『一週間フレンズ。』 原作 葉月抹茶 監督 岩崎太郎  藤宮さんの表情の変化で、胸がざわつきます

一週間フレンズ。/ ONE WEEK FRIENDS

評価:★★★★★星5つ
(僕的主観:★★★★★5つ)

大きな物語とはいえないかもしれないし、もともとのコンセプトというか物語の構造は、いたってシンプルな小作品だと思うのですが、いやはや、素晴らしいアニメーションでした。つうか、泣いた。最近、素晴らしい物語に出会えて、泣いてばかりいる気がします。

完成度の高さは、見事。最初の一話の始まりの数分とタイトルで、ほぼ最終話までの脚本の展開は、予測がついたんだけど、まったくそうした、先がわかったからといっても色あせない演出レベルの高さ。見事だった。脚本がマクロレベル想像ついたからといって、本当に素晴らしいレベルの物語は、色あせないんだなぁ、と驚いた。1週間の限定といった時点で、ああ記憶を失うんだなぁと思って、それを思い出すのは、記憶を失ったトラウマの問題解決をすることで、話が終わるんだなぁと、まぁ論理的に考えれば、一瞬でわかるし、まさにそれだけの話なんだよねぇ。でもなぁ、、、もう毎週、僕は泣いてましたよ。


せつなくて、せつなくてぇーーーーーー。いい作品だったー。これだけシンプルなのに、ダントツの星5文句なしって、凄い珍しいかも。それくらい感動しました。漫画もいま読んでいますが、脚本の構成は、ほぼ同じですね。これは、漫画の完成度が凄いんですよね。これって、漫画の脚本というか本質が、本当に見事なんだろうと思う。この作品だったら、実写でも問題なく素晴らしく作れると思う。ちゃんとした演出家がいれば、その可能性は、よくわかると思う。


でも、僕はやっぱりアニメーションの良さを押したい。藤宮香織が、、、、うーんんか呼び捨てにするの抵抗あるんだけど、藤宮さんが、記憶を忘れて長谷くんに、他人を警戒したきつい目で見る時のシーンは、無表情から、さっと他人を警戒する、まさに他人に反応する警戒の感じで、、、視聴者は、、もう記憶が失われていて、そういう反応があるというのがわかっていても、、、長谷君もそれを警戒していても、それでも、その変化の瞬間を見せられると、胸にぐさっっああああって突き刺さるんですよね。あと、クラスの中で、初めて藤宮さんが笑うシーンも、無表情だった彼女がさっと笑顔に変わる時に、アニメーションだなぁと思うのは、周りのクラス中の雰囲気が、さぁっと華やかに変わるんだよね。この落差は、映像でないと出せないものだとおもう。でも、これって、藤宮さんのキャラクターデザイン力あってのものだと思う。いやーこの薄幸な感じ、凄いと思う(笑)。


それと、エンディングテーマの、スキマスイッチの奏でが、もう泣けて泣けて。。。。


素晴らしいアニメーションでした。



一週間フレンズ。(7)完 (ガンガンコミックスJOKER)