また生きていく楽しみが増えました。

たぶん、いま密かに喜びをかみしめている人が日本中にたくさんいることは疑いません。TYPEMOONの新作『魔法使いの夜 Witch on the Holy Night』が、公式ページで告知されています。

http://www.typemoon.com/product/witch/witch.html

http://www.techgian.jp/official/tg200805/zigo.html

たまらないですね。こう、大好きなものを待つって感じは。あー生きてて良かったなーとか思わず思っちゃいますので、僕の生は安いです(笑)。

魔法使いの夜は、奈須きのこ氏が「月姫」発表以前から暖めていた作品です。
そして「Fate/stay night」は、きのこ氏が高校生のときに着想を得たものだったと、どこかで見た覚えがあります。
となると、きのこ氏は月姫以降完全新作を発表していないことになる。少なくとも、ゲームでは。
まさかきのこ氏のアイディアって、もう尽きてしまっているのでしょうか――?


Half Moon Diary/きのこの宝物庫に武器はもう残っていないのか?http://ralf-halfmoon.jugem.jp/?eid=142


けど、その心配はないんじゃない?とか思います。『月姫』も『空の境界』もいってみれば、世界観はつながっていて、それぞれ単体では完成しきっていないわけなの、この世界観だけでもまだまだ膨大な背景や広がりを感じませんか?。これだけで、どれだけのものが生み出せるか考えただけでもクラクラします。・・・なんというか、『月姫』にしても、『空の境界』にしても、物凄い膨大な世界観の局所的な一部を切り取っているだけにすぎないのに・・・・これだけのクオリティと物語性を持てるのだから、、、なんちゅーかもうほんと凄いって感じです。

そもそも『魔法使いの夜』にしても『Fate』にしても、奈須さん本人が公開するレベルに達していないと判断しているからこそいまのいままで封印されているわけで、そのままゲーム化されるとは考えがたい。

 『Fate』も小説版はゲーム版とは全く異なる代物らしいですしね(小説版のセイバーは男性らしい)。

 また、小説版『魔法使いの夜』は若き日の青崎青子を主人公としているらしいですが、おそらくゲーム版では男性主人公に設定変更されるのではないかと思います。その時点で小説版とは決定的に変わってくるんじゃないかな、と思うのです。

 もちろん、それらの事情を加味して、それでもなお、リメイクではない完全新作を望みたかったという意見もわかります。ぼくもそう思わなくはない。

 しかし、いずれにしろ、奈須さんの世界はどこかでつながっているわけで、そういう意味では新作もリメイクもそれほど大きな差はないともいえるのではないでしょうか。


Something Orange/奈須きのこの才能を疑うには早すぎる。
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20080405/p2


たしかに、なんとなく完全新作を望む声があるのもわかる。あれほどの世界を見せてくれるのだから、もっともっと広がってほしいという気持ちもわかる。が、奈須きのこさんの年齢やこれからを考えただけでも、まだまだいくらでもチャンスがありますよ。むしろ、もっと創作のペースを上げてほしいと祈るだけですね。

さぁ、また「待つ」という楽しみが出来ました。

シゴトをしていると、人生は矢のように時間が過ぎ去ります。だから、きっとこの作品にもすぐ出会えるのだと思うので、本当に本当に楽しみです。


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奈須 きのこ こやまひろかず

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