『クロノスヘイズ』 高野真之著 これって、もしかしてものすごい素晴らしいSF作品になる可能性を秘めているんじゃ・・・

最近本の整理をして見つけて何度も読み返しているんだが・・・すっごく難しい背景があるので、なかなか理解できなかったんだが・・・これってもしかして、ものすごい可能性を秘めたハードSFなんじゃねぇのって思う。こっちのほうは、SFバリバリで、、、確かに連載中断するのがわかる、感じで、、、たぶん無名の時代にこれを書き続けたら、この作品は3巻ぐらいで打ち切られたと思う。こういうストレートな王道の物語は、飽きられるのも早いし・・・。うん、、、『BLOODALONE』に出ている良さはすべてこの作品でも、ちゃんと成熟しているんだけれども・・・いかんせん、確かに時代にあっていない・・・ましてや2002年ごろでは、たぶんすぐ打ち切られたと思う。そういう意味ではいい判断をしているな、作者。こういう政治的判断ができる人って、結構大きな仕事するかも・・・と思っています。というのは、『BLOODALOEN』が終わらな日常を、たゆたっているある種の「逃げ」だけれども、そういう充実した日常が一番幸せなんだよね・・・みたいな感性って、90年代後半以降基本的生活環境の基盤となっていると思うんだけれども、そういうのにちゃんと「意識して」シフトしているって感じがするんだよね。この作品を、ある種の「永遠の日常に逃げる」作品だと前に記事に書いたことがあるが、この前の作品で、これだけ王道の物語が急速に時間的に展開する王道の作品を書いているとすれば、意識して「時間を止める」という行為をしているわけで、僕の中の、高野真之さん株が物凄い急上昇だな・・・。ふむ。合わせて読み込みたいところです。


クロノスヘイズ (1) (Dengeki comics EX)クロノスヘイズ (1) (Dengeki comics EX)
高野 真之

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