Macとか・・・・時代に先駆けて早すぎる意思と投資について

先日新宿で人を待っているときに、ビックカメラに入った。はうわー電気機器とかに囲まれるのって、なんか幸せな気分になる。ぼくは、お小遣い制に縛られて年々お小遣いが減るしがないサラリーマン(笑)だから、独身時代のような、趣味万歳!というようなお金のかけ方ができなくなって、幾星霜。「じっと手を見る・・・」とか石川啄木っぽく浸ってみる(笑)。でもまーやっぱり、ウィンドーショッピングというい言葉があるように、見るだけのでも心が高揚するものがあるね。消費とは、実需だけではなく、選択肢の中から選ぶことにバリューがあるという、リテール関係の経営学者が言っていた言葉をよく思い出す。


閑話休題


ずっとね、Macにあこがれがあるんですよ。人生で一度も使ったことがないんですが・・・って、触ったことすらない(笑)。でも、一時期灯が消えたように、すーっとWindowsのみしかない時代があって、ああーーーこういうマイナー系のものは消えて行くんだなーと悲しく思っていた。経済学でも一人勝ちの、一つの価値しか勝てない時代が来る、と称揚された時代だった。


けど、スティ−ブジョブスが経営者に復帰して、Macのダウンサイジングしたものとか、えっそれって、スケルトンにしただけじゃん?みたいないところから、i-phoneやi-tuneやら、、、いまって、すごいね、Apple売り場を全部見て回って説明してもらって感心した。全部、相互につながっているんだ!、、こりゃーすげぇ。日本の電機関連のマーケットは、無駄すぎるほど多様性があって世界ナンバーワン(いい意味だけとはいえない)だと思うのだけれども、、、いやーこういうスゴイの見せられると、やっぱコンセプトで負けているようなーと感心。


自分に関係ないことは、ぜーんぜんわからんし、パソコンもさっぱりわからんのだけれども、、、すごい見事の消費マーケットでの戦略が実行されているのはわかる・・・・。むかし6〜7年前くらいかなぁ英語の勉強で、CNNの出井伸之(SONYの当時の社長)のインタヴューでPCと音楽と、、そういったものがすべて融合する時代が来るのだ!みたいな、ことをいって、たしかすべての機器をネットでつなげて統御するような戦略を打ち出していたが、それが全然ものにならず、SONYがめちゃくちゃ利益が下降して最悪の戦略で経営能力ゼロ、とかアナリストにこきおろされているが、、、、でも、今思い返してみると、出井氏の構想は、アップルのスティーブ・ジョブスとほぼ同じ構造なんだよね。


何が違ったかといえば、アップルは、経営がダメになっていたおかげでかなりファブレスに特化できたこと、、、SONYはハードメーカーであったために、内製化と外製化の比率ドラスティツクな転換が、速いスピードでできなかった。事実上の家業的な一族支配の会社ではあるが、SONYには、ジョブスのような早い意思決定ができなかった・・・・とかとか、、、それになによりも、時代が少し早すぎた…たぶん5〜7年くらいタイミングを誤っているんだよね。そう思うと、世界って難しいよなーと思う。いま聞きなおしても、戦略としても方針としても、ほぼ120%未来を言い当てている。が・・・・そもそも足元のハードメーカーとしての足腰をうまく統治する才能がなかったこと、グローバル化に遅れたこと(それでも大企業としては、日本でのダントツのトップランナーだと思うが)、そしてコンセプトが早すぎたこと、、、いろいろ見ていて感慨を抱いてしまった。


こういうのが、、、こういうのがやりたかったんだろうな…当時。けど、成功体験が縛ったんだなーと。