2017年がはじまりました。あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。今年も、物語三昧をゆるくやっていこうと思います。


アメリカから戻ってきたので、現在は日本に住んでいます。いやぁー日本、いいですね、ご飯おいしすぎる。最高。アメリカに住んでいる時はそうは思わなかったのですが(僕は住めばどこでも都の能天気な人なので)、もう圧倒的な差があるのですね。こと生活のクオリティを考えると、日本スゴイです。アメリカで生活してしみじみ分かったのは、こりゃ、日本人や若者が海外に出たがらないのは当然だろうなと思いました。だって、生活するなら、クオリティ最高に高いんだもん。アニメがただで放映している!!!(笑)(って、まぁ今は海外でもクランチロールとか見る方法いくらでもあるけどね)。なんにでも理由は、確固としてあるんですよ。今の若者はけしからんとか日本人は内向きになったとか言うのは、本当に害悪な言説。日本人が昔、外に出たのは、単に日本が酷いところだっただけなんですよ。MBAに通ってた友人が、世界中から学生が来ているけど、「自分の国に帰りたい、働きたい!」という人って、日本人とアメリカ人ぐらいなんだそうです。それは、職があるから、そして住むのにいいところだからだそうで、逆を言えば、それが以外の国にはまずみんな帰りたくないってなるらしい。まぁ、MBAに来る時点で、グローバルシチズンになりたい中産階級候補だから、そりゃ、小さな国とか帰りたくないわな。いや中国とかインドとか、人口多くて経済成長しているし、可能性あるじゃん!仕事もあるし!といったら、中国人の同級生に、あんな競争厳しくて空気悪いとこに帰りたくないよ、といわれたそうです。インド人も、いやーまだまだ暮らすのにしんどいもんといっていたそう。まぁ、いまのグローバルシチズン中産階級の生活を経験したら、ロンドン、東京、NYCなどの競争力のある大都市からはなれられないのは、まじでわかりますよ。圧倒異的な住みやすさ、楽しさだもの。便利さ(コンビニエンス)とエンターテイメントの刺激という意味で圧倒的。


日本は、長年のデフレと生産性の低下で、賃金は平均的先進国に比べると相当低くなってしまったのですが、それで得られる生活の質は、圧倒的に高いと思うんですよ。そういう意味では、日本の環境って、おもしろいですよね。日本の外でグローバルシチズンとして生きていける給料はもらえていないですが(なのでここから出て行く力がない)、ここで住む分には、成長しようとか無理なこと考えなければ、緩くかなり幸せに生きられる。それなりの規模で内需があるというのも、凄い強み。アメリカでは、中産階級で金を持っていないと、、、というと、日本でいうと最低でも1千万円以上ぐらいの年収がないと、中産階級の生活は営めないと思います。1千万じゃ少ないかな、、、。税金とか保険とかコミコミで考えてますからね。何をもって、中産階級というかは、いろいろありますが・・・。でも、エグザーブにあるゲーティツドコミュニティとかに住んでないと、そもそも治安上怖いですよ。それに移民が多くて経済成長しているので、競争が激しすぎる。まぁ、そりゃ、トランプやサンダースを支持するわな、米国民、と思いましたよ。あれじゃあ、子育てできないよ。ただし、もちろん、、、そうですねぇ、年収にして1千5百万ぐらいを超える感じだと、超楽しいです。できればフローではなくストックでもらえると、さらにおいしい。先進国は、どこも金ですよ。金がすべて。特にアメリカの、金がすべて感は、スゴイです(苦笑)。金があればグローバルシチズンになって、素晴らしい生活がおくれる。でも、10-15万ドル以上くらい稼ぐのって、そうとう大変ですよ。その辺を会社員とかで稼ごうと思うと、もう死ぬほどの重労働になるので、みんなストックオプション狙うとかになりますよね、アメリカだと。そこまで働いて、フローの年収じゃあ、バカみたいだって思うんですよ。人生浪費しちゃうし。でも、中産階級の素晴らしさって、、、、、「素晴らしい」って、中身を考えると、たぶん美味しいご飯が食べれて、安全で快適な場所に住むって、この二つぐらいが中心だと思うんですよね。まずはね。


アメリカは、この2つのハードルが高かった。ご飯は、日本のような中食カテゴリーのバラエティがないし、そもそも基本が美味しくない(←東アジア人は、舌が肥えているんですよ、そもそも)。それに、治安上安全な郊外に大都市で住もうなんて思うと、アホみたいに家賃が高い。サンフランシスコの家賃の高さとか、気が狂っている。普通の家賃のところは、凄い治安悪いんですよね。やですよ、あんなとこ住めないですよ。それに、NYCとか、ウサギ小屋ですよ、もうほんとうに。日本なんか笑えないよ。満員電車(地下鉄)に揺られて通っている人ばかりだし(←日本人の自分がこんなことをいう日が来るなんて。。。。(笑))。そんなのと比較すると、年収低くとも、おいしいご飯食べれて、それなりに安全なところに住めるんだから、日本は、住みやすいところですよ。日本は、働くところとしては、まだ世界一クラスに最悪ですが、暮らすには、先進国の中ではとてもリーズナブルで、それでいてご飯が特異においしかったり、凄くいいところです。これで、海外に出て行こうと思う人がいないのは、そりゃあたりまえだ、と思いましたよ。


