『この素晴らしい世界に祝福を!』  暁なつめ著 金崎貴臣監督  どういう風に終わらせてくれるんだろうか?

この素晴らしい世界に祝福を!  第5巻 [Blu-ray]

友人で、だいたい10歳ぐらいしたの同僚がいるんですが、彼が凄いアニメが大好きなんですが、僕とことごとく趣味が合わないんですね(笑)。彼が好きいうやつは、ことごとく僕は好きじゃない(苦笑)。どうも、僕と全く趣味が合わないのと、たぶん世代的に趣味がかなりずれるですね。スレイヤーズとかエルハザードとか、僕が心底嫌いな系が大好きなやつなんです(苦笑)。なので、彼がすすめるやつは、なるべく見てみようと(笑)と心がけています。自分の趣味に合わせていると、まず間違いなく避ける系統のものなので。今期のアニメで、異世界転生系の全然違うパターンが見れますよ、といって教えられたのが、これでした。


たぶん、きっと、僕が嫌いな系統だろうなーと思いつつ見て、やはり、、、、(笑)。なんですが、あっ、これなろうで連載されていたやつですね。ずっと前にかなり読んだことがありました。異世界転生ものは、もう手垢にまみれるほど、なろうで様々なヴァリエーションが出ているのですが、これって、異世界転生に、自分を転生させるメタ的管理者である女神を連れて行ってしまうやつですね。というか、これってセラピーもの系統だけど、異世界に行く目的がが存在しないので、異世界で人生やり直しちゃうんだけど、物語にドラマツゥルギーが発生しないで、停滞しちゃうやつですね。ぼく、かなり連載読んでたけど、どこへ行くのかわからないなーって、終わってから、どういう終わらせ方をしたかを見たいなーと思ったやつでした。


物語としては、目的レスなので、キャラクターとの戯れになるし、新世界系的な現実の厳しさを感じさせるような方向にも行きません。まぁ、ぬるいですよね。何度も言うんですが、ぼくって、動機がない話って、嫌いなんですよね。動機がない、目的がないということは、物語の展開が広がらない、いいかえればドラマトゥルギーが発生しないので、「向かう地点」がない、いいかえれば終わらないって話になるんですよね。


なので、おれたちの旅は、これからだ!!!


とか、


こんな日常がこれからも続いていくんだな!!!



的な、終わり方にまずなるんです。いま8話なんですが、まぁ、そうなるんじゃないかなー。この類型は。そうすると見終わった時、ほっきりはするんだけど、これ見てなんになったんだろう、、、という風に思って忘れてしまうんですよねー。まぁ、異世界転生系の類型を見ておくのは、悪くないし、アニメの出来は、素晴らしくバランスがあって丁寧で、面白いので、みます。



が、、、、もうこの系統の異世界転生で、ハーレムものって、旬が終わっている気がするんですよね。これ、どれくらい売れているものなんだろうか・・・・。なろうのもので、ライトノベルとして商業化されたものは、平均を超えているものが多いので、ちゃんとした監督がやってくれると、なかなか面白いものにはなるとは思うんですが、、、、これって、凄い狭いセグメントのカスタマーを狙い写しているので、新規は増えないんだろうと思うんですよね。これを、メディア展開しても、買う人は限られているから、、、、量が増えれば増えるほど、個々の売り上げは落ちていくんだろうと思うんだよな。。。。



この類型の、先、に行かないと、もう駄目なんじゃないかなーと思うんですよね。前にLDさんが話していた、ある大きな巨大なドラマトゥルギーの可能性が語りつくされた後に出てくる焼野原な状況なんじゃないかなぁ、と思います。たぶん業界的に、次が、見えないんじゃないかなー今。


ちなみに、大きな物語の類型が崩壊した後って、こういう目的レスの日常を戯れる系に、なるみたいなんだよなぁ、、、、。なぜなんだろう。。。。やっぱり、みんな、大きな木t劇とかそういう熱いのを経験した後って、人生やる気がなくなるのかもなぁ。


でも、この頭が弱いアクアって女神のキャラクターは、秀逸だよね。この子、アホすぎて、凄い憎めない。小説の時は、凄い面白かったけど、ここまでそれぞれの女の子のキャラクターが立っているとはおもわなかった。


この素晴らしい世界に祝福を!     あぁ、駄女神さま (角川スニーカー文庫)