『まわるチームをつくろう!〜これからのチームマネジメントがわかる本』山口正人・豊田圭一著 ビジネス書は何冊も同時並行で、かつ読み捨てるくらいに数をこなそう!

自分がいなくてもまわるチームをつくろう!自分がいなくてもまわるチームをつくろう!
山口 正人 豊田 圭一

明日香出版社/クロスメディア・パブリッシング(発行) 2008-01-17
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星3つ。まぁ30分あれば読めるもの。この手の本の基本的な内容の毛羅なので、特別に読む必要はないかも。基本的にこういったビジネス書は、一日一冊ペースで、数を読むものといったカテゴリーに入ると思う。こういうビジネスの新概念は、欧米で発達したものの翻訳が多く、なんというかトレンドみたいなものがあるので、そういったものの「流れ」とか「うねり」をおさえるために、できる限りリアルタイムに、数多く読むものだと思う。


こういったチームビルディングやチームで仕事をするというやり方は、大きな昨今の流れなので、、、、位置づけ的には、成果主義の日本における大きな失敗(でもないのだが・・・・こう書くと語弊が本当はあると思うが・・・)に対して、中間管理職・ミドルマネジメントの位置付けが見直されており、その場合のオペレーションには、理念的ではない共同体的な部分の復活が重要視されている・・・という大きな流れを抑えながら読まないと、ただ「ふーんそうですか!」みたいになってしまうので、こういう読み易いビジネスのトレンド本は、とにかく数と自分なりの大きな時代感、それに自分のシゴトにからんだ「何を得ようとするのか?」という課題設定が読書には必要と思う。


僕は、常に自分のシゴトは戦略とマーケティングに絞りたいのだが、、、、そして「それだけ」で評価されたいと思っているのだが、膨大なオペレーションの部分の合理化・・・もともと僕が頭角を現したのは、SCMの合理化やリストラクチャリング、子会社の立て直しなので、、、どうしてもそういう役割を、どこに行って期待されてしまうので、フルコミットなしに、楽に、そして自分がいなくてもそれが淡々と回るように、少しでもも早く帰れるように、そういうふうにシゴトの仕組みを作るために、その合理化のために、自分がいなくてもまわるチームを作り出す!という課題が常に僕にはあって、その流れと課題でこの本を手にとった。まぁそれからすると、まぁ普通というところ。自分の中で、ある程度、チームビルディングやシゴトの仕組み作りによるオペレーションの合理化方法は、ノウハウがたまり始めている。

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そういう意味では、こちらの『はじめての課長の教科書』や『部下は育てるな! 取り替えろ! ! Try Not to Develop Your Staff』のほうが、とても役になった。それに、非常に革新的な部分があって、蒙が開かれる部分もあった。まーどっちも一生懸命現場で仕事をしている人にとって見ると、そのくらい言われなくてもよくわかっているし、先輩から聞くよ!って思うことだろうけれども。ただ、このどうすれば最高のアウトプットが出せるか?という前向きな仕事への姿勢には、実は同時に、ストレスマネジメント・・・・いってみればメンタルな部下や上司、自分の働きすぎによるバーンアウトやウツに対するマネジメントというものも、現代のハードシップで前向きすぎる仕事にやり方には表裏一体のつきもので、こういった負の部分へのコントロール意識が強くないと、思わぬところで足元をすくわれるというのも、、、僕は前向きな人なので、自分がシゴトで経験年数を重ねるとこのメンタルな人問題というのは、たくさん見るので、実は下手をすると前向きな議論よりも重要なことなんだ、ということがわかってきた。そして、前向きで真面目な人ほど、ここの負の問題で躓きやすい。

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このへんは、自分がチームビルディングをする上で、よくよく考えて運営していかなければならないなーと思う。とりわけ、自分が、目的志向で、シゴトは最高水準までやるのが当たり前!と思っている人からすると、そもそも成長欲求が小さいとか、行動力が低いとかいう人間の気持ちや動機が、体感的にわかりにくいため、凄く大きな齟齬が生まれてしまうことは、よくよく気おつけなければいけないな、と思う。なにしろ、僕は、そういう能力が低く、やる気がない人間が、物凄く嫌いだし、友達でもない会社で金もらっていて低レベルのものを見ると、虫けらでも見るような気持ちになるので…・そういう気持ちの持ち方は、周りにとっても自分にとっても、実は凄く良くないもので、ある種の共同体的な、ダイヴァーシティを伴った寛容さを含んだチーム運営を考えないと、それでもさらに前向きで目的志向な、というような感じを作らないといけない。・・・・現代の現場指揮官は、つらいよ(笑)。ちょっと無理すぎる。

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まぁこういうビジネス書は、読み捨て基本なので、10冊なんて少ないこと言わずに、数十冊を一気に読み進めるのは難しくない。まぁ歯ごたえのあるハードなものを、1年かけて読むとか、読書には読み方やスピードやいろいろ方法論があるので、自分なりのカテゴライズや、どういった読み方をすべき本科、という戦略レベルの発想は常にないと、けた外れの量をさらに課題を持って、時代のうねりを感じならがらは読み続けられない。この元マイクロソフトの成毛さんの「本を読まない人はサルである!」という帯は、とてもいいあおりで、気にいっています(笑)