アメリカの保守(小さな政府論)は、弱者を切り捨てない

ちなみに、こうしたストーリーは「いかにも東海岸のリベラルなカルチャー」という印象を与えるかもしれませんが、マレーさんの物語も、今回のロギンスさんの物語も、FOXニュースをはじめとした保守系のメディアも大変に熱心に伝えています。アメリカの保守思想というのは、小さな政府を実現するためには弱者を切り捨ててもいいという「割り切り」はしないのです。政府に頼らない中で、個々人の努力と相互扶助でコミュニティが維持されるようにしたい、そのためには何よりも機会の平等と、実際にサクセスストーリーを応援し続けることが大事だというのが彼等のイデオロギーの核にはあるからです。


ハーバードはどうしてホームレス高校生を何人も合格させるのか?
2012年06月15日(金)11時55分
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2012/06/post-445.php


機会平等を主張するには、こうなるわけなんだよね。こういう美談が、単純に嘘くさく感じないで、本気なんだと感じる瞬間がアメリカには多くあって、その理由がわかった気がしました。