ルイズやっぱりかわいいよなー。

ゼロの使い魔 17 黎明の修道女〈スール〉 (MF文庫 J や 1-21)

前回マジに浮気したサイトが、どーにも許せなくて、、、という話を書いたが、いやーこの巻は、なかなか胸に染みた。大阪出張の帰りに少しビールで酔っ払いながら新幹線の中で読んでいたのだが・・・そういう、少し疲れて、重要な仕事の後で気が抜けていたこともあるんでしょうが・・・・なんというか、この物語は「ルイズの魅力とそれにマジで惚れ込んでいるサイト」の物語であって、それ以外ではない、、、という勝手な僕の思い込みがあって・・・たぶんそういう「幻想」を壊されたことが、僕はいやだったんだろうなー。16巻は、相当頭に来ていた(笑)。未だそれが消えたわけではないんですが・・・でも、いやーこの作者上手というか、真面目ですねぇ、、、まだ頭の中で論理的には整理できないのですが、なんか、真っ正面からちゃんと描いていて、、、そして「さっぱり結論が出ていない」(苦笑)んだけれども、いやまー人生そういうものだと思ういますよ現実も、、、、物語的にはどうなのかな?とよく分からない気がするが・・・でもようはね、読んでいてはたと気づくんですよ、ようは「僕はそれだけこの世界にシンパシー」があるんですね、、、そういう物語世界があって、、さらに「こうでなければいけない!」とか思いこむほどに、そこに強く感情を揺さぶられている・・・こんなにかわいールイズを裏切るなんて!と慟哭(笑)するというのは、それだけはまっちゃっている証拠なんでしょうねぇ。


いやまーでも読了後の感情としては、構造的にはなんも解決していないし、ハーレムメイカーの卑怯な構造自体も変わっていないし、、、、でも、ちゃんと真っ正面から見据えている気はするなぁ・・・これで逃げて誤魔化したら、たぶん失望したんだと思うけれども、解決しないけど、なんか、ちゃんと頑張って考えていて・・・設定自体は複雑にしようがない単純なものなんだけれども、基本逃げてない感じがするんだよなー。このヤマグチノボルさんは、この物語を真摯に書いているんだろうなーと思う。ほんとにほんとうにたいしたことのない設定で、たいしたことのないレベルなんですが(すんません、失礼な言いようで)・・・でも、うん、「そこに物語が『ある』」んですよね・・・・少なくとも僕はそう感じる。結局僕が愛するのは、いつだって、「ちゃんと「ある」物語」なんだよなー。それが、本質的な供給者側の才能なのか、受け取る自分の心がそう見せるものなのかは分からないが、質や仕掛けなんか飛び越えて、「ほんものの物語」と「そうでないもの」は、はっきり違うんだよね。バリバリ主観なんで、何とも説明しようがないものだけれども。


それにしても、いやーうん、、、サイトがルイズをどう見ているのがってのが、「これでもか」って伝わってきて、、、なかなか泣きそうな話だった。・・・いやーそうなんだなよな、、、たぶん、僕は、アンリエッタがさっぱり好みじゃないんで(笑)なんで??あんで??と思ってしまうんだうよなー。ルイズみたいな子がいたら、もう超あいしちゃって、絶対に離さないと思うんだよなー。いやもーサイト君、ありえねーよ君。まぁもちろん、物語上の要請で、これ以上、関係が進めない、、、、だって大義の部分(=聖戦の阻止とか世界の謎)が解決するまでに、関係が進んじゃうと、物語がダイナミズムを失うので、、、、というのがあるんだろうけれども、、、でもさーもうちゃんと、、、なんで、、いやーぶちゃっけ「やっちゃわないの?」っておもちゃうんだよねー(笑)。そんなだらだらしてるから、バカなよそ見なんかするんだよ、とか思ってしまう。ルイズみたいな子に愛されたら、相思相愛になれたら、世界だって救えちゃうぜ、マジで。ルイズLOVEでした。以上。