
2025年12月13日(土)、友人とともに『十二国記』(1992-)「月の影 影の海」のミュージカルを日生劇場に観に行った。僕は、出来はめちゃ良かった!と思う。これは、見て良かった!。小野不由美の中国風異世界を舞台にしたこのシリーズは、既に刊行から33年。シリーズ累計は、1300万部以上、NHKでアニメ化)2002-03)もされている。これを知らないなんて、人生損してる!と僕は思うほどの名作です。
当時、少女小説レーベルの講談社X文庫ホワイトハートで発売されたとは思えない、ガチのハイファンタジーでしかも、1巻の「月の影 影の海」は、他人の顔色ばかり伺い、自分自身がなかった気弱な中嶋陽子というティーンエイジャーの女の子が、異世界に放り込まれ、「わたし」とは何かを突き詰めて、「わたし」を確立させていく超ハードな異世界転生もの?(今風で言えば、異世界転生なんですが・・・いやー本当にガチの話ですよねぇ)です。
が、しかし・・・このレベルのガチな厳しい話を、「少女」・・・この辺りの購買層では、中高生なんだろうと思うのですが、ほんとに???本当に読むの???って当時思ったのを覚えています。直ぐに、むしろ大人の世代で大人気になって、ハイファンタジー的な扱いで重厚さの売り方に変わったのは、そうだろうなって思いましたが、読ませてみた中学生の娘が陽子の「わたし」の確立、自立の話が最高傑作じゃん!と感動しているので・・・これって、女の子の胸にクリティカルヒットするんだって、感心している今日この頃です。
ちなみ、こうしてこの「めちゃ苦しい」話を、舞台ミュージカル劇で見直して、シナリオの本質を考えると、いやーやっぱりすごい出来だわ。見事なエンターテイメントだもの。小野主上(原作者のこと)の凄みを感じます。


