テンペスト 上 若夏の巻
池上 永一
角川グループパブリッシング 2008-08-28
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これ、、、海燕さんのところで書いてあったので読み始めたが、分厚いにもかかわらず、凄い読みやすい・・・。まだ2章ぐらいだが、ものすごいパワーのある作品だというのが分かる。沖縄琉球王国という、まるで基礎知識のない異世界にもかかわらず、情景が浮かび上がって、、、これはすごいいい作品ですね。仕事で、何度か言ったことがあるんですが、風景のイメージがあると、さらに深く感じていいですね。
ちなみに、この作品を読もうとおもったのは、前評判の高さもあるんですが、みなもと太郎さんの『風雲児たち』でアメリカのペリー艦隊とロシアのプチャーチン艦隊が、日本の開国を争う状況を、ずっと追い続けるんですが、その艦隊が途中で休憩するのが、沖縄の琉球王国で、見事なまでに地政学的な位置が浮き彫りになるんですが、こういったマクロがよくわかっている状態で、琉球王国の話を読みたいなーとおもっていたんですよ。柵封体制は、アジア全域の国際的ネットワークの基本だから。いまだって、地政学的なバランスは別にそんなに変わっていないんだしさ。
風雲児たち (幕末編1) (SPコミックス)
みなもと 太郎
リイド社 2002-07-26
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