2008年の自薦エントリ3つ

今年は総括すると、ブログや趣味にほとんど時間をかけられなかったというのが本当のところ。実際に見返すと、自己評価でちゃんと書けているエントリーがほんどない。一つの記事にかけている時間が、たぶん06年頃の5分の1にも満たないから、当然かも。だから起承転結もないし、誤字脱字はエスカレートするし、正直いいエントリーは書けなかった感じだなぁ。基本的には、感想と思考の履歴を披露しているだけなので、読者を全く意識していない。まぁ書くのやめるよりは、いいので、こんなものかなぁ、今のところは。もう少し記事数を減らして、質を上げるという手もあるのだけれども、、、、そのへんの生活スタイルの組み直しは、少々検討中。一応、この1年は越えたしねぇ。今年は生活が激変したので、考える余裕もなかったし。


1.テーマを持って本を読むこと〜断片のエピソードが媒体や物語を超えて大きく連関していくことの喜び
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080922/p4

この手のエントリーはよく描くけど、僕の基本哲学というか自分ルールとして、情報は単体で評価せずに、バックグラウンドのテーマを持って、そこにためたテーマごとのアーカイブと関連付けながら摂取するというものがある。今年は時間がなかったせいでアウトプットはかなりおろそかになったけれども、逆に、友人とのネットワークが広がったことと、ここ数年のアウトプットインプットを繰り返すスタイルが深く定着したせいか、自分の中でいつくかと待っていたテーマが、一気に前へ進んだ。日本近代と中国、ローマ帝国史だ。特に、GiGiさんとLDさんに教えてもらった『風雲児たち』は、世界観を変えたってくらい良かった。もう半年ぐらいこの感じで進めると、かなりいい塩梅になりそうだ。まぁ「意識」していると、どんな停滞しているようでも、何かが前へ進むものなんだ。習慣や無意識の意識の強さはそこだよね。いい習慣をもつと、人生必ず時間がたった分深まるのでいいですよね。


2.僕らは、神様と契約したんじゃなかったのか?、グインサーガは永遠に続くと!
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080921/p4

今年の最大の感動ポイントの一つは、海燕さんとかんでさんのお二人と、グイン話で盛り上がったこと。二十万から三十万部くらいはあるはずなので、決して少なくはないはずなんですが・・・。けれども、思い入れて、人生の欠くことができない重要な「想い」なので、こうして同じ思いを持つ人と出会えると、うれしいです。今年は、栗本薫さんの大病のお話もありましたし、胸が痛む日々ではありますが、栗本薫さんが暗闇でともした小さな光は、ちゃんと届いていますよ、と言いたいです。少なくとも、僕の人生の価値観のほぼ根幹にあるものですもの。


3.あなたは、誰かの背中を追いかけたことがありますか?
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080404/p1


今年の前半は、グレンラガンの再放送(僕はリアルタイムでは見ていない)にはまっていました。3月までは前の部署で新規事業の立ち上げに携わっていたので、なんというか、カミナとシモンに異様に感情移入していたんで、このころの記事群は、ほとんどプライヴェートの日記的な感じであった(笑)。その中でも、この時の思いは、僕の人生の根幹にあるものなので、感慨深く思い出に残っている。凄いと思った人への憧憬、自分が信じる、自分を信じてくれる、仲間への思い、そして、自分の自身のリアルから切り離せない「いまその時」を共有した時に生まれる、賢しらに高みからの批評するヤツでは絶対にわからない「思い」ってのが、ここにはよく表れている。現実に自分の物語を生きるってこういう感じなんだと思う。