八男って、それはないでしょう!
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評価:★★★☆星3つ半
(僕的主観:★★★☆3つ半)
好きなんですよねー。更新を待ち望んでいます。まったく主人公にルサンチマンもなければ野望もないところが、淡々としていて本当にいい。
これってセラピー系の典型的な異世界転生もので且つ、Web小説なので、、、特徴的に、「終わりが見えない」やつなんですね。構造的にも、特にシナリオのオチがセットされていない。作者が持っているかどうかわからないですが、少なくとも物語の構造に終わりが見えない。なので、転生した主人公の日常が延々と続く話になります。動機の中に、そもそも成し遂げるべき目標やトラウマなどが全くないので。そういうものって、『そだ☆シス』ではなしましたよね。この作品ほんとうに脅威な作品だと思います。だって、主人公が全く成長しないし、何も変わらないんだもの。しかも時系列がほぼ現実の時間と一緒ぐらいに遅い(苦笑)。そういうものって、webの更新には非常に合った媒体というか表現なんですが、商業媒体とかパッケージの完成形を求める形態には、非常に不向きなんだと思います。いつまでも同じ構造に付き合うほど人は同じ年齢で這ういませんので、3年も過ぎるとだいたいの人は付き合わなくなってしまうものですから。
なのに、意外というか、結構好きなんですよね。なろうを読んでいると、セラピー系の日常が得延々と続くものは、早々に読むのが飽きてしまうのですが、いくつかのものは、「にもかかわらず」読ませるんですよね。この違いは何なんでしょう。快楽線や積み上げが上手というのは抽象的過ぎて、何も言っていないことになりかねないので、なんかその辺をいつも考えます。ただ、動機がなくとも、動機を形成するトラウマや欠落の反動がなくても、人生は楽しく生きれるし、世界が変わっていく様を、眺めるだけでも、やっぱりそれは楽しいのだという人間存在の本質の一つとリンクしているはないなんだろうと思います。
まっ、この主人公もハーレム体質が、安定しているタイプですよね。たくさんの人に愛されても安定するってのは、器の問題があるような気がしますねぇ。本人が、性格的に安定していないと、できないんでしょうねぇ。ここに、人に好かれて、幸せになる人、そうでない人の差がって気がします。ちなみに、ここには重要なポイントがあって、人と関わらないほうが幸せという幸せポイントがある人も実は多いと思うんですよ。興味が自分の内面に向いている人には、そういう幸せってうざい。なので、どうやったら幸せになれるか?ってのは、よくよく自分の本質を考えないと間違いやすいんですよねー。自分の内面にしか興味がなくて孤立する傾向がある人が、友達がいないから不幸せなんだ!とか思ったら(たいていみんなそう思い込む)最低ですよ。
とかとか思いながら、アマーリエ義姉、、、かわいいよなぁ、、、、と、ぐっと思います。
「八男って、それはないでしょう」のアマーリエ義姉さんとの関係が、イイっす(笑)。最近、自分がなに系のキャラが好きなのか、よくわからなくなってきました。
— ペトロニウス (@Gaius_Petronius) 2015, 8月 20