それにね、アメリカで働いていると、もう動機がめっちゃくちゃ強いウルトラ上昇志向のアグレッシブな人が都市部や成長している地域には、溢れてて、いやあれと、競争するとか、マジ勘弁と思いましたよ。アドバンテージがないと、移民なんかしても、勝負にならないですよ。海外へ出よとかいう人は、この激しい競争の中で、使いつぶされていく初期移民の厳しさをどう考えているのかまったくもってわからない。過去にブラジル移民をすすめた日本の棄民政策と全く一緒だとおもうんですよね。戦前に海外に移民した人がそれでも成功したのは、日本の環境が苛酷すぎて、それに比べればまだマシだったので、死ぬ気で勤勉に働いたからですよね。そかしそんな激しい動機は、よほど貧困の中に育っていなければ持てないにきまっているじゃないですか。先進国の住人や教育を受けた人は、動機やアグレッシブさで勝負してちゃダメなんだと思います。知恵とクリエイティビティで勝負しないと、勝負ならない。そういう特異な才能やバックグラウンドがないならば、日本出る必要性を感じないですね、まったく。こんな住みやすい国。未来がないといってもねぇ、、、、それでもこの規模の人口を擁すると、それなりに内需で回ると思うんですよねぇ。


まぁ、日本最高!日本出たくない!アニメと漫画に戯れて美味しいもの食べて幸せにいきるぜ!!!


これで、いいと思いんですよね。個人としては。もう、このセリフを言っても、なんの留保もない(笑)。まぁ、やったこいがないと、なかなか実感こもって自分で信じていい切れないですからね。そうではないかと思っていたのですが、うすうす。いや、日本、最高です。というか、東京最高です、というべきか。。。とにかく今は自信もって、確信して言えます。日本出る必要なし(笑)。ちなみに、じゃあ稼げないじゃないか?とか日本みたいに人口が減る国ではどんどん経済が縮小していくとかいうのは、僕はナンセンスだと思うですよね。まず生産性が異様に低いので、団塊の世代が死に絶えて社会から退出すれば、劇的に日本変わりますよ。なので、未来は明るい。まだ10‐20年くらいかかるので、そう楽ではないですが、まぁ明るい。それにやっと、過労死と生産の問題が結びついてきました。議論が、国の成熟のステージが、ついにここまできたんだ、日本って感じです。

デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論

それに、この規模の人口で、これだけ高い自由が浸透している国で育まれているクリエイティビティって凄いと思うんですよね。層の厚さが違う。市場としての質が、圧倒的な場所。さっきも書いたとおり、これからの先進国経済、いやグローバルな経済では、動機とか根性とか、そういうので競争すると、アホみたいなデフレスパイラルというか、コスト競争にさらされて負けるだけなんで、ダメなんですよ。日本市場という極めて洗練された質の高い市場で、その厚みの中ではぐくまれる「何か」を創造的に探して育てるってのが、勝つというか、楽しく生き残る一番確率が高い方法。だから、日本でいいんですよ、ここにいていいんだと僕は思います。こんな可能性に満ち溢れているところないですよ。なかなか。そもそも、この場所では、日本語が喋れるというのが凄い参入障壁と競争力になるんだから。日本、最高です。悩むなら、あがくなら、何か行動するなら、日本は人類の最先端だと思います。ここでいいじゃないですか。「ここ」から十分にグローバルに世界につながれますし。つながらないなら、自然が豊かでご飯がおいしくて、母国語しゃべれるところがいいじゃないですか。アニメ放送しているし。←それかっ!。今の時代は、住みながらにして、世界につながる時代で、ならば日本のこのアドバンテージを生かして、クリエイティブに人類に貢献するようなものを作ればいいんだろうと思います。いや、少し大きなことを言いすぎましたが、人類の最前線にいるこの国の、近くにいる仲間の課題を、自分御課題を解決する方法を見つけたら、それすなわち、世界への貢献ですから。うーん、そういう言い方だと、言いすぎかな、、、なんというか、たとえば、小説家になろう、とかの投稿サイトで楽しげに小説を書いてて、それえでいいんですよ。そういう場に、バリューが積みがあって市場の厚みが増して、凄いもんが出るわけですから。マネタイズするのは、まぁ日本人下手だけど、それはそれでいいじゃんと思いますよ。得意な人もいるんで、どのみち最適なところに落ち着きますよ。日本という地域のスキームは、決して悪くないので、ここに頑張っていれば、見えざる手は十分に働きます。


まぁ、とはいっても、アメリカも大好きなんですけどね(笑)。超大好き。ぼく、あんまり嫌いな場所ってないので。まぁ、日本には漫画とアニメがあり、アメリカにはハリウッド映画がありますからね。いいところです。まぁ、どこにでもいいことあるんですよねー。住めば都とよくい言ったもんです。



いやはや、振り返ると、2016年激動の年でした。イギリスのブリクジットとドナルドトランプ大統領の当選。



個人的に思ったのは、自分の直観と分析を信じるべきなんだな、ということ。僕はヒラリーさん支持でしたが、どうみてもトランプさん有利だなって実感していたんですよね。日本でもアメリカでも報道とは真逆の感覚だったので、自分の感覚が変なのかな?と思っていたんですが、意外に自分の情報網と解釈って、そうとう確度高くいろいろなことを見通せているのだなと。まぁ仕事でも戦略を立てる仕事が多いので、そういう直感みたいなものや分析の積み重ねが信じ切れないと、話にならないんですが、うーん、なんとなく思ってはいたけど、僕の予見力というか予測の筋は、凄いイイのだなぁと感じる今日この頃(笑)。この年齢までなって、まだまだ自分を信じれるというのは、なかなかいい人生だなと。もう少し「自分を信じて」もいいのだなぁと思うのが去年の振り返りですね。たぶん、ほんとうにBBCとかアルジャジーラとか、なんでもいいのですが、日常みているニュースのソースが、もうそもそも日本じゃなくなっているのも、いいんだろうなーと思います。日本の新聞読んでないし、テレビも日本のはまったく見ていませんが、なんの痛痒もない。ほかに、アメリカからの視点を手に入れたので、多面的に実感を持って世界を眺めれているのだろうと思います。なので、なんだか世界のことが、少しはよくわかってきた気がします。ああ、、、そういう意味では、やっぱり違う土地で暮らすことって、素晴らしい価値はあるとは思うんですよね。歴史とか、面白くて面白くて。特に日本の近代史も、アメリカ側からの視点が実感できるようになって、見方が全然変わってきました。いやー人生って、経験が増えると、本当に面白いですねぇ。


さて、2017年ですが、生産性の議論になりそうだな、思っています。日本は、そこのステージにようやく来たのだ、と。そうすると、自分の生産性も考えなくちゃ!と思う今日この頃。40を超えたぐらいから人生逆ドラゴンクエストといっているんですが、それは、成長してレベルが上がるほど、体力ゲージが落ちて弱くなるという「ゲーム」が始まった!!!という言い方をしているんですが、そこでは、工夫が必要なんですよね。ゲームのルール自体に、その根本に踏み込まないと、だめ。頑張ってゲームしていると、若くて体力あって動機のある人に絶対に勝てない。目的意識なしで、やり方を考慮しないで頑張るとか、超非生産的な努力の方向性です。この議論って何?というと、生産性のことなんですよね。マクロ的にもそういう議論を追うべきだし、それには、自分も、おっさんになって、体力がなくなっていく中で、生産性を上げる方法を考えねば、と思う今日この頃です。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

なので、この本はいいですよー。まじで。

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方


著者は同じ人なので、併せて読むと、すごいいいですね。



あとは、リンダグラットンさんの新作が出ていて、これも重要な示唆だなと思います。人生が平均年齢100歳になる時に、どう人生を考えるのか?。僕が数年前にいっていた、リタイアした後の、セカンドラウンドライフをどう過ごすか?という話と同じなんですが、数年前までは、30代のぼくにとっても、これは、「少し先の遠い話」だったんですが、いまは、もうマジで準備すべき、直近の課題になりつつあるなと思います。なんか、よく最近の若者は!的な言説あるじゃないですか、痛い老人がいうやつ。でも、あれなるほどと思うんですよ。人生が、100年のスパンになって、ライフステージが、昔よりも長くなった分だけ、いろいろゆっくりになっている。そんなにすぐ大人にならなくてもい行って来いとなんじゃないかなぁ、と思うんですよ、生物的に。昔はもう少し人生の早い段階で、色々決断に迫られたので、大人になる(=あきらめて分際を知る)必要があったのが、いまはそうでなくなってきているのじゃないかなーって。ライフネットの出口さんとか見ていると、定年退職した後にベンチャー立ち上げるとか、できるじゃん!て思うんですよ。なので、逆に、若くして起業するとか、そういうのどうでもいいんじゃね?って、最近は僕は思います。何も生き急ぐ必要はない。いや人生の体感感覚が変わっているんだろうと思うのです。けど、そうはいっても、結局幸せな人生を送るのは、流れを先読みしている人なので、少し先を真面目に考え抜いて、そこに何かをかける。かけるなら、分のいい賭けをするべきです。


とかとか、そんなことを思った新年でした。今年は、またオフ会をしようと思いますー。ブログ関連の目標はそれくらいかなー。後は普通に、なるべく一月に一回は、物語三昧ラジオしたいです。


LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略