『朗読劇 まおゆう魔王勇者 人間宣言 〜名もなき少女が 魂の解放を叫ぶ〜』  八王子のオリンパスホールに行ってきました。

まおゆう魔王勇者 (5) [オーディオドラマ「まおゆう魔王勇者 外伝 砂丘の国の弓使い(前編)」シリアルナンバー入りアクセスカード] [DVD]

見てきました。『まおゆう魔王勇者』は、SSの時とまではいかないにしても、商業化する前からファンなので、朗読劇に行けてよかったです。ちなみに、メイド姉の視点から最初の部分から人間宣言のところぐらいまでを再構成した作品ですね。


こういう形式の舞台がどれくらいあるのかは、声優の世界にも詳しくなしいし、サブカルチャーのアンテナもそれほどマニアックにあるわけではないので、わからないのですが、、、といっても、めちゃめちゃメジャーなものではないと思います。そもそも『まおゆう魔王勇者』は、会話劇形式の作品であるという特殊事情があってこそ、こういう舞台の発想が出てくるわけで、そういう意味では、これって、これを見ないと他ではなかなか見ることのできないエポックメイキングなものだと思うので、見たいなーって思っていたので、見れてほんとうによかったです。1回目のやつは見れなかったのでね。こういう旬を逃すと、次が見れるかわからないようなやつは、見ておかないとねっ!。


さて、、ふと思ったのは、敷居さんの最近の同人誌の話でした。


これは、「小説家になろう」という今を時めくサイトについての同人誌ですが、橙乃ままれさんの超ロングインタビューがのっているんですよね。彼の本質に迫る、凄いインタヴューです。ままれさんのファンは読んでいないと、勿体ないですよ。まぁ、僕のサイトを見ている人で、よもや「なろう」がわからないとか、西の敷居亭の存在を知らない人は、、、まずいないと思うのだが(笑)、そのなかの、さっすまくん(←同人誌を読んでいない人には、さっぱり誰のことかわからないだろう!)の話を思い出したんだよね。


というのは、ままれさんは、もともと2chでまおゆうを書いていた人で(ってこの辺のシステムとかは僕もよくわからないんだけれども、、、僕もまとめサイトで読んだ遅れてきた読者なので、、、、)、このあたりのままれさんのルーツについて書かれているインタビューなんです。今回の敷居亭のインタヴュアーの一人のさっすまくんという人が、実は、当時この掲示板の保守管理をしていた人で、、、そのころは、どっちも無名の本当に名もなき立場で、、、、掲示板の大道芸をする側とみている人だったわけですよ。それが、お互い名前のある状態で、ああ、、、あの時の!!!と、何年もたって出会うわけです。本人号泣だったそうですが、、、、


このインタビューを読むか、もしくはそもそも、『まおゆう』がどこで描かれてきたかを考えると、、、、道端の大道芸形式で書かれているんですよね。えっと、どういうことが言いたいかというと、道端で説教するようなスピーチ形式で、ある大道芸師が、群衆に向かって話しかける構造の中で書かれた作品だってことです。


この人間宣言の部分はもちろん、まおゆうのコアの部分です。けど、僕はこれを聞いている時に、ふと思い出したのは、ラストの塔で女騎士がラスボスと戦いながら告白のように叫ぶシーンでした。なんというか、会話劇というか、何かに向かってスピーチしているような文体なんですよね。この作品の特殊な文体自体をどうこう言う前に、そもそも『どこ』で書かれたのか?という部分が重要で、これって、そもそも道端で群衆に語りかける「場」で発表されているんだなーって思って。


ままれさんがこの同人誌のインタビューで、いまのように商業で発表するようになって、SSのころのような読者とダイレクトでつながることがなくなっても、それでも、その向こうにそうやって時を共有した仲間がいるのを知っているから、、、みたいなこと言っていて、ぐっと来たのですが、、、、


そうか、なるほどなぁー、この作品って、「そういう構造」に規定された作品なんだって、あらためて感じた気がしました。だから、こういう群衆に呼びかけるスピーチの形式にするとはえるんですよね〜。舞台にあっているでしょう。


なんか、、、そんなことを思いました。


http://d.hatena.ne.jp/sikii_j/20130717/p1

ちなみに、これで500円(コミケの販売価格ね)とか、狂ってるとしか思えない、物凄い濃い内容だし、豪華すぎるメンバーのインタヴューは、これサブカルチャーの歴史的には重要な本になるんとちゃう?ぐらいに良い内容です。まぁ、なろうやライトノベルの好きな人は、これは、読むと凄い面白いと思います。


閑話休題


あとは、、、戸松遥さんとか、、、、なんというか、声優って、僕はあまり個別認識をしていないので、はじめて、おおっこれが本人か!と生で見て感心しました。・・・・個人的には、二又さんの演技が、、、ちゅーか、声優って物凄い技術だなぁ、、と感心しました。あの人、ほんとめちゃくちゃうまいよ、、、。もちろん皆さんすごく上手(僕にはすごい以外に見分ける審美眼がないですが・・・・)なんですが、二又さんの異端審問官の間合いやスキルはど素人の僕が見ても、なんかこの人すげぇって感じでした。声優って、ほら、ジブリが声優を使わないっ!みたいなこといっているんだけれども、あれはあれでわかる気はするが、こうやって実物のスキルを見ると、、、すげぇなぁって思いますよ。もうなんちゅーか、技術が全然違うんだもの。よくよく見ていると呼吸とか、凄くコントロールしているのがわかる。えらいもんだなーって、感心しました。いいものをみれたなーって。やっぱり、生で、その場で、見るのは違います。いい経験ができて本当に良かったです。


あと、この舞台は物凄くシリアスなので、魔王と勇者のかけあいはちょっとしかなかったのですが、やっぱり、この二人のイチャラブは、凄いイイなーって思ったので、1回目を見れなかったのが、凄い残念でした。


■参考記事

次世代の物語としてのまおゆう〜ジャイアニズムDXのまおゆう特集に記事を書かせていただきました。
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20121209/p2

ジャイアニズム Vol.2 (エンターブレインムック)』のマブラヴ特集に記事を書かせていただきました。
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20120324/p1

メイド姉が目指したモノ〜世界を支える責任を選ばれた人だけに押しつける卑怯な虫にはなりたくない!(4)
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20100512/p1

英雄譚の類型の倫理的欠陥〜魔法騎士レイアイース(1993-96)に見る、全体主義への告発(3)
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20100511/p1

善悪二元論を超えるためには、歴史を語り、具体的な解決処方を示さないといけない (2)
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20100510/p1

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 ママレードサンド(橙乃ままれ)著  
その先の物語〜次世代の物語類型のテンプレート (1)
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20100429/p4

『放課後のトラットリア』 その1 異世界トリップものコアの一つは、世界をもう一度インプロヴィゼェーションに戻すセラピー効果
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20130315/p1

『放課後のトラットリア』橙乃ままれ著 その2 結局人間理解の幅と観察力の差が、筆力の差を生むのかも
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20130319/p1

同僚女
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/douryou_okiro_okiro.html

黒髪娘「そんなにじろじろ見るものではないぞ」
http://blog.livedoor.jp/minnanohimatubushi/archives/1305433.html

ニコニコ大百科橙乃ままれ
http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%A9%99%E4%B9%83%E3%81%BE%E3%81%BE%E3%82%8C