そろそろ近代の戦争についての理解を深める時期に来たのかもしれん

永遠の0 (講談社文庫)

とにかく、これ、本当にいいです。超お勧めです。海軍側の戦争の全体像が網羅できるし、なによりも最後の怒涛の物語展開が、最高のカタルシス。とにかくおもしろいんです。ぜひぜひ読んでください。つーか、文庫なんで、ぜひ買って!。余裕を見つけてこの記事をガッツリ書きたい。。。

なにがよかったかって、おもしろいもさることながら(←これ重要)、中国戦争から始まってすべてのアメリカとの戦闘に参加したゼロ戦乗りを主人公にしているが故に、海軍のアメリカとの戦争の全体像がほぼ網羅できているってこと。エンタメだから、それが「凄くわかりやすく」「全体の統合性を持って」。これが、すばらしい。いままでの断片的な知識が一気につながったよ。すばらしい!!!。



ちなみに、



Muv-Luv 帝国戦記 〜第1部 完結〜
http://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=muv-luv&all=7678&n=0&count=1


↑これ、僕の中で物凄い連続性を感じているんで、物語三昧フリークな人(笑、、、ってだれだよっ)ぜひぜひ併せ読みをしてください。いやまじで、最近の思考や本の選び方に凄くかかわるので、さむらいさんの帝国戦記(ああ、マブラヴはやっていることは、物語三昧リテラシーを得るための必須条件(苦笑))と永遠のゼロは、もう絶対です。これ読んでないと、最近の僕の発言わからないです(笑)。


このへんの記事はクロニクルズもあるので、ガッツリ書く予定です(できれば・・・)。ほんとうに、「戦記モノ」が、すごくわかるようになってきた。同時に、近代の戦争の「読み方」や「感情移入の仕方」が、マブラヴオルタの世界観によって、凄くよくわかるようになってきた。クロニクルズも、「戦士への敬意の評し方」というのがよく良く考え抜かれていたし。つーかこの系統の思考って、ほとんどのエンタメではみないものなんで、本当に興味深い。クロニクルズとボドナーの本を同時に読んでみるとわかりますよ。こういうコンボもお薦め。



マブラヴオルタネイティヴ クロニクルズ01
マブラヴオルタネイティヴ クロニクルズ01

鎮魂と祝祭のアメリカ―歴史の記憶と愛国主義
鎮魂と祝祭のアメリカ―歴史の記憶と愛国主義



ちなみに昨日これを読み終わった。DDDさんの紹介。やっと、やっと近代のところへ「はいっていける」鳥羽口を得たような気がする。今年はこのへんお本を集中的に読んで、日本の大正期から昭和中期までの部分をもう少し理解を深められたらいいと思う。Twitterで内田さんに紹介された欧州戦線の話ももう少し読んでみたい。戦争に話は、やはりヨーロッパの近代をもう少し深く理解しなければ、アジア側太平洋側での出来事も評価できないんだろうと思う。中世までの戦争は結構勉強したので、そこそこわかっているつもりだが・・・。↓このへんの軍人の戦略と戦術、心情を理解できないと、このへんの起きた出来事は全然理解できないもんね。ということは、そろそろ軍オタ(笑)への道を歩むべき時が来たのかもしれん。いや、実際、軍事関係強い人の博識には恐れ入る。ああいう視点で世界を眺められると面白いだろうなーと、新しい世界にわくわくの今日この頃。


この命、義に捧ぐ~台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡~
この命、義に捧ぐ~台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡~


現在、DDDさんに次に薦められているのが下記。これは絶版になっているのかな?手に入りにくそう。次々と読む本ができてうれしい。


名将宮崎繁三郎―不敗、最前線指揮官の生涯