会えたのは幸せでした。ディズニープラスで『ハミルトン』を家族で見れたのも感無量だった。
2020-1124【物語三昧 :Vol.81】『クイーンズ・ギャンビット(The Queen's Gambit)』その閉じられた世界からの解放~三月のライオンと読み比べたい-89
2020-1204【物語三昧 :Vol.91】『Mank/マンク』2020 デヴィッド・フィンチャー監督 『市民ケーン』-Rosebud(バラのつぼみ)の製作背景から見えるアメリカの今-99
ま、娘と鬼滅の刃、キャーキャー言いながら、泣きながら読んでいたんで、そうはいっても、これは抜けないかな、と思いますが(笑)
■やはり2020年の大統領選挙をフルプロセスじっくりアメリカ居住者の立場から追えたのは幸せだった
US election: The crazy election campaign in three minutes - BBC News
US election: The crazy election campaign in three minutes - BBC News
この映像がとてもよくて、走馬灯?(笑)のように、この数年大統領選挙を追っていた出来事が思い出されて、、、。
2020-1103【物語三昧 :Vol.78】2020年アメリカ大統領選レポート(8)2020選挙直前まとめ-86
それとほんと時間かけすぎですが、やっとアメリカ人の物語が、終盤に差し掛かってきた。これもこつこつ読めていてうれしい。
- 作者:秀和, 西川
- 発売日: 2018/06/25
- メディア: 単行本
■ニューノーマルなのか、それとも・・・・しくなくとも家族との絆は計り知れないほど深くなった気がする
家にいることが多いので、子供たちと好きな物語とか感想を言い合えるようになってきてマジ幸せ。これだよ!これ!本とか漫画アニメオタクとして、この幸せは、計り知れない。しかも見る視点が全然違うので、ああ、この世代には「このように」見えるのかぁ!という気づきが、ビシバシあってたまらない。
— ペトロニウス@物語三昧 (@Gaius_Petronius) December 31, 2020
ニューノーマル。アメリカにいたというのも関係あるのかもしれないが、ほぼ3月のギャビンニューサム・ガバナーのStay at home orderからはじまり、少なくとも8か月は、会社に出社することなく家で仕事をしていた。最初は楽できるかと思いきや、会社はリストラ一気に敢行するなど、仕事量は倍増する(表現じゃなく、ガチでフィジカルに2倍以上にはなったと思う)などしんどかったが、それでも、家族が「他に選択肢がなく家に閉じ込められている」ので、関係性の密度が異様に上がった気がする。うちの子供たちは、フルでオンライン授業でハイブリッドではなかったので、ほんとうに、家にいる。下のエレメンタリー2年の娘は、オンラインだと、机に座っていられないとかいろいろあって、もう妻と交互で授業を横に座ってて対応していたので、それも物凄くしんどかったが、、、、、逆に言うと、小学生の授業をフルで、全部聞き続けるというとんでもない稀有な体験だった。ましてや僕は日本で教育を受けたので、アメリカの教育がどんなことをしているか、本当に良い経験だった。
子供たちと、名画やパパおすすめ、息子おすすめとかのルールで、様々な映画を一緒に見て感想を言うようになった。これは一番の幸せだった。もちろん、鬼滅の刃や約束のネバーランドとかもだけど、娘のチョイスで『Stranger Things』やリアリティショーの『ダンス・マム』などは、こっちの目線だから、教えてもらえなければ、あることも気づかなかったかもなー。子供たちの読書の精読とかにも付き合ったので、アメリカのミドルスクールクラスの子供の課題図書をいくつも読んだ。アメリカの重要な理念というか古典として、ディストピアからの脱出と自由が、物凄く深く根付いているんだ、というのは、これで実感した。ヤングアダルト小説などのエンタメも古典とかの課題図書も、みんなこのラインで解釈を求められるんだもの。ブラッドベリ『火星年代記』『華氏451』など、こんなことでもなければ読み直さなかったし、精読読解なんかしなかったと思う。たかが、12歳といえども、根気よくアメリカや政治制度の課題を説明していると、双子なのに、実は政治の根本的な根っこの理念の部分で、真逆だったりして、、、、驚いた。人間は、同じものを見てても、遺伝子すら同じでも、こんなにも違ってしまうのか、、、としみじみ感動した。本当に楽しい会話ができて、幸せな一年だった。
ちなみに、僕が死ぬほど愛するフランクキャプラの『素晴らしき哉、人生!』を家族で見たんだけど、これは白黒でもあるにもかかわらず、受けてたなー。7歳の娘も受けてた。みんな、バックトゥーザフューチャーだ!!と叫んでいたので、これみんなあれを連想するのね。さすがループ物の元祖。
— ペトロニウス@物語三昧 (@Gaius_Petronius) December 31, 2020
2020-1228【物語三昧:Vol.97】『素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)』フランクキャプラ監督 アメリカの国民的映画・人生やり直し系ループ類型の元祖-105