『1492年のマリア』 西垣通著 自然の中に何かのメッセージを見出していくその果てに

1492年のマリア1492年のマリア
西垣 通

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掃除していたら、前に買って積んだままの本を発見。おお、これは読まなければ、と思いつつ、、、よし、読もうか。こういうのって、ウンベルト・エーコーの系統を思わせるよね。いや、あっちのほうが全然硬派だけれども、神が作り出した自然にある種の法則性とメッセージを読み取ろうっていう、「陰謀論的な思考形態」ってのは、人類の基本のモノで、そういった「面白さ」を知らないのは、なかなかもったいないと思うのだ。ただ・・・これが政治とか、なんというか生々しい世界に入ると、なんでああも胡散臭くなるんだろう?それがよくわからない・・・気がするが。でも、キリスト教の本来ならば僕はむしろ本質なんじゃないか?と思うようなグノーシス派は、コプトとかああいう砂漠があるところの修道院で発達したってことをどこかで読んだと思うんだが、ああ・・・こいつらって、世俗の欲望から切り離されて、しかも自然からも切り離された過酷な砂漠の修道院なんかに住んでいるから、「誰も止めるやつがいなかった!(笑)」状態で、激しく極端な思想にのめりこんだんんだろうな・・・と思ったことがある。物事は発想が、「行き着くところまで行く」ことがいつでも正しいわけではなく、「どこで止めるか?」というのも英知なのかもしれない、、、と思う。精神の純化はとても憧れてやまないが、肉体の価値を忘れたところに、本当の精神は発露しなきもするしね・・・。とかとか。

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