『今日、恋を始めます』 水波 風南著

今日、恋をはじめます 5 (少コミフラワーコミックス)


・・・・奥さんが、少女漫画らしいやつを読みたい!と言って借りてきててて、ソファにおいてあったので、、いま、いっきに5巻まで読みました。うん、、、ザ・少女漫画!って感じ・・・。1巻は、、、主人公の女の子、あまりの痛さに、泣きそうでしたが、「痛さ」を前提にして慣れてくると、おおっ、、、確かに、なんか、いい(笑)。うーん、、、そうだぁッたな、、少女漫画って、「こうやって」読むものなんだよなーと、ちょっと思い出してきました。なんというか、、、典型的な、ティーンの読む女の子の妄想で、ぼくのようなおじさんには、客観的に斜に構えてみると、読めたもんじゃないんだけど、乙女モード(=女の子になりきった見る)を発動すると、なんか、、、こう、、、ぐっと(笑)。ああ、うん、この年代って、こういう妄想というかドリームを持つもんだよね、、、、これ、自分の持つおじさん主観フィルターをとっぱらって見ると、、、いいなぁ、、、、って思うんですよ。妄想純度100%で。これも、男の子、、、少年漫画で、落ちモノ系みたいに、「かわいい女の子が空から降ってくる」という欲望と、ほとんど同じ類型なんだろうなー。地味で、イケてない女の子が、いきなり超イケメンの男の子に愛される!ってやつ。その男の子に振り回されて、、、最初はイケメンの男の子は遊びだったんだけど、振り回しているうちのその女の子が本当に好きになって・・・・ってなるわけないじゃん!とか、突っ込んではいけないんだよ、作法的に!。けど実はそのイケメン男の子が女の子にひどいことしてふるのは、実は女性不信があって、、、その傷ついた心を、私だけがいやしてあげられる!とか(それもないよっ!とか言ってはいけない)とか、、、。癒してあげられる根拠が全然ないだけど、、、とかもいってはいけない。でもなんだろう、このイタイ妄想を、ストレートに描いていると、それはそれで、「いい」んだよねぇ。なんだろう、この手の同じ作法を書いても、ダメなものはあほらしくて読めないんだけど、これは、ちゃんと「年齢相応のおじさん主観フィルター」を外すことさえできれば、いい、、、かなりいですよ、この漫画。妄想の純度が高いというか、イタサを真っすぐ怯まずメゲずにストレートに描けている。こういう系統は、妄想は純度が高い方度いいんだな、と思います。だって、ドキドキしたもん。ほんと続きが楽しみだったりする。展開は、もうほぼ完璧によめているけどこういうのは、そういうこととは違う次元に面白しろさがあるものなのだ。なんか、てれて読むのが、、、、とか思いつつ、続きが気になるっ!!みたいな。