死者をめぐる生者の倫理

1/11 じゅういちぶんのいち 1 (ジャンプコミックス)

最近、うれしいことに、ルイさんとの話が、いろいろtwitterで展開して面白い。最近頭が全然つかえていなかったので、思考が進むと、ちょっとうれしい。特に、『turetears』(何度も言いますがこれ大傑作です!!)以来ずっと思っているのだが、ルイさんの日常の関係性を読み解く技量には、いつもうなるものがある。僕は、そもそもが、傾向的にマクロを好むし、全体の構造的意味に着目しやすい人なので、関係性の意味に着目できるのは、凄いなーといつも思う。彼の、日常の関係性を開設する批評力というかなんというか、そのクンフーにはいつも驚かされるし、ほんと頼りになる。何しろ物語が何倍もの面白さに跳ね上がるので。まぁ、僕は、『理解できないと感受できない』傾向の理解に偏った人なので、自分が読解できないものを、読解できる言葉にする力を持った人に前では、しびれるような感動を味わいます。

ペトロニウス(東京)‏@Gaius_Petronius

@rui178 うん。死者から贈与されたがゆえに、与えられるようになった、ということが仲間との絆を作っていくけれども、、、その原点の彼に、何が返ってくるのか?というのは見てみたいものではあります。


中略

@rui178 ただ、四季という死者に縛られた、悲しい人形という視点は、この系統では確実に問われる倫理、、、というか、道徳かな?視点ではあるのは事実だと思います。めんまの話ですね。

中略


@rui178 ギフト(与える・与えられる)の連鎖が魅力の話であるのは、間違いない骨格だと思います。たぶん、超人否定のロジックというか、四季のスタートが特異点になってある種の何らかの魅力が生まれているんだろうと思います。

ルイさんの着目点は、四季にとらわれたソラという存在が、特異点になってギフト(=与えていくこと)を繰り返す構造は、倫理的(もしくは道徳的)にどうなんだ?という点。この点は、なんというか、こういう書き方をすると、構造的な、機械論的な話に思えるけど、たぶんルイさんはそう読み取っているのではなく、そういう生き方は悲しいじゃないか?それでいいのかぁ?ってもっと主観的に問いただしているんだろうと思う。ここは彼の大きな倫理ポイントなんだろう、といつも彼の批評を聞いていて、思う。そして、そこの視点の切り込から、『1/11』を、四季の話からギフトの連鎖の物語と読み解く技量は、さすがだ。僕には全然言葉にできず、ただ、感動して泣きました!(笑)だけの感想を繰り返して、なんで、こんなに感動するのか?と自問していたんだけど、突破口が見つかった。そうか、、、まずポイントは、僕がどうも不完全燃焼だった、めんまの話の続きなんだろうと思う。


ということで、この思考また、少しづつ進むと思うので。とりあえずメモメモ。


ちなみに、日常の関係性について言及したこの話って、ここでのお題の立て方は、『死者の正邪をめぐる倫理』の話になっているんだけれども、もう一つの見方で見ると、死者から受ける贈与の話であって、特異点からの贈与が連鎖して仲間に伝わっていく感染の話は、まさに絆の話、、、共同体発生の原初的なポイントだと思うんですよね。まぁ、贈与といえば、カールポランニーの経済人類学とか、そんなのを思い出します。まぁ、そういうのは話が飛躍しすぎだけれども、絆が、仲間が?何で生まれるの?っていうところに、この感染は一つのスタートといえるかもしれないなぁ、、と思う今日この頃です。まぁ話が飛びすぎたけど。

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