アメリカ人は、カラオケですぐみんなで歌い始めます。

アメリカ人とカラオケ行くと、彼ら絶対、順番を待ちません。知っている曲だとすぐ歌いだして合唱になるし、みんなすぐ踊り始めます。


前に、海兵隊に入った女の子の物語である『まりんこゆみ』に、みんなでカラオケに行くと、同じようになるエピソードがあって、ああっ!そうそうっ!って凄い思ったことがあるんですよね。あっ、ちなみに、なんかヲタク向けの意味不明な感じの作品に見えるかもしれないですが、はっきりいって、極上の成長物語・ビルドゥングスロマンなので、『まりんこゆみ』は、超おすすめです。それだけじゃなくて、海兵隊に入るってのを、ほんとうに最初の部分から描き続けるので、アメリカの下士官や兵隊がどういうルートで人生を体験しているのかを、一発で追体験できます。ちなみに、原作者のモレノさんは、元海兵隊員ですから、ほとんど自伝に近いといっても言い過ぎではないかもって感じによくできています。


でも、なんでだろう?って思っていたんですが、アメリカって、たとえば、So You Think You Can Danceみたいなダンスオーディション番組が、10年以上人気番組で続いている(他国ではほとんど根づかなかった)んですよね。僕も10年ぐらい前からのファンで、この前、ファイナルツアーの実物を真ん前で見たんですが、あまりにうまさに感動しちゃいましたねー。いやーアメリカンアイドルもそうでしたが、日本で見ている時は、そんなファンタジー異世界(海の向こう)にはあるらしいというような感じしたが、住んでみると、すぐ見に行けるんですよねー。いやーほんとうに実物いるんだ!って驚いちゃいました。でも、このアメリカにおける歌と踊りの人気って、凄いい深く広いんですよね。サマースクールとかで、うちの子供たちがダンススクールに行っているのの送り迎えをしてたんですが、もうスゴイ層が厚いの。ダンスアイドルも、Next Generationとか子供のオーディション番組もできてるし、なんというか、本当の本当に、たぶん国民に浸透しているんだろうと思う。踊ることと、歌うことが。こういうのって、なんというんだろう?、、、、ちょっと言い方が差別的でポリティカルコレクトネス的にはよくないんだろうけど、なんというか、そういうプリミティヴ(原始的)なのって、どっかの未開の部族が、大地に感謝をささげる時に、歌と踊りでやるような感じがするんですが、、、、そういう感じに近い感性がある気がするんですよね。たぶん、新大陸の開拓という文明から離れた環境になったことや、ネイティヴ・アメリカンや黒人奴隷の文化が、深く深く浸透して、ミュージックとダンスの基盤になっているからだろうと思います。アメリ音楽史における、このあたりの歴史は常識的な話ですが、、、そうか、本当に、こんなに歌と踊りが好きな国なんだ、と驚きます。なので、道端とかでも、いきなりこういうノリになる。会社でも、何かの拍子にみんなでノリノリになったりすることが、時々あるので、、、このいきなり歌いだしたりする乗りは、アメリカだよなぁーっていつも思うんです。意外に、そういうもんだって、アメリカを理解している人って少ないんじゃないでしょうか。言われてみると、確かにあのノリはそうかも?って思うんでしょうが。


http://www.fox.com/so-you-think-you-can-dance/full-episodes



まりんこゆみ(5) (星海社COMICS